> ## Content Index
> Fetch the complete content index at: https://joho-todai.com/llms.txt
> Use this file to discover other available public pages before exploring further.

# Firefox 151.0.1がRaptor Lakeクラッシュを修正、調査開始から1年
- URL: https://joho-todai.com/firefox-151-0-1-raptor-lake-crash-fix/
- Published: 2026-05-22T10:12:22.000Z
- Updated: 2026-08-20T14:53:15.000Z
- Author: 岬 徹
- Tags: Firefox, Intel, セキュリティ, CPU, ブラウザ, Raptor Lake, Mozilla, クラッシュ修正, Windows, Linux, 動画作成済み

Intel 第13・14世代CPU搭載デスクトップを1年間苦しめてきたFirefoxのクラッシュ問題が、ついに修正された。CPU内部のバグがブラウザを落としていたという、珍しい構図の幕引きだ。

---

## Intel CPUのバグが「Firefoxのバグ」に見えていた

Firefox 151.0.1が2026年5月21日にリリースされ、Intel Raptor Lake CPUを搭載するシステム、とりわけデスクトップPCで発生していたクラッシュが修正された。

調査の端緒は、**Firefox Nightly** ビルドで最初のクラッシュが観測されてから約1年前にさかのぼる。Mozillaのエンジニアたちはクラッシュの原因を `zlib-rs`（Rustで実装された圧縮ライブラリ）の処理ルーティン内に絞り込んだ。具体的には16ビットの `dist` 値が本来と異なる値を示し、配列への境界外アクセスが発生してクラッシュに至っていた。

しかしそれは、`zlib-rs`のコード自体に誤りがあったのではない。

## CPUバグ「RPL050/RPL060」が根本原因

Mozillaのエンジニアが突き止めた根本原因は、Intel Raptor Lakeに固有のCPUバグ、**RPL050とRPL060**だった。

RPL050は「あるコアが別のコアに書き込んだデータを正しく参照できない」という問題、RPL060は「キャッシュラインをまたぐメモリ読み出し（split-load）で誤ったデータが返される」という問題だ。どちらも、CPUが誤った値をソフトウェアに渡すという性格の欠陥で、受け取る側のアプリケーションにできることは何もない。

Raptor Lake CPU固有バグの比較

|             | RPL050                                  | RPL060                        |
| ----------- | --------------------------------------- | ----------------------------- |
| 分類          | キャッシュコヒーレンシ欠陥                           | メモリ読み出し欠陥                     |
| 発生条件        | 別コアが書き込んだデータを参照するとき                     | キャッシュラインをまたぐ読み出し（split-load）時 |
| 現象          | 最新の書き込みが見えず、古い値が返る                      | 誤ったデータが返る                     |
| Firefoxへの影響 | zlib-rs 圧縮処理の 16-bit 値が化け、境界外アクセスでクラッシュ |                               |
| SW側で防げるか    | 防げない — CPUが渡す値が誤っているため、受け取る側での対処は不可能    |                               |
| 対処          | マイクロコード0x12cで頻度を低減                      | マイクロコード0x12cで頻度を低減            |

※ Intel公式エラッタ文書に基づく。Firefox 151.0.1はCPUバグそのものではなく、クラッシュに至るzlib-rsの処理パスを回避する実装を加えることで対処した。

Mozillaのシニアスタッフエンジニアであるガブリエレ・スヴェルト（Gabriele Svelto）氏は、この問題についてIntelに**複数回問い合わせ**たものの、返答は得られなかった。

> Raptor Lakeシステムには既知のタイミング・電圧の問題があり、温度が上がるとさらに悪化する。状況があまりにも深刻だったため、私たちはクラッシュレポートを自動収集するボットを無効にしなければならなかった。ボットが検知するクラッシュのほぼすべてが、影響を受けたシステムから来ていたからだ。

スヴェルト氏が2025年7月に残したこの言葉は、問題の規模を端的に示している。クラッシュの数があまりに多く、監視システムが事実上機能不全に陥っていた。

## 0x12cマイクロコードで「減少」、しかし消えてはいなかった

Intelは2025年2月、マイクロコード0x12cをリリースした。RPL050とRPL060を対処する内容で、Firefoxのクラッシュ報告件数はこのマイクロコードを適用しているユーザーで大幅に減少している。

> マイクロコード0x12c適用済みのユーザーではクラッシュが確認できていないが、このバージョンがWindowsとLinux双方のユーザーに広く届くまでには時間がかかる。

ただし、マイクロコードが行うのはあくまでも発現頻度の抑制だ。バグによって引き起こされるクラッシュパスをFirefox自身が回避することが、今回のFirefox 151.0.1での対処になる。

Firefoxが自らCPUのバグを踏まないよう実装を変えた——という言い方が、現状に最も近い。

## 欧州の熱波がFirefoxのクラッシュマップになっていた

この問題がソフトウェアの欠陥ではないことを示す、奇妙なデータがある。

スヴェルト氏はクラッシュレポートのロケール情報を分析することで、どの欧州諸国が熱波に見舞われているかを特定できた、と述べている。気温が上がるとクラッシュが増える。つまりFirefoxのバグ収集システムが、**熱波の地図**として機能していた。

これは笑い話として流せる話ではない。ハードウェアの欠陥がソフトウェアのバグとして観測される構造を、Mozillaは1年間追い続けた。クラッシュの原因がCPUのシリコンにある場合、ブラウザ開発チームに打てる手は限られる。

> 北半球のRaptor Lakeユーザーは夏の熱波でPCがクラッシュしやすくなっている。欧州の各国が熱波にさらされているかどうかを、Raptor Lakeシステムから届くFirefoxクラッシュレポートのロケール分布で文字通り確認できる。

## 変更点と適用対象

Firefox 151.0.1のリリースノートに記載された修正は2件。

Intel Raptor Lake CPU搭載システムでのクラッシュ修正（Bug 1950764）と、WindowsでWebSerialを使用して特定のウェブサイトがデバイスのファームウェアを書き込む際に失敗する可能性がある問題の修正（**Bug 2040754**）だ。

対象は主に**デスクトップシステム**。Intel第13世代（Raptor Lake）および第14世代（Raptor Lake Refresh）のCore iシリーズが搭載されているPCで、マイクロコードの更新がまだ届いていないシステムでも、今回のアップデートによってクラッシュが減る見込みだ。

Firefoxのアップデートは「Firefoxについて」から手動で確認するか、自動アップデートで適用される。

Raptor Lake クラッシュ問題：経緯と決着

| 2025年初頭 発端 Firefox Nightly でクラッシュ観測開始 zlib-rs の圧縮処理で境界外アクセスが頻発。調査を開始するが、原因はコードにない。 2025年2月 Intel 対応 マイクロコード 0x12c リリース RPL050 / RPL060 に対処。適用済みユーザーのクラッシュ報告が大幅に減少した。Mozilla は Intelへ複数回問い合わせたが返答はなかった。 2025年7月 可視化 熱波とクラッシュの相関が明らかに Mozilla のシニアスタッフエンジニア、ガブリエレ・スヴェルト氏がクラッシュレポートのロケール分布から欧州の熱波を特定できると報告。ボットを無効化するほど報告が集中した。 2026年5月21日 解決 Firefox 151.0.1 リリース Mozilla がブラウザ側でクラッシュパスを回避する実装を追加（Bug 1950764）。マイクロコード未適用の環境でもクラッシュが減る見込み。 |
| ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- |

---

Intel Raptor Lake問題は、未修正のCPUがまだ多数稼働している以上、完全に過去の話ではない。しかし少なくともFirefoxは、自分たちができる対処を完了させた。

---

**参照元**

- [Firefox 151.0.1 リリースノート](https://www.firefox.com/en-US/firefox/151.0.1/releasenotes/)
- [Bugzilla Mozilla - Bug 1950764](https://bugzilla.mozilla.org/show%5Fbug.cgi?id=1950764)

### 関連記事

- [Firefox 150.0.1配信、Relay無料枠が10倍に](https://joho-todai.com/firefox-150-0-1-relay-free-tier-10x-increase/)
- [FirefoxにVulkan Videoが来る、NVIDIA問題の構造が変わる](https://joho-todai.com/firefox-vulkan-video-nvidia-problem-structure/)
- [Firefox 151.0.2公開、分割ビューの不具合など10件を修正](https://joho-todai.com/firefox-151-0-2-split-view-fixes/)
- [Firefox 150、Mythosで脆弱性271件を修正](https://joho-todai.com/firefox-150-mythos-fixes-271-vulnerabilities/)
- [Firefox 150配信、分割ビューとPDF編集が本格化](https://joho-todai.com/firefox-150-split-view-pdf-editing/)
- [Firefox 149 vs Chrome 147、Linuxベンチマーク対決の勝者と敗者](https://joho-todai.com/firefox-149-vs-chrome-147-linux-benchmark-winner-loser/)
- [Firefox 149.0.2公開、5件の高深刻度脆弱性を修正](https://joho-todai.com/firefox-149-0-2-critical-vulnerabilities-fixed/)
- [SteamでWindows 11シェアが約70%に到達、それでも残る24%の行方](https://joho-todai.com/steam-windows-11-share-reaches-70-percent/)
- [Brave Origin正式リリース、「機能を削って有料」の是非](https://joho-todai.com/brave-origin-official-release-paid-features-debate/)
- [SSDの振動から閲覧サイトを推定する手法 研究者が実証](https://joho-todai.com/ssd-vibration-exposes-browsing-sites/)