> ## Content Index
> Fetch the complete content index at: https://joho-todai.com/llms.txt
> Use this file to discover other available public pages before exploring further.

# KDE、DolphinにBtrfsスナップショットを統合。KIO Snapshot 1.0
- URL: https://joho-todai.com/kde-dolphin-btrfs-snapshots-kio-snapshot-1-0/
- Published: 2026-08-21T00:16:46.000Z
- Updated: 2026-08-21T00:17:07.000Z
- Description: KDE開発者のバラドワジ・ラジュ氏が現地時間8月20日、BtrfsスナップショットをDolphinに統合するKIO Snapshot 1.0をリリースした。ファイルの右クリックから過去バージョンを一覧表示でき、root権限も不要。
- Author: 岬 徹
- Tags: Linux, KDE, オープンソース, Btrfs

KDE開発者のバラドワジ・ラジュ氏が現地時間8月20日、BtrfsスナップショットをDolphinに統合するKIO Snapshot 1.0をリリースした。ファイルの右クリックから過去バージョンを一覧表示でき、root権限も不要。

---

## ファイルの「過去」にDolphinから手が届く

macOSにはTime Machine（タイムマシン）があり、WindowsにはPrevious Versions（以前のバージョン）がある。ファイルの過去の状態を、ファイルブラウザから直接参照できる機能だ。

Linuxにも仕組みはあった。Btrfsのスナップショットはサブボリューム（ファイルシステム内で独立管理できるディレクトリツリー）単位で取得でき、データ領域を共有するため頻繁に取っても容量をほとんど消費しない。日常的な「元に戻す」機能の基盤になりうる。

だがこれまで、この能力をデスクトップの日常操作に持ち込む手段がなかった。Btrfs Assistantのような専用ツールは存在するものの、スナップショットの作成・管理が主眼で**ファイル操作とは切り離されている**。「3日前のあのファイルに戻したい」と思っても、ターミナルか別のツールを開くしかない。

KIO Snapshot 1.0は、この欠落を埋める。KDE開発者のバラドワジ・ラジュ（Bharadwaj Raju）氏が開発し、現地時間8月20日に最初の安定版を[リリースした](https://bharadwajraju.com/posts/btrfs-snapshots-in-kde/)。

Dolphinでファイルを右クリックすると、そのファイルの過去バージョンが**仮想フォルダとして一覧**される。当初はWindowsのPrevious Versionsに似たダイアログ形式で設計していたが、仮想フォルダ方式に切り替えた。

![](https://joho-todai.com/content/images/2026/08/a1320c182f62d37792f90332b.webp)

Bharadwaj Raju氏

複数の過去バージョンを選んで比較ツールで開く、別の場所にコピーするといった操作を、通常のファイル操作と変わらない手順でこなせる。

サブボリューム単位の閲覧にも対応する。あるサブボリュームの全スナップショットが時系列で並び、各スナップショットのディレクトリツリーをそのままたどれる。

KIO Snapshotは閲覧専用だ。スナップショットの作成にはSnapper（スナップショット管理ツール）か手動操作が別途必要になる。Snapperを使う場合は設定ファイルの`ALLOW_USERS`に自分のユーザー名を追加し、`SYNC_ACL=yes`を有効にしておくと、rootなしでスナップショットにアクセスできる。

## root権限なしで動く設計

技術的に目を引くのは、KIO Snapshotが**root権限なしで動作する**点だ。

BtrfsのAPIは、root以外のユーザーに対してかなり保守的だ。「このパスがどのサブボリュームに属しているか」すら、一般ユーザーには問い合わせられない。

ラジュ氏は当初、この制約を回避するためにシステムレベルのD-Bus（アプリケーション間の通信規格）サービスを作っていた。ユーザーが所有するファイルについての情報取得を中継する仕組みだ。動作はするが、root権限で動くプロセスを常駐させることになる。

転機になったのは、メヴェン・カー（Méven Car）氏の助言だった。BtrfsのAPIには、あるパス以下のサブボリューム一覧を（アクセス権がある範囲で）返す機能がある。

パスからサブボリュームIDを直接取得する方法は閉ざされていても、この一覧から必要な情報はすべて導出できる。root権限で動くプロセスは**完全に不要になった**。

この設計の上に、KIO Snapshotは`snapshot://`プロトコルを処理するKIOワーカー（KDEの入出力プラグイン）として実装されている。KDE Frameworksの共通プロトコルであるため、**Dolphinに限らずKDEソフト全般**からスナップショットにアクセスできる。内部では`btrfs-progs`の`libbtrfsutil`でBtrfsと通信し、KDE FrameworksのSolid（ハードウェア抽象化レイヤー）でファイルシステムやマウントの情報を取得している。

## KDE Linuxで標準搭載へ

KDEが開発する独自ディストリビューションKDE Linuxは、**SnapperとKIO Snapshotを標準搭載**する予定だ。

ハディ・ショクル（Hadi Chokr）氏がこの統合を担当した。ファイルシステムのレイアウトを変更してすべてのユーザーホームをサブボリュームにし、Snapperの設定も全ユーザーに対して自動で行われるようにした。ユーザーがスナップショットの仕組みを意識しなくても、ファイルの過去バージョンが蓄積され、Dolphinからいつでも参照できる環境が最初から整う。

この取り組みはKDE Linuxにおけるデータバックアップ・復元の改善計画の一環であり、Kupバックアップシステムの改良も並行して進んでいる。

KIO SnapshotはKDEプロジェクトとしてリリースされており、各ディストリビューションへのパッケージ提供も比較的早く進む見込みだ。待てない場合はソースからのビルドも容易だという。

### 関連記事

- [Linux 7.2最終RC、AI関連の修正提案が継続 採用状況を整理](https://joho-todai.com/linux-7-2-final-rc-ai-fixes/)
- [KDE Linux、Javaアプリ・DOSアプリの初回起動を自動化。ベータまで83%](https://joho-todai.com/kde-linux-automates-java-dos-app-launch/)
- [KDE、Dolphinのファイルコピーをcp並みに高速化。11年前のバグに決着](https://joho-todai.com/kde-dolphin-file-copy-speed-improvement/)
- [Linux 7.2-rc5公開。パッチ量は膨張、中身は平穏](https://joho-todai.com/linux-7-2-rc5-release-patch-updates/)
- [Linuxカーネルが新ファイルシステムの受け入れ基準を明文化](https://joho-todai.com/linux-kernel-new-filesystem-criteria/)
- [KDE Plasma 6.7リリース。21年越しの悲願と、X11最後の夏](https://joho-todai.com/kde-plasma-6-7-release-x11/)
- [KDE Plasma、X11セッションのコードを正式削除](https://joho-todai.com/kde-plasma-removes-x11-session-code/)
- [KDE Linux、5月の大掃除でZenカーネル廃止](https://joho-todai.com/kde-linux-abandons-zen-kernel-may-cleanup/)
- [Btrfsがhuge folios対応、Linux 7.2で投入へ](https://joho-todai.com/btrfs-huge-folios-support-linux-7-2/)
- [Plasma Bigscreen、6.7ベータで好調復帰](https://joho-todai.com/plasma-bigscreen-67-beta-strong-comeback/)