Nova Lake-HXのコア構成が流出——28コアの強さと、2コアiGPUという割り切り

ゲーミングノート向けIntelの次世代フラグシップ「Nova Lake-HX」の内部構成が、信頼性の高い情報源から明らかになった。コア数は増えるが、GPU側の構成には意外な「選択」が見えてくる。

Nova Lake-HXのコア構成が流出——28コアの強さと、2コアiGPUという割り切り
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ゲーミングノート向けIntelの次世代フラグシップ「Nova Lake-HX」の内部構成が、信頼性の高い情報源から明らかになった。コア数は増えるが、GPU側の構成には意外な「選択」が見えてくる。


IntelのフラグシップノートPCは28コア構成へ

Intel次世代ハイエンドモバイルプロセッサー「Nova Lake-HX」のコア構成が、インテルのリーク情報を多数的中させてきたJaykihn(@jaykihn0)によって公開された。

投稿されたのはシンプルな数字の羅列だ。

NVL-HX 4+8+4+2 8+16+4+2

これを読み解くと、上位モデルは「Pコア8基+Eコア16基+LP-Eコア4基+iGPU 2コア」、下位モデルは「Pコア4基+Eコア8基+LP-Eコア4基+iGPU 2コア」という構成になる。上位モデルの総コア数は28コアだ。

現行のArrow Lake-HXフラグシップ「Core Ultra 9 290HX」は24コア(Pコア8+Eコア16)構成。Nova Lake-HXの上位モデルはそこに低電力コアを4基加えた格好で、コア数では約17%の増加となる。

アーキテクチャ面でも世代交代が確認されている。PコアはCougar Coveから「Coyote Cove」へ、EコアはDarkmont / Skymontから「Arctic Wolf」へ更新される。単なるコア数の水増しではなく、コアそのものが刷新される——この点は見逃せない。


iGPUは2コア——これは退化か、割り切りか

Arrow Lake-HX(現行) Nova Lake-HX(次世代)*
Core Ultra 9
290HX Plus
Core Ultra 7
270HX Plus
NVL-HX
上位
NVL-HX
下位
Pコア 8 8 8 4
Eコア 16 12 16 8
LP-Eコア 4 4
総コア数 24 20 28 16
iGPU Xe×4 Xe×4 Xe3×2 Xe3×2
Pコア世代 Lion Cove Lion Cove Coyote Cove Coyote Cove
Eコア世代 Skymont Skymont Arctic Wolf Arctic Wolf
TDP 55W 55W 〜55W 未公開
発売時期 2026年3月 2026年3月 CES 2027以降 CES 2027以降

* Nova Lake-HX欄はすべてリーク情報(Jaykihn, 2026年4月)。公式未発表。〜55WのTDPは推測値。

最も注目すべき点は、CPU側のコア増加と対照的なiGPUの構成だ。

Nova Lake-HXの統合グラフィックスはXe3コアが2基のみ。現行Arrow Lake-HXのXe-LPGが4コア(Xe2世代)であることを踏まえると、コア数として見れば後退している。

Jaykihnは「NVL-HXファミリーのGPUコアは最大2基」と明記しており、これはデスクトップ版Nova Lake-Sと同じ構成だとされている。

ただし、コア数の減少がそのまま性能低下を意味するわけではない。Xe3アーキテクチャは世代として前進しており、「2コアのXe3が4コアのXe-LPGより遅い」とは言い切れない部分もある。

それでも、この設計には明確な思想がある。HXシリーズはもともと「常に外付けGPUとセットで使われるプラットフォーム」として設計されており、強力な統合グラフィックスを載せてもほぼ使われない。ならばトランジスタをCPU側に振り向ける——という合理的な判断だ。同様の割り切りはArrow Lake-HXでも踏襲されてきた。GeForce RTX 5000番台と組み合わせて使うユーザーにとって、iGPUのコア数は実用上ほぼ関係がない。


デスクトップ版との差と、Intelの戦略的判断

デスクトップ版のNova Lake-Sが最大52コア(Pコア16+Eコア32+LP-Eコア4)という桁違いの構成を持つのに対し、HXモバイルは28コア止まり。デュアルコンピュートタイル構成はノート向けには採用しないとされており、これはTDPや熱設計の現実的な制約だ。

Nova Lake-Sのデスクトップ版は288 MBにのぼるbLLC(ビッグL3キャッシュ)も搭載するとされており、モバイル版との差は「コア数」だけに留まらない可能性がある。

一方、HXモバイル版のTDPは現行と同様の55W前後が見込まれており、「デスクトップ並みの性能を薄いノートに」というコンセプトは維持される。28コア・55Wというのは、熱密度として相当タイトな設計になるはずで、OEMの冷却設計が試されることになる。


CES 2027が最短のランウェイ

Nova Lake-HXの発売時期についてはっきりしたことは何もない。

Intelは2026年3月中旬にArrow Lake HXをリフレッシュしたばかり(Core Ultra 9 290HX Plus / 270HX Plus)であり、そのサイクルから考えてもNova Lake世代の登場は早くない。VideoCardzは「CES 2027が最初の発表の場として最も現実的」と見ており、これはIntelの通常アップデートサイクルとも一致する。

Jaykihnは下位モデルとして「Pコア4基+Eコア8基+LP-Eコア4基」の16コア構成も存在すると述べている。この構成がCore Ultra 7相当のHXとして展開されるなら、ミドルレンジのゲーミングノートにも新世代が届くことになる。

今回のリークはコア構成のみで、クロック速度やキャッシュ量、TDP詳細は含まれていない。数字の骨格は見えてきたが、性能の「肉付け」はこれからだ。


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