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# Windows 11、統合メモリのGPU・AI配分をユーザーが選べる設定を準備中
- URL: https://joho-todai.com/windows-11-gpu-ai-memory-allocation-settings/
- Published: 2026-08-21T22:39:05.000Z
- Updated: 2026-08-21T22:39:27.000Z
- Description: Insiderビルドに、統合メモリの「予約量」を調整する未発表機能が見つかった。RTX Sparkを筆頭に、CPUとGPUがメモリを共有する次世代PCで、配分をOS設定からユーザー自身が調整できるようになる見通し。macOSにはない選択肢になる。
- Author: 岬 徹
- Tags: Windows, Windows11, AI, NVIDIA, RTX Spark

Insiderビルドに、統合メモリの「予約量」を調整する未発表機能が見つかった。RTX Sparkを筆頭に、CPUとGPUがメモリを共有する次世代PCで、配分をOS設定からユーザー自身が調整できるようになる見通し。macOSにはない選択肢になる。

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## Insiderビルドに眠る「選択権」

Windows 11の実験ビルド29648.1000（現地時間8月17日リリース）に、まだ公式には発表されていない機能が隠れている。

[Windows Latest](https://www.windowslatest.com/2026/08/21/windows-11-will-let-you-decide-how-much-memory-goes-to-graphics-and-ai-on-pcs-with-unified-memory/)が報じたところによると、同メディアが内部のNVIDIAドキュメントで統合メモリの制御に関する記述を発見。その後、Microsoftウォッチャーのphantomofearth氏がプレビュービルド内にも痕跡があることを確認した。

内部名は**IntelligentCarveoutで**、日本語にすれば「知的な切り出し」。フィーチャーIDは**61121285で登録**され、新しいDLLファイル `SettingsHandlers_UnifiedMemory.dll` が同梱されている。

ビルドからはUIに表示される予定の文字列も見つかった。設定画面のラベルとして用意されている文字列の一つには、こうある。

> Let Windows reserve additional unified memory for graphics and AI intensive games and applications. Reserved memory is not available for other applications.

（グラフィックスやAI負荷の高いゲーム・アプリ向けに、統合メモリの追加予約をWindowsに許可する。予約されたメモリは他のアプリからは使えなくなる）

ほかにも「Reserved memory for accelerators」（アクセラレータ向け予約メモリ）、「Memory for graphics and AI acceleration」（グラフィックスとAI処理向けメモリ）といった文字列が確認されている。

IntelligentCarveout 概要

| 項目       | 内容                  |
| -------- | ------------------- |
| 内部名      | IntelligentCarveout |
| フィーチャーID | 61121285            |
| 発見ビルド    | 29648.1000（8月17日）   |
| 対象       | 統合メモリ搭載PC           |
| 状態       | 未発表・テスト段階           |
| 機能       | GPU・AI向け予約量の調整      |

※Experimentalチャネルの「Future Platforms」ブランチに存在。RTX Sparkに限らず統合メモリ対応チップが対象になる可能性あり

英語版ビルドの痕跡からは、Settings > System > Advancedの配下に設定が置かれる見通しだが、日本語版での表示名は未確認で、最終的なUIがスライダーになるのかプリセット式になるのかも判明していない。Microsoftのリリースノートにも一切の記載がない。

## なぜ「予約」が必要なのか

従来のWindows PCでは、メモリは2つの領域に分かれていた。CPUが使うシステムRAMと、GPUが使うVRAM（ビデオメモリ）。ゲーミングノートPCにGeForce RTX 5090が載っていれば、24GBのVRAMはGPU専用で、システムRAMとは別の物理メモリとして存在する。

タスクマネージャーに表示される「共有GPUメモリ」は、その名の通りシステムRAMの一部をGPUに貸し出す仕組みだが、あくまで上限値であって**固定の予約ではない**。

今回見つかった機能は性質が異なる。文字列にある通り、予約されたメモリは他のアプリには回らない。ユーザーの判断で、メモリプールの一部をGPU・AI処理に「切り出す」（carve out）設計になっている。

この仕組みが活きるのは、CPUとGPUが同じメモリプールを共有する「統合メモリ」（ユニファイドメモリ）構成のPC。

NVIDIAのRTX Sparkは、20コアのGrace CPU（Armアーキテクチャ）とBlackwell GPUを1チップに統合し、**最大128GBの統合メモリ**をCPU・GPU・AIアクセラレータで共有する。AMDのRyzen AI Max「Halo」シリーズも統合メモリ構成を採用している。

128GBを共有するとなると、用途によって最適な配分は変わる。ローカルで1200億パラメータのAIモデルを動かすなら、メモリの大部分をGPU側に回したい。逆に、大量のアプリを開いて通常作業をするなら、GPU予約は最小限にしてシステム側に余裕を持たせたい。

固定配分ではユーザーの使い方に対応できない。かといってOS任せでは、AIモデルのロード中にメモリが足りなくなる事態もありうる。ユーザーが自分の使い方に合わせて配分を選べる設定は、統合メモリ時代のWindowsに欠かせない。

## macOSにはない選択肢

Appleは2020年のM1チップ以降、PC市場で統合メモリを広めてきた。だが、その配分をユーザーが公式に調整する手段は、macOSには用意されていない。

macOSのMetalドライバは、GPUが確保できるメモリの上限を物理メモリの**約75%に固定**している。128GBのMacなら約96GBまでしかGPUに割り当てられない。残りの32GBはOSとアプリのために確保される。

ローカルでAIモデルを動かすユーザーの間では、ターミナルから `sysctl` コマンドで隠しパラメータを書き換え、GPU上限を引き上げる手法が広まっている。だがAppleが公式にサポートしている操作ではなく、やりすぎればシステムが不安定になるリスクを伴う。

Windowsが準備しているのは、この配分調整をOS標準の設定画面から行える仕組みそのもの。上限をOSが一律に決めるのではなく、ユーザーが自分の使い方に合わせて選べる。ゲームに振る日もあれば、AIモデルに振る日もある。その「選択権」をGUIで渡すアプローチは、macOSとの差別化になりうる。

## RTX Sparkに合わせて進むOS側の準備

Microsoftはこの機能を突然思いついたわけではない。

2026年5月31日、MicrosoftでWindowsとデバイスを統括するパヴァン・ダヴルリ（Pavan Davuluri）氏は、RTX Sparkの発表に合わせた[公式ブログ](https://blogs.windows.com/windowsexperience/2026/05/31/introducing-a-powerful-new-chapter-for-windows-pcs-accelerated-by-nvidia-rtx-spark/)で、統合メモリへの最適化に踏み込んでいる。

GPUが利用できるシステムメモリの上限を引き上げたこと、共有メモリ領域のページサイズ管理を改良したことが明言されている。加えて、RTX Sparkの異種混合アーキテクチャに合わせたスケジューラの最適化（Workload Profile Scheduling、ワークロード別のスケジューリング）や、電力・熱管理の統合フレームワークであるMPTF（Microsoft Power and Thermal Framework）の対応も進んでいる。

今回見つかったIntelligentCarveoutは、このブログで語られた「統合メモリ最適化」の具体的な実装の一つとみられる。Experimentalチャネルの「Future Platforms」（将来のプラットフォーム向け）ブランチに存在しており、RTX Sparkに限らず、統合メモリを採用する他のチップでも利用できる可能性がある。

RTX Spark搭載のノートPCやミニデスクトップは今秋、Microsoft（Surface Laptop Ultra）、Lenovo、ASUS、Dell、HP、MSIから発売される。128GBの統合メモリを1チップに載せたPCを実際に使えるようになったとき、その配分を自分で選べるかどうかは、体験を大きく左右する。

macOSでは75%の壁にぶつかったユーザーがターミナルに手を伸ばした。Windowsが同じ壁をOS設定で取り払おうとしているなら、統合メモリ時代のPCは、ユーザーの手に少し多くの選択肢を残して届くことになる。

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