Xboxコントローラー、4ヶ月間「電池なし」で出荷されていた
箱を開けたら、電池が入っていない。2025年12月以降、Xboxコントローラーを買った一部のユーザーが直面した、信じがたいほど初歩的なトラブルだ。
箱を開けたら、電池が入っていない。2025年12月以降、Xboxコントローラーを買った一部のユーザーが直面した、信じがたいほど初歩的なトラブルだ。
4ヶ月間、電池なしで出荷され続けていた
Xboxワイヤレスコントローラーには、本来Duracell製の単3電池が2本同梱されている。ワイヤレスで遊ぶための最低限の準備であり、箱を開けてすぐゲームを始められるようにするためのものだ。
ところが2025年12月以降、電池が入っていないコントローラーが出荷され始めた。しかもこの問題が公に認められたのは、2026年4月8日。Xbox Supportが公式Xアカウントで声明を出すまで、4ヶ月以上が経過している。
「12月以降、一部のコントローラーが電池なしで出荷されていました。該当するコントローラーをお持ちの方は、充電式バッテリーを無償で提供します。今後出荷されるすべてのコントローラーには電池が含まれます」
A limited number of controllers have shipped without batteries since December. If you received one of these controllers, go here https://t.co/C5u0tvZOlz for a rechargeable battery on us. All controllers moving forward will include batteries.
— Xbox Support (@XboxSupport) April 8, 2026
影響を受けたのはXboxワイヤレスコントローラーとXbox Design Labコントローラーだ。購入先はMicrosoft Store、Design Lab、サードパーティの小売店いずれも対象になる。特定の店舗だけの問題ではなく、梱包工程そのものに欠陥があった可能性が高い。
補償は「アップグレード」になった
皮肉なことに、Microsoftが用意した補償は、もともと入っているべきだった使い捨て単3電池ではない。通常約2,700円で販売されているXbox充電式バッテリー + USB-Cケーブル(25ドル)が無償提供される。最大30時間のワイヤレスプレイが可能で、4時間以内にフル充電できる公式アクセサリだ。
| 本来の同梱品 | 補償品 | |
|---|---|---|
| 種類 | Duracell 単3×2 | Xbox充電式バッテリー + USB-Cケーブル |
| 参考価格 | 数百円 | 約2,700円 |
| 形態 | 使い捨て | USB-Cで繰り返し充電 |
| 持続時間 | 電池容量次第 | 最大30時間 |
| 充電 | — | 約4時間でフル充電 |
対象のコントローラーを持っているユーザーは、account.microsoft.com/devicesでデバイスを登録し、シリアルナンバーで認証を受ける。レシートは不要で、1台につき1回限りの申請が可能だ。
結果的に、数百円の使い捨て電池の代わりに約2,700円相当のアクセサリを受け取れるわけで、「損した」とは言いがたい。ただし、これは対応の遅さへの免罪符にはならない。
問題は、この補償システム自体がスムーズに機能していないことだ。Xのリプライを見ると、サポートページにアクセスしても「利用可能なサービスオプションはありません」と表示されるケースが複数報告されている。Amazonで購入したユーザーからも、申請が通らなかったという声が上がっていた。
補償を約束しておきながら、その入口でつまずかせるのは対応としてちぐはぐだ。
690億ドル企業の品質管理が問われている
SNS上での反応は、怒りよりも呆れに近い。あるユーザーは「Activisionに690億ドル使って、4ヶ月間コントローラーに電池を入れられなかったのか」と投稿した。笑い話のようだが、的は射ている。
Xboxコントローラーが単3電池を採用し続けていること自体、長年にわたる議論の種だ。PlayStation 5のDualSenseは内蔵充電式バッテリーを搭載しており、Nintendo Switchのプロコントローラーも同様。2026年にもなって乾電池を同梱するスタイルを維持していること自体が、一部のユーザーには時代遅れに映る。
Microsoftはこれまで「ユーザーに選択肢を提供するため」と説明してきた。充電式、使い捨て、有線接続と、好きな方法を選べる柔軟性がXboxコントローラーの設計思想だという立場だ。
この主張にも一理ある。充電式バッテリーの劣化を気にせず、安価な単3電池を入れ替えるだけで何年でも使えるのは確かにメリットだ。だが今回の件は、その「選択肢」の大前提である同梱電池すら管理できなかったことを露呈してしまった。
本当の問題は「4ヶ月の沈黙」にある
電池の入れ忘れ自体は、製造ラインのミスとして起こりうる。だがなぜ、それが4ヶ月も放置されたのか。
2025年12月に最初のコントローラーが電池なしで出荷されてから、公式が認めるまでの間、ユーザーからの報告は上がっていた。Xのリプライには「2月にコントローラーを買ったけど電池が入っていなかった」という投稿がある。子どもへのプレゼントとして買い、開封してがっかりしたという声もあった。
個々のユーザーにとっては些細な金額の問題かもしれない。単3電池2本など、コンビニで買えば数百円だ。だがそれを4ヶ月間放置したという事実は、ユーザーへの関心の薄さとして受け止められても仕方がない。
Microsoftは「今後出荷されるすべてのコントローラーには電池が含まれる」と明言した。当たり前のことを改めて宣言しなければならない状況そのものが、この問題の深刻さを物語っている。
充電式バッテリーの無償提供は、単なるお詫びとしては悪くない判断だったと思う。だが本当に問われているのは、電池の有無ではなく、報告から対応まで4ヶ月間、何を見ていたのかということだろう。
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