AI検出
AI検出ツールの100%判定、裁判所が覆す。大学は「何を評価するか」を問い直す
大学が導入したAI検出ツールが「AI生成100%」と判定したエッセイをめぐり、ニューヨーク州の裁判所が不正認定を取り消した。検出ツールへの依存が法的にも揺らぎ始めている。 覆った100% 2024年秋、アデルフィ大学の1年生オリオン・ニュービー氏(Orion Newby)は、世界史の授業でエッセイを提出した。自閉スペクトラム症の診断を受けており、大学が提供する学習支援プログラム「Bridges」のチューターの助けを借りて書き上げたものだった。 教授はそのエッセイをTurnitinにかけた。返ってきた判定はAI生成スコア100%。教授は学術不正の報告書を提出し、ニュービー氏には剽窃防止ワークショップの受講が命じられた。2度目の違反があれば停学か退学もありうる処分だった。 ニュービー氏はAIの使用を否定し、別の検出ツール(Grammarly AI DetectorとzeroGPT)で同じエッセイを検査した結果を大学に提出した。両方とも「AI生成の確率0%」と判定していた。 大学はこの反証を考慮しなかった。不正認定を下した担当者と、上訴を審理した担当者が同一人物だったことも、のち