英国
英バーナム新首相、デジタルIDカード計画を就任初日に廃止へ
約300万の署名を集めた反対請願、18億ポンドの費用試算、議会からの「失態」批判。前任者が残した不人気政策を切り捨てるバーナム氏には、かつて自分がIDカード推進の当事者だったという過去がある。 スターマーの遺産を断つ アンディ・バーナム(Andy Burnham)新首相が、7月20日月曜日の就任と同時に着手する最初の仕事が見えてきた。 前任のキア・スターマー(Keir Starmer)首相が進めたデジタルIDカード制度の全面廃止。バーナム陣営は7月18日、制度に投じるはずだった予算と人員を生活費対策に振り向ける方針を明らかにした。 廃止でどれだけの財源が浮くかは分かっていない。スターマー政権は制度の予算を明示しなかった。財政責任局(OBR)は3年間で約18億ポンドと試算したが、政府はこの数字を受け入れなかった。 300万署名と2度の撤退 スターマー前首相がデジタルID制度を発表したのは2025年9月25日。不法就労対策として、英国で働くすべての人にデジタルIDの取得を義務づける構想だった。通称「Brit Card」(ブリットカード)と呼ばれたこの制度では、在留資格、氏名