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NVIDIA、DLSS 5の制御ツールをSIGGRAPHで初公開

DLSS5

NVIDIA、DLSS 5の制御ツールをSIGGRAPHで初公開

3月に炎上したDLSS 5が、具体的な開発者向けコントロールを伴ってSIGGRAPHに戻ってきた。3種のモデル選択、オブジェクト単位のマスキング、強度スライダー。NVIDIAが示したのは「アーティストが最終画面を決める」仕組みだ。 3月の傷跡、7月の回答 3月のGTC 2026で披露されたDLSS 5のデモ映像は、キャラクターの顔が元のデザインと大きく変わっているとして批判を浴び、YouTubeの公式トレーラーには8割超の低評価がついた。NVIDIAは開発者にアーティスティックな制御権があると主張したが、その制御が具体的にどう機能するのかは見せていなかった。 現地時間7月20日、ロサンゼルスで開催中のSIGGRAPH 2026基調講演で、NVIDIAはその「どう」を初めて公開した。DLSS開発を率いるエドワード・リュウ(Edward Liu)氏が技術的な背景を説明し、クリエイティブアーティストのガフ(Gaff)氏がライブデモで制御ツールを操作して見せた。 レンダリングの上に「生成」を重ねる DLSS 5の位置づけは、従来のDLSSとは根本的に異なる。リュウ氏の説明によれば

AIデータセンター送電線に土地収用権、全米で衝突拡大

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AIデータセンター送電線に土地収用権、全米で衝突拡大

米国でAIデータセンター向け送電線の建設用地を確保するため、電力会社が土地収用権を行使し始めている。売却を拒む住民の土地を、補償と引き換えに強制取得する法的手段だ。 「公共利用」の境界線 デイトン大学法学部のアーロン・ワラヤット(Aaron Walayat)助教が7月16日、学術メディアThe Conversationに論考を発表した。AIデータセンター向け送電線のための土地収用は、合衆国憲法修正第5条が定める「公共利用」の要件を満たすのか。ワラヤット氏はこの争点を、200年以上続く法的論争の最新局面として分析している。 eminent domain(土地収用権)とは、「公共利用」を条件に、政府が正当な補償のもとで私有地を強制取得できる権限を指す。道路や送電線の建設で古くから使われてきた。電力会社は州法に基づいてこの権限を委任されることが多い。送電線用地の地権者と交渉し、合意に至らなければ収用手続きに移る。 ワラヤット氏が注目するのは、「公共利用」の定義だ。送電線は従来、不特定多数の住民に電力を届けるインフラとして収用の正当性を認められてきた。だが送電線が実質的に特定の民間デ

GNOME、セキュリティ開示を90日から30日に短縮

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GNOME、セキュリティ開示を90日から30日に短縮

AI生成の脆弱性報告が大半を占める状況を受け、GNOMEがセキュリティ情報の開示ポリシーを改定する。担当者は11月での退任も表明した。 90日の形骸化 GNOMEのセキュリティイシュー追跡を担うマイケル・カタンザロ氏(Michael Catanzaro)が7月20日、脆弱性報告の開示期限を90日から30日に短縮すると発表した。2026年8月1日以降に報告されたイシューに適用される。 業界標準の90日は、GNOMEの実態に合っていなかった。カタンザロ氏によれば、メンテナーの対応は二つに分かれる。報告から1〜3週間で修正するか、まったく修正しないか。 90日間の猶予を設けても、メンテナーがその時間を活かすことはほぼなかった。修正が入るか期限が来るかのどちらかが先に起き、修正される場合は最初の数週間で片がつく。残りの期間は機密を維持しているだけで、誰の役にも立っていなかった。 カタンザロ氏自身、AI生成報告の増加がなくても「短い期限の方がGNOMEには合う」と述べており、今回の短縮はAI対応策にとどまらない判断だと位置づけている。 AI禁止ポリシーとの衝突 変更はもう一つあ

OnePlus撤退、CMFも断念 メモリ高騰が格安スマホを消す

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OnePlus撤退、CMFも断念 メモリ高騰が格安スマホを消す

AIデータセンターが消費するメモリの量が、スマートフォンの価格帯そのものを壊し始めた。値上げではなく、製品の消滅が始まっている。 格安スマホが採算割れに追い込まれている OnePlusが北米・欧州からの撤退を確認した。7月16日、同社は今後これらの地域で新製品を投入しないと発表した。親会社Oppoの戦略再編を受けた判断で、インドと中国での事業に集中する。 Oppoは2026年第2四半期に前年同期比で2桁の出荷減を記録しており、OnePlusだけの話ではない。 6月にはNothingの廉価ブランドCMFが、次期モデルCMF Phone 3 Proの開発中止を発表した。共同創業者のアキス・エヴァンゲリディス(Akis Evangelidis)氏によれば、現在の部品価格では前モデルと同じ仕様の端末がインドで約3万〜3万5000ルピー(約5万1000〜6万円)になる。前モデルの発売価格1万8999ルピー(約3万2000円)から58〜85%の値上がりだ。 CMF Phone 2 Proは2025年にMKBHDの「ベスト・バジェットフォン」に選ばれた端末だ。その後継機を、CMFの価格帯

YouTube、AIスロップ排除の収益化基準を3分類で明確化

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YouTube、AIスロップ排除の収益化基準を3分類で明確化

YouTubeがAI生成コンテンツの収益化ルールを具体化した。排除対象を3つに分類し、「不快なコンテンツ」という主観的基準も導入している。 「同じツールが、傑作もスロップも生む」 YouTubeは7月16日、YouTubeパートナープログラム(YPP)の収益化ポリシーで定める「不正コンテンツ(inauthentic content)」の基準を3カテゴリに明確化した。 説明したのは、同社でトラスト&セーフティを統括するVP(バイスプレジデント)のマット・ハルプリン(Matt Halprin)氏。クリエイター向け公式チャンネルCreator Insiderの動画で、今回の狙いをこう語った。 AIは大量の動画制作を可能にする。それが創造性を高め、高品質なコンテンツの量産につながることもある。だが同じツールが、非常に似通ったジェネリックな動画を大量に生み出すこともある。後者はコンテンツファーミング(収益目的の動画量産)であり、YPPに含めたくない(Creator Insider動画でのハルプリン氏の発言) 3つに分かれる。 第1カテゴリはテンプレート的・反復的コンテンツ。AIやC

AIコーディングツール4種にサンドボックス脱出の欠陥

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AIコーディングツール4種にサンドボックス脱出の欠陥

Cursor、Codex CLI、Gemini CLI、Antigravity。AIにコードを書かせるための主要ツール4つから、サンドボックスの外へ抜け出す手段が見つかった。しかもエージェントはルールを一切破っていない。 ファイルが「外」で走る AIコーディングエージェントのセキュリティは、ひとつの前提に支えられてきた。エージェントはプロジェクトのワークスペース内で自由に動けるが、その外にあるホストOSは保護される、という線引きだ。 イスラエルのAIセキュリティ企業Pillar Securityが、この前提を7つの脆弱性で崩した。研究チームのアイロン・コーヘン(Eilon Cohen)氏、ダン・リシチキン(Dan Lisichkin)氏、アリエル・フォーゲル(Ariel Fogel)氏が数カ月かけて再現し、7月20日に公開した。1日1件ずつ詳細を出す「Week of Sandbox Escapes」(サンドボックス脱出の1週間)と題したシリーズだ。 攻撃の構造は、サンドボックスの壁を直接叩くものではない。 エージェントはワークスペース内でファイルを書く。それ自体はサンドボッ

トランプ政権、中国AIモデル規制に再び動く

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トランプ政権、中国AIモデル規制に再び動く

Kimi K3の衝撃が収まらないうちに、ワシントンが動き始めた。中国製オープンウェイトAIモデルを米国市場から締め出す構想が、政権内部で再び勢いを増している。 禁止ではなく、圧力で締め出す Axiosが7月20日に報じた内容は、単純な「禁止令」の話ではない。 政権に近い複数の関係者がAxiosに明かしたところによると、商務省は昨年、中国の複数のAIラボをエンティティリスト(取引制限リスト)に追加することを検討した。国家安全保障局(NSA)とホワイトハウスの国家サイバー長官室も、中国AIモデルのセキュリティリスクを警告する勧告の発出を検討していたという。 さらにホワイトハウスは、中国製モデルをホスティングする米国企業にセキュリティ上の責任を負わせる大統領令の案も回していた。 いずれも実行には至っていない。規制によるイノベーション阻害を嫌うホワイトハウス高官が、これらの動きを潰した。AI政策の上級顧問だったスリラム・クリシュナン(Sriram Krishnan)氏もその一人だ。 クリシュナン氏は6月末に退任した。Axiosの報道は、その退任後に国家安全保障強硬派の声が大きくな

Google、Geminiを「焼き込んだ」専用チップを開発中

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Google、Geminiを「焼き込んだ」専用チップを開発中

Googleが、Gemini AIモデルの設計をシリコンに直接統合するサーバーチップを開発している。非公式に「Frozen v2」と呼ばれるこのチップは、2028年にも投入される可能性があるという。 TPUとは別の道 Googleが新たに手がけるチップは、同社のTPU(Tensor Processing Unit)とは根本的に性格が異なる。 TPUは汎用のAIアクセラレータだ。多種のモデル、多様なワークロードに対応できるよう設計されている。NVIDIAのGPUも同様で、どんなAIモデルでも動かせる代わりに、実行のたびにメモリからモデルのパラメータを読み込み、計算し、書き戻すという手順を踏む。 Frozen v2はその手順を省く。Geminiモデルの判断ロジックの一部をチップの回路そのものに組み込み、データの移動量と処理ステップを削減する。The Informationが事情に詳しい2名の関係者の話として報じたところによると、開発者はこのチップが現行TPUの6〜10倍の効率を達成すると見込んでいる。 Googleは4月にTPU 8t(トレーニング用)とTPU 8i(推論用)を

中国AIモデルの脅威論を解体するコモディティ経済学

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中国AIモデルの脅威論を解体するコモディティ経済学

Kimi K3とQwen3.8 Maxが立て続けに登場し、中国オープンウェイトモデルへの警戒が再燃している。この恐怖は、どこまで根拠があるのか。 売上原価が戻ってきた ソフトウェア産業では長らく無視できた数字が、AIでは避けて通れない。COGS(売上原価)だ。 Stratecheryのベン・トンプソン(Ben Thompson)氏が7月20日に公開した分析は、中国オープンウェイトモデルに対する業界の過剰反応をコモディティ経済学の枠組みで切り崩している。 出発点はシンプルな区分にある。オープンウェイトモデルが「無料」なのは研究開発費(R&D)を省けるからであり、R&Dは売上高と連動しない固定費だ。 しかし推論にかかるコスト、つまり売上原価は売上に比例して増える。収益が1000倍になれば、推論コストも1000倍になる。 従来のソフトウェアはここが違った。限界費用がほぼゼロだったからこそ、需要を制する者が市場を支配できた。トンプソン氏自身がAggregation Theory(集約理論)として理論化した構造だ。 AIはその前提を覆す。推論コストが消えない以上、古い経済学の原則

ノーラン監督「AIは全員が中身を知るトロイの木馬」

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ノーラン監督「AIは全員が中身を知るトロイの木馬」

2億6400万ドルの世界興行収入で自ら証明した「フィルムの力」を背景に、クリストファー・ノーラン監督がAIへの懐疑を明言した。DGA会長として労働協約にもAI保護条項を刻んだ人物の言葉は、個人の感想では済まない。 「ガラスでできた馬」 YouTubeチャンネルHugoDécrypteを運営するジャーナリスト、ユーゴ・トラヴェール(Hugo Travers)氏が問いかけた。『オデュッセイア(オデッセイ)』で描かれるトロイの木馬のように、AIも日常に迎え入れたあとに「別の何か、もっと暗いもの」になるのではないかと。 ノーラン(Christopher Nolan)氏は笑いながら即答した。 AIはトロイの木馬だが、中にギリシャ兵がいることは全員が知っている。ガラスでできた馬だ、透けて見える。(HugoDécrypteによるインタビュー) 発言の核心はその先にある。同氏によれば、これほど急速に進歩しながら大衆からこれほど全面的に拒絶されたテクノロジーは見たことがない。 自分の子ども世代がAI生成コンテンツを見た瞬間に「AIスロップ」と呼んで箱に入れる。その感覚を「健全な懐疑心」だと

Windows 11、AIでLinuxを3倍引き離すも総合は互角

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Windows 11、AIでLinuxを3倍引き離すも総合は互角

Windows 11はAI処理で圧倒的な速度を出す一方、エンコードや汎用処理では大差で負けている。99項目のベンチマークが突きつけた、OSごとの極端な得意・不得意。 5399ドルのノートPCで99本勝負 Phoronixのマイケル・ラレイベル(Michael Larabel)氏が7月15日、Razer Blade 18上でWindows 11、Ubuntu 26.04 LTS、CachyOSの3つのOSを99項目にわたって比較した結果を公開した。 Ubuntu 26.04 LTS vs. Windows 11 vs. CachyOS Performance On A $5399 LaptopEarlier this month on Phoronix I reviewed the Razer Blade 18 RZ09-0582 as the first

Kimi K3、需要過多で新規サブスク受付を停止

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Kimi K3、需要過多で新規サブスク受付を停止

Moonshot AIがKimi K3の新規サブスクリプション受付を一時停止した。過去48時間でGPU容量が限界に達し、既存ユーザーの体験を守るための措置だとしている。 リリースから48時間で容量限界に Moonshot AIは7月19日、Kimi K3の新規サブスクリプション受付を一時停止すると発表した。 Kimi K3 has received far more love than we expected, and our GPUs are feeling it. Over the past 48 hours, demand has pushed close to the limits of our current capacity. To protect the experience of existing subscribers, we&

Hugging Face、AIエージェントによる侵入を公表

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Hugging Face、AIエージェントによる侵入を公表

AIプラットフォームHugging Faceが本番環境への不正アクセスを検知・対処した。自律型AIエージェントが攻撃を実行し、防御側もAIで検知・分析にあたった。 データセットが侵入口になった Hugging Faceは現地時間7月16日、本番インフラの一部に対する侵入を公表した。同社が過去に経験したどの事案とも性質が異なる。攻撃の全工程を自律型AIエージェントが担い、検知と事後分析にもAIが使われた。 侵入口はデータ処理パイプラインだった。悪意あるデータセットが、データセット処理の2つのコード実行パス(リモートコードデータセットローダーと、設定ファイルへのテンプレートインジェクション)を悪用し、処理ワーカー上でコードを走らせた。 ワーカーへの侵入後、攻撃者はノードレベルのアクセスに昇格し、クラウドとクラスターの認証情報を収集、週末の間に複数の内部クラスターへ横展開した。 侵入から横展開までの攻撃フロー 悪意あるデータセットを投入リモートコードローダー/テンプレートインジェクション処理ワーカー上でコード実行ノードレベルのアクセスに昇格クラウド・クラスターの認証情

AIのおかげで「わからない」と言えない 3千人超の実験結果

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AIのおかげで「わからない」と言えない 3千人超の実験結果

AIの助言を得た人は「わからない」と答えられなくなり、間違った回答を自信たっぷりに繰り返す。正答率が3分の1に落ちても、自信だけは2倍以上に膨らんでいた。 映画トリビアで仕掛けた罠 ミラノ・ビコッカ大学のヴァレリオ・カプラロ(Valerio Capraro)准教授ら3人の研究者が、AIの助言が人間の判断にどう作用するかを調べた論文を発表した。共著者はエコール・ノルマル・シュペリエールのキアラ・マルコッチャ(Chiara Marcoccia)氏と、ローマ・サピエンツァ大学のヴァルテル・クアトロチョッキ(Walter Quattrociocchi)氏。5つの実験に合計3,132人が参加し、うち4つは事前登録済みだ。 研究チームは、AIが通常は答えられない質問を用意した。「ベッカムに恋して」でチームが着ていたユニフォームの色、イタリア映画「Come un gatto in tangenziale」(高速道路の猫のように)でモニカが運転していた車の種類といった、映画の視覚的なディテールを問う質問だ。こうした情報はモデルの訓練データに含まれていない可能性が高く、AIに聞けば高確率でハルシ