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1991年のLinuxカーネルをRustで書き直した大学生の話

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1991年のLinuxカーネルをRustで書き直した大学生の話

トーバルズ氏が「フォークしろ」と言った2日後、35年前のカーネルをAIで書き直したプロジェクトがHacker Newsに浮上した。実用性はゼロ。だからこそ面白い。 35年前のカーネルが動いた 北京航空航天大学(ベイハン大学)の学部生が、1991年にリリースされたLinuxカーネル0.11を丸ごとRustで書き直した。ハンドルネームは「Poseidon」。リポジトリ名はlinux-0.11-rs。 Linux 0.11は1991年12月8日に公開された初期カーネルで、初版(0.01)の公開から約3か月後にあたる。リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏がヘルシンキ大学の学生だった時代の産物だ。0.11はLinuxが初めてセルフホスティング(自分自身をコンパイルできる状態)に到達したバージョンでもある。 Poseidon版はこの0.11を、オリジナルのセマンティクス(動作仕様)を維持しながらRustで一から実装し直している。カーネル本体に加え、60以上のcoreutils(基本的なUnixコマンド群)、パイプラインや制御構文を備えたPOSIXサブセットのシェル、Ta

8GB Surface Laptopが動かなかった日

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8GB Surface Laptopが動かなかった日

Microsoftが自社のSurface Laptopを8GBで出荷した。レビューではまともに動かなかった。Windows 11の最低要件「4GB」は、もはや誰も信じていない数字だ。 Microsoftが作った8GB機を、Microsoftが動かせなかった MicrosoftはSurface Laptop 13インチの8GB/256GB構成を、949.99ドルで発売した。プロセッサはSnapdragon X Plus(8コア)。旧世代チップに、前モデルの半分のメモリ。Copilot+ PCの認定要件(16GB以上)を満たさず、Windows 11のAI機能はいずれも動かない。 この8GBモデルのレビュー。再起動直後、アプリを数本開いただけでメモリ使用量は4.2GBに達する。Teamsのビデオ通話にChromeのタブを数枚加えると、数秒間完全に止まる。Google Docsで文字を打つだけでも断続的に固まる。16GB版との差はCPUでもストレージでもなく、メモリ容量だけが原因だとレビューは結論づけている。 949.99ドルの製品が、ブラウザのタブを数枚開いただけで止まる。

豪州、AIデータセンターに「電力自給」を義務化へ

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豪州、AIデータセンターに「電力自給」を義務化へ

オーストラリアが、AIデータセンターに消費量と同等の発電を義務づける国家基準を策定する。水・著作権・送電網コストも対象とした包括的な法制化は世界初の試みになる。 「使った分は、自分で作れ」 オーストラリアのアンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)首相は現地時間7月15日、シドニー大学で演説し、「Australian Standards for AI」(オーストラリアAI基準)の策定を発表した。AIデータセンターの電力、水、送電網の接続費用、著作権保護を一つの国家フレームワークにまとめ、法的拘束力を持たせる。 柱は3つある。 第一に、大規模データセンターに対して、消費する電力と同量の新規発電を義務づける。再生可能エネルギーによる発電と調整力を自前で確保し、送電網から取り出す以上の電力を供給する「純発電者」になることを求める。送電網への接続費用も全額自己負担とし、家庭や企業の電気料金に転嫁させない。 第二に、水の使用効率を最大限に高め、追加の水インフラが必要であればその費用も事業者が負担する。オーストラリアは居住大陸のなかで最も乾燥した土地だ。 第三に、

ナデラ氏、Fable 5を社内で「意味がない」と批判

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ナデラ氏、Fable 5を社内で「意味がない」と批判

Microsoftのサティア・ナデラ会長兼CEOが社内会議で、AnthropicのAIモデルFable 5のリクエスト制限を名指しで批判した。50億ドルを投じたパートナーへの異例の発言であり、背景にはモデルの「強さ」よりも「使いやすさ」へ重心を移すMicrosoftの戦略がある。 「ここまで制約された創作ツールがあっただろうか」 現地時間7月15日、ナデラ氏はCopilot AI開発チームとの会議でFable 5に言及した。 「Fableを使って、何かランダムなことを拒否されるたびに思う。ここまで編集上の制約を受けた創作ツールが、今まであっただろうか。意味がわからない」(ナデラ氏のCNBCへの発言記録) MicrosoftはAnthropicに最大50億ドルを出資し、Azure上でClaudeモデルを提供している。Copilot CoworkのエンジンにもClaudeが採用されている。出資者がパートナーの主力製品を社内で批判した形だ。 Microsoftはコメントを拒否した。Anthropicの広報担当者はコメントの求めにすぐには応じなかった。 Fable 5が背負った

Microsoft、Mythos対抗のAIセキュリティ製品を準備

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Microsoft、Mythos対抗のAIセキュリティ製品を準備

AIが発見する脆弱性の件数が急増するなか、Microsoftが顧客向けの対抗製品を今月にも投入するという。 「Project Perception」の輪郭 MicrosoftがAIを使った脆弱性発見の新製品を準備していることが、The Informationの報道で明らかになった。社内コードネームはProject Perception。今月中にもローンチする可能性があるという。 AnthropicのClaude Mythos Previewと同様に、ソフトウェアの脆弱性を自動で発見・修正する能力を企業に提供する。Mythos PreviewはProject Glasswingを通じて限定公開され、1万件以上の高深刻度の脆弱性を発見してきたが、運用コストの高さが課題とされている。 PerceptionはMicrosoft、OpenAI、AnthropicのAIモデルを組み合わせ、タスクごとに最適なモデルを選ぶモデルルーター方式を採用する。コストを抑えながら同等の能力を実現するのが狙いだ。 価格は未定とされている。 MDASHの延長線上にあるもの この製品がまったく新しい

習近平がWAICに初登壇、AI国際機構を29カ国で発足

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習近平がWAICに初登壇、AI国際機構を29カ国で発足

上海で開幕した世界人工知能大会で、中国はAIガバナンスの国際秩序づくりに名乗りを上げた。米国が3週間前にPax Silicaで35カ国をまとめたばかりのタイミングで、中国は29カ国の署名を集めた。 8年目にして初めての登壇 習近平(シー・ジンピン)国家主席が7月17日、上海で開催された2026世界人工知能大会(WAIC)の開会式で基調講演を行った。2018年の第1回から数えて8年、WAICの歴史で中国の最高指導者が開会式に立つのはこれが初めてだ。過去は祝電を送るか、李強首相が代理出席していた。 演説のタイトルは「Joining Hands to Build a Just and Equitable System For Global AI Governance」(公正で公平なグローバルAIガバナンス体制の共同構築)。AIを蒸気機関や電力の発明と並べ、人類史の転換点に位置づけた。 四つの柱を掲げた。オープンソースの推進と技術共有、安全性の確保と人間による管理、文明間の相互尊重、そして途上国を含むグローバルガバナンスの構築。中でも力を込めたのは、AI分野で「新たな歴史的不正義」を

XR、アムステルダムのデータセンター建設現場に化学攻撃

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XR、アムステルダムのデータセンター建設現場に化学攻撃

環境活動団体Extinction Rebellionのオランダ支部が、アムステルダムで建設中のMicrosoftデータセンターに化学薬品入りの水風船を投げ込んだ。抗議行動の手段が、プラカードから建造物の物理的な破壊へ踏み込んだ。 水風船に酸を詰めて投擲 現地時間7月15日深夜から16日未明にかけて、Extinction Rebellion(XR)のメンバーがアムステルダム西部ウェストポート地区のデータセンター建設現場を襲った。 XRオランダ支部が16日に公開した声明によると、過酸化水素、酢酸、塩、アクリル絵の具を混ぜた液体を水風船に詰め、フェンス越しに建設現場へ投げ入れた。標的は打設されたばかりの鉄筋コンクリート基礎で、XRは酸がコンクリートを劣化させ、過酸化水素と塩が鉄筋の腐食を加速させると説明している。 作業員のいない深夜を選び、ゴーグルとマスクを着用して実行したという。 実際にどの程度の被害が出たかは分かっていない。オランダ紙NRCによれば、施工会社Pure Data Centres(Pure DC)と緊急対応者は風船が投げ込まれた事実を認めたが、中身には言及しなかっ

AIモデルのバックドア、1時間・100ドルで仕込めたとの報告

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AIモデルのバックドア、1時間・100ドルで仕込めたとの報告

オープンウェイトのAIモデルに、わずかな時間とコストでバックドアを埋め込めることが実証された。従来のソフトウェアとは異なり、モデルの中身を検証する手段はまだ存在しない。 10個の訓練データで、コードが汚染された セキュリティ研究者のケイティ・パクストンフィア(Katie Paxton-Fear)氏が、オープンウェイトのAIモデルにバックドアを仕込んだ。所要時間は約1時間、費用は100ドル(約1万6000円)未満。マンチェスター・メトロポリタン大学のサイバーセキュリティ講師であり、コード解析ツールを開発するSemgrepのセキュリティアドボケートでもある同氏は、7月14日に一連の投稿で実験の経緯を公開した。 🧵Can we trust Chinese open weight models? Was a question a lot of people asked after GLM 5.2 was released, scoring very well on coding benchmarks, and suspiciously

GPT-5.6 Solがファイル無断削除、OpenAIが原因公表

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GPT-5.6 Solがファイル無断削除、OpenAIが原因公表

OpenAIのフラッグシップモデルGPT-5.6 Solが、指示なくユーザーのファイルを削除していた問題で、Codex責任者のティボ・ソティオ氏が原因と対策を公表した。 何が起きたか 7月9日のChatGPT Work公開とGPT-5.6の一般提供開始から数日後、開発者たちが相次いで被害を報告した。 OthersideAI CEOのマット・シューマー(Matt Shumer)氏は7月10日、GPT-5.6 Solが自分のMacのファイルをほぼすべて削除したと投稿した。シューマー氏はOpenAIチームの招待でUltraモード(複数のサブエージェントが長時間タスクを並列処理する高自律構成)をテストしていた。フルアクセスを許可して81分後、ホームディレクトリの大半が消えていた。 GPT-5.6-Sol just accidentally deleted almost ALL of my Mac’s files. And this is why I trust Fable 1000x

Netflix、約300作品で生成AIを使用と初公表

Netflix

Netflix、約300作品で生成AIを使用と初公表

映像作品のどこにAIが使われているか、Netflixは一度も明かしたことがなかった。その沈黙が、決算報告で破られた。 「約300」という数字が持つ重み Netflixは現地時間7月16日に公表した2026年第2四半期の株主向けレターで、約300作品に生成AIワークフローを使用したと明らかにした。2026年に入ってからの数字で、利用の大半はポストプロダクションに集中している。 Netflixは自社作品のAI使用件数をこれまで一度も出していない。個別の作品でAIが使われたという報道はあったが、何本に、どの工程で、どの程度のAIが入っているかをNetflix自身が語ったのは今回が初めてだ。 具体例として挙がったのは3作品。インドのスポーツスリラー「Glory/グローリー」、ブラジルのサッカーミニシリーズ「Brasil 70: A Saga do Tri」、そして米国の独立戦争を扱うドキュメンタリーシリーズ「The American Experiment」。いずれも群衆の増強、歴史的な戦闘シーン、世界観の導入ショットなど、「高度に複雑なシークエンス」にAIが投入された。 決算説明会

Amazonの新刊、過半数がAI製と判定される

Amazon

Amazonの新刊、過半数がAI製と判定される

Amazonで電子書籍の新刊が月30万タイトルを超えた。3年前の3倍。経済学の研究はその過半数にAIの痕跡があると示したが、購入者がそれを知る手段は今のところない。 月10万から30万へ コーネル大学のイムケ・ライマース(Imke Reimers)氏とミネソタ大学のジョエル・ウォルドフォーゲル(Joel Waldfogel)氏が、2020年から2025年にかけてAmazonで出版された電子書籍約1,000万タイトルを母集団とする調査を発表した。全米経済研究所(NBER)のワーキングペーパーとして2026年1月に公開され、5月に改訂されている。 Amazonで毎月リリースされる電子書籍は、2020年から2022年にかけて約10万タイトルで推移していた。ChatGPTが公開された2022年11月を境に増加に転じ、2025年末には月30万タイトルを突破。3年で約3倍に膨れ上がった。 増加分の正体を突き止めるため、研究チームは約5万7,000タイトルからサンプルを抽出し、AI検出ツールにかけた。結果、AI含有率は2022年までほぼゼロ、2023年に30%、2024年に45%と上昇し、

OpenAI、70ドルのChatGPTバスケットボールを発売

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OpenAI、70ドルのChatGPTバスケットボールを発売

AI企業のTシャツがeBayで250ドルで取引される時代に、OpenAIが公式グッズストアを一般に開放した。70ドルのバスケットボールから175ドルのハーフジップまで、ラインナップは妙に充実している。 ゴムのボールに70ドル OpenAIの公式グッズストア「Supply Co.」に、ChatGPTロゴ入りバスケットボールが並んでいる。サイズ7、素材はラバー100%、価格は70ドル。 商品説明には「Pause. Play. Prompt.キャンペーンから生まれた、創造性はスクリーンの中だけにあるわけではないという呼びかけを形にしたもの」とある。この「Pause. Play. Prompt.」なるキャンペーンの痕跡はOpenAIのサイト上にほかに見当たらない。AIの前でちょっと立ち止まって体を動かせ、という趣旨らしい。 ゴム製バスケットボールの市場価格は15ドルから30ドル程度だ。ChatGPTのロゴが載ると、その2倍以上になる。 バスケットボールだけではない。筆記体で「research」(研究)と刺繍された175ドルのハーフジップ。100ドルのCodexパーカー。40ドルの「

NotebookLM改めGemini Notebook、コード実行も

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NotebookLM改めGemini Notebook、コード実行も

GoogleのAIリサーチツールNotebookLMがGemini Notebookに名称を変え、ノートブック内でのコード実行に対応した。スタンドアロン製品としての立場は変わらないが、Geminiアプリとの同期やGoogle検索への統合が進む。 3年で3度目の名前 2023年のGoogle I/OでProject Tailwind(プロジェクト・テイルウィンド)として披露され、NotebookLMに改称されて正式公開、そして今回Gemini Notebookへ。GoogleのAIリサーチツールが、現地時間7月16日に3度目の名前を得た。 発表したのはGoogle LabsおよびGeminiアプリ担当VPのジョシュ・ウッドワード(Josh Woodward)氏。利用者数は3000万人超、導入組織は60万を超えたという。「LM」(Language Model、言語モデル)という技術用語が消え、代わりにGeminiブランドが冠された格好だ。 名前が変わっただけではない。 ノートブックがコードを実行する 今回の改名に合わせて、各ノートブックにセキュアなクラウドコンピュータが付く

Moonshot AI、2.8兆パラメータのKimi K3を発表

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Moonshot AI、2.8兆パラメータのKimi K3を発表

オープンウェイトモデル史上最大となる2.8兆パラメータのAIモデルが中国から登場した。7月27日までに重みが公開される。 史上最大のオープンウェイトモデル Moonshot AIが7月16日、AIモデルKimi K3を発表した。パラメータ数は2.8兆。オープンウェイトモデルとしては史上最大となる。 直近の比較対象だったDeepSeek V4-Proが1.6兆パラメータ。Kimi K3はその1.75倍になる。前世代のKimi K2は約1兆パラメータで、1年で2.8倍の跳躍だ。 オープンウェイトモデルのパラメータ規模 ※総パラメータ数の比較。K2は2025年7月、DeepSeek V4-Proは2026年4月、K3は2026年7月にそれぞれ発表 100万トークンのコンテキストウィンドウを備え、画像入力にも対応する。モデルの重みは7月27日までに公開される予定で、技術レポートも同時に出る。 独自アーキテクチャの中身 K3の基盤技術は2つある。 1つ目がKimi Delta Attention(KDA)。従来のフルアテンションではなく、線形アテンシ