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中国が47兆円で賭けるAI覇権。足りないのはカネではない

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中国が47兆円で賭けるAI覇権。足りないのはカネではない

中国政府が今後5年間で約2兆元(約47兆円)を投じ、全国にAIデータセンター網を構築する計画を進めている。構想の規模は巨大だ。だが、データセンターに詰め込む半導体を国内で本当に賄えるのかは別の話だ。 国家計画の全体像 国家発展改革委員会(NDRC)が策定を主導し、全国各地のデータセンターを単一の算力ネットワークとして接続、2028年までに統合を完了する構想だ。運営は国有通信大手のチャイナモバイルとチャイナテレコムが中心を担い、財源は超長期特別国債と国家投資基金で賄う。 核心は「国産80%」の調達要件だ。AI半導体を含む技術の少なくとも80%を、ファーウェイをはじめとする国内サプライヤーから調達する。NVIDIAとAMDは事実上、排除される。 この計画は「六網」(水網・新型電力網・算力網・新一代通信網・都市地下管網・物流網)と呼ばれる国家インフラ整備構想の一部で、2026年だけで六網関連投資は7兆元を超えると国家発展改革委員会は見積もっている。電力網の整備まで含めれば、データセンター計画だけで5兆元規模に膨らむ可能性がある。 47兆円は確かに巨額だが、文脈を見れば風景が変わる

ナッシュビル動物園、隣接データセンター建設計画に反発

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ナッシュビル動物園、隣接データセンター建設計画に反発

絶滅危惧種の繁殖施設の真隣にデータセンターを建てる計画が、米国テネシー州ナッシュビルで大きな波紋を呼んでいる。 データセンターが狙ったのは動物園の隣の土地 アトランタを拠点とするデータセンター事業者DC Bloxが、ナッシュビル動物園(Nashville Zoo)に隣接する土地に約6400平方メートルの施設を建設する許可を申請している。対象地は23.5エーカーの区画のうち1.6エーカーに相当し、計画が通れば3000頭以上の動物を収容する施設のすぐ隣に大規模なサーバー棟が立つことになる。 動物園側は6月、自社ブログで懸念事項を公式にまとめた。電力消費による地域送電網への影響に加え、騒音と光害、そして周辺水域の水質悪化が起きる可能性を挙げている。特に問題視されているのが、同動物園の看板種であるウンピョウ(英名:Clouded Leopard)への影響だ。この種はとりわけ機械騒音に敏感とされており、繁殖プログラムへの悪影響が懸念されている。 動物園CEO(最高経営責任者)のリック・シュワーツ氏は、同園が長年にわたって当該土地の一部を教育・保全センターとして活用するため、現在の土地保

AIデータセンターの「水問題」、冷却は氷山の一角だった

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AIデータセンターの「水問題」、冷却は氷山の一角だった

アメリカで建設が計画されているAIデータセンターの3分の2が、干ばつの続く地域に立地しようとしている。技術企業側が繰り返す「水の使用量は農業より少ない」という弁明は、数字として間違ってはいないが、重要な前提を欠いている。 809件中517件が干ばつ地帯 NOAAの干ばつ情報システムで干ばつ地域を照合したところ、全米で計画中の809件のデータセンタープロジェクトのうち517件が、過去1年間にわたって干ばつに分類された地域に集中している。 この数字が示すのは、立地選択の失敗ではなく、業界が水問題をどこから切り取っているかという問いだ。 企業側の論拠はこうだ。1月にザイレム(Xylem)とグローバル・ウォーター・インテリジェンス(Global Water Intelligence)が出した報告書によると、2050年までにAIが必要とする追加の水需要のうち、データセンターの冷却水が占める割合は約4%にとどまる。残りは発電が約54%、半導体製造が約42%を占める。テック企業が語る「冷却水の節約」は、AI由来の水消費全体のうち4%をめぐる話にとどまる。 6月3日に国連大学が発表したレポ

MicrosoftのAIデータセンター、年間水消費をレストラン1軒分の水準へ

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MicrosoftのAIデータセンター、年間水消費をレストラン1軒分の水準へ

AIデータセンターの水問題は、建設反対運動を引き起こすほど地域社会との摩擦を深めてきた。Build 2026の基調講演でサティア・ナデラ(Satya Nadella)CEOが示した数字は、その背景と一緒に置いておきたい。 一度充填して、あとは回し続ける ナデラ氏が指摘したのはシンプルな原理だ。新型データセンターは密閉ループの液体冷却を採用しており、建設時に冷却水を充填したあとは同じ水を循環し続ける。蒸発しない、補給しない。その結果、年間消費量は「近所のレストラン1軒が使う量と同程度」という水準に収まる。 この技術が実際に稼働しているのが、ウィスコンシン州マウントプレザントの315エーカー(約1.3km²)のFairwaterキャンパスだ。Microsoftはここを次世代AIインフラの旗艦として位置づけている。 Microsoftデータセンター冷却技術の変遷 2000年代 初頭従来型チラー冷却産業用水冷チラーが主流。現在も一部で稼働2012年〜外気冷却の導入温帯地域で外気のみで冷却。年間の大半を水不要で運用2015年海中データセンター実験Pr

NVIDIAとLG、AIファクトリーを共同構築へ

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NVIDIAとLG、AIファクトリーを共同構築へ

ロボットから冷却設備まで、GTC台北直後の韓国訪問で一気に具体化した大型提携の中身を整理する。 ジェンスン・フアンがLGに「ファイティングLG」と叫んだ朝 6月8日午前、ジェンスン・フアン(Jensen Huang)NVIDIAのCEOがソウル汝矣島のLGツインタワーを訪れた。LGグループ会長のク・グァンモ(Koo Kwang-mo)氏と1時間ほど会談し、退出時に腕を組んで「ゴーLG」と声を上げたと伝えられている。この日、両社はAIファクトリーの共同構築を正式に発表した。 訪問は5日の入国から始まった韓国滞在の最終日だった。GTC台北の基調講演でVera Rubinの量産開始とHBM4サプライヤー3社(サムスン電子、SKハイニックス、マイクロン)を公式に確認してから、わずか1週間のうちに韓国の主要グループとの具体的な協業が次々と形になっている。LGとの発表もその流れの中にある。 AIファクトリーとは何を指すか 今回の発表でNVIDIAが使う「AIファクトリー」という言葉は、GPUサーバーの別名ではない。学習・シミュレーション・検証・エッジ展開・デジタルツインを一連のワーク

NVIDIAとNaver、GW級AIファクトリー構築へ

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NVIDIAとNaver、GW級AIファクトリー構築へ

NVIDIAのジェンスン・フアン(Jensen Huang)CEOが訪韓し、Naver本社でイ・ヘジン(Lee Hae-jin)議長と共同で発表した。両社はアジア・中東・欧州でギガワット規模のAIファクトリーを共同構築する。同日にSKテレコムとも同規模の提携が発表され、NVIDIAの韓国向けAIインフラ投資が一気に加速した。 55MWから始まり、GWを目指す 提携の軸は、NVIDIAのAIファクトリー構築基盤「NVIDIA DSX」だ。Naverはまず、韓国・世宗市にあるハイパースケールデータセンター「GAK世宗」で55MWのAIインフラを稼働させる。2027年前半に運用を開始し、同年中に海外拠点を含め100MW、2028年には200MWへ拡張。長期目標のギガワット級は、最新GPUを数十万基同時に収容する規模だ。 NaverのAIファクトリー拡張ロードマップ 2027年 前半55MW稼働開始GAK世宗データセンターで初期運用。NVIDIA DSX基盤2027年100MWへ拡張海外拠点を含めたインフラ展開を開始2028年200MWへ拡張欧州

GoogleがSpaceXから11万基のGPUを借りる異例の契約

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GoogleがSpaceXから11万基のGPUを借りる異例の契約

自社で世界最大のAI計算資源を持つGoogleが、なぜ他社のデータセンターに月額約1472億円を払うのか。その背景には、想定を超えたエージェントAI需要の爆発がある。 月額9億2000万ドル、約3年 SpaceXは6月5日、Googleとクラウドサービス契約を締結したことをSECへの届出で明らかにした。契約に基づき、GoogleはSpaceXに対して2026年10月から2029年6月まで月額9億2000万ドル(約1472億円)を支払い、約11万基のNVIDIA GPU、CPU、メモリなどの計算資源を利用する。9月までは割引料金で段階的にキャパシティが拡大される。 フルレートで計算すると、契約総額は約303億ドル(約4兆8500億円)に達する。 5月にAnthropicと締結した契約(月額12億5000万ドル、2029年5月まで)に続く2件目の大型案件だ。SpaceXのS-1によると、Anthropicの契約はColossus 1とColossus 2にまたがり約32万5000基のGPUを対象としている。2社合わせた年間契約額は約260億ドル(約4兆1600億円)。xAIが構築

Metaが「テント」でAIサーバーを動かし始めた理由

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Metaが「テント」でAIサーバーを動かし始めた理由

データセンターの常識が壊れている。Metaがオハイオ州の敷地に建てたのは、鉄筋コンクリートの建物ではない。航空宇宙グレードのアルミフレームに防水布を張った巨大テントだ。中には1棟あたり数千億円規模のAIアクセラレータが詰め込まれ、隣に据えたガスタービンが電力を送り込む。正式名称は「rapid deployment structures(迅速展開構造物)」。建設期間は約3か月。通常のデータセンターが2〜3年かかることを考えれば、桁違いの速さだ。 テントの中身は数千億円の計算資源 エネルギー調査企業Cleanviewの創業者マイケル・トーマス(Michael Thomas)氏が6月4日に衛星画像と自治体の建設許可を公開し、Metaの戦略が明らかになった。 舞台はオハイオ州ニューアルバニーにあるMetaのデータセンター拠点「Prometheus(プロメテウス)」だ。ここには2〜3年をかけて建設された5棟の本棟がすでに稼働している。Metaはその隣に、1棟あたり約1万1600平方メートルのテントを5棟、2026年4月から6月にかけて建設した。衛星画像では、すでに全棟が完成している。

米ユタ州4万エーカーのAIデータセンター計画が半減、住民反発で後退

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米ユタ州4万エーカーのAIデータセンター計画が半減、住民反発で後退

マンハッタンの3倍近い面積。ユタ州北部に計画されていた巨大AIデータセンターが、住民の激しい抗議を受けて面積を半分に縮小する。計画を主導する投資家ケビン・オレアリー(Kevin O'Leary)氏は6月4日、ユタ州上院議長に宛てた書簡で約2万エーカーの削減を表明した。ユタ州だけの話ではない。AIインフラの巨大化と住民の衝突は、いま米国各地で、そして日本でも起きている。 マンハッタンの3倍が、半分になった 米投資家ケビン・オレアリー氏が推進するStratos Projectは、ユタ州ボックスエルダー郡の未編入地域に約4万エーカー(約162平方キロメートル)のAIデータセンター・エネルギー複合施設を建設する計画だった。マンハッタン島の3倍近い面積に、最大7.5〜9ギガワットの発電能力を持つキャンパスを整備し、AI演算、クラウドコンピューティング、米軍の防衛オペレーションを支えるという構想だ。 計画はユタ州のMIDA(Military Installation Development Authority、軍事施設開発機構)を通じて進められ、5月初旬にボックスエルダー郡委員会が全会一致

AIの電力需要に建設が追いつかない

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AIの電力需要に建設が追いつかない

テック大手が今年だけで合計100兆円超の設備投資を宣言しているが、その受け皿となるデータセンターの建設は計画通りに進んでいない。2027年完成予定の容量のうち6割以上が着工すらしていないとする分析が報じられた。Googleの親会社Alphabetはこの逆風のなかで800億ドル(約12兆8000億円)規模の株式発行による資金調達を発表し、電力インフラの自前確保に大きく舵を切った。 「計画だけ」の容量が山積みになっている AIデータセンターの建設遅延は、もはや個別のプロジェクトの話ではない。 市場調査企業Sightline Climateの分析によると、2026年に稼働予定の約16GW分のデータセンターのうち、実際に建設が進んでいるのは約 5GW にとどまり、全体の3分の1に過ぎない。残りは「発表済み」の段階で止まっている。2027年予定の案件はさらに深刻で、21.5GWの計画に対し着工済みはわずか 6.3GW。つまり完成が約束された容量の大部分が、まだ地面すら掘っていない。 米国データセンター容量:計画 vs 着工済み

SpaceXの上場書類に「水不足」が追記された

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SpaceXの上場書類に「水不足」が追記された

6月12日に迫るNasdaq上場を前に、SpaceXがIPO届出書を修正した。追加されたリスク要因のひとつが「水」だ。AIデータセンターの冷却に不可欠な水資源の確保が、電力と並ぶ事業上の制約になりうると、同社は投資家に警告している。 電力だけでは足りなかった SpaceXは5月20日にSECへS-1(目論見書)を提出し、6月1日にその修正版(S-1/A)を公開した。修正前の届出書では、データセンター拡張の主な制約として「経済的に実行可能な価格での電力供給」を挙げていた。修正版ではこれが「経済的に実行可能な価格での電力と水の供給」に書き換わっている。 追加された記述の趣旨はこうだ。大規模データセンターの運用には冷却のために大量の水が必要であり、水の確保はデータセンターの立地選定・建設・運用における重要な検討事項になっている。水不足や干ばつ、地域住民との水資源の競合、あるいは水利用に関する規制強化によって、冷却に十分な水を得られなくなるリスクがあるという。 なぜこのタイミングで追加されたのか。修正のきっかけは明らかにされていない。IPO前の審査期間中、SECはSpaceXに対して