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Intel 14Aの歩留まり、試作前に重要マイルストーンを達成

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Intel 14Aの歩留まり、試作前に重要マイルストーンを達成

Intelの次世代プロセス14Aが、試作開始前の段階で歩留まりの重要な節目を超えた。投資銀行モルガン・スタンレーの最新リサーチによると、14Aの欠陥密度D0(ウエハー上の単位面積あたりの致命的欠陥数)は0.5まで下がっており、同時期の18Aと比べても改善ペースが速いという。ファウンドリ復活を掲げるIntelにとって、初めて数字に裏付けられた前進が見えてきた。 数字が語る14Aの現在地 この数字を具体的な製品に重ねてみる。Panther Lakeのコンピュートタイル(約8.0×14.3mm、面積約114mm²)と同サイズのダイを14Aで製造した場合、ポアソンモデルに基づく理論歩留まりは**約56.45%**になる。量産中の18Aには届かないが、開発初期の14Aで5割を超える歩留まりが見込めるのは小さな話ではない。 モルガン・スタンレーのレポートでは、テストチップの歩留まりが約40%と報告されている。Panther Lakeのコンピュートタイルより大きなダイで40%が出ているなら、ダイサイズが小さい実製品ではさらに上振れる計算だ。 Intelは2027年第1四半期までにD0を0.

Windows 11が隠すCPUブースト7段階制御、レジストリ1箇所で解放

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Windows 11が隠すCPUブースト7段階制御、レジストリ1箇所で解放

ノートPCが熱い。ファンが回りっぱなし。あるいは逆に、もう少し性能を絞り出したい。答えはWindows 11の中にある。ただし、標準のUIからは見えない。 「最小」と「最大」しか見えない理由 電源オプションの「プロセッサの電源管理」を開いても、見える項目は「最小のプロセッサの状態」と「最大のプロセッサの状態」の2つだけだ。パーセンテージで上限と下限を決める、ざっくりとした制御しかできない。 だがWindowsは内部に、CPUのブースト挙動をもっと細かく制御する設定を持っている。名前は「プロセッサ パフォーマンスの向上モード」。CPUがブースト周波数にどれだけ積極的に入るかを、7段階で指定できる。 Microsoftがこの項目を隠しているのは、誤設定によるオーバーヒートや不安定動作を防ぐためだろう。ノートPCの発熱に悩んでいるなら、あるいはデスクトップでもう一段応答性を上げたいなら、知っておいて損はない。 レジストリ変更の手順 操作はレジストリエディターで値を1箇所書き換えるだけだ。 Win+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、regeditと入力してエンター。以下

Intel×NVIDIAの合体チップ、2028年前半が目標か

CPU

Intel×NVIDIAの合体チップ、2028年前半が目標か

IntelのCPUとNVIDIAのRTX GPU。PCを触ってきた人なら「別々に買って組み合わせるもの」という感覚が染みついているはずだ。その前提が、1つのチップの上で崩れようとしている。 Serpent Lakeに初めてスケジュールが付いた IntelとNVIDIAが共同開発を進めるx86 SoC。そのCPUとGPUを1パッケージに統合するチップに、具体的な時間軸が浮上した。Intelの現行ロードマップによると、2028年第1四半期 がターゲットだという。計画通りに進めばCES 2028での発表もありうる時期だ。 トルコのテック系ジャーナリスト、エルディ・オズュアー(Erdi Özüağ)氏が現地時間6月15日に投稿した情報で、複数の海外メディアが追認している。スペックや具体的な構成は明かされていない。 両社が提携を発表したのは2025年9月。NVIDIAがIntel株に50億ドルを投資し、データセンター向けのカスタムx86 CPUとPC向けのx86 RTX SoCを共同開発するという内容だった。その後、2025年12月にリーク情報として Serpent Lake のコード

AMDが2026年に7年前のZen+を復活させた理由

ハードウェア

AMDが2026年に7年前のZen+を復活させた理由

Zen 5の時代に、AMDは2019年生まれのアーキテクチャで新チップを出した。Ryzen 3 3100UとRyzen 5 3501U。どちらもZen+、12nm、Picassoファミリー。スペックシートだけ見れば正気を疑う判断だが、その行き先を考えると話はそう単純ではない。 静かに追加された2つのAPU AMDが公式サイトの製品ページに、Ryzen 3000Uシリーズの新モデルを追加した。Ryzen 3 3100UとRyzen 5 3501U。ローンチ時期はQ2 2026。正式な発表やプレスリリースは出ていない。 Ryzen 3 3100Uは 2コア/2スレッド という構成で、ベースクロック1.9GHz、ブースト時最大3.2GHz。L3キャッシュは4MB、TDPは15W。ハイパースレッディングには対応せず、Picasso世代のRyzen 3としても最小構成となる。 Ryzen 5 3501Uは4コア/8スレッドで、ベース2.1GHz/ブースト3.7GHz。L3キャッシュ4MB、TDP

Linux-libre 7.1-gnu。i486が遺したもの

Linux

Linux-libre 7.1-gnu。i486が遺したもの

Linux 7.1の安定版が公開された翌日、カーネルからプロプライエタリなコードを取り除く「自由版」Linux、GNU Linux-libreが7.1-gnuとしてリリースされた。リリースノートはいつものようにdeblob(非自由バイナリの除去)作業を報告しているが、今回はマスコットのフリードが何度も嘆いている。 i486のサポートが消えた Linux 7.1で、i486プロセッサ向けのカーネルビルドオプションが削除された。x86メンテナのインゴ・モルナー(Ingo Molnár)氏が2025年4月に提案し、約1年の議論を経て、リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏が今年4月のマージウィンドウで受け入れた。 1989年に登場したi486は、PC普及期を支えたプロセッサだ。Linuxカーネルでは2012年にi386のサポートが落とされ、それ以来i486がx86の最低ラインだった。これが消えれば、最低ラインはPentium世代になる。 トーバルズ氏自身は2022年の時点で「i486クラスのハードウェアにはもう実質的な意味がない」と述べていた。モルナー氏は提案の中で

Linux 7.1がリリース。NTFSの「復活」とAI時代の開発現場

Linux

Linux 7.1がリリース。NTFSの「復活」とAI時代の開発現場

リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏は現地時間6月14日、Linuxカーネル7.1の安定版を公開した。旅先からのリリースだった。「自宅ではまだ日曜の朝だけど、今いる場所は日曜の午後なので」と、いつもの調子で始まるリリースノートの裏に、波乱含みの開発サイクルがあった。 NTFSの「復活」。4年越しの書き換えがもたらすもの Linux 7.1最大の目玉は、NTFSファイルシステムドライバの全面刷新だ。開発を率いたのは韓国の開発者ナムジェ・ジョン(Namjae Jeon)氏。exFATドライバやカーネル内SMBサーバKSMBDを手がけた実績を持ち、4年かけて古い読み取り専用NTFSドライバを近代化し、完全な書き換えに仕上げた。 トーバルズ氏はマージ時にこれを「ntfs resurrection」(NTFSの復活)と称した。 LinuxにおけるNTFS対応は長年、継ぎ接ぎだった。カーネルに組み込まれた古いドライバは読み取り専用。書き込みが必要なユーザーはNTFS-3Gに頼ってきたが、ユーザー空間で動くFUSE実装であり、性能面の不利は避けられなかった。2021年にP

Intel Z990チップセット、ダイ縮小でも消費電力は倍増。Gen5の代償

ハードウェア

Intel Z990チップセット、ダイ縮小でも消費電力は倍増。Gen5の代償

Nova Lakeプラットフォームの輪郭が、チップセット側から固まりつつある。Computex 2026でGIGABYTEが素性を隠して展示していたマザーボードがAORUS Z990 PROだったと判明。さらにリーカーのJaykihn氏がダイ寸法と消費電力の詳細を公開、LC Tech LeaksからはPCHの実物写真も出回り、次世代チップセットの設計思想が見え始めた。 ダイは小さくなった。だが電力は増えた Jaykihn氏のリーク情報によると、Z990のPCHパッケージは25×24mm(600mm²)、ダイは11.15×6.5mm(約72.5mm²)。現行Z890のパッケージ28×23.5mm(658mm²)、ダイ約92.9mm²と比べると、パッケージは約8.8%、ダイは約22%縮小した。 Keep in mind this 14W figure assumes full chipset residency with Gen 5 devices. The

Raptor Lake NextのSKU判明。無効コアのキャッシュを活かす新設計も

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Raptor Lake NextのSKU判明。無効コアのキャッシュを活かす新設計も

4月のリークから2か月。Computexでの裏付けを経て、Raptor Lake Nextに具体的なSKU構成が出てきた。Core 7/5/3の3セグメント、最大20コア。旧設計の焼き直しで終わらない変更点が1つある。 Core 200ブランドで投入 Raptor Lake Nextについては既報の通り、2027年前半にLGA 1700向けのDDR4/DDR5両対応CPUとして投入される計画が明らかになっている。Computex 2026では複数のマザーボードベンダーが計画の存在を認め、Intelの公式コメントは得られていないものの、情報の確度は高い。 今回判明したのは、具体的なSKU構成だ。 Intel内部情報で実績のあるリーカーJaykihn氏が、デスクトップ向けiGPU搭載SKUの一覧をリークした。VideoCardzも独自取材で裏付けを取り、ブランド名が Core 200 シリーズになること、生産開始が 2027年1月下旬 に予定されていることを報じている。LGA 1851やLGA 1954との互換性はなく、LGA 1700専用だ。 3セグメント、4つのSKU

AMDがMacBook Neoに「ゲームで勝負」を挑んだが土俵がおかしい

AMD

AMDがMacBook Neoに「ゲームで勝負」を挑んだが土俵がおかしい

9万9800円のMacにゲームの互換性で噛みつくAMD。比較に持ち出したのは、自社の旧世代チップだった。IntelやQualcommがMacBook Neo対抗の新チップを投入するなか、AMDの打ち手は「Windowsならゲームが動く」という古い論法に留まっている。 旧世代チップで挑むAMD AMDが公式サイトに掲載した新しいマーケティング素材が波紋を呼んでいる。 HP OmniBook X FlipとMacBook Neoを並べ、「PCゲームの人気タイトル上位20本のうち、MacBook Neoではネイティブに動くのは5本だけ。AMD搭載機なら20本すべてが動く」と主張している。Steam、Epic Games Store、PC Game Passへのフルアクセスを前面に押し出し、「妥協なし」とうたう。 この比較には、見過ごせない事実がある。 AMDが持ち出したRyzen 5 220はHawk PointファミリーのZen 4世代プロセッサで、2025年2月の発売だ。実態としてはRyzen 5 8540U(さらに前身のRyzen 5 7545U)のリネーム品にすぎない。Z

Intelが2027年前半に「Raptor Lake Next」を投入か。DDR4が手放せない時代の延命策

CPU

Intelが2027年前半に「Raptor Lake Next」を投入か。DDR4が手放せない時代の延命策

DDR5メモリの異常な高騰が、CPU業界の世代交代を巻き戻している。Intelが旧世代Raptor Lakeの3度目のリフレッシュを準備しているという情報が、Computex 2026の取材で明らかになった。 引退できないプラットフォーム Computex 2026の会場で、複数の業界関係者がIntelの計画について口を開いた。「Raptor Lake Next」と呼ばれる新たなCPUラインナップが、2027年前半の投入を目指して準備されているという。正式名称ではなく関係者の間で使われている呼称で、複数の情報筋から同じ名前が確認されている。Intelはこの件についてコメントを拒否した。 事実だとすれば、これは第13世代Raptor Lakeから数えて3回目のリフレッシュになる。第13世代(2022年)、第14世代Raptor Lake Refresh(2023年)、Core Seriesブランドでの再展開を経て、さらにもう一度。LGA 1700ソケット、DDR4/DDR5両対応というプラットフォームの基本構成はそのままだ。 LGA 1700プラットフォームのリ

AmazonのCPU売上トップ15をAMDが独占。Intelゼロの異常事態

CPU

AmazonのCPU売上トップ15をAMDが独占。Intelゼロの異常事態

AMDのマーケティング担当シニアディレクター、サシャ・マリンコヴィッチ(Saša Marinković)氏が6月11日、Amazon USのCPU売上ベストセラーランキングでトップ15すべてをAMD製品が占めたスクリーンショットを投稿した。Intelの名前は1つもない。 「15 out of 15」の中身 首位はRyzen 7 9800X3D。3D V-Cache搭載のゲーミングCPUとして、発売以来トップの座を譲っていない。日本での実売価格は6万円前後、Amazon USでは約449ドル。2位にはRyzen 5 5500が食い込んでいる。2022年発売、6コア12スレッド、米国で80〜85ドル前後という旧世代の廉価モデルだ。 この2製品が並んでいること自体が、今のCPU市場の歪みを端的に物語っている。 Ryzen 5000シリーズはDDR4とAM4ソケットで動く。マザーボードは1万円以下から揃い、メモリも比較的安い。一方、Ryzen 9000シリーズやIntelのArrow Lake世代はDDR5専用だ。そしてDDR5メモリの価格は、AI向けHBM製造にウェハが振り向けられ

AMDが自社ベンチマークでNVIDIA Veraに反撃。数字の裏を読む

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AMDが自社ベンチマークでNVIDIA Veraに反撃。数字の裏を読む

2週間前、NVIDIAがPhoronixに限定公開したVera CPUのベンチマークが業界を揺らした。88コアのArm CPUが、Intel Xeon 6980PやAMD EPYCといったx86勢を複数のテストで上回ったからだ。NVIDIAのCFOコレット・クレス(Colette Kress)氏は決算説明会で「今年のCPU売上は約200億ドルに達する見通し」と語り、「世界最大のCPUサプライヤーになる」と宣言した。 AMDが黙っているわけがない。 100kWラックという土俵 AMDが6月10日に公式ブログで公開したのは、ラック単位の総合スループット比較だ。条件は100kWの電力枠。この枠内に何台のサーバーを詰め込み、どれだけの処理を捌けるかを競わせた。 テストには4構成が並んだ。AMD側は現行のEPYC 9965(コードネームTurin、Zen 5cアーキテクチャ、192コア)と次世代のEPYC Venice(Zen 6、256コア)。対するのはIntel Xeon 6980P(Granite Rapids-AP、128コア)とNVIDIA Vera(カスタムOlympusコ

Z990チップセットの実物写真が初流出、消費電力も判明

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Z990チップセットの実物写真が初流出、消費電力も判明

スペック表ではなく、実際のシリコンだ。Intel次世代デスクトッププラットフォーム向けZ990チップセットの実物写真が初めて流出した。消費電力の数値も初めて出そろった。 2月のスペックリークから、今度は実物へ 今年2月、ジェイキン(Jaykihn)氏が900シリーズチップセットのスペック表を流出させ、Z990・Z970・W980・Q970・B960という5製品の構成が明らかになった。Z990はIntelの次世代デスクトッププラットフォーム「Nova Lake-S」(LGA 1954ソケット)向けのフラグシップ製品で、PCIe 5.0レーン12本を含む合計48本のPCIeレーン、DMI Gen 5 x4接続、CPU倍率とBCLKを含む全OC機能対応という仕様が伝えられていた。 Keep in mind this 14W figure assumes full chipset residency with Gen 5 devices. The base power of the Z990

x86誕生48周年、今も使い続けている理由

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x86誕生48周年、今も使い続けている理由

1978年6月8日、Intelが16ビットCPU「8086」を発表した。あなたが今使っているWindowsパソコンは、その命令セットをそのまま受け継いでいる。48年という時間は、PCの世界では途方もなく長い。 間に合わせで生まれた革命 8086には、あまり知られていない出自がある。 Intelが本腰を入れていたのは、より野心的な32ビット設計「iAPX 432(アイエーピーエックス 432)」だった。しかし開発が難航し、製品化は遅れた。開発の遅れを受けて急遽投入されたのが8086だ。 開発期間はわずか18ヶ月。前世代の8ビットCPUから乗り換えやすいよう、アセンブラレベルで互換性を持たせ、当時としては大きな1Mバイトのアドレス空間を確保した。「間に合わせ」という出自にもかかわらず、それでも確実に仕上げてきた設計が、その後の数十年を決定づけた。 結末はわかっている。本命だったiAPX 432は市場に受け入れられず姿を消し、間に合わせのはずの8086から生まれたx86が世界標準になった。 IBMが選んだことで何もかもが変わった x86が世界標準になった鍵を握っていたのはI