io_uring

Linux 7.1がリリース。NTFSの「復活」とAI時代の開発現場

Linux

Linux 7.1がリリース。NTFSの「復活」とAI時代の開発現場

リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏は現地時間6月14日、Linuxカーネル7.1の安定版を公開した。旅先からのリリースだった。「自宅ではまだ日曜の朝だけど、今いる場所は日曜の午後なので」と、いつもの調子で始まるリリースノートの裏に、波乱含みの開発サイクルがあった。 NTFSの「復活」。4年越しの書き換えがもたらすもの Linux 7.1最大の目玉は、NTFSファイルシステムドライバの全面刷新だ。開発を率いたのは韓国の開発者ナムジェ・ジョン(Namjae Jeon)氏。exFATドライバやカーネル内SMBサーバKSMBDを手がけた実績を持ち、4年かけて古い読み取り専用NTFSドライバを近代化し、完全な書き換えに仕上げた。 トーバルズ氏はマージ時にこれを「ntfs resurrection」(NTFSの復活)と称した。 LinuxにおけるNTFS対応は長年、継ぎ接ぎだった。カーネルに組み込まれた古いドライバは読み取り専用。書き込みが必要なユーザーはNTFS-3Gに頼ってきたが、ユーザー空間で動くFUSE実装であり、性能面の不利は避けられなかった。2021年にP

io_uringがコアあたり60%高速化、PoC公開

Linux

io_uringがコアあたり60%高速化、PoC公開

ジェンス・アクスボーが帰国フライト中に書いたパッチで、Linuxカーネル内I/Oが60%速くなる。SPDKに勝てなくても「相当近づける」と本人は語る。 フライトの中で生まれたパッチ Linuxカーネルのio_uringとブロック層メンテナを務めるジェンス・アクスボー(Jens Axboe)が、コアあたりのI/O性能を 60% 引き上げる概念実証パッチを公開した。発端は1週間前にクロアチア・ザグレブで開かれたLSFMM+BPFサミット2026だ。 LSFMMはLinuxのストレージ・ファイルシステム・メモリ管理・BPFを担当するメンテナだけが招待される技術ワークショップで、招待制かつクローズドな性格を持つ。その場で「カーネル内I/Oはどこまでユーザー空間バイパスに近づけるか」というセッションがあり、アクスボーはそこから着想を得て、帰国フライト中にPoCを書いた。 最初の発表は5月9日。アクスボーは、コアあたり性能を50%引き上げる概念実証ができたと述べ、続けて同日中に数字を60%まで更新した投稿を上げている。 「SPDKにどれだけ近づけるか」というLSFMMのセッションほど、