仮想化

KVM、肥大化した中核構造体を3分割。Linux 7.3向け

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KVM、肥大化した中核構造体を3分割。Linux 7.3向け

KVMの仮想メモリ管理を担う構造体kvm_mmuが、3つの独立した構造体に分割される。Linux 7.3のマージウィンドウに向け、KVM.gitのnextブランチへのマージが完了した。 「god data structure」にチェーンソーを入れる KVMメンテナーのパオロ・ボンジーニ(Paolo Bonzini)氏が、kvm_mmu構造体のリファクタリングをKVM.gitのnextブランチにマージした。ブランチ名はkvm-chainsaw。Linux 7.2の安定版リリースが8月中旬から下旬に予定されており、その直後に開くLinux 7.3のマージウィンドウで提出される見通しだ。 ボンジーニ氏はコミットメッセージの中で、kvm_mmuを"god data structure"(何でもやる万能構造体)と呼んでいる。1つの構造体が3つの異なる仕事を抱えていた。ゲストページテーブルのフォーマット記述とウォーク(走査)、そしてシャドウページテーブルの構築だ。 nested_mmuという構造体がguest_mmuより先に実装され、より直感的な名前を奪ってしまった経緯もある。コード中の

KVM ARM64新機能ゼロ。AIパッチの代償

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KVM ARM64新機能ゼロ。AIパッチの代償

Linux 7.2のマージウィンドウに投入されたKVMの変更一覧には、奇妙な空白がある。Intel向けもAMD向けもs390もRISC-Vも新機能を載せているのに、ARM64だけが「新機能なし」で終わった。 2026年6月18日、KVMメンテナーのパオロ・ボンジーニ(Paolo Bonzini)氏がリーナス・トーバルズ氏へプルリクエストを送った。そこにはKVM/arm64メンテナーのマルク・ザンジエ(Marc Zyngier)氏のコメントが引用されている。今回は純粋に修正だけだと前置きし、AI生成の修正パッチが大量に流れ込んだせいで新機能のレビューに手が回らなかったと説明している。 修正に埋もれたマージウィンドウ KVMに限った話ではない。ARM64アーキテクチャ全体のメンテナーであるウィル・ディーコン(Will Deacon)氏は自身のプルリクエストの冒頭で、AIツールの台頭が機能開発のペースを落としたと認め、Sashiko(LLMベースのコードレビューシステム)による追加のレビューラウンドもあって、いくつかの機能が次のサイクルに先送りになったと書いている。 KVM ARM