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Proton-CachyOS、DLSS専用ゲームでFSR 4を使う壁を取り払う

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Proton-CachyOS、DLSS専用ゲームでFSR 4を使う壁を取り払う

AMDのGPUでLinuxゲームを遊んでいると、アップスケーリングは「対応しているかどうか」の運任せになりがちだ。NVIDIAのDLSSにしか対応していないタイトルでは、どれだけ高性能なRadeonを積んでいても恩恵を受けられない。その壁に風穴を開けてきたのがOptiScalerとProton-CachyOSの組み合わせだ。ただ、実際に使うには手間がかかった。ゲームを一度別の設定で起動して必要なDLLをダウンロードさせ、設定を戻してもう一度起動しなければならない。 6月10日にリリースされたProton-CachyOS 11.0-20260601で、この手順が消えた。 DLSSの「入口」を自動で用意する OptiScalerはコミュニティ製のツールで、ゲームが呼び出すDLSSの処理をフックし、FSR 4など別のアップスケーラーに差し替える。ゲーム側はDLSSを呼んでいるつもりでも、裏ではFSR 4が動く。ただし前提がある。ゲームのフォルダにDLSS関連のDLLファイル(nvngx_dlss.dll、nvngx_dlssd.dll、nvngx_dlssg.dll)がなければならな

Steam Machine、レビュー機が出荷か。発売は6月末の可能性

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Steam Machine、レビュー機が出荷か。発売は6月末の可能性

Valveが「今夏出荷」と公言したSteam Machineに、具体的な動きが出てきた。Valve非公式の情報追跡アカウントが、レビュアーへの実機提供が始まったと投稿。予約開始と価格発表は6月22日から30日の間、レビュー解禁は6月23日以降になるとしている。 レビュー機が動いた Steam Hardware Updatesという、Valve非公式ながらハードウェア動向を追跡しているアカウントが6月13日に投稿した内容はこうだ。レビュアーがSteam MachineとSteam Frameの実機を受け取り始めている。キットにはSteam Machine本体、Steam Controller、マウンティングブラケット2個が含まれ、フェイスプレート用の箱も別途確認されたという。ただし、フェイスプレートが標準付属なのかオプション扱いなのかは不明だとも付け加えている。 1. Announcement for Hardware reservations and prices expected between Jun 22 - Jun 30 2. Reviewers are activel

AURマルウェア、被害は1,579件超に拡大。第2波も発生していた

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AURマルウェア、被害は1,579件超に拡大。第2波も発生していた

Arch LinuxのAURで発覚したマルウェア汚染は、当初報じた400件をはるかに超える規模だった。最終的に確認された被害パッケージは少なくとも1,579件。しかも攻撃は一度では終わらず、第2波まで発生していた。Arch Linux側は悪意あるコミットの削除を終えたとしているが、公開されたリストには「すべてではない」との但し書きがある。 400件が1,579件に膨れ上がるまで 6月11日に最初の報告が上がった時点で、被害パッケージは約408件と見積もられていた。だが数時間後には約900件に増え、最終的にArch Linuxのパッケージメンテナーであるヨナタン・グローテリュッシェン(Jonathan Grotelüschen)氏がメーリングリストに投稿した影響パッケージリストには、1,579件 のパッケージ名が並んでいた。 ここまで膨らんだのは、攻撃が一度では終わらなかったからだ。 第2波はnpmではなくBunだった 既報の通り、第1波の手口はPKGBUILDや.installファイルに npm install atomic-lockfile を挿入するものだった。だが攻

Arch LinuxのAURが400件超のマルウェア汚染。その手口と対処法

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Arch LinuxのAURが400件超のマルウェア汚染。その手口と対処法

Arch Linuxのユーザーリポジトリ「AUR」で、400件を超えるパッケージにマルウェアが仕込まれていたことが明らかになった。公式リポジトリは無事だが、AURを日常的に使っているなら、今すぐ自分の環境を確認すべき事態だ。 何が起きたのか 2026年6月11日、AURのメーリングリストにメンテナーのヨナタン・グローテリュッシェン(Jonathan Grotelüschen)氏が緊急の報告スレッドを立てた。AUR上の多数のパッケージに悪意あるコミットが挿入されており、現在すべての削除・リセットとアカウントBANを進めているという内容だ。 コミュニティメンバーのアンドレ・ヘルプスト(André Herbst)氏がAURのリードオンリーミラーを調査したところ、atomic-lockfileという不審なnpmパッケージのインストールを含むパッケージが約408件見つかった。セキュリティ企業Sonatypeはこの攻撃を「Atomic Arch」と命名し、独自調査を公開している。 今回の被害は AURに限定 されており、Arch Linuxの公式リポジトリ(core、extra等)は影響

正体不明のAMD GPU「GFX1156」がドライバに出現。RDNA 3.5は終わらない

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正体不明のAMD GPU「GFX1156」がドライバに出現。RDNA 3.5は終わらない

オープンソースのグラフィックスドライバに、AMDの未発表GPUを示すコードが静かにマージされた。GFX1156。RDNA 3.5系列のAPU向け内蔵GPUとみられるが、どの製品に搭載されるのかは誰にもわからない。わかっているのは、AMDがまだこのアーキテクチャを手放すつもりがないということだけだ。 ドライバコードが語る「次」 LinuxのオープンソースグラフィックスライブラリMesaの開発版(26.2)に、AMD GPUの新しい識別子「GFX1156」のサポートが6月11日付でマージされた。AMDのエンジニアが提出したマージリクエスト(!41969)はRadeonSI(OpenGL)とRADV(Vulkan)の両ドライバに初期対応を追加するもので、サミュエル・ピトワゼ(Samuel Pitoiset)氏とピエール=エリック・プルー=プレイエ(Pierre-Eric Pelloux-Prayer)氏のレビューを経てmainブランチに取り込まれた。 並行して、Linuxカーネル側でも動きがある。今月中旬に始まるLinux 7.2のマージウィンドウに向けて、DRM-Nextにはすでに

RustとAIで1からX11サーバーを書き直す。yserverが問いかけるもの

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RustとAIで1からX11サーバーを書き直す。yserverが問いかけるもの

X11は死んだことになっている。GNOMEは今年3月、MutterからX11バックエンドを完全に削除した。ディストリビューションは次々とWaylandをデフォルトに切り替え、X.Orgサーバーにはセキュリティパッチしか降りてこない。6月2日にも9件の脆弱性が修正されたが、うち8件はAIによる静的解析で発見されたものだった。20年以上前のコードに、機械の目がバグを見つけ続けている。 そんな状況で、一人の開発者がX11サーバーを1から書き直した。しかもRustで、しかもAIと二人三脚で。 「Xorgのクローンではない」 yserver(仮) は、Rustで1から書かれた新しいX11サーバーだ。開発したのはベルギー・アントワープ在住のエンジニア、ヨス・デハース(Jos Dehaes)氏。6月11日に公開された。 GitHub - joske/yserver at joho-todai.comA modern X11 server written from scratch in Rust. Contribute to joske/yserver development by crea

KWinの「安全マージン」がLinuxゲーマーから奪っていた数ミリ秒。その構造と対策

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KWinの「安全マージン」がLinuxゲーマーから奪っていた数ミリ秒。その構造と対策

Linuxでゲームをする人なら、一度は感じたことがあるだろう。Windowsと比べて、どこかマウスがふわつく。設定を変えたわけでもないのに、ある日突然操作が重くなる。KDE Plasma環境でその原因を突き止め、コンポジタの内部に手を入れた開発者が現れた。 「なぜLinuxのほうが遅いのか」を計測で証明する ポーランドの開発者ヤクブ・オコンスキ(Jakub Okoński)氏が6月7日に公開したブログ記事は、LinuxとWindowsのゲーミングレイテンシを徹底的に比較した調査報告だ。 計測手法はハードウェアベース。Teensyマイクロコントローラにオープンソースのレイテンシ測定ファームウェア(Open Source LDAT)を書き込み、USBマウスとして動作させつつ、光センサーで画面の輝度変化を検知する。マウスクリックから画面に変化が現れるまでの「クリック・トゥ・フォトン」レイテンシを、数百サンプル単位で自動記録できる。 テスト環境はAda世代のGeForce RTXとZen 4 CPUを搭載したデスクトップとノートPC。KDE Plasma 6.6.4のWaylandセ

Ubuntu MATE、新チーム始動で26.10リリースへ

Linux

Ubuntu MATE、新チーム始動で26.10リリースへ

創設者マーティン・ウィンプレス(Martin Wimpress)氏の退任から約2か月半。26.04 LTSのインストーラーISOが存在しないまま、消滅すら囁かれていたUbuntu MATEに、新たな開発チームが名乗りを上げた。 後継者は現れた 6月9日(日本時間)、Ubuntu Discourseに投稿されたFAQで明らかになった。投稿者はUbuntuコミュニティ評議会・技術委員会の双方に席を置くトーマス・ウォード(Thomas Ward)氏。フレーバーの運営状況を監視する立場にある。 新チームはすでにフレーバー管理の引き継ぎに動いている。正式な自己紹介はまだない。だがウォード氏は26.04サイクル以前から各フレーバーの動向を追っており、「開発者は確実に名乗り出ている」と断言した。不足分の補完作業は進行中で、26.10リリース(2026年10月)を目標にしているとみられる。 バグ修正についても、26.04のISOが出ていれば本来同梱されていたはずのパッケージへの対応は継続される。変わったのはインストーラーイメージが存在しないという一点だけで、実質的にはプロジェクトの中身は途切

macOS 27ベータがAsahi Linuxを起動不能に。原因と対処法

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macOS 27ベータがAsahi Linuxを起動不能に。原因と対処法

WWDC 2026で発表されたmacOS 27 Golden Gateの開発者ベータを導入すると、Apple Silicon MacにインストールしたAsahi Linuxが起動できなくなる。Asahi Linuxプロジェクトが6月9日に警告を出し、ユーザーにmacOS 27へのアップグレードを控えるよう求めた。データは消えていないが、復旧にはmacOS 26以前の環境が必要になる。 消えたのはパーティションではなく「見え方」 macOS 27ベータで変わったのは、電源ボタン長押しで表示される起動ディスク選択画面と、「システム設定」内のスタートアップディスクの挙動だ。どちらもmacOS以外のOSボリュームを認識しなくなり、Asahi Linuxのパーティションが選択肢から消える。 パーティション自体は物理的にそのまま残っている。データの消失もない。ただ、起動手段が断たれるため、事実上Linuxにアクセスできなくなる。 この挙動がAppleの意図的な変更なのか、それとも単なるバグなのかは現時点で不明だ。Asahi Linuxプロジェクトはバグだと考えており、Appleにバグレポ

AIが20年前のGPUドライバーを延命させている

Linux

AIが20年前のGPUドライバーを延命させている

2007年に登場したRadeon HD 2000シリーズ。その世代から2010年のHD 6000シリーズまでをカバーする古いLinuxグラフィックスドライバーが、GitHub Copilotの力を借りてメンテナンスされていることが明らかになった。AMDがとっくに手を引いた旧世代の資産を、今なお少数の有志が守り続けている。 59件のコミットが語るもの 先日、Mesa 26.2にR600ドライバー向けの59件のコミットが一度にマージされた。シェーダーコンパイラのコードを整理するリファクタリングが中心で、それ以外のコード整備も含んでいる。 作業を担ったのはゲルト・ウォルニー(Gert Wollny)氏。R600gドライバーに関わる数少ない開発者の一人で、マージリクエストにはこう記されていた。 「このシリーズは、sfnシェーダーコンパイラのコードをより読みやすくするためのリファクタリングです。リファクタリングはCopilot(自動モード)の助けを借りて行われました」 コードは動く。しかし読みにくく、維持しにくい状態にある。それを整理するために、開発者がAIと組んだ。 なぜ今もこ

RustベースOS「Redox OS」に5月の大型進捗、Xfce移植とファイルシステム高速化が同時到達

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RustベースOS「Redox OS」に5月の大型進捗、Xfce移植とファイルシステム高速化が同時到達

Rustで書かれたオープンソースOS「Redox OS」が5月の進捗レポートを公開した。デスクトップ環境XFCEの移植、新スケジューラの採用、ファイルシステムのキャッシュ改善と、実用性に直結する成果が同じ月に揃った。 X11環境の安定化に向けてXFCEが動いた ウィルダン・ムバロク(Wildan Mubarok)氏がXFCE(X Window Systemのデスクトップ環境)をRedox OSへ移植した。これまで標準的に使われてきたMATE(MATEはGNOME 2系デスクトップ)はCajaによるクラッシュが発生していたが、XFCEはMATEより安定して動作するという。ただし現時点では「多くのバグがある」と開発側も認めており、実用レベルには達していないと明示している。 X11対応の強化は今年の開発の軸のひとつだ。同じムバロク氏がI/Oイベント待機の処理(pollおよびepoll)にも手を入れており、QEMU上の非KVM環境のベンチマークで4倍の速度向上が確認されている。X11動作の大幅な改善につながったとされ、QEMU KVM環境や実機ではさらに高い効果が見込まれるとしている。

Flatpak 1.18でAMD ROCm対応が前進、GPUアクセス制御が改善

Linux

Flatpak 1.18でAMD ROCm対応が前進、GPUアクセス制御が改善

LinuxのAMD GPU環境で長く課題とされてきた「サンドボックス内アプリからROCmが使えない」問題が、Flatpak 1.18で解消された。GPUコンピューティングのためにサンドボックスを事実上無効化する必要が、ようやくなくなった。 サンドボックスとGPUの長年の摩擦 FlatpakはLinux向けのアプリ配布・サンドボックス基盤だ。アプリを隔離環境で動かすことでシステムへの影響を抑えるが、その隔離がAMDのGPUコンピューティング環境であるROCmの利用と相性が悪かった。 ROCmはAMD GPUでAI処理や科学計算を行うためのオープンソースソフトウェアスタックだ。NVIDIAのCUDAに相当するが、スタック全体がオープンソースという点が異なる。ROCmがGPUにアクセスする際には、カーネルが提供する/dev/kfd(AMDKFDカーネルコンピュートドライバーが公開するデバイス)へのアクセスが必要になる。 問題はここにある。Flatpakのサンドボックスは、このデバイスへの個別アクセスを許可する仕組みを持っていなかった。そのため、ROCmを使うFlatpakアプリは-

「欧州主権」を掲げるEuro-Officeに、LibreOfficeが公開状で反論

オープンソース

「欧州主権」を掲げるEuro-Officeに、LibreOfficeが公開状で反論

「欧州初のオープンソースオフィス」として鳴り物入りでリリースされたEuro-Officeに、The Document Foundation(TDF)が真っ向から異議を唱えた。技術仕様への批判ではなく、「デジタル主権」という言葉の中身への問いかけだ。 「欧州初」は事実ではない 6月8日、TDFのイタロ・ヴィニョーリ(Italo Vignoli)氏がオープンレターを公開した。翌日のリリース直前を狙った公開だ。 欧州オープンソースオフィスの系譜 2001年OpenOffice.org 公開StarOfficeのソースコードを基に欧州で開発。欧州初のオープンソースオフィスとしてODFを標準形式に採用した。2006年ODF、ISO/IEC標準にOpenDocument Format(ODF)がISO/IEC 26300として国際標準化。デジタル主権の礎となる形式が確立された。2010年LibreOffice 誕生OpenOffice.orgからフォーク。The Document Foundation(TDF)が設立され、ODFネイティブ対応のオープン

FirefoxにVulkan Videoが来る、NVIDIA問題の構造が変わる

ブラウザ

FirefoxにVulkan Videoが来る、NVIDIA問題の構造が変わる

Linux上のFirefoxで動画を観るとき、NVIDIAのGPUを使っている人は長いあいだ不自由を強いられてきた。その構造が、根っこから変わろうとしている。 VA-APIという「壁」 FirefoxのLinux向けGPU動画デコードは、VA-API(Video Acceleration API)一本に依存してきた。IntelとAMDのGPUはVA-APIをネイティブでサポートしているから問題ない。だがNVIDIAはVA-APIに対応していない。独自のNVDECインターフェースを持っているからだ。 この溝を埋めるために生まれたのが、サードパーティ製の「NVIDIA VAAPI Driver」だった。VA-APIの呼び出しをNVDECに変換する翻訳レイヤーで、Firefoxでハードウェアデコードを動かすには、このドライバを導入し、環境変数を設定し、about:configでフラグを有効にする必要があった。動くときは動く。だが初期化に失敗してFirefoxを再起動する羽目になることもあり、ディストリビューションやドライバのバージョンによって挙動が変わる。「Linux版Firefox