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Kimi K3、蒸留疑惑の渦中で2.8兆パラメータの重みを公開

AI

Kimi K3、蒸留疑惑の渦中で2.8兆パラメータの重みを公開

Moonshot AIが予告通りオープンウェイトを出した。中身を検証できる段階に入る。 予告通りの公開 Moonshot AIが現地時間7月27日、Kimi K3の重みをHugging Faceで公開した。総パラメータ数2.8兆。オープンウェイトのAIモデルとしては史上最大の規模になる。 7月16日のAPI公開から約10日、ホワイトハウスの蒸留告発から5日。予告通りの日程だが、このタイミングで重みを出すこと自体が蒸留疑惑への回答にもなる。重みが公開されれば、第三者が中身を検証できる。 Moonshot AI自身がテックブログで認めている通り、総合性能ではClaude Fable 5とGPT-5.6 Solにまだ届いていない。一方で、それ以外の比較対象モデルは一貫して上回ったとしている。 2.8兆の中身 数字だけ見ると巨大だが、実際に動くのはその一部にすぎない。 K3はMixture-of-Experts(MoE)を採用している。896個のエキスパート(専門処理ユニット)のうち、1回の推論で稼働するのは16個にすぎない。活性化パラメータは約1040億で、総パラメータの約

Debian、LLM利用の全面禁止か条件付き容認かを正式投票へ

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Debian、LLM利用の全面禁止か条件付き容認かを正式投票へ

Debianがプロジェクト内でのLLM利用に関する正式な一般決議(GR)の討議期間に入った。全面禁止と条件付き容認という対照的な2案が提出されている。 5ヶ月前は「決めない」で終わった DebianがLLM利用の方針を定めようとするのは、今回が初めてではない。 2026年2月、元DPL(Debian Project Leader)のルカス・ヌスバウム(Lucas Nussbaum)氏がAI支援コード貢献に関するGR草案を提出した。著作権の不透明さから品質管理、コミュニティへの影響、環境負荷まで論点は出揃ったものの合意に至らず、GRは正式に提出されないまま議論が収束している。 5ヶ月が経ち、状況は変わった。現地時間7月24日、2つの正式なGR提案が討議期間に入った。提案者も賛同者もDebianの中核を担う開発者たちで、双方とも7名の賛同を得ている。「決めない」で先送りした課題が、ついに投票の俎上に載った。 全面禁止か、条件付き容認か Proposal Aは、LLMや生成AIツールで作成・補助された貢献をDebianから明示的に排除する。提案者はマティアス・ガイガー(Mat

Opus 5、半額でFable 5をほぼ全ベンチマークで抜く

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Opus 5、半額でFable 5をほぼ全ベンチマークで抜く

Anthropicが現地時間7月24日、Claude Opus 5を発表した。上位モデルFable 5の半額で、コーディングとナレッジワークのベンチマークではFable 5を上回る。2か月足らずで4モデル目の投入になる。 Fable 5に追いついたOpus Opus 5の価格は入力100万トークンあたり5ドル、出力25ドル。前世代のOpus 4.8と同額で、Fable 5(入力10ドル、出力50ドル)のちょうど半分にあたる。 Anthropicが公開した比較表を見ると、Opus 5はFable 5を複数の指標で上回っている。エージェント型コーディングを評価するFrontier-Bench v0.1で43.3%を記録し、Fable 5の33.7%、GPT-5.6 Solの34.4%、Opus 4.8の21.1%を大幅に引き離した。ナレッジワークの実務能力を測るGDPval-AA v2ではEloレーティング1861に達し、Fable 5の1747、

Windows 11、AIでLinuxを3倍引き離すも総合は互角

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Windows 11、AIでLinuxを3倍引き離すも総合は互角

Windows 11はAI処理で圧倒的な速度を出す一方、エンコードや汎用処理では大差で負けている。99項目のベンチマークが突きつけた、OSごとの極端な得意・不得意。 5399ドルのノートPCで99本勝負 Phoronixのマイケル・ラレイベル(Michael Larabel)氏が7月15日、Razer Blade 18上でWindows 11、Ubuntu 26.04 LTS、CachyOSの3つのOSを99項目にわたって比較した結果を公開した。 Ubuntu 26.04 LTS vs. Windows 11 vs. CachyOS Performance On A $5399 LaptopEarlier this month on Phoronix I reviewed the Razer Blade 18 RZ09-0582 as the first

Hugging Face、AIエージェントによる侵入を公表

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Hugging Face、AIエージェントによる侵入を公表

AIプラットフォームHugging Faceが本番環境への不正アクセスを検知・対処した。自律型AIエージェントが攻撃を実行し、防御側もAIで検知・分析にあたった。 データセットが侵入口になった Hugging Faceは現地時間7月16日、本番インフラの一部に対する侵入を公表した。同社が過去に経験したどの事案とも性質が異なる。攻撃の全工程を自律型AIエージェントが担い、検知と事後分析にもAIが使われた。 侵入口はデータ処理パイプラインだった。悪意あるデータセットが、データセット処理の2つのコード実行パス(リモートコードデータセットローダーと、設定ファイルへのテンプレートインジェクション)を悪用し、処理ワーカー上でコードを走らせた。 ワーカーへの侵入後、攻撃者はノードレベルのアクセスに昇格し、クラウドとクラスターの認証情報を収集、週末の間に複数の内部クラスターへ横展開した。 侵入から横展開までの攻撃フロー 悪意あるデータセットを投入リモートコードローダー/テンプレートインジェクション処理ワーカー上でコード実行ノードレベルのアクセスに昇格クラウド・クラスターの認証情

AIのおかげで「わからない」と言えない 3千人超の実験結果

AI

AIのおかげで「わからない」と言えない 3千人超の実験結果

AIの助言を得た人は「わからない」と答えられなくなり、間違った回答を自信たっぷりに繰り返す。正答率が3分の1に落ちても、自信だけは2倍以上に膨らんでいた。 映画トリビアで仕掛けた罠 ミラノ・ビコッカ大学のヴァレリオ・カプラロ(Valerio Capraro)准教授ら3人の研究者が、AIの助言が人間の判断にどう作用するかを調べた論文を発表した。共著者はエコール・ノルマル・シュペリエールのキアラ・マルコッチャ(Chiara Marcoccia)氏と、ローマ・サピエンツァ大学のヴァルテル・クアトロチョッキ(Walter Quattrociocchi)氏。5つの実験に合計3,132人が参加し、うち4つは事前登録済みだ。 研究チームは、AIが通常は答えられない質問を用意した。「ベッカムに恋して」でチームが着ていたユニフォームの色、イタリア映画「Come un gatto in tangenziale」(高速道路の猫のように)でモニカが運転していた車の種類といった、映画の視覚的なディテールを問う質問だ。こうした情報はモデルの訓練データに含まれていない可能性が高く、AIに聞けば高確率でハルシ

アリババ、2.4兆パラメータのQwen3.8を発表

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アリババ、2.4兆パラメータのQwen3.8を発表

アリババが2.4兆パラメータのQwen3.8-Max-Previewを公開した。Kimi K3発表から3日。中国AI勢による巨大モデルの連続投入が、ベンチマーク不在のまま加速している。 Kimi K3の3日後 7月19日、アリババのAI部門Qwenが新モデルQwen3.8-Max-Previewを発表した。 パラメータ数は2.4兆。前世代のQwen3.7-Max(5月発表)を超えるフラッグシップと位置づけ、近日中にオープンウェイトで公開すると告知した。 タイミングが露骨だ。Moonshot AIがKimi K3(2.8兆パラメータ)を公開したのは7月16日。アリババはMoonshot AIに約36%を出資する大株主であり、出資先と自社のフラッグシップが3日差でぶつかっている。 Qwenチームは「Fable 5に次ぐ性能」と主張した。AnthropicのClaude Fable 5を除けば最も強力なモデルの一つだという位置づけだが、ベンチマーク結果は一切公開されていない。開発者のバイ・シュアイ(Shuai Bai)氏は「1兆パラメータ超のマルチモーダルモデルとしては初」と述べ

Kimi K3が自己認識で「Claude」と回答 モデル挙動を検証

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Kimi K3が自己認識で「Claude」と回答 モデル挙動を検証

Kimi K3に名前を尋ねると、自分はAnthropicのClaudeだと名乗る事例が報告されている。前モデルでも起きた現象であり、2月の告発と合わせて疑念が深まっている。 「あなたの名前は?」に対する想定外の回答 Moonshot AIが7月16日に発表したKimi K3は、2.8兆パラメータのオープンウェイトモデルだ。Arenaのフロントエンドコード評価で1位を獲得し、注目を集めている。 発表の翌日、デニス・ウー(Denise Wu)氏がXにスクリーンショットを投稿した。Kimi K3のチャット画面で、ユーザーが「What's your name?」と尋ねている。返答はこうだった。 There’s a large grain of salt!🧂 Kimi is still calling itself Claude. pic.twitter.com/fiGAPdbJrP — Denise Wu (@denisewu)

Moonshot AI、2.8兆パラメータのKimi K3を発表

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Moonshot AI、2.8兆パラメータのKimi K3を発表

オープンウェイトモデル史上最大となる2.8兆パラメータのAIモデルが中国から登場した。7月27日までに重みが公開される。 史上最大のオープンウェイトモデル Moonshot AIが7月16日、AIモデルKimi K3を発表した。パラメータ数は2.8兆。オープンウェイトモデルとしては史上最大となる。 直近の比較対象だったDeepSeek V4-Proが1.6兆パラメータ。Kimi K3はその1.75倍になる。前世代のKimi K2は約1兆パラメータで、1年で2.8倍の跳躍だ。 オープンウェイトモデルのパラメータ規模 ※総パラメータ数の比較。K2は2025年7月、DeepSeek V4-Proは2026年4月、K3は2026年7月にそれぞれ発表 100万トークンのコンテキストウィンドウを備え、画像入力にも対応する。モデルの重みは7月27日までに公開される予定で、技術レポートも同時に出る。 独自アーキテクチャの中身 K3の基盤技術は2つある。 1つ目がKimi Delta Attention(KDA)。従来のフルアテンションではなく、線形アテンシ

トーバルズ氏「Linuxは反AIプロジェクトではない」と明言

Linux

トーバルズ氏「Linuxは反AIプロジェクトではない」と明言

Linuxカーネルの創始者が、AI/LLM利用に反対する一部開発者に対し、最上位メンテナーとして譲らない姿勢を示した。 発端はSashikoとPatchworkの連携スレッド リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏が現地時間7月14日、linux-mediaメーリングリストに投稿した。きっかけは、AIコードレビューシステムSashikoとカーネルのパッチ管理ツールPatchworkの連携を議論するスレッドだった。 スレッドを立ち上げたのは、メディアサブシステムのメンテナーであるマウロ・カルバリョ・チェハブ(Mauro Carvalho Chehab)氏だ。5月末に始まり、Sashikoの開発者ロマン・グシュチン(Roman Gushchin)氏を含む複数の開発者が参加していた。 議論の途中で、あるコメントがLLMに対する全面的な反対を表明していると指摘された。グシュチン氏が「LLMを使わないこと自体が目的であれば議論しよう」と呼びかけたところに、トーバルズ氏が返信した。 「トップレベルメンテナーとして踏み込む」 トーバルズ氏のメールで際立つのは、発言のト

Claudeの「性格」はモデルと言語で変わる、Anthropicが実証

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Claudeの「性格」はモデルと言語で変わる、Anthropicが実証

Anthropicが自社AI・Claudeの応答に現れる価値観を、モデル別・言語別に定量測定した。 3300の価値観を4本の軸に圧縮する 同じ質問でも、使うモデルが違えばClaudeの答えの「質感」が変わる。話す言語が変われば、さらに変わる。Anthropicの研究チームがこの直感を数字で裏づけた。 7月13日に公開された研究は、Claude.aiの匿名化された30万9815件の会話を対象にしている。分析にはAnthropicが開発したプライバシー保護型の分析ツール「Clio」(会話データから個人情報を除去したうえでパターンを抽出するシステム)を使い、助言や相談といった主観的なタスクに絞って、Claudeの応答にどんな価値観が現れるかを測った。 ベースになったのは、2025年4月に発表した先行研究「Values in the Wild」(実環境での価値観)だ。70万件の会話から3000以上の価値観を特定したが、数が多すぎて比較には使えなかった。今回はその3307の価値観を手作業で339のカテゴリにまとめ、次元削減という統計手法で4本の軸に圧縮した。 配慮(Deference

GPT-5.6、政府審査13日で全面解放。3モデル同時投入の全容

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GPT-5.6、政府審査13日で全面解放。3モデル同時投入の全容

OpenAIのGPT-5.6が限定プレビューの開始から13日で一般提供に移行した。政府審査を経たフロンティアモデルとしては初の広域リリースとなる。 13日間で何が起きたか 6月26日、OpenAIはGPT-5.6を限定プレビューとして公開した。トランプ政権がフロンティアAIの公開前審査を求めた結果、一般提供ではなく一部のパートナー企業への限定アクセスに留まった。 7月8日夜(米国時間)、OpenAIは翌9日からの一般提供を予告した。商務省傘下のAI標準イノベーションセンター(Center for AI Standards and Innovation)が評価を実施し、OpenAIの技術者はワシントンD.C.に滞在して対応にあたったという。 6月のAI大統領令は、AI開発企業に対して最先端モデルを公開前に政府へ提供し評価を受けるよう求める内容だった。法的強制力ではなく「自発的協力」の枠組みだが、Anthropicの輸出規制指令とは性格が異なる。OpenAIはこの枠組みを経て一般提供に至った最初の企業になる。 Sol、Terra、Luna GPT-5.6は3つのモデルで構成

Claude Sonnet 5の応答傾向に利用者から批判 反論や利用制限を巡る報告

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Claude Sonnet 5の応答傾向に利用者から批判 反論や利用制限を巡る報告

Fable 5の輸出規制解除翌日に投入された新モデルに、ユーザーは「指示を聞かない」「反論してくる」「寝ろと言われる」と訴えている。 リリース直後の炎上 Anthropicが6月30日にリリースしたClaude Sonnet 5に対し、Redditのr/claudeコミュニティにSonnet 5.0 is another disasterと題されたスレッドが立った。 投稿者は月額100ドル(約1万6000円)以上を支払っているにもかかわらず、基本的な分析すら実行を拒否されると訴えている。 Sonnet 5.0 is another disaster by u/IceFactorDelta in claude 指示に従わず、代わりに過剰な反論を繰り返す。ユーザーが提示した情報に対してストローマン(藁人形論法)を組み立てて否定する。経理の請求書照合を依頼したら「不正行為に加担できない」と説教を始める。 夜間の会話で何度も「もう寝た方がいい」と促してくる。2〜3回のやり取りでコンテキストを失い、直前の話題と無関係な応答を返す。 コメント欄の全体像は一枚岩ではない。

Opus 4.8のツール呼び出しが退行する。Flask作者が検証

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Opus 4.8のツール呼び出しが退行する。Flask作者が検証

オープンソースのAIコーディングエージェントPiで、Anthropicの最新モデルがスキーマどおりにツールを呼べなくなっている。正解を出しながら、余計なキーを付け足す。古いモデルでは起きない。 編集は合っている、引数が壊れている Flaskの作者アーミン・ロナッハー(Armin Ronacher)氏が7月4日、自身のブログで奇妙なバグを報告した。同氏が設立したEarendilのもとで運営されるオープンソースのAIコーディングエージェントPiで、Claude Opus 4.8がファイル編集ツールの呼び出し時にスキーマにないキーを勝手に付け加えている。 Piの編集ツールは、1回の呼び出しで複数の文字列置換を実行できるようedits配列を受け付ける。各要素に許されるキーはoldTextとnewTextの2つだけだ。ところがOpus 4.8は、この配列の中にrequireUnique、type、matchCase、in_file、children、costなど、存在しないキーを次々に出力する。 厄介なのは、oldTextとnewTextの値自体はバイト単位で正確だった点だ。モデルは正