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ブラウザ6社がMicrosoftに公開書簡、Edge優遇の即時停止を要求

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ブラウザ6社がMicrosoftに公開書簡、Edge優遇の即時停止を要求

Windowsでブラウザを変えたことがある人なら、あの煩わしさを知っている。別のブラウザをダウンロードしようとすればEdgeを勧めるバナーが表示され、デフォルトを変更しようとすれば何段階もの設定画面を通らされる。OSのアップデート後に知らないうちにEdgeに戻されていた経験がある人もいるだろう。 その苛立ちを、ブラウザの開発元が公式に突きつけた。 「もう十分だ」 2026年6月3日、Browser Choice Alliance(BCA)がMicrosoft CEOのサティア・ナデラ(Satya Nadella)氏に宛てた公開書簡を公表した。タイトルは「Dear Microsoft, Enough is Enough」。BCAに名を連ねるのはGoogle Chrome、Opera、Vivaldi、Midori、BrowserWorks(Waterfoxの開発元)、Waveboxの6社で、Microsoftに対しEdgeを優遇する施策の即時かつ全世界での停止を求めている。 BCAは2024年11月にOpera、Vivaldi、Google、Wavebox、Waterfoxの5社

新しいOutlook「15の理由」を掲げるも、大半はClassicにもある機能

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新しいOutlook「15の理由」を掲げるも、大半はClassicにもある機能

Microsoftが公式ブログで「新しいOutlookの15の生産性機能」を紹介した。メールのピン留めやカレンダービューの保存など15項目を並べているが、その多くは従来のOutlookにも備わっている。 15項目の中身 Microsoftが挙げた15機能は、メール管理、カレンダー・会議、パーソナライズの3カテゴリに分かれる。 メール関連では、メールのピン留め、スヌーズ、複数カテゴリの一括適用、Sweep(自動整理)、送信日時指定、フォルダー共有の簡素化の6つ。カレンダー・会議関連は、会議の「フォロー」(不参加でも議事録を受け取るRSVPオプション)、カレンダービューの保存、出欠トラッキングの強化、会議の振り返り表示、フィルタービュー、定期的な予定の将来分のみ編集の計6つ。パーソナライズとして、アカウント名の変更、モダンテーマとダークモード、キーボードショートカットの切り替えの3つ。 メールのピン留めやスヌーズ、送信日時指定は従来のOutlookでも使える。カレンダー関連も多くはClassicに存在する機能だ。Outlookチームのプリンシパルプロダクトマネージャー、ヴィッキー

Surface Laptop Ultraの壁紙が発売前に公開、黒を活かしたデザインの意図

PC

Surface Laptop Ultraの壁紙が発売前に公開、黒を活かしたデザインの意図

Computex 2026で発表されたばかりのSurface Laptop Ultra。まだ市販されていないこの製品から、早くもデフォルト壁紙が抽出・公開された。暗く抽象的で、色をほとんど排したそのデザインには、mini-LEDディスプレイの性能を最大限に引き出す意図が透ける。 黒に意味がある壁紙 Surface Laptop Ultraのデフォルト壁紙は、従来のSurfaceシリーズとは明らかに毛色が異なる。色彩を極端に抑えたダークトーンの抽象画で、暗闇の中に白く光沢のある曲面が浮かび上がるデザインだ。 この壁紙には実用的な理由がある。Surface Laptop Ultraが搭載する15インチmini-LED PixelSense Ultraディスプレイは、ピークHDR輝度2,000nit、解像度2880×1920(262ppi)という仕様で、バックライトの部分消灯によってOLEDに近い黒表現が可能だ。黒が多い壁紙はこの特性を存分に活かしている。画面の大部分が真の黒に沈み、わずかな光だけが際立つ。店頭デモやプロモーション画像で「この画面は違う」と一目で伝えるための、計算され

VS Codeのゼロデイ、リンク1つでGitHubトークンが盗まれる

セキュリティ

VS Codeのゼロデイ、リンク1つでGitHubトークンが盗まれる

Microsoftの脆弱性対応に失望した研究者がまた一人、協調的開示を放棄した。今度はVS Codeだ。github.devのリンクを1回クリックするだけで、GitHubのOAuthトークンが丸ごと抜かれる脆弱性が、事前通告なしで公開された。 研究者が選んだ「1時間前通告」 セキュリティ研究者のアンマル・アスカル(Ammar Askar)氏が6月2日、VS Codeのゼロデイ脆弱性を自身のブログで公開した。GitHubのセキュリティ担当者に連絡したのは、公開のわずか1時間前。MSRCへの報告は行っていない。 アスカル氏はジョージア工科大学所属のセキュリティ研究者で、GitHub公式ブログでバグバウンティプログラムのトップコントリビューターとして紹介された実績を持つ。素性不明の人物ではない。 協調的開示を飛ばした理由を、アスカル氏は明確に述べている。2023年にVS CodeのRCE脆弱性をMSRCに報告した際、Microsoftは黙ってパッチを適用し、クレジットを一切与えず、「セキュリティ上の影響なし」と分類した。バグバウンティも不適格と判定された。その経験から、VS Cod

AIトークンのコスト爆発をアルトマン氏が認めた背景と矛盾

AI

AIトークンのコスト爆発をアルトマン氏が認めた背景と矛盾

OpenAIのサム・アルトマン(Sam Altman)氏が、企業顧客から寄せられるAIトークンコストへの懸念を「突然の大問題」と認めた。だが同じ壇上で、トークン使用量は今後も増え続けると予測している。消費を煽った当事者が、コスト問題の深刻さを語り始めた。 「2026年の予算をQ1で使い切った」 6月2日、OpenAIが開催した企業向けイベントIntelligence at Workで、アルトマン氏はこう語った。 「今やミームになっていますが、顧客が言うんです。『うちの会社、2026年の予算を第1四半期で使い切っちゃったんだけど、もっと効率的にできない?』と」 年初にはまったく話題にならなかったトークンコストが、いまや顧客の懸念としてAIワークフローの簡素化に次ぐ第2位に浮上しているという。アルトマン氏自身が「年初には一度も出なかった話題が、突然、大問題になった」と語っている。 tokenmaxxing(トークンマキシング)の実態 背景にあるのが、米テック業界で急速に広まったtokenmaxxingと呼ばれる文化だ。AIトークンの消費量をとにかく最大化し、その多寡を生産性

Windows 11の右クリック、5年越しの白旗

Windows

Windows 11の右クリック、5年越しの白旗

右クリックするたびに感じていた小さな苛立ちに、Microsoftがようやく向き合う。Windows 11のコンテキストメニューがカスタマイズ可能になると、同社のデザイン責任者が明らかにした。タスクバー移動の復活、スタートメニューの縮小対応に続く「原点回帰」の一手だ。 5年前の約束と、その結末 Microsoftでデザイン&リサーチ部門を率いるマーカス・アッシュ(Marcus Ash)氏が、コンテキストメニューの改善に取り組んでいることを投稿で明らかにした。高速化、初期状態の簡素化、よく使う操作に合わせたカスタマイズが柱になる。 この表明には前段がある。2021年7月、MicrosoftはWindows 11のリリースに先立ち、開発者向けブログで右クリックメニューの問題を自ら列挙していた。Windows XP時代に導入された IContextMenu の仕組みが20年間「規制のない環境」で肥大化し、切り取りやコピーといった基本操作がマウスカーソルから遠い位置に追いやられ、「開く」と「プログラムから開く」が離れた場所に配置され、ほぼ使われない項目が居座り続けていると。Windows

買い切りOfficeが編集不能になる日

Microsoft

買い切りOfficeが編集不能になる日

7月13日が近づいている。Mac版Office 2019のWord、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNoteが、その日を境にファイルの編集・保存・新規作成をできなくなる。開いて読むことと印刷だけは残る。Microsoftはこれを「機能制限モード」と呼んでいる。買い切りで手に入れたソフトが、ある朝から閲覧専用の箱に変わる。 証明書の期限切れという仕組み 原因はライセンス認証に使われるデジタル証明書の有効期限だ。Microsoft 365アプリはこの証明書でライセンスの正当性を検証しており、現行の証明書が2026年7月13日に失効する。 Microsoftは証明書をすでに更新済みだ。ただし、更新された証明書はソフトウェアアップデートでしか配布できない。Microsoft 365とOffice 2021にはバージョン16.83(macOS)/2.93(iOS)としてこの更新が届く。しかしOffice 2019 for Macは2023年10月のサポート終了以降、一切のアップデートが停止されている。最終ビルドは16.78で、必要な16.83に到達する手段がない。

Windows 11、AIモデルの「削除ボタン」を準備中

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Windows 11、AIモデルの「削除ボタン」を準備中

Copilot+ PCに黙ってインストールされるAIモデルを、設定画面からワンクリックで外せる機能がInsiderビルドで見つかった。現時点で削除できるのはPhi Silicaのみだが、Microsoftが「入れるだけ入れて触らせない」という姿勢を改め始めた兆しとして注目に値する。 隠し設定ページの中身 Windows 11 Insider Experimentalチャネルのビルド26300.8553で、設定アプリ内にAIコンポーネントの管理ページが隠されていることが判明した。Windows Insiderビルドの解析で知られるリーカーのPhantomOfEarth(@phantomofearth)氏らが発見し、Pureinfotechが独自に動作を確認している。 このページは通常のナビゲーションには表示されない。ms-settings:ai-componentsというURIを実行して初めてアクセスできる、完全な隠し機能だ。表示される情報は、インストール済みAIモデルごとの発行元、バージョン、サイズ、データ使用量、合計使用容量。そしてPhi Silicaに限り「アンインストール

AIの電力需要に建設が追いつかない

AI

AIの電力需要に建設が追いつかない

テック大手が今年だけで合計100兆円超の設備投資を宣言しているが、その受け皿となるデータセンターの建設は計画通りに進んでいない。2027年完成予定の容量のうち6割以上が着工すらしていないとする分析が報じられた。Googleの親会社Alphabetはこの逆風のなかで800億ドル(約12兆8000億円)規模の株式発行による資金調達を発表し、電力インフラの自前確保に大きく舵を切った。 「計画だけ」の容量が山積みになっている AIデータセンターの建設遅延は、もはや個別のプロジェクトの話ではない。 市場調査企業Sightline Climateの分析によると、2026年に稼働予定の約16GW分のデータセンターのうち、実際に建設が進んでいるのは約 5GW にとどまり、全体の3分の1に過ぎない。残りは「発表済み」の段階で止まっている。2027年予定の案件はさらに深刻で、21.5GWの計画に対し着工済みはわずか 6.3GW。つまり完成が約束された容量の大部分が、まだ地面すら掘っていない。 米国データセンター容量:計画 vs 着工済み

Microsoftが初の推論AIモデルを発表

AI

Microsoftが初の推論AIモデルを発表

Build 2026で自社開発のMAI-Thinking-1が公開された。OpenAIへの依存から脱却を進めるMicrosoftにとって、これは転換点になりうる一手だ。 「蒸留ゼロ」が意味するもの MicrosoftがBuild 2026で発表したMAI-Thinking-1は、同社初の推論モデルだ。推論モデルとは、回答を出す前に段階的に思考プロセスを踏むタイプのAIで、OpenAIやGoogle、Anthropicがすでに実用化している領域になる。Microsoft AI CEOのムスタファ・スレイマン(Mustafa Suleyman)氏が率いるMAI Superintelligenceチームが開発した。 注目すべきは技術仕様より先に、このモデルの成り立ちにある。サードパーティモデルからの 蒸留を一切行わず、クリーンなライセンス済みデータのみでゼロから訓練したとMicrosoftは明言している。蒸留とは、既存の高性能モデルの出力を教師データとして新しいモデルを効率的に訓練する手法で、AI業界では広く使われている。これを使わなかったということは、開発コストと時間を大幅に増やし

OpenClawが「社員」になる日

AI

OpenClawが「社員」になる日

Microsoftが年次開発者会議Build 2026で発表した新AIエージェント「Scout」は、オープンソースのAIエージェントフレームワークOpenClawをベースに構築された常駐型のパーソナルアシスタントだ。メール、カレンダー、ファイルにアクセスし、ユーザーの代わりに判断し、行動する。Microsoftはこの種のエージェントを 「Autopilot」 と呼んでいる。Copilotの次、という位置づけだ。 チャットボットの先へ CopilotはWordやExcelの中で呼び出す「道具」だった。Scoutは違う。バックグラウンドで常に動き続け、ユーザーの仕事の流れを学習し、指示されなくても行動を起こす。Teams、Outlook、OneDrive、SharePointと接続し、メールやチャット、カレンダーの情報を横断的に扱う。 ユーザーは自分のScoutに名前をつける。デモではSebastianと名づけられていたという。会議の準備、スケジュール調整、議事録の作成といったスキルがあらかじめ用意されているが、Scoutの責任者であるオマール・シャヒーン(Omar Shahine

Microsoftが折れた、ゼロデイ騒動の裏側

セキュリティ

Microsoftが折れた、ゼロデイ騒動の裏側

6週間で6件のWindowsゼロデイを公開し続けた匿名研究者に対し、Microsoftが法的措置を示唆して業界から総批判を浴びた一件。週末を挟んで、Microsoftはトーンを一変させた。だが問題は沈静化するどころか、新たな段階に入りつつある。 5月27日の声明が招いた炎上 経緯を手短に振り返る。Nightmare Eclipseを名乗る研究者が4月初旬からWindowsのゼロデイ脆弱性を次々と公開してきた件は既報の通りだ。BlueHammer(CVE-2026-33825)、RedSun(CVE-2026-41091)、UnDefend(CVE-2026-45498)、YellowKey(CVE-2026-45585)、GreenPlasma、MiniPlasma。計6件。いずれもMicrosoft DefenderやBitLockerといったWindowsの防御機構の根幹を突く脆弱性で、うち3件はCISAが悪用確認済みとしてKEVカタログに追加している。 Nightmare Eclipse事件の経緯 4月

WindowsでLinuxコマンドがネイティブに動く時代

Windows

WindowsでLinuxコマンドがネイティブに動く時代

Microsoftが開発者カンファレンスBuild 2026で、Coreutils for Windowsの一般提供を開始した。lsやgrep、catなど75以上のLinuxコマンドが、WSLもCygwinも介さずWindowsのコマンドライン上でそのまま動く。長年の回り道に、ようやく正面の道ができた。 何ができるようになったのか Coreutils for Windowsは、ls、cp、mv、rm、cat、grep、find、sort、pwdといったLinux/Unix系OSの基本コマンド群をWindows上でネイティブ実行できるツールセットだ。MicrosoftがGitHubで公開しており、MITライセンスのオープンソース。インストールは WinGet から1行で完了する(winget install Microsoft.Coreutils)。x64とArm64の両アーキテクチャに対応している。 技術的な土台は、uutilsプロジェクトが開発するRust製のGNU Coreutils互換実装だ。Microsoftはこれにfindutils(find、xargs)とGNU互換