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Thinking Machines、初のモデルInklingを公開

AI

Thinking Machines、初のモデルInklingを公開

OpenAI元CTOミラ・ムラティのAIスタートアップが、設立から約1年半で初の自社モデルを世に出した。最強は名乗らない。狙いはカスタマイズの素材だ。 9750億パラメータ、ただし「最強ではない」 Thinking Machines Labは現地時間7月15日、初の自社開発AIモデルInklingを公開した。オープンウェイトで、誰でもダウンロードして改変できる。 総パラメータ数は9750億。Mixture-of-Experts(MoE)アーキテクチャにより、1つのタスクで実際に動くのは約410億パラメータに限られる。テキスト、画像、音声、動画の45兆トークンで事前学習され、推論時はテキスト・画像・音声を受け付ける。出力はテキストのみ。コンテキストウィンドウは最大100万トークン。 公式資料にはこう記されている。Inklingは「現時点でクローズド・オープンを問わず、最強のモデルではない」。自社モデルの発表でここまで率直に書く企業は珍しい。 特定の領域で突出するのではなく、推論、コーディング、マルチモーダル、指示追従、安全性にわたって安定したスコアを出す設計だ。コーディングベ

Windows 11の500GBバグ、7月更新で修正も手動確認が必要

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Windows 11の500GBバグ、7月更新で修正も手動確認が必要

7月14日配信のKB5101650にストレージ修正が含まれた。だがファイルは自動で縮まない。 修正は届いた。ストレージは戻らない 7月のPatch Tuesday更新プログラムKB5101650に、Capability Access Manager(機能アクセス マネージャー)のデータベースファイルが際限なく肥大化するバグの修正が含まれた。Windows 11 25H2はビルド26200.8875、24H2はビルド26100.8875に更新される。 修正自体は、6月23日のプレビュー更新KB5095093で先行配信されていた。Microsoftがリリースノートにストレージ修正の記載を追加したのは6月29日で、配信開始から6日後のことだ。 KB5101650はプレビューの非セキュリティ変更をすべて引き継いでいる。今回は段階的な配信ではなく全台同時配信のため、更新を実行すれば修正が適用される。 この修正は、これ以上の肥大化を止める処理だ。既に膨れ上がったファイルを自動で縮小する処理ではない。 Microsoftのリリースノートにある表現は「CapabilityAccessMa

Microsoftアカウント侵害で25年分のデータ喪失、復旧拒否

セキュリティ

Microsoftアカウント侵害で25年分のデータ喪失、復旧拒否

Microsoftアカウントを乗っ取られたストリーマーが、25年分のデータとOneDriveのファイルを永久に失った。Microsoftは正当な所有者だと認めたうえで、復旧を拒否している。 「あなたのデータには、もうアクセスできません」 オランダ在住のTwitchストリーマー、ジョシュア・ケイン(Joshua Khane)氏のMicrosoftアカウントが第三者に乗っ取られた。攻撃者はアカウントのセキュリティ情報を書き換え、ケイン氏を締め出した。 Microsoftの対応は、復旧ではなく永久凍結だった。ケイン氏が7月14日の投稿で公開したMicrosoftサポートのメールには、セキュリティ情報が変更されたアカウントについて社内プロトコルにより復旧は行えないと記されている。 凍結されたアカウントに紐づいていたのは、25年分の蓄積だ。OneDriveに保存された息子の赤ちゃんの写真。数千ユーロ分のゲーム。Minecraftのライセンス。メールには、Minecraftは新しいアカウントで買い直すよう推奨する文言が添えられていた。 OneDriveのファイルについても、暗号化とプラ

Windows 11の検索、Bing広告とMSNコンテンツを一掃へ

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Windows 11の検索、Bing広告とMSNコンテンツを一掃へ

Windowsサーチから「今日の画像」やトレンド検索、スポンサー広告が消える。ウェブ検索とMicrosoftストアの候補は設定のトグルで切れるようになり、ローカル優先の検索が戻ってくる。 レジストリ編集から、トグル1つへ Windowsサーチのウェブ検索を切りたければ、レジストリエディターを開いてHKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Windows\ExplorerにDisableSearchBoxSuggestionsというキーを作り、値を1にして再起動する。Windows 11が発売されて以来、この手順は日本語の技術系ブログやYouTubeで何度も紹介されてきた。手順を間違えればシステムに影響が出るリスクがあり、Windows Updateのたびに設定が初期化されるという報告も絶えなかった。 Microsoftは現地時間7月13日、Windowsサーチ全体の大幅な刷新を発表した。ウェブ検索のオン/オフを設定画面のトグルで切り替えられるようにする改善も含まれる。対象はWindows Insider ProgramのExpe

ナデラCEO「AIの代価は2回払う」、企業データ主権を警告

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ナデラCEO「AIの代価は2回払う」、企業データ主権を警告

MicrosoftのナデラCEOが、クローズドAIモデルに依存する企業のデータ流出リスクを自身のブログで警告した。 「知識を差し出さなければ使えない」 Microsoftのサティア・ナデラ(Satya Nadella)会長兼CEOが現地時間7月12日、個人ブログに「The Reverse Information Paradox」(逆情報パラドックス)と題した記事を投稿した。 The Reverse Information ParadoxI’ve been thinking a lot about what the net benefit of the AI platform wave is.Satya NadellaSatya Nadella ノーベル経済学賞を受賞したケネス・アロー(Kenneth Arrow)が1962年の論文で指摘した「情報のパラドックス」は、情報の売り手が抱える矛盾だ。買い手は情報の価値を知るために中身を見る必要があるが、見た時点で対価なしに手に入れてしまう。60年以上にわたり、リスクは常に売り手にあった。

Firefox、リリースサイクルを4週間から2週間に短縮へ

ブラウザ

Firefox、リリースサイクルを4週間から2週間に短縮へ

Mozillaが9月からFirefoxのリリース間隔を半減させる。Chrome、Edgeに続く動きで、主要ブラウザが一斉に加速する。 「実験」として始まる Mozillaのシルヴェストル・ルドリュ(Sylvestre Ledru)エンジニアリングディレクターが7月9日、開発者向けメーリングリストdev-platformに投稿した。Firefox DesktopとAndroidのリリースサイクルを現行の4週間から2週間に変更し、2026年9月から適用する。 Mozilla自身がこの変更を「実験」と呼んでいる。Firefox 155を9月1日にリリースする予定で、従来のスケジュールでは9月15日だった日程を2週間前倒しする形になる。 全作業を倍速で出荷するという意味ではない。準備できていないものは急がない。機能が必要な時間をかけて成熟する余地は残す(ルドリュ氏のdev-platformへの投稿) ルドリュ氏は目的を2つ挙げている。リリースプロセスの予測可能性を高めることと、アップリフト(緊急修正を既存リリースへ反映する作業)への圧力を減らすことだ。リリース頻度が上がれば各リリー

IT管理者がRedditで吐き出したMicrosoft製品への怒り

Microsoft

IT管理者がRedditで吐き出したMicrosoft製品への怒り

セキュリティパッチが業務アプリを壊し、管理ツールは間に合わせの設計で、アプリ配布の仕組みは現場を無視している。Reddit上で噴き出したIT管理者の声が、広い共感を集めている。 パッチを当てても地獄、外しても地獄 Redditのr/sysadminに、ある管理者の投稿が上がった。Microsoftの最新セキュリティパッチが、RDS(リモートデスクトップサービス)環境でMicrosoft 365アプリの認証を壊したという。 I'm so sick of Microsoft by u/nostradamefrus in sysadmin パッチを適用すれば社内で最も重要な業務アプリが動かなくなり、パッチを削除すればOffice 365製品の認証が崩壊する。どちらを選んでも業務が止まる。 この管理者はCopilotにも言及した。認証が壊れて現場が混乱しているさなかに、MicrosoftはCopilotをあらゆる場所に押し込んでいる、と。 パッチ品質の問題は、この管理者だけのものではない。2026年に入ってからWindowsのセキュリティ更新は繰り返し不具合を起こしている。

ベセスダ労組、440人削減に抗議し4都市同時マーチへ

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ベセスダ労組、440人削減に抗議し4都市同時マーチへ

Xboxの大量解雇で440のポジションを失ったベセスダ・ゲーム・スタジオの労組OneBGSが、7月15日に4都市同時の抗議マーチを発表した。ゲーム業界の組合がここまで組織的に街頭へ出るのは異例だ。 「静かに消えろ」への回答 OneBGSの動員委員会がメンバーに送ったメールの中身は明確だった。7月15日水曜日、米国東部時間12時30分。ゼニマックスのオフィスがあるロックビル(メリーランド州)、オースティン、ダラス(テキサス州)、モントリオール(カナダ)の4拠点で、Save Our Devs March(開発者を守れマーチ)と題した抗議行動を一斉に行う。 組合が最も強く反発しているのは、Microsoft側の姿勢だ。OneBGSによると、BGS、ZeniMax Online Studios、id Software、ZeniMax QA、ZeniMax本社(CTOとCSURを含む)にわたる440以上のポジションが削減された。 「既成事実として受け入れ、静かに消えろと言っている。そうはさせない。次のステップは動員だ。全員が姿を見せ、団結する必要がある」(OneBGS動員委員会のメール

スマートフォン連携のメモリリーク、最大56GBの報告が3年放置

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スマートフォン連携のメモリリーク、最大56GBの報告が3年放置

PCとスマートフォンをつなぐPhone Linkのバックグラウンドプロセスが、数十GBのメモリを消費し続ける報告が3年にわたって積み上がっている。Microsoftは公式に認めていない。 ゲーム中に25GB、翌朝56GB Windows 11には「スマートフォン連携」(Phone Link)というアプリが標準で入っている。PCとスマートフォンを接続し、通知の確認や通話、写真の閲覧をPC上で行える。 バックグラウンドではMicrosoft Cross Device Serviceというプロセスが常駐して同期処理を担う。このプロセスのメモリ消費が異常に膨らむ不具合が、繰り返し報告されている。 直近では、r/Windows11に投稿されたスレッドが注目を集めた。投稿者はゲーム中にPCが急激に遅くなり、タスクマネージャーを開こうとしたが、表示まで3分かかった。 Why you should not use Smartphone Link by u/CoolerC94 in Windows11 ようやく開いた画面で、Cross Device Serviceが25〜30GBのR

WindowsのGDID、解析で全容判明。完全な無効化は不可能

Windows

WindowsのGDID、解析で全容判明。完全な無効化は不可能

FBIがハッカーの追跡に使ったWindowsの固有識別子GDID。独立した研究者がバイナリを解析し、生成から送信までの全経路を突き止めた。Microsoftアカウントの有無にかかわらず生成され、ユーザーが完全に止める手段はない。 Microsoftが公式に語らなかった中身 Windowsのすべてのインストールに含まれるGDID(Global Device Identifier)の正体が、独立した研究者のリバースエンジニアリングで明らかになった。 きっかけは2026年6月30日に公開された、Scattered Spiderメンバーとされるピーター・ストークス(Peter Stokes)氏に対する連邦訴状だった。GDIDがFBIの追跡に使われたことが法廷文書に記載され、Windowsユーザーの間に波紋が広がった。 Microsoftの公式文書でGDIDに触れているのは、Azure Monitorのリファレンス内にある1行だけだ。配信の最適化テーブルUCDOStatusのカラム定義に「Microsoftが内部で使用する識別子」と記載されているだけで、生成の仕組みも収集対象も説明され

マイクロソフト、一部PCのセキュアブート更新を一時停止。確認方法

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マイクロソフト、一部PCのセキュアブート更新を一時停止。確認方法

6月に期限を迎えたセキュアブート証明書の更新が、一部のWindows PCで自動適用されないまま止まっている。マイクロソフトはファームウェア起因の既知の問題を公式に認め、該当するPCへの配信を一時停止した。 Windowsセキュリティに表示される2つの警告 マイクロソフトが6月29日付で公開したサポートドキュメントは、セキュアブート証明書を受け取れないPCを2つの状態に分類している。 1つ目が「一時停止」だ。Windowsセキュリティアプリの「デバイスセキュリティ」→「セキュアブート」を開くと、該当するPCには「既知の問題の影響を受けている」旨のメッセージが表示される。 マイクロソフトとPCメーカーが共同で原因を調査しており、修正が完了するまで証明書の配信を止めている。 2つ目が「非サポート」だ。ハードウェアやファームウェアの制限により、自動更新の経路自体が使えないPCに表示される。 メーカーのサポートが終了した古い機種や、ファームウェア更新の提供見込みがないPCがここに該当する。 セキュアブート証明書が届かないPCの2つの状態 一時停止非サポート表示既知の

Microsoftがパッチ適用の推奨を厳格化。延期は3日以下に

Microsoft

Microsoftがパッチ適用の推奨を厳格化。延期は3日以下に

Microsoftが、Windows更新プログラムの展開に関する推奨基準を大幅に厳格化した。品質更新プログラムの延期期間は3日以下、適用期限は0日か1日、猶予期間は最大2日。AIによる脆弱性発見と攻撃コード生成の高速化を受け、従来の「数週間様子を見る」運用は危険だと警告している。 Microsoftは2026年7月8日、公式動画シリーズMicrosoft Mechanicsを通じて、Windows更新プログラムの展開戦略に関する新たな指針を公開した。 背景にあるのは、AIが脆弱性の発見と悪用を加速させている現実だ。Microsoftが月例更新で対処した脆弱性は2026年4月以降増え続け、6月には206件に達した。Microsoft自身も、100を超える専門AIエージェントが連携して脆弱性を探索・検証するシステム「MDASH」を運用しており、5月のパッチチューズデーに先立ちWindowsのネットワーキングおよび認証スタックから16件の未知の脆弱性を検出している。うち4件はクリティカルなリモートコード実行の欠陥だった。 防御側がAIで脆弱性を見つけられるなら、攻撃側も同じ手段を使える

英国控訴院、Microsoft控訴を全面棄却。中古ライセンス再販は合法

Microsoft

英国控訴院、Microsoft控訴を全面棄却。中古ライセンス再販は合法

英国で5年にわたって争われてきたソフトウェアライセンスの再販をめぐる訴訟が、大きな転換点を迎えた。 クリップアートで著作権は守れない 英国控訴院は現地時間2026年7月7日、Microsoftが提起した2件の控訴をいずれも棄却する判決を下した。中古のMicrosoftソフトウェアライセンスを企業に再販してきた英国企業ValueLicensingの事業は、合法であると改めて認められた。 争点は2つあった。1つは著作権。Microsoftは2025年になって訴訟の方針を転換し、Officeに含まれるアイコンやヘルプファイルが「創作物」に該当すると主張した。創作物であればEUの情報社会指令が適用され、中古ソフトウェアの再販を認めた2012年のユーズドソフト(UsedSoft)判決の射程から外れる、という論理だった。 控訴院はこの主張を退けた。Officeの実質はコンピュータプログラムであり、アイコンやフォントは「付随的」な要素にすぎない。ソフトウェア指令が適用され、著作権は最初の販売時点で消尽する。Microsoftの論法が通った場合に何が起きるか、判決は一文で指摘している。 ユ

GitHubのAIエージェント、Issue1件で非公開リポジトリが丸見えに

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GitHubのAIエージェント、Issue1件で非公開リポジトリが丸見えに

GitHubのAIエージェント自動化機能に、公開リポジトリのIssueを1件書くだけで非公開リポジトリの中身を抜き取れる脆弱性が見つかった。攻撃者にコーディングスキルは要らない。 営業VPを装ったIssue1件で、非公開リポジトリの中身が外に出る AIセキュリティ企業ノマ・セキュリティ(Noma Security、イスラエル)のリサーチ部門ノマ・ラボが7月6日、GitHub Agentic Workflowsに存在するプロンプトインジェクション脆弱性を公開した。脆弱性名はGitLost。 GitHub Agentic Workflowsは、GitHubが2026年2月にテクニカルプレビューとして導入し、6月にパブリックプレビューへ移行した機能だ。GitHub ActionsにAIエージェントを組み込み、Markdownで記述した目標に沿ってGitHub Copilot、Claude、Google Gemini、OpenAI Codexなどが自律的にIssueの分類やドキュメント更新を実行する。 ノマ・ラボが実証した攻撃フローを追う。 ある組織が、公開リポジトリと非公開リポジ