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Metaが社内AIトークン使い放題を撤回。コスト抑制へ転換

AI

Metaが社内AIトークン使い放題を撤回。コスト抑制へ転換

4月には社内リーダーボード「Claudeonomics」で従業員同士がAIトークン消費量を競い合い、30日間で60兆トークンを燃やしていた。それからわずか2カ月。Metaは6月9日付の社内メモで、従業員のトークン使用量に上限を設け、社内AIツールMetaCodeへの移行を促す方針を打ち出した。 「使い放題」から「制限」へ、2カ月で180度転換 報じられた社内メモの内容は端的だった。2026年の社内AI関連支出の予測が数十億ドル規模に達したことを受け、個人やチーム単位でのトークン使用量の可視化、予算の設定、使いすぎへの自動通知を導入する。2027年にはさらに踏み込んだ管理体制に移行するという。 ほんの数カ月前まで、Metaは真逆のことを言っていた。CTOのアンドリュー・ボズワース(Andrew Bosworth)氏は2月の技術カンファレンスで、トップエンジニアが自身の給与に相当する額をトークンに費やし、生産性が5〜10倍に跳ね上がったと語っている。「簡単に元が取れる。上限なしでやれ」。 その号令を真に受けた結果がClaudeonomicsだった。8万5000人以上の従業員が参加

Steam調査にRDNA 4がようやく登場。数字の裏にある15か月の空白

GPU

Steam調査にRDNA 4がようやく登場。数字の裏にある15か月の空白

2025年3月に発売されたRadeon RX 9070 XTが、ようやくSteamハードウェア調査のGPUランキングに姿を現した。25位にシェア約1.3%で初登場し、すぐ上にはGeForce RTX 5080の約1.5%。数字だけ見れば僅差だが、問題はそこではない。なぜ発売から15か月もかかったのか。 数字の全体像 Valveが公開した2026年5月分の調査で、RDNA 4世代が一斉にランキング入りした。RX 9070 XTに加え、2025年6月発売のRX 9060 XTが39位(約0.72%)、RX 9070は90位(0.18%)。これまで名前のなかったカードが、同じ月に3枚まとめて出現した。 GPU全体のトップは相変わらずGeForce RTX 3060で4.02%。2位と3位にはRTX 4060のノートPC版(3.99%)とデスクトップ版(3.74%)が入り、NVIDIAの上位独占に変化はない。NVIDIAのGPUシェアは全体の72.42%、AMDは19.13%

GeForce NOWが年額35%オフ。GPUなしで遊ぶ時代の現在地

クラウドゲーミング

GeForce NOWが年額35%オフ。GPUなしで遊ぶ時代の現在地

GeForce NOWが年額35%オフ。GPUなしで遊ぶ時代の現在地 NVIDIAのクラウドゲーミングサービスGeForce NOWが、6月11日からサマーセールを開始した。12ヶ月プランが35%オフになり、7月8日まで、先着順で提供される。 GPUが高騰し続ける2026年。「クラウドで遊ぶ」という選択肢が年に一度もっとも安くなる、その時期が来た。 年額プランが35%オフ。月あたりの負担は大きく下がる セール対象は12ヶ月プランのみ。日本での価格はPerformanceが1万1694円(通常1万7990円)、Ultimateが 2万3394円(通常3万5990円)で、Ultimateなら月あたり約1950円だ。RTX 5080のグラフィックボード単体が実売20万円前後、搭載PCなら40万円台からという現状を考えると、1年間のセール価格はGPU1枚の約9分の1で済む。 ただしセール価格の対象は、新規会員、無料会員、月額プランからのアップグレード、Performance年額からUltimate年額へのアップグレードのいずれか。すでに年額プランを契約中なら適用されない。 2つ

AIを売る側が「AIにはできないことがある」と言った。その重さ

AI

AIを売る側が「AIにはできないことがある」と言った。その重さ

2026年5月28日、MITの卒業式でAMD会長兼CEOのリサ・スー(Lisa Su)氏が壇上に立った。AI半導体の需要急増で四半期売上高は103億ドル(約1兆6500億円)。その経営者が卒業生に語ったのは、AIの可能性だけではなかった。 卒業式で「AI」と言えばブーイングが飛ぶ季節に 今年の米国の卒業式シーズンは異様だった。 セントラルフロリダ大学では不動産企業幹部がAIを「次の産業革命」と称した瞬間に会場からブーイングが噴出した。中部テネシー州立大学ではレコード会社CEOが「AIが制作を書き換えている」と語り、学生の怒号に対して「受け入れろ」と言い放った。アリゾナ大学では元Google CEOのエリック・シュミット(Eric Schmidt)氏がAIに触れるたびに繰り返しブーイングを浴びた。 就職市場の冷え込みとAIによる業務自動化への不安が重なるなか、卒業式でAIを礼賛するスピーカーへの拒絶反応は全米に広がっていた。スー氏がAIの話題に入った際にも、MITの公式録音では会場に同様の反応があったと報じられている。 スー氏が踏み込んだ一線 ただし、スー氏のスピーチはそ

AIが賢くなるほど、測れない仕事だけが価値を持つ。ある投資家の逆説

AI

AIが賢くなるほど、測れない仕事だけが価値を持つ。ある投資家の逆説

AnthropicとNVIDIAに全額突っ込んで帰ればいい。どうせ他に投資先はない。2026年半ば、シリコンバレーのAI投資家たちにそんな空気が漂っていると、ある論考が書き出す。書いたのはAI特化VCファームConviction創業者のサラ・グオ(Sarah Guo)氏。6月10日に自身のSubstackへ投稿されたこの一本が、その絶望に正面から反論を試みている。 「測れる仕事」の末路 グオ氏はGreylockで約10年ジェネラルパートナーを務めた後、2022年にConvictionを設立した。Harvey、Mistral、Sierra、Basetenといった現在注目を集めるAIスタートアップに初期から投資しており、自らの投資先を題材にしながら、AIアプリケーション企業が基盤モデル層に吸収されるという悲観論への反論を試みている。 出発点は明快だ。ベンチマークで測れる仕事は、遅かれ早かれコモディティになる。 グオ氏はソフトウェア開発を最初の例にとる。Cognitionの自律型コーディングエージェントDevinは2024年の登場時、標準ベンチマークの達成率が13%で冷笑された。1

KWinの「安全マージン」がLinuxゲーマーから奪っていた数ミリ秒。その構造と対策

Linux

KWinの「安全マージン」がLinuxゲーマーから奪っていた数ミリ秒。その構造と対策

Linuxでゲームをする人なら、一度は感じたことがあるだろう。Windowsと比べて、どこかマウスがふわつく。設定を変えたわけでもないのに、ある日突然操作が重くなる。KDE Plasma環境でその原因を突き止め、コンポジタの内部に手を入れた開発者が現れた。 「なぜLinuxのほうが遅いのか」を計測で証明する ポーランドの開発者ヤクブ・オコンスキ(Jakub Okoński)氏が6月7日に公開したブログ記事は、LinuxとWindowsのゲーミングレイテンシを徹底的に比較した調査報告だ。 計測手法はハードウェアベース。Teensyマイクロコントローラにオープンソースのレイテンシ測定ファームウェア(Open Source LDAT)を書き込み、USBマウスとして動作させつつ、光センサーで画面の輝度変化を検知する。マウスクリックから画面に変化が現れるまでの「クリック・トゥ・フォトン」レイテンシを、数百サンプル単位で自動記録できる。 テスト環境はAda世代のGeForce RTXとZen 4 CPUを搭載したデスクトップとノートPC。KDE Plasma 6.6.4のWaylandセ

「1語ずつ書く」を外した実験モデル、DiffusionGemma。速さの意味と代償

AI

「1語ずつ書く」を外した実験モデル、DiffusionGemma。速さの意味と代償

AIが文章を生む方法が、根本から変わるかもしれない。Google DeepMindが6月10日に公開したDiffusionGemmaは、画像生成AIと同じ「拡散」の仕組みをテキスト生成に持ち込んだ実験的なオープンモデルだ。従来の言語モデルが1トークンずつ左から右へ順番に文章を出力するのに対し、DiffusionGemmaは256トークンの文章ブロックをまるごと同時に生成する。NVIDIA H100上で毎秒1000トークン超、GeForce RTX 5090上でも毎秒700トークン超。自己回帰型の最大4倍にあたる速度だ。 ただし代償ははっきりしている。DiffusionGemmaの出力品質は同サイズの自己回帰型モデルGemma 4を下回る。品質最優先の用途にはGemma 4を推奨すると公式ブログに明記されている。あくまで研究段階の実験モデルであり、「拡散でテキストを生む」という新しいパラダイムの可能性と課題を開発者とともに探るための公開だ。 画像生成の発想で文章を書く 拡散モデルの発想は、AIの世界では珍しくない。Stable DiffusionやMidjourneyが画像を生む

AMDが自社ベンチマークでNVIDIA Veraに反撃。数字の裏を読む

AI

AMDが自社ベンチマークでNVIDIA Veraに反撃。数字の裏を読む

2週間前、NVIDIAがPhoronixに限定公開したVera CPUのベンチマークが業界を揺らした。88コアのArm CPUが、Intel Xeon 6980PやAMD EPYCといったx86勢を複数のテストで上回ったからだ。NVIDIAのCFOコレット・クレス(Colette Kress)氏は決算説明会で「今年のCPU売上は約200億ドルに達する見通し」と語り、「世界最大のCPUサプライヤーになる」と宣言した。 AMDが黙っているわけがない。 100kWラックという土俵 AMDが6月10日に公式ブログで公開したのは、ラック単位の総合スループット比較だ。条件は100kWの電力枠。この枠内に何台のサーバーを詰め込み、どれだけの処理を捌けるかを競わせた。 テストには4構成が並んだ。AMD側は現行のEPYC 9965(コードネームTurin、Zen 5cアーキテクチャ、192コア)と次世代のEPYC Venice(Zen 6、256コア)。対するのはIntel Xeon 6980P(Granite Rapids-AP、128コア)とNVIDIA Vera(カスタムOlympusコ

中国が47兆円で賭けるAI覇権。足りないのはカネではない

AI

中国が47兆円で賭けるAI覇権。足りないのはカネではない

中国政府が今後5年間で約2兆元(約47兆円)を投じ、全国にAIデータセンター網を構築する計画を進めている。構想の規模は巨大だ。だが、データセンターに詰め込む半導体を国内で本当に賄えるのかは別の話だ。 国家計画の全体像 国家発展改革委員会(NDRC)が策定を主導し、全国各地のデータセンターを単一の算力ネットワークとして接続、2028年までに統合を完了する構想だ。運営は国有通信大手のチャイナモバイルとチャイナテレコムが中心を担い、財源は超長期特別国債と国家投資基金で賄う。 核心は「国産80%」の調達要件だ。AI半導体を含む技術の少なくとも80%を、ファーウェイをはじめとする国内サプライヤーから調達する。NVIDIAとAMDは事実上、排除される。 この計画は「六網」(水網・新型電力網・算力網・新一代通信網・都市地下管網・物流網)と呼ばれる国家インフラ整備構想の一部で、2026年だけで六網関連投資は7兆元を超えると国家発展改革委員会は見積もっている。電力網の整備まで含めれば、データセンター計画だけで5兆元規模に膨らむ可能性がある。 47兆円は確かに巨額だが、文脈を見れば風景が変わる

SpaceXが宇宙データセンター工場を発表。IPO3日前の現在地

AI

SpaceXが宇宙データセンター工場を発表。IPO3日前の現在地

SpaceXがテキサス州バストロップに建設する衛星製造施設「Gigasat」と、初の軌道データセンター衛星「AI1」の設計が公開された。2027年末までに年間1GWの宇宙AIコンピュート能力を実現し、2030年には100GWへ引き上げるという。ただし、この構想を支えるチップ工場も、打ち上げ頻度も、排熱の実証も、まだ何一つ完成していない。 100万基の衛星でAIを宇宙に持ち出す SpaceXのイーロン・マスク(Elon Musk)氏は6月8日、自社Xアカウントに投稿した約30分のインタビュー動画で、軌道データセンター衛星「AI1」の設計を初公開した。 翼幅は約70メートル。ボーイング747-8の翼幅を上回る。構造の大部分を太陽電池アレイが占め、150kWを発電する。中央のAI計算モジュールはピーク150kW、平均120kWの演算能力を持つ。冷却には110㎡の展開式液体ラジエーターを使い、太陽に対して「ナイフエッジ」の角度で配置することで、両面から宇宙空間へ熱を放射する。 もう一つ、見逃せない設計判断がある。計算チップのプロバイダーを交換可能にした点だ。マスク氏はNVIDIA G

台湾がAIチップ密輸を「犯罪」に格上げへ。法的な網がサーバーまで広がる

AIチップ

台湾がAIチップ密輸を「犯罪」に格上げへ。法的な網がサーバーまで広がる

台湾が、中国向けAIチップの輸出を刑事罰の対象とする規制強化を検討している。現行法では違法な輸出が発覚しても輸出管理違反として直接起訴できず、文書偽造など別の容疑を使って迂回するしかない。その穴を埋めるのが今回の動きだ。 AIサーバー密輸に「刑事」の名がつく日 5月、台湾の検察当局が基隆で3人を身柄拘束した。容疑は、NvidiaのAIチップを搭載したスーパーマイクロ・コンピューター製サーバー約50台を中国へ転送するために書類を偽造したというものだ。台湾初の本格的なAIチップ密輸摘発として注目を集めたが、罪状は輸出管理違反ではなく文書偽造だった。 なぜか。台湾には、AIチップの不正輸出を直接罰する法律がない。当局が取れる手段は、潜在的な違反者に対して「米国の規制を破ることになるかもしれない」と警告することにとどまる。国内法で立件するには、輸出管理とは無関係の別の罪をあてはめるしかない。 今回の検討は、その状況を変えようとするものだ。ファーウェイやSMIC(中芯国際集成電路製造)のようなブラックリスト企業だけでなく、中国の民間事業者も含む「全市場」への輸出を対象に、一定の演算性能

RTX 5090の16ピンケーブルは「点検のたびに抜く」と壊れる

GPU電源

RTX 5090の16ピンケーブルは「点検のたびに抜く」と壊れる

GeForce RTX 5090の16ピン電源ケーブル焼損が、また新たな経緯で報告された。3か月ごとにコネクタを抜き差しして点検し、毎月ホコリを吹いてから押し込んで接続を確認する。そこまで管理を徹底していたユーザーのケーブルが溶け、GPUの電源ソケットが黒焦げになった。 「ちゃんと管理していた」ユーザーが焼損 構成はMSI GeForce RTX 5090 SUPRIMにCorsair RM1000xの電源、Corsair公式Type 4 12VHPWRケーブルという組み合わせ。GPUは垂直マウントで、ケーブルには曲がる前に7〜9cmのストレートクリアランスが確保されていた。120FPSキャップをかけてForza Horizon 6を数週間プレイした後の点検で、ケーブル端が完全に溶け落ち、GPU側の電源ピンが黒ずんでいるのを発見した。 接続が甘かったのではと思うかもしれないが、ユーザーはセンサーパネルでテレメトリをリアルタイム監視しており、350ワット負荷時に12Vラインが11.4〜11.2Vまで下がる現象も把握していた。この電圧降下が焼損の前兆だったとみられる。 「点検の

AIデータセンターの「水問題」、冷却は氷山の一角だった

AI

AIデータセンターの「水問題」、冷却は氷山の一角だった

アメリカで建設が計画されているAIデータセンターの3分の2が、干ばつの続く地域に立地しようとしている。技術企業側が繰り返す「水の使用量は農業より少ない」という弁明は、数字として間違ってはいないが、重要な前提を欠いている。 809件中517件が干ばつ地帯 NOAAの干ばつ情報システムで干ばつ地域を照合したところ、全米で計画中の809件のデータセンタープロジェクトのうち517件が、過去1年間にわたって干ばつに分類された地域に集中している。 この数字が示すのは、立地選択の失敗ではなく、業界が水問題をどこから切り取っているかという問いだ。 企業側の論拠はこうだ。1月にザイレム(Xylem)とグローバル・ウォーター・インテリジェンス(Global Water Intelligence)が出した報告書によると、2050年までにAIが必要とする追加の水需要のうち、データセンターの冷却水が占める割合は約4%にとどまる。残りは発電が約54%、半導体製造が約42%を占める。テック企業が語る「冷却水の節約」は、AI由来の水消費全体のうち4%をめぐる話にとどまる。 6月3日に国連大学が発表したレポ

NVIDIAドライバー610.52公開、610.47直後の不具合を一括修正

NVIDIA

NVIDIAドライバー610.52公開、610.47直後の不具合を一括修正

Game Readyドライバー610.47がリリースされてから約2週間。NVIDIAコントロールパネルの廃止という20年ぶりの大変更を盛り込んだそのドライバーで噴出した不具合を、ホットフィックス610.52がまとめて修正した。対象はWindows 10/11の64ビット環境だ。 何が直ったのか 修正項目は計8件。症状別に整理すると以下のとおりだ。 Hotfix 610.52 修正項目一覧 カテゴリ対象環境症状と修正内容G-SYNC フレームペーシングRTX 40シリーズ (Ada)G-SYNC有効時、特定モニターで フレームレートが激しく乱れるマルチモニター 安定性全対象DLSSフレーム生成+V-SYNC併用の マルチモニター環境でゲームが不安定スリープ 復帰不能特定モニタースリープ状態から ディスプレイが復帰しないNV-Failsafe 誤認識特定モニターEDIDが読み取れず「NVIDIA NV-Failsafe」 と表示され解像度設定が不正常になるSmooth Motion カクつきDirectX 11 タイトルSmooth Motio