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Microsoft株、35%下落からの反転が始まった理由

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Microsoft株、35%下落からの反転が始まった理由

AIインフラ投資への懸念で2025年10月の高値555ドルから一時356ドルまで沈んだMicrosoft株が、反転し始めている。5月29日の終値は450.24ドル。Computexで発表されたRTX Sparkの勢い、OpenAI独占解消後のAI戦略多角化、そしてWindows品質改善施策「K2」。複数の材料が重なった結果だが、AIバブル懸念とメモリ高騰という重石は消えていない。 何が株価を押し下げていたのか 直接の引き金は設備投資の膨張だ。Microsoftの2026会計年度の設備投資は1,100億〜1,200億ドル規模に達する見通しで、前年比66%増のペースで積み上がっている。2026年1月のQ2決算発表では、Azure成長率が鈍化した一方で設備投資が予想を大きく上回り、翌日に株価が約10%急落。一日で約3,570億ドル(約57兆円)の時価総額が吹き飛んだ。2020年3月以来最悪の下げ幅だった。 投資家の不安は単純だ。AIに巨額を注ぎ込んでいるのに、いつ回収できるのかが見えない。OpenAIの売上・ユーザー成長が目標未達だったとの報道がバブル論を再燃させ、Q1 2026だけ

Anthropic、SECにIPO申請を提出

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Anthropic、SECにIPO申請を提出

AIチャットボットClaude(クロード)の開発元であるAnthropic(アンソロピック)が、ついに株式市場への扉を開いた。評価額は約153兆円。AI企業が公開市場に問われる時代が始まる。 非公開でS-1を提出 Anthropicは6月1日、米証券取引委員会(SEC)に対し、普通株式の新規株式公開(IPO)に向けたS-1登録届出書の草案を非公開で提出したと発表した。公開株式数や価格はまだ決まっていない。上場の実施は市場環境やその他の要因に左右されるとしている。 非公開提出(コンフィデンシャル・ファイリング)とは、SECの審査が完了するまで書類の内容を市場に公開しない手続きだ。大型テックIPOでは近年一般的になっている方式で、SpaceXも同じ手順を経て5月に公開提出に進んでおり、OpenAIも非公開提出を行ったと報じられている。正式なS-1が公開されるのは、ロードショー(投資家向け説明会)の数週間前になるのが通例だ。 動きは速かった。提出のわずか4日前、5月28日にAnthropicはシリーズHで650億ドル(約10兆3,500億円)を調達し、企業評価額は9,650億ドル(

フロリダ州がOpenAIとアルトマン氏を提訴

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フロリダ州がOpenAIとアルトマン氏を提訴

フロリダ州が6月1日、OpenAIとサム・アルトマン(Sam Altman)CEOを相手取り民事訴訟を起こした。全米の州による対OpenAI訴訟は初めて。訴状は83ページに及び、ChatGPTが銃乱射事件の実行を手助けし、未成年者を依存状態に陥らせ、自傷行為や暴力を助長したと主張している。アルトマン氏個人の責任も追及する構えで、同州司法長官は賠償額が「数十億ドル規模に達する可能性がある」と述べた。 訴訟の中身 フロリダ州のジェームズ・ウスマイヤー(James Uthmeier)司法長官が、ウエストパームビーチでの記者会見で訴訟を公表した。訴状はフロリダ州第10巡回区裁判所に提出され、欺瞞的かつ不公正な取引慣行、過失、製造物責任法違反、詐欺的不実表示、公害(パブリック・ニューサンス)の発生を含む計10件の訴因が並ぶ。 訴状の冒頭は、OpenAIが自社サイトに掲げる「安全を第一に設計されています」という保護者向けページのスクリーンショットで始まる。その直後に置かれた一語が、フロリダ州の姿勢をすべて要約している。 「そうではない。」 ウスマイヤー氏は会見で「人が傷つき、親が騙され

AnthropicとOpenAI、米中間選挙で代理戦争

AI

AnthropicとOpenAI、米中間選挙で代理戦争

AIの未来を左右するのは技術でも論文でもなく、政治資金かもしれない。AnthropicとOpenAIがそれぞれ後ろ盾になるスーパーPACが、2026年の米中間選挙で激突している。狙いは同じ「AI政策に影響を与えること」。なのに両者は手を組むどころか、互いを潰しにかかっている。 シリコンバレーの内戦が議会に飛び火した AI業界が選挙に本格参入した2026年の米中間選挙で、2つのスーパーPAC(特定の候補者と直接連携しない代わりに、企業や個人から無制限に資金を集められる政治資金団体)が異常な対立を見せていると報じられている。 一方はAnthropicが少なくとも2000万ドル(約32億円)を拠出した Public First。元民主党下院議員のブラッド・カーソン(Brad Carson)氏と元共和党下院議員のクリス・スチュワート(Chris Stewart)氏が共同で率い、AI規制の強化を掲げる。もう一方はOpenAI共同創業者で社長のグレッグ・ブロックマン(Greg Brockman)氏夫妻やベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowit

ChatGPTの「共有リンク」がマルウェア配布に悪用される

セキュリティ

ChatGPTの「共有リンク」がマルウェア配布に悪用される

Googleの検索広告からchatgpt.comの正規URLに誘導し、偽の障害画面を表示してマルウェアをインストールさせる攻撃キャンペーンが確認された。URLが本物でも中身が安全とは限らない、という新しい前提を突きつける手口だ。 正規ドメイン上に偽の障害画面 セキュリティ企業Push Securityが「LLMShare」と名付けたこのキャンペーンは、ChatGPTのコンテンツ共有機能を攻撃インフラとして転用する。 手口はこうだ。攻撃者はまず、Googleの検索広告を「ChatGPT」「ChatGPTデスクトップアプリ」「ChatGPTダウンロード」といったキーワードで出稿する。広告をクリックした利用者が飛ばされる先は、chatgpt.com/s/ で始まる 正規のChatGPT共有ページだ。ところが画面に表示されるのは会話内容ではなく、OpenAIの障害通知を模した偽のメンテナンス画面。「アクセスが集中しています。デスクトップアプリをダウンロードしてご利用ください」と書かれている。 chatgpt.comドメイン上にホストされているため、Webフィルタリングもファイアウォー

iOS 27とSiri、WWDC前に丸裸になる

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iOS 27とSiri、WWDC前に丸裸になる

WWDC 2026の基調講演まであと10日。Appleが最大の目玉として温めてきたはずのiOS 27と新型Siriが、ほぼすべてリークされた。しかもイラスト付きで。6月9日午前2時、日本のAppleファンがキーノートを見る頃には、驚きはほとんど残っていないかもしれない。 2年越しの「約束」がようやく形になる マーク・ガーマン(Mark Gurman)氏が5月28日に公開した記事は、iOS 27の新UIをイラストで再現したものだった。Apple内部の情報をもとに作成されたもので、実機のスクリーンショットではない。Apple社内では複数のデザインが並行してテストされており、最終版が異なる可能性もある。だが、ここ数週間にわたるガーマン氏のリーク量を見れば、iOS 27の全体像はほぼ固まったと見ていい。 思い出してほしい。Appleが「パーソナライズされた賢いSiri」を最初に披露したのは、2024年6月のWWDC 2024だった。iPhone 16の発売時にはテレビCMまで打った。だが機能は届かなかった。2025年3月に延期を発表し、CMは取り下げられた。今年5月には、約束した機能を

テック大手がバチカンでAIを売り込む

AI

テック大手がバチカンでAIを売り込む

Meta、Google、Amazonの幹部が4月末にバチカンで教皇レオ14世と面会していた。初の回勅がAIの倫理を問うまさにその日、裏ではシリコンバレーが「道徳の門」を叩いていた。 教皇の回勅とシリコンバレーの接近 教皇レオ14世が本日5月25日に発表する初の回勅「Magnifica Humanitas」(マニフィカ・フマニタス、「壮大なる人間性」)は、AI時代の人間の尊厳をテーマに据えている。レオ14世が署名日に選んだのは5月15日。1891年の同日にレオ13世が産業革命期の労働問題を扱った回勅「レールム・ノヴァールム」に署名しており、ちょうど135年後にあたる。AIを「もう一つの産業革命」と位置づけるレオ14世の姿勢が、日付の選択に表れている。 だが回勅の準備が進む裏で、テクノロジー企業は静かにバチカンの門を叩いていた。4月29日、Meta、Google、Amazonの幹部が少人数のグループでローマに集まり、教皇と短時間の面会を果たした後、在バチカン・フランス大使館で数時間にわたる議論を行った。 テーマは当初「AI時代の児童保護」だったが、議論はすぐに「AIが人間の社会性

トランプ大統領、AI安全審査の大統領令を直前撤回

AI

トランプ大統領、AI安全審査の大統領令を直前撤回

署名式の数時間前、「文言が気に入らない」と突然の延期。その言葉の裏に、矛盾を抱えた政権の本音が透けて見える。 署名式はセッティング済みだった 2026年5月21日の午後、ホワイトハウスでは大統領令の署名式が予定されていた。招待状も送付済みだった。 だが数時間前、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は報道陣にこう告げた。「内容のいくつかの点が気に入らなかった」。「中国にも世界中の誰にも勝っている。その優位を損なうようなことはしたくない」とも述べた。 署名が見送られたのは、AIモデルの公開前に政府が安全審査を行う仕組みを定める大統領令だった。中心的な仕組みは、AIフロンティアモデルの開発企業が公開の14〜90日前にモデルを政府へ提出し、安全保障とサイバーセキュリティの観点から審査を受けるというものだ。 国家サイバー長官室(Office of the National Cyber Director)、NSA、財務省などが評価機関として列挙されており、NSAはモデルの機密評価を、財務省は金融や医療などの重要インフラ向けにAIの脆弱性情報を共有する枠組みを設ける計画だ

GitHubの内部リポジトリ約3800件が流出した経路が判明した

セキュリティ

GitHubの内部リポジトリ約3800件が流出した経路が判明した

VS Code拡張機能の偽バージョンを踏んだ社員1人。それだけで、世界最大のコードホスティングプラットフォームの内部コードが外に出た。 18分間の窓 5月18日、Nx Console 18.95.0の改ざん版がVisual Studio Marketplaceに公開された。そのまま残っていたのは18分間だった。 短い。しかし十分だった。 GitHubの社員が、この拡張機能をインストールした。拡張機能は起動時に静かに動き出し、シェルコマンドを実行した。表向きは「MCPのセットアップタスク」を装ったそのコマンドは、Nxの公式GitHubリポジトリに仕込まれたコミットから隠しパッケージを引き出した。収集されたのは、1Passwordのボールト、npm・GitHubのトークン、AWS認証情報、AnthropicのClaude Codeの設定ファイル(~/.claude/settings.json)だ。 奪った認証情報を使い、攻撃者はCI/CDパイプラインを横移動し、GitHubの内部リポジトリ約3800件を外部に持ち出した。公開から 18分間 で、それだけの被害が確定した。 ウェ

Anthropicが初の黒字へ、Q2売上が1四半期で2倍超

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Anthropicが初の黒字へ、Q2売上が1四半期で2倍超

AIバブルに懐疑的な目が向く中、Anthropicが反論を数字で突きつけた。2026年6月期の売上が前期の2倍超、109億ドルに達し、同社として初の営業黒字を計上する見込みだ。 1四半期で売上が倍増した 2026年第1四半期(1〜3月)、Anthropicの売上高は 48億ドル だった。それが第2四半期(4〜6月)に109億ドルへ届く見通しだ。 前期比130%増。1四半期で規模が2倍を超えた。パンデミック期のZoomや、IPO直前のGoogleとFacebookが当時刻んだペースと並ぶ。 Anthropicはこの数字を、資金調達の一環として投資家に開示した。非公開企業ゆえに独立した監査はない。モデル訓練費やストックオプション報酬は除いた数字でもある。それを差し引いても、規模感そのものは業界に刺さる。 初の黒字は何を意味するか 2026年第2四半期の営業利益は 5億5900万ドル(約890億円)。Anthropic史上初の黒字だ。 少し前まで同社は、「2028年まで通年黒字化は難しい」と自分で予測していた。その見通しが2年早く崩れた。 売上を支えているのは企業向けビジ