NASA
アルテミスII、太平洋に帰還 50年ぶりの月周回有人飛行が完了
半世紀の空白を超えて、4人の宇宙飛行士が月から帰ってきた。歓声と涙、そして「欠陥」を抱えたヒートシールドとの13分間の賭けの果てに。
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半世紀の空白を超えて、4人の宇宙飛行士が月から帰ってきた。歓声と涙、そして「欠陥」を抱えたヒートシールドとの13分間の賭けの果てに。
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アポロ以来、半世紀ぶりに人間の目が月の裏側を捉えた。そして彼らは、地球では決して見ることのできない日食を目撃した。 人類史上最も遠い場所からの日食 4月6日、NASAのアルテミスIIクルーは月周回フライバイ中に、約54分間の皆既日食を体験した。地球から見る日食がせいぜい数分で終わるのに対し、月の近傍からは太陽がゆっくりと月の背後に隠れ、まるで時間が止まったかのような光景が続いた。 「今、月から肉眼で見えるものに、頭がおかしくなりそうだ。信じられない」 カナダ人宇宙飛行士ジェレミー・ハンセンは、フライバイ中にそう無線で伝えた。NASAの公式ギャラリーに公開された画像には、暗い月のシルエットを縁取るように太陽のコロナが輝き、通常は月を撮影する際には写らないはずの星々までもが捉えられている。 月面の「夜側」がかすかに光っているのは、地球からの反射光によるもの。この淡い輝きが、漆黒の宇宙に浮かぶ月のディスクに不思議な立体感を与えている。 人類の最遠到達距離記録 アポロ13 1970年 アルテミスII 2026年 最大距離 24万8655マイ
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人類がアポロ13以来、最も遠くへ到達したまさにその時、足元の地球では「科学予算を半減させろ」という要求が突きつけられていた。 祝福と削減が同時に届く 4月6日、アルテミスIIの4人のクルーがアポロ13の記録を超え、地球から25万2760マイル(約40万6800km)に到達した。1970年以来、56年ぶりの記録更新だ。月の裏側全体を初めて肉眼で見渡した彼らは、帰路で日食まで観測した。 人類最遠到達距離の記録 アポロ13 1970年4月 24万8655マイル アルテミスII 2026年4月 25万2760マイル(+4105マイル) 56年ぶりの記録更新。アルテミスIIは2026年4月6日19:02 ET(日本時間4月7日8:02)に最遠点到達 だがホワイトハウスが4月3日に発表したFY2027予算案は、その感動に水を差すものだった。NASAの総予算を244億ドルから188億ドルへ23%削減。科学予算に至っては73億ドルから39億ドルへ、ほぼ半減させる提案だ。 NASA予算 FY2026承認 vs FY2027提案
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56年間、誰も越えられなかった壁を、4人の人間がついに越えた。NASAの Artemis II が月の裏側を回りながら、「人類が地球からもっとも遠く離れた距離」という記録を塗り替えている。問題は、この先にどれだけの意味があるかだ。
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アメリカ東部夏時間4月1日午後6時35分(日本時間4月2日午前7時35分)、NASAのSLSロケットがフロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上がった。4名の宇宙飛行士を乗せたオリオン宇宙船「インテグリティ」は現在、月へ向かう軌道に乗っている。