AI
教皇レオ14世、4万語超のAI回勅を発布
カトリック教会のトップが、人工知能に正面から向き合った。135年前の労働者保護の精神を受け継ぎ、AIがもたらす「非人間化」のリスクに警鐘を鳴らす文書は、技術企業・政府・市民すべてに宛てられている。 「バベルの塔」か「エルサレムの再建」か 教皇レオ14世が5月25日、就任後初となる回勅「マニフィカ・フマニタス」(Magnifica Humanitas、「壮大なる人間性」の意)を発布した。AI時代における人間の尊厳の保護を主題に掲げた文書は、全 245パラグラフ 、英語版で約4万2300語に及ぶ。回勅としては異例の長さだ。 教皇は冒頭で2つの聖書の場面を持ち出した。自己充足の象徴である「バベルの塔」と、共同作業で城壁を再建した「エルサレムのネヘミヤ」。AIをめぐる選択は、この2つの道のどちらを歩むかだと位置づけている。 技術はそれ自体、人類に敵対する力とみなすべきではない。しかしより大きな利益を求めて職を体系的に奪う選択は正当化できない。 回勅の序論と第4章から、それぞれ核心部分を抜き出した。技術そのものは否定しない。ただし利益のために人を切り捨てることは許容しない。この二重の