Fable5

Claude Sonnet 5の応答傾向に利用者から批判 反論や利用制限を巡る報告

AI

Claude Sonnet 5の応答傾向に利用者から批判 反論や利用制限を巡る報告

Fable 5の輸出規制解除翌日に投入された新モデルに、ユーザーは「指示を聞かない」「反論してくる」「寝ろと言われる」と訴えている。 リリース直後の炎上 Anthropicが6月30日にリリースしたClaude Sonnet 5に対し、Redditのr/claudeコミュニティにSonnet 5.0 is another disasterと題されたスレッドが立った。 投稿者は月額100ドル(約1万6000円)以上を支払っているにもかかわらず、基本的な分析すら実行を拒否されると訴えている。 Sonnet 5.0 is another disaster by u/IceFactorDelta in claude 指示に従わず、代わりに過剰な反論を繰り返す。ユーザーが提示した情報に対してストローマン(藁人形論法)を組み立てて否定する。経理の請求書照合を依頼したら「不正行為に加担できない」と説教を始める。 夜間の会話で何度も「もう寝た方がいい」と促してくる。2〜3回のやり取りでコンテキストを失い、直前の話題と無関係な応答を返す。 コメント欄の全体像は一枚岩ではない。

Fable 5、7月7日でサブスク提供終了。復帰時期は未定

AI

Fable 5、7月7日でサブスク提供終了。復帰時期は未定

Anthropicのエンジニアが、Fable 5のサブスクリプション復帰について公に言及した。7月7日以降は利用クレジットによる従量課金に移行するが、「キャパシティが許す限り、サブスクリプションの標準機能として復帰させる」と述べている。時期も条件も示されていない。 7月7日で何が変わるか 再デプロイに際し、Anthropicは有料プラン(Pro、Max、Team、一部Enterprise)向けに、7月7日まで週間利用上限の最大50%をFable 5に充当できる措置を設けた。7月8日以降、この枠は消える。Fable 5を使い続けるには利用クレジットの購入が必要で、課金レートはAPIと同じ入力100万トークンあたり10ドル、出力100万トークンあたり50ドル。Opus 4.8の2倍にあたる。 Fable 5 サブスクリプション提供条件の変遷 6月9日リリース・サブスク提供開始6月22日まで、利用枠100%で提供。追加費用なし6月12日輸出規制により全世界停止米商務省の指令で全ユーザーのアクセスを即日停止7月1日規制解除・再デプロイサブスク提供は7月7日まで、利用枠の上限

「欧州2031」が描いた危機。フィクションより現実が速かった

AI

「欧州2031」が描いた危機。フィクションより現実が速かった

ブリュッセルのシンクタンクが5年後の欧州崩壊シナリオを書いた。AIで出遅れた欧州が米中に挟まれ、主権を失う。架空の未来が、公開翌日に現実に追いつかれた。 フィクションの翌日に現実が来た 欧州がフロンティアAIへのアクセスを米国に断たれる。そんな未来を描いた思考実験が6月11日に公開され、翌12日に現実になった。 「Europe 2031」と題されたこのシナリオは、ブリュッセルのシンクタンクArq Foundationを拠点に8人が執筆し、サイエンスライターのトム・チヴァーズ(Tom Chivers)が1万8000語の物語に仕上げた。主人公は欧州委員会で働く架空のフランス人職員、キャロリーヌ・デュボワ。2025年1月のDeepSeek R1公開から2031年3月まで、欧州がAI革命への対応を誤り続け、最終的に米国の保護領か中国への依存か孤立かの三択を突きつけられるまでを描く。 著者の一人はこう投稿している。「シナリオではフロンティアモデルの輸出規制は2028年の出来事だった。現実では2日で起きた」。 6月12日、米商務省がAnthropicのClaude Fable 5とMy

Fable級に中国はいつ届くか。マスク氏の「来年Q1」をZ.ai創業者が否定

AI

Fable級に中国はいつ届くか。マスク氏の「来年Q1」をZ.ai創業者が否定

Fable 5が止まって1週間。止めた側は動けず、追う側が加速している。 7か月差か、それ以下か 中国がFable 5にいつ追いつくか。6月18日、イーロン・マスク(Elon Musk)氏が「おそらく来年Q1」と投稿した。 Probably Q1 — Elon Musk (@elonmusk) June 18, 2026 返答は早かった。Z.ai(旧Zhipu AI、智譜)共同創業者のタン・ジエ(唐杰、Tang Jie)氏が、同じスレッドで一言。 won’t take that long — jietang (@jietang) June 18, 2026 won't

AIの安全性を疑い続けた研究者が、止める側に回った

AI

AIの安全性を疑い続けた研究者が、止める側に回った

Anthropicのセキュリティ研究者ニコラス・カルリーニ(Nicholas Carlini)氏は、AI業界の安全性主張を疑うことを仕事にしてきた。その彼が、自ら確かめた事実によって立場を変え、いま米政府とAnthropicの対立の最前線に立っている。 「職業的懐疑論者」の転向 カルリーニ氏のキャリアは、AIの弱点を暴くことで築かれた。カリフォルニア大学バークレー校でデイヴィッド・ワグナー(David Wagner)教授のもと博士号を取得。2016年に発表した「Carlini & Wagner攻撃」は、敵対的機械学習の標準的な手法となった。画像認識を騙す手法、音声アシスタントに人には聞こえない命令を埋め込む手法、大規模言語モデルが訓練データを暗記・出力してしまう問題。AI開発者が「安全だ」と言えば、カルリーニ氏がそれを破る。 Google Brain、DeepMindで7年を過ごした後、2025年にAnthropicへ移った。AIモデルで「どんな悪いことができるか」を調べるためだと本人は書いている。 2019年、カルリーニ氏はOpenAIがGPT-2を「危険すぎてリリースでき

Fable 5はなぜ止まったのか。舞台裏の24時間と「事実上のライセンス制度」

AI

Fable 5はなぜ止まったのか。舞台裏の24時間と「事実上のライセンス制度」

Fable 5停止の舞台裏が見えてきた。Anthropicはリリース前に政府へ通知し、反対されていなかった。それを覆したのは、木曜夜に始まった24時間の出来事だった。 反対されなかったリリース Fable 5の6月9日のリリースに先立ち、Anthropicは政府に対してリリース計画を複数回通知していた。政府は反対しなかった。 金曜夜の規制は、「危険なモデルを止めた」だけでは説明がつかない。政府はFable 5の性能もセーフガードの仕組みも把握した上で、リリースを黙認していた。 それが変わったのは、6月11日の木曜夜だった。 木曜夜から金曜夜まで Amazonのアンディ・ジャシーCEOが、6月11日木曜夜、政権幹部に電話をかけた。自社の研究者がFable 5のセーフガードを突破し、サイバー攻撃に転用可能な情報を引き出したという報告だった。連絡先にはスコット・ベッセント財務長官も含まれていた。 Amazonだけではない。木曜夜から金曜朝にかけて、少なくとも5社が政権の複数の高官に懸念を伝えた。 金曜早朝から、政権関係者はAnthropicに対してモデルの自主撤回を繰り返

Fable 5停止の裏で何が起きていたのか。政府側の言い分とAmazonの影

AI

Fable 5停止の裏で何が起きていたのか。政府側の言い分とAmazonの影

Anthropicの最新モデルFable 5とMythos 5が米政府の輸出規制で停止された問題で、新たな事実が立て続けに明らかになった。政権側の論理を語ったサックス氏の投稿、そして規制の引き金を引いたのが他ならぬAnthropicの最大の出資者だったという報道。リリースからわずか3日で止められたモデルの裏で、何が動いていたのか。 政府側が初めて語った「経緯」 大統領科学技術諮問委員会(PCAST)の共同議長であるデビッド・サックス(David Sacks)氏が6月14日、一連の経緯について長文の投稿を行った。サックス氏は3月にホワイトハウスAI・暗号通貨担当の特別顧問を退任したが、PCAST共同議長としてAI政策への関与は続いている。その立場から政府側の視点を体系的に語ったのは、これが初めてだ。 I’ve had a number of conversations with folks inside and outside government about the current situation with Anthropic, and here is what I bel

米政府がFable 5とMythos 5を輸出規制。リリース3日で全ユーザーのアクセス停止へ

AI

米政府がFable 5とMythos 5を輸出規制。リリース3日で全ユーザーのアクセス停止へ

6月9日に一般公開されたばかりのClaude Fable 5が、わずか3日で使えなくなった。 6月12日、ハワード・ラトニック(Howard Lutnick)商務長官がAnthropicのCEOダリオ・アモデイ(Dario Amodei)氏宛てに書簡を送り、Fable 5とMythos 5を輸出規制の対象に指定した。米国外への提供はもちろん、米国内の外国籍の人物への提供も禁止される。Anthropicの外国籍社員すら対象だ。外国籍のユーザーだけを選別する手段がない以上、Anthropicは全ユーザーのアクセスを止めるしかなかった。他のClaudeモデルには影響しないとしている。 波乱のリリースから72時間 Fable 5とMythos 5は同一の基盤モデルだ。違いはセーフガードの有無だけで、Fable 5にはサイバーセキュリティ、生物・化学、AI蒸留(高性能モデルの出力を使って別のAIを訓練する手法)に関するリクエストを検知する分類器が搭載されている。該当するリクエストを検知すると、応答をClaude Opus 4.8に自動的に切り替える仕組みだった。Mythos 5はこの制限