セキュリティ
フィンランドの海底ケーブル監視が動き出した、その技術と背景
フィンランドの通信大手エリサ(Elisa)が、同国とエストニアを結ぶ海底ケーブルに音響監視装置を設置し、フィンランド国境警備隊・海軍との共同テストに成功したと発表した。光ファイバーケーブル自体をセンサーに変え、海底の振動から脅威を検知する仕組みだ。バルト海で相次いだ破壊工作を受けて実用化が急がれていた技術が、現場に投入され始めた。 「次に切られる前に」検知する エリサが導入したのはDAS(Distributed Acoustic Sensing、分散型音響センシング)と呼ばれる技術だ。光ファイバーにレーザー光を送り、反射光の変化から振動を読み取る。ケーブル全体が1本のソナーになる。錨を引きずる船が近づけば、その振動パターンを捉えて位置と脅威の種類を判別できる。 6月5日に発表された共同テストでは、実際に錨の引きずりを模した複数のシナリオが試された。国境警備隊と海軍の艦船、ダイバー、水中ロボットが動員されている。テスト結果は良好で、現在は異常検知時に当局とインフラ所有者へ 自動通報するサービス への組み込みが進められている。 エリサの新規事業ディレクター、ヨウニ・ペトロウ(Jo