AI
AIのおかげで「わからない」と言えない 3千人超の実験結果
AIの助言を得た人は「わからない」と答えられなくなり、間違った回答を自信たっぷりに繰り返す。正答率が3分の1に落ちても、自信だけは2倍以上に膨らんでいた。 映画トリビアで仕掛けた罠 ミラノ・ビコッカ大学のヴァレリオ・カプラロ(Valerio Capraro)准教授ら3人の研究者が、AIの助言が人間の判断にどう作用するかを調べた論文を発表した。共著者はエコール・ノルマル・シュペリエールのキアラ・マルコッチャ(Chiara Marcoccia)氏と、ローマ・サピエンツァ大学のヴァルテル・クアトロチョッキ(Walter Quattrociocchi)氏。5つの実験に合計3,132人が参加し、うち4つは事前登録済みだ。 研究チームは、AIが通常は答えられない質問を用意した。「ベッカムに恋して」でチームが着ていたユニフォームの色、イタリア映画「Come un gatto in tangenziale」(高速道路の猫のように)でモニカが運転していた車の種類といった、映画の視覚的なディテールを問う質問だ。こうした情報はモデルの訓練データに含まれていない可能性が高く、AIに聞けば高確率でハルシ