イラン
トランプ政権、イラン戦争で制裁・海上封鎖を重視 中間選挙前の戦略転換
軍事でもダメ、外交でもダメ。5カ月を超えたイラン戦争で、トランプ政権がたどり着いた結論は「経済圧力で時間をかけて締め上げる」だった。問題は、時間をかけることが最も苦手な大統領に、それができるのかだ。
イラン
軍事でもダメ、外交でもダメ。5カ月を超えたイラン戦争で、トランプ政権がたどり着いた結論は「経済圧力で時間をかけて締め上げる」だった。問題は、時間をかけることが最も苦手な大統領に、それができるのかだ。
イラン戦争
5か月前まで、トランプ大統領のSNS投稿はアメリカの報道の議題を決める力を持っていた。その力が、イラン戦争で折れつつある。 「もう一つの現実」の賞味期限 トランプ大統領は現実とは別の物語を作り、支持者にそれを受け入れさせてきた。 気に入らない報道は「フェイクニュース」と呼び、2021年1月6日の連邦議会襲撃に加わった暴徒を「被害者」と定義し直した。2020年の大統領選で不正があったと根拠なく主張し続け、2024年にはオハイオ州スプリングフィールドでハイチ移民がペットを食べているという虚偽を繰り返して地元住民への脅迫を招いている。 Truth Socialへの投稿は、かつて主要メディアの報道を左右する力を持っていた。トランプが何かを投稿すれば、それがその日のニュースになった。 2月28日にイラン戦争が始まってから、その構造が崩れ始めている。 90分で16投稿、中身はAI合成画像 4月29日の午前4時過ぎ、トランプ大統領は銃を構えた自分のAI合成画像とともに「NO MORE MR. NICE GUY!」(もういい人はやめた)と投稿した。ホルムズ海峡は封鎖されたままで、和平
データセンター
停戦崩壊後のエスカレーションが続く中、すでに機能停止していたAWSデータセンターが再び攻撃を受けた。 「作戦ナスル2」第24波 イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)が7月21日、バーレーンにあるAmazon Web Services(AWS)のデータインフラを巡航ミサイルで攻撃し「破壊した」と発表した。 IRGC系通信社タスニムとファルス通信が伝えた声明によると、攻撃は「作戦ナスル2の第24波」に当たる。7月19日に米軍がイラン南西部フーゼスターン州の建設中のダルホビン原子力発電所を攻撃したことへの報復だとしている。 同じ波状攻撃で、IRGCはバーレーンのムハッラクとリファに配備された米軍の防空システムとレーダー施設も標的にしたと主張。さらにヨルダンの米軍施設にも攻撃を行い、ミサイル防衛レーダーとF-15戦闘機1機を破壊したと述べた。 食い違う当事者の説明 IRGCの「破壊した」という主張に対し、バーレーン政府は攻撃を迎撃したと発表している。バーレーン側はAmazonや商業インフラが被害を受けたことを確認しておらず、死傷者も出ていないとした。 AWS自身もコメントを
AI
国際決済銀行(BIS)が6月28日に公開した2026年版年次経済報告は、AIへの設備投資の急膨張を1830年代の運河狂騒からドットコムバブルまでの過剰投資と同列に並べ、投資の反転が世界的な景気後退を招きうると指摘した。 「中央銀行の中央銀行」が出した診断 BISは各国の中央銀行を束ねる国際機関であり、年に一度の経済報告は金融政策の方向性に影響を及ぼす。その報告が、AI投資の現状を「進歩と危機」と題した章の中核に据えた。 5大ハイパースケーラー、アルファベット、アマゾン、メタ、マイクロソフト、オラクルが2025年から2026年にかけてAI関連の設備投資に1兆ドル(約162兆円)超を注ぎ込む見通しだと、報告書は集計している。 報告書が踏み込んだのは、この投資の規模そのものより、収益を超えた資金流出が常態化しているという構造の指摘だった。設備投資は各社の利益とフリーキャッシュフローを上回り、一部は社債発行で不足分を埋めている。利益で賄いきれない投資を借金で補い、それでも減速できない。降りた側が市場を失うと全社が信じている構図だ。 歴史が繰り返すと言っているのではない BISが
セキュリティ
イラン当局を名乗る偽メッセージが、足止めされた船に暗号資産での「通行料」を要求している。支払った船が本物の銃撃を受けた可能性があり、戦時下のインフラと犯罪が混ざり合う奇妙な光景が海の上で起きている。
半導体
ホルムズ海峡の封鎖が、世界の半導体サプライチェーンの急所を白日のもとに晒している。台湾の備蓄は、たった11日分しかない。
AI
メモリとCPUの不足は序章に過ぎなかった。いま、テック業界のサプライチェーン全体が「逃げ場のない値上げ」に飲み込まれつつある。
半導体
世界のヘリウム供給の3分の1が、一夜にして消えた。半導体の製造に不可欠なこのガスが手に入らなくなったとき、何が起きるのか。
ヘリウム
カタール依存64.7%の韓国と、30%に抑えた台湾。同じ半導体大国でありながら、ヘリウム危機への耐性がまるで違う。その差を分けたのは、平時の意思決定だった。