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AIのバグ報告で機能停止寸前、リーナス・トーバルズが嘆くLinuxの現状
同じツールで同じバグを見つけた報告がセキュリティリストに殺到している。リーナス・トーバルズは「ほぼ完全に手に負えない」と書いた。AIは敵なのか。
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同じツールで同じバグを見つけた報告がセキュリティリストに殺到している。リーナス・トーバルズは「ほぼ完全に手に負えない」と書いた。AIは敵なのか。
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5月17日に公開されたLinux 7.1-rc4には、コードの修正だけでなく一風変わった追加があった。何が「セキュリティバグ」なのか、AIで見つけたバグをどう報告すべきか。それを文章にした新しいドキュメントだ。
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Linuxカーネル7.1のドキュメントに、脅威モデルと「セキュリティバグとは何か」を定義する新規文書が加わった。AI支援で見つけたバグは原則として公開扱い、というカーネル開発陣の苦渋の答えがここに刻まれている。 docs-7.1-fixesに紛れ込んだ大物 リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)が日本時間2026年5月16日にマージしたタグ docs-7.1-fixes は、見出しだけ眺めれば地味な文書修正パッチに見える。ドキュメント担当のジョナサン・コルベット(Jonathan Corbet)からのプルリクエストで、コミット数は5本、変更行数は340行追加・2行削除。コミット履歴の流れの中では小粒に映る。 その中身は、カーネル開発の運用ルールそのものを書き換える内容だった。新規ファイル Documentation/process/threat-model.rst が235行まるごと追加され、既存の security-bugs.rst にも100行を超える追記が入っている。執筆したのはHAProxy開発者にしてLinuxカーネルメンテナのウィリー・タロー(Will
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非特権ユーザがSSHホスト秘密鍵や/etc/shadowを読める脆弱性が公表され、公表時点ではすでに修正コミットがマージされていた。安定版カーネルすべてが影響を受け、5年前にも同じ形がメーリングリストで指摘されていた。 報告と同日にリーナス・トーバルズが修正 Linuxカーネルに、非特権ユーザがroot所有ファイルを読み出せる脆弱性が見つかっている。Qualys(クオリス)が security@kernel に報告し、リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)が修正コミット 31e62c2ebbfd をマージした。5月14日以前のすべての安定版カーネルが影響を受ける。 被害の輪郭がはっきりしている。SSHホスト秘密鍵(/etc/ssh/ssh_host_{ecdsa,ed25519,rsa}_key、モード0600)が抜かれる。/etc/shadow も読まれる。rootハッシュをオフラインで解析されれば、特権昇格はその先にある。 ローカルアカウントを持つ攻撃者なら誰でも条件を満たす。共有サーバ、CIランナー、コンテナホスト、踏み台、SSHアクセスを許す環境すべてが
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Linuxスケジューラの長年の歪みに、Intelの開発者ペーター・ゼイルストラがメスを入れた。15年前のSandy Bridgeに2017年のRX 580という「ポテト」マシンで、ゲーム中のFPS最小値が5倍以上に跳ね上がっている。 開発者本人が「最悪」と呼ぶ仕組みに、本人が手を入れる Linuxカーネルのcgroupスケジューラに、根本的な手術が始まっている。手を入れているのは、長年スケジューラのメンテナを務めるIntel所属のペーター・ゼイルストラ(Peter Zijlstra)本人だ。 ゼイルストラはパッチシリーズの冒頭で、cgroupスケジューリングを「a pain in the arse」と表現した。意訳すれば「面倒くさい代物」あたりだろうか。続けて、ウェイト分配から階層的なピック処理まで「全部ダメだ」と書いている。 重み分配で問題が始まり、階層的なピックで終わる。すべてが酷い。 開発者本人が自分の管轄領域をここまで率直にこき下ろす場面は、そうそう見られるものではない。sched: Flatten the pickと名付けられたパッチシリーズが、その歪みに対する答
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母の日の日曜に届いたリリース候補で、リーナス・トーバルズが一つの仮説に終止符を打った。前バージョン7.0で見えた「肥大化」は、もう偶然ではない。これがLinuxカーネルの新しい姿だ。
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1万円以下で買える10GbE USBアダプタが、ようやくLinuxカーネル標準ドライバで動くようになる。net-nextへのマージは5月6日。実機テストでは8.96Gbpsを記録した。
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Linuxカーネル7.1のネットワーク担当メンテナーが、13万8161行を一気に削除するプル・リクエストを送った。AI生成のバグ報告が洪水のように押し寄せ、古いドライバーを守り続ける余裕が失われた。アマチュア無線サブシステムも退場する。
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AIとファジングが30年前のドライバにバグ報告を量産し、維持コストが跳ね上がっている。アンドリュー・ランが18ドライバ・27,646行を削るパッチを提出した。「残せるから残す」をやめた判断だ。
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「hackだ」と「ひどい話はやめろ」。Linus TorvaldsがLinux 7.1のmerge windowで、性格の違う2件のpull requestに同じ原則で拒否を突きつけている。いずれも「良かれと思って」書かれたコードだ。
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2015年の学術論文で構想された耐放射線ファイルシステムが、10年の時を経てLinuxカーネル本家に投下された。しかも書いたのは論文の著者ではない。まったくの別人だ。
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Linux 7.0安定版のリリースが予定される当日、AMD Zen 3のユーザーを長らく悩ませてきた誤検知のハードウェアエラーを黙らせるパッチが、土壇場で送り込まれた。原因はハードウェアではなかった。 リリース当日の駆け込みパッチ Linux 7.0安定版のリリース当日、AMDのマシンチェック例外(MCE)ドライバに対する修正パッチが、ギリギリのタイミングでLinus Torvaldsへ送られた。送り主はx86メンテナのIngo Molnar。件名は素っ気なく、「Zen3クライアントで発生する誤ったハードウェアエラーをフィルタする」とだけ書かれていた。 変更行数はたった8行、対象ファイルは arch/x86/kernel/cpu/mce/amd.c の一か所のみ。リリース直前にカーネルへ入れるにしては、あまりに慎ましい修正だ。だが、この8行の裏には、Ryzen 5000シリーズのユーザーが抱え続けてきた不安があった。 Linux 7.0 直前パッチの概要 送信者Ingo Molnar(x86メンテナ) 宛先Linus Torvalds 件名x86/mc
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Linuxカーネルが、AI支援コードの受け入れを条件付きで公式に容認する方針を打ち出している。条件は明快だ。人間が最終責任を負い、出自を隠さないこと。禁止ではなく、ルール化という選択だった。
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25年前に生産終了したゲーム機の周辺機器を、2026年のLinuxカーネルが正式にサポートしようとしている。 1998年の記憶装置が、2026年のカーネルを目指す セガの最後の家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」に付属していたVMU(Visual Memory Unit)。128KBのフラッシュメモリとモノクロ液晶画面を備えた、コントローラに差し込むタイプのメモリカードだ。 このVMUが使っているFATベースのファイルシステムを、Linuxカーネルに組み込もうというパッチが4月10日、カーネルメーリングリスト(LKML)に投稿された。提案者はエイドリアン・マクメナミン。Cコードにして約1,800行、10ファイルにわたるドライバだ。 驚くべきは、これが「初めての試み」ではないことだろう。マクメナミンが最初にVMUFATドライバをLKMLに投稿したのは2009年。そこから2012年にも再挑戦し、いずれもメインラインへのマージには至らなかった。本人のブログには「手痛い経験だった」と振り返る記述が残っている。 VMUFATドライバはハードウェア非依存の設計で、Dreamcast/SH