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Linuxカーネル、AI支援バグ報告を公開扱いに

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Linuxカーネル、AI支援バグ報告を公開扱いに

Linuxカーネル7.1のドキュメントに、脅威モデルと「セキュリティバグとは何か」を定義する新規文書が加わった。AI支援で見つけたバグは原則として公開扱い、というカーネル開発陣の苦渋の答えがここに刻まれている。 docs-7.1-fixesに紛れ込んだ大物 リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)が日本時間2026年5月16日にマージしたタグ docs-7.1-fixes は、見出しだけ眺めれば地味な文書修正パッチに見える。ドキュメント担当のジョナサン・コルベット(Jonathan Corbet)からのプルリクエストで、コミット数は5本、変更行数は340行追加・2行削除。コミット履歴の流れの中では小粒に映る。 その中身は、カーネル開発の運用ルールそのものを書き換える内容だった。新規ファイル Documentation/process/threat-model.rst が235行まるごと追加され、既存の security-bugs.rst にも100行を超える追記が入っている。執筆したのはHAProxy開発者にしてLinuxカーネルメンテナのウィリー・タロー(Will

Linuxカーネル新脆弱性、root所有ファイルが読まれる

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Linuxカーネル新脆弱性、root所有ファイルが読まれる

非特権ユーザがSSHホスト秘密鍵や/etc/shadowを読める脆弱性が公表され、公表時点ではすでに修正コミットがマージされていた。安定版カーネルすべてが影響を受け、5年前にも同じ形がメーリングリストで指摘されていた。 報告と同日にリーナス・トーバルズが修正 Linuxカーネルに、非特権ユーザがroot所有ファイルを読み出せる脆弱性が見つかっている。Qualys(クオリス)が security@kernel に報告し、リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)が修正コミット 31e62c2ebbfd をマージした。5月14日以前のすべての安定版カーネルが影響を受ける。 被害の輪郭がはっきりしている。SSHホスト秘密鍵(/etc/ssh/ssh_host_{ecdsa,ed25519,rsa}_key、モード0600)が抜かれる。/etc/shadow も読まれる。rootハッシュをオフラインで解析されれば、特権昇格はその先にある。 ローカルアカウントを持つ攻撃者なら誰でも条件を満たす。共有サーバ、CIランナー、コンテナホスト、踏み台、SSHアクセスを許す環境すべてが

15年前のPCがゲームで蘇る、Linuxスケジューラ再設計

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15年前のPCがゲームで蘇る、Linuxスケジューラ再設計

Linuxスケジューラの長年の歪みに、Intelの開発者ペーター・ゼイルストラがメスを入れた。15年前のSandy Bridgeに2017年のRX 580という「ポテト」マシンで、ゲーム中のFPS最小値が5倍以上に跳ね上がっている。 開発者本人が「最悪」と呼ぶ仕組みに、本人が手を入れる Linuxカーネルのcgroupスケジューラに、根本的な手術が始まっている。手を入れているのは、長年スケジューラのメンテナを務めるIntel所属のペーター・ゼイルストラ(Peter Zijlstra)本人だ。 ゼイルストラはパッチシリーズの冒頭で、cgroupスケジューリングを「a pain in the arse」と表現した。意訳すれば「面倒くさい代物」あたりだろうか。続けて、ウェイト分配から階層的なピック処理まで「全部ダメだ」と書いている。 重み分配で問題が始まり、階層的なピックで終わる。すべてが酷い。 開発者本人が自分の管轄領域をここまで率直にこき下ろす場面は、そうそう見られるものではない。sched: Flatten the pickと名付けられたパッチシリーズが、その歪みに対する答

Linux 7.0、Zen 3の誤検知エラーを土壇場で抑制

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Linux 7.0、Zen 3の誤検知エラーを土壇場で抑制

Linux 7.0安定版のリリースが予定される当日、AMD Zen 3のユーザーを長らく悩ませてきた誤検知のハードウェアエラーを黙らせるパッチが、土壇場で送り込まれた。原因はハードウェアではなかった。 リリース当日の駆け込みパッチ Linux 7.0安定版のリリース当日、AMDのマシンチェック例外(MCE)ドライバに対する修正パッチが、ギリギリのタイミングでLinus Torvaldsへ送られた。送り主はx86メンテナのIngo Molnar。件名は素っ気なく、「Zen3クライアントで発生する誤ったハードウェアエラーをフィルタする」とだけ書かれていた。 変更行数はたった8行、対象ファイルは arch/x86/kernel/cpu/mce/amd.c の一か所のみ。リリース直前にカーネルへ入れるにしては、あまりに慎ましい修正だ。だが、この8行の裏には、Ryzen 5000シリーズのユーザーが抱え続けてきた不安があった。 Linux 7.0 直前パッチの概要 送信者Ingo Molnar(x86メンテナ) 宛先Linus Torvalds 件名x86/mc

Linuxに「ドリキャスのメモカ」用ファイルシステムが提案

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Linuxに「ドリキャスのメモカ」用ファイルシステムが提案

25年前に生産終了したゲーム機の周辺機器を、2026年のLinuxカーネルが正式にサポートしようとしている。 1998年の記憶装置が、2026年のカーネルを目指す セガの最後の家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」に付属していたVMU(Visual Memory Unit)。128KBのフラッシュメモリとモノクロ液晶画面を備えた、コントローラに差し込むタイプのメモリカードだ。 このVMUが使っているFATベースのファイルシステムを、Linuxカーネルに組み込もうというパッチが4月10日、カーネルメーリングリスト(LKML)に投稿された。提案者はエイドリアン・マクメナミン。Cコードにして約1,800行、10ファイルにわたるドライバだ。 驚くべきは、これが「初めての試み」ではないことだろう。マクメナミンが最初にVMUFATドライバをLKMLに投稿したのは2009年。そこから2012年にも再挑戦し、いずれもメインラインへのマージには至らなかった。本人のブログには「手痛い経験だった」と振り返る記述が残っている。 VMUFATドライバはハードウェア非依存の設計で、Dreamcast/SH