倫理

AIで書いた文章を黙っているのは、道徳的に問題か

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AIで書いた文章を黙っているのは、道徳的に問題か

会議メモの整理にAIを使った。葬儀の弔辞をAIに書かせた。どちらも相手には言わなかった。この2つは、同じ「黙っていた」でも意味がまるで違う。オーストラリアの哲学者2人が、その境界を論じている。 「言わない」にも種類がある マッコーリー大学のシアーヴォシュ・サヘビ(Siavosh Sahebi)氏とトマス・モンテフィオーリ(Thomas Montefiore)氏が、学術誌 Philosophy & Technology に論文を発表した。生成AIを介してコミュニケーションをとっているのに、そのことを相手に伝えない行為は道徳的に問題があり得ると論じる内容だ。 2人が議論の土台に据えたのは、アイルランド・ゴールウェイ大学のジョン・ダナハー(John Danaher)氏が提唱した「3つの欺瞞」の枠組みだ。 外的状態の欺瞞(external state deception)。外の世界に関する偽った情報を相手に信じさせること。「道で馬を見た」と嘘をつくのがこれにあたる。 表面的状態の欺瞞(superficial state deception)。自分の能力や属性について、実際とは違う印

AnthropicがAI回勅の発表に立ち会う、バチカンとの知られざる対話

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AnthropicがAI回勅の発表に立ち会う、バチカンとの知られざる対話

AI倫理の議論が教会とシリコンバレーを結びつけた。その舞台裏は、5年間の静かな積み重ねだった。 AIに「赦し」を教えようとした人たち 教皇レオ14世が初めて発布する回勅「マニフィカ・フマニタス」(Magnifica humanitas、壮大なる人間性)は、AIの時代における人間の尊厳をテーマとした文書だ。5月25日にバチカンで発表される予定で、その発表の場にAnthropicの共同創業者クリス・オラー(Chris Olah)が同席する。 この異例の組み合わせに、業界内外から注目が集まっている。 だが関係者に言わせれば、「意外」でも「突然」でもない。バチカンとテクノロジー業界の接触は、およそ10年にわたって積み重ねられてきた。その中でAnthropicは、倫理対話の相手として徐々に特別な位置を占めるようになった。 10年間の伏線 バチカンとシリコンバレーの接近はフランシスコ前教皇の時代、2016年ごろに端を発する。教皇庁文化評議会の書記を務めるポール・タイ司教(Bishop Paul Tighe)が当時の状況を振り返ると、ローマで教会関係者とテック業界リーダーの会合が開か

AI企業が宗教指導者に倫理を求め始めた

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AI企業が宗教指導者に倫理を求め始めた

シリコンバレーが長年距離を置いてきた組織宗教に、AnthropicやOpenAIが倫理の答えを探しに行っている。「Faith-AI Covenant」という名のラウンドテーブルがその転換点になりつつある。 ニューヨークで開かれた「Faith-AI Covenant」 ヒンドゥー教、シーク教、ギリシャ正教、バハーイー教、そして末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会)の代表が、AnthropicとOpenAIの担当者と同じテーブルについた。先週ニューヨークで開かれた、この種の会合としては初となる「Faith-AI Covenant」ラウンドテーブルだ。AP通信のクリスタ・ファウリア(Krysta Fauria)記者が5月8日に伝えた。 主催したのはジュネーブを拠点とするInterfaith Alliance for Safer Communities(安全なコミュニティのための宗教間同盟)で、過激主義・急進化・人身売買などに取り組んできた団体だ。今回が世界シリーズの第1回で、続く会合は北京、ナイロビ、アブダビが予定されている。 技術企業が信仰の指導者にAIの倫理を相談する。一