AI
AIで書いた文章を黙っているのは、道徳的に問題か
会議メモの整理にAIを使った。葬儀の弔辞をAIに書かせた。どちらも相手には言わなかった。この2つは、同じ「黙っていた」でも意味がまるで違う。オーストラリアの哲学者2人が、その境界を論じている。 「言わない」にも種類がある マッコーリー大学のシアーヴォシュ・サヘビ(Siavosh Sahebi)氏とトマス・モンテフィオーリ(Thomas Montefiore)氏が、学術誌 Philosophy & Technology に論文を発表した。生成AIを介してコミュニケーションをとっているのに、そのことを相手に伝えない行為は道徳的に問題があり得ると論じる内容だ。 2人が議論の土台に据えたのは、アイルランド・ゴールウェイ大学のジョン・ダナハー(John Danaher)氏が提唱した「3つの欺瞞」の枠組みだ。 外的状態の欺瞞(external state deception)。外の世界に関する偽った情報を相手に信じさせること。「道で馬を見た」と嘘をつくのがこれにあたる。 表面的状態の欺瞞(superficial state deception)。自分の能力や属性について、実際とは違う印