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DeepSeekのブラックリスト入り、承認済みなのに棚上げ

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DeepSeekのブラックリスト入り、承認済みなのに棚上げ

2025年、米国の省庁間委員会はDeepSeekをエンティティリストに追加すると決めた。中国軍・情報機関への支援、東南アジアのペーパーカンパニーを通じた先端チップの不正調達。根拠は揃っていた。だが2026年6月現在、その決定は実行されていない。商務省はリストの更新を2025年10月から一度も公表していない。10年以上で最長の空白期間だ。 安全保障の判断は終わっている 事実関係が明らかになったのは今回が初めてだ。 昨年、商務・国防・エネルギー・国務・財務の各省からなる省庁間委員会が、DeepSeekとメモリ大手CXMT(長鑫存儲技術)を含む100社超の中国企業について、エンティティリスト追加を承認した。だが商務省は公表していない。先端半導体製造、半導体製造装置、AIモデリングの分野だけで少なくとも75社が含まれる。 国務省の高官はロイターに対し、DeepSeekが中国の軍事・情報機関の活動を支援していると証言した。人民解放軍と関連防衛機関の調達記録に150回以上登場するという。さらに東南アジアのペーパーカンパニーを使い、規制対象の米国製先端チップを不正に調達しようとしていた。今

AI企業への政府出資、閣僚2人の構想が割れる

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AI企業への政府出資、閣僚2人の構想が割れる

トランプ政権が検討するAI企業への政府出資案をめぐり、閣僚の間で資金の使い道が割れていることが明らかになった。Anthropicへの輸出規制が交渉の空気を壊し、業界の大半は拒否姿勢を崩していない。 「トランプ口座」か「政府系ファンド」か スコット・ベッセント(Scott Bessent)財務長官とハワード・ラトニック(Howard Lutnick)商務長官が、政府がAI企業から取得する株式の使い道について異なる構想を持っていると報じられた。 ベッセント氏が支持するのは、AI企業の株式をトランプ口座の原資に充てる案だ。トランプ口座とは、2025年7月成立のOne Big Beautiful Bill Actで創設された18歳未満向けの税制優遇貯蓄口座だ。連邦政府が1人あたり最大1,000ドルの初期資金を拠出し、すでに400万人以上の子どもが登録している。AI企業の株式運用益をここに流し込めば「AIの恩恵を次世代に届ける」という政治的な絵が描ける。 一方のラトニック氏は、政府系ファンドへの充当を推している。重要鉱物のサプライチェーン確保を目的に複数の企業への出資を交渉してきた同氏

「エージェント向けCPU」という幻想の正体

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「エージェント向けCPU」という幻想の正体

AIエージェント時代に必要なのは「新しいCPU」ではない。各社が争っているのは、汎用プロセッサに何の名前を貼るかだ。 全員が「エージェント向け」を名乗る異様さ Arm、NVIDIA、AWS、Intel、AMD。データセンターCPUの主要5社が、ここ3ヶ月で一斉に同じ言葉を使い始めた。「エージェント向けCPU」だ。 Armは初の自社製チップを「AGI CPU」と名づけた。NVIDIAのジェンスン・ファン(Jensen Huang)CEOはVeraを「エージェントのためのCPU」と呼んだ。AWSは6月10日に一般提供を開始したGraviton 5のマーケティングに、エージェントAIへの言及を散りばめている。Intelは6月のComputex 2026で、100kWラックに最大3万6864コアを詰め込むリファレンス設計を披露し、エージェント推論をうたった。AMDは先週、100kWラック換算でVera比3.3倍のスループットを主張するVenice EPYCのベンチマークを公開した。 全員が同じ市場を指差して「これは自分たちのために作られた」と言っている。 だが、冷静に見れば奇妙な光

RTX Remix 1.5公開。ファイル肥大化の壁をRTX IOが崩し始めた

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RTX Remix 1.5公開。ファイル肥大化の壁をRTX IOが崩し始めた

NVIDIAのMODプラットフォーム「RTX Remix」がバージョン1.5へ更新された。最大の変更点はRTX IOによる圧縮パッケージングの導入で、Half-Life 2 RTXデモのインストールサイズは80GBから50GBへ、Portal with RTXは25GBから17GBへ縮小している。 レイトレーシングMODが抱えていた「重さ」 RTX Remixは、DirectX 8/9世代のクラシックゲームにフルレイトレーシングを後付けするオープンソースのMODプラットフォームだ。2025年3月の正式リリース時点で、3万人以上のモッダーがツールを使い、100万人以上がリマスターされたゲームを遊んだとNVIDIAは発表している。 ただ、パストレーシングは膨大なデータを必要とする。高解像度テクスチャ、PBRマテリアル、法線マップ。これらが積み重なり、RTX Remix製のMODはインストールサイズが膨れがちだった。 Half-Life 2 RTXデモが80GB。2004年のゲームのたった2チャプター分で、だ。 RTX Remix 1.5は、この課題にRTX IOで切り込んだ。

GeForce Game Ready Driver 610.62 WHQL。公式修正と未解決の不具合まとめ

NVIDIA

GeForce Game Ready Driver 610.62 WHQL。公式修正と未解決の不具合まとめ

NVIDIAは6月16日、GeForce Game Ready Driver 610.62 WHQLを公開した。R610ブランチでは5月26日の初版610.47に続く2本目の正式WHQLドライバーとなる。610.47公開後の3週間で多数の不具合報告が集まり、NVIDIAは6月8日にホットフィックス610.52(非WHQL)で先行対処していた。610.62はその修正を正式WHQL版として取り込み、Game Ready対応タイトルとしてEmpulseが追加され、DLSS 4.5 Dynamic Multi Frame Generationをサポートする。さらに追加のバグ修正を加えている。対応OSはWindows 10 / 11の64bit版、ファイルサイズは933 MiB。 R610ブランチ ドライバー更新タイムライン 5月26日610.47 WHQL 公開R610ブランチ初版。 Smooth Motion・G-SYNC等の不具合多発6月8日610.52 ホットフィックス非WHQL。G-SYNC・EDID・スリープ復帰等を先行修正6月16日610.62

AIがGitHubを圧倒し、MicrosoftはAWSに頼った

AI

AIがGitHubを圧倒し、MicrosoftはAWSに頼った

AIコーディングツールの爆発的な普及でGitHubのインフラが限界に達し、MicrosoftがクラウドのライバルであるAWSから計算資源を調達したと報じられた。2027年までに自社のAzureへ全面移行する計画だったが、AI需要の伸びがその計画を追い越している。 年間10億が週2億7500万に変わった GitHubのコミット数は、2025年は通年で10億件だった。当時はそれだけでマイルストーンだった。 2026年4月、GitHubのCOOカイル・デイグル(Kyle Daigle)氏が公表した数字は次元が違った。週2億7500万件。年間換算で約140億件。前年比14倍。「成長が線形のままなら今年140億になる。ネタバレ:ならない」と同氏は付け加えている。 この爆発を引き起こしたのは開発者ではない。CursorやClaude CodeといったAIコーディングツール、そしてコードの生成・テスト・デプロイを自律的に行うAIエージェントだ。エージェントが開いたプルリクエストは2025年9月の約400万件から2026年3月には1700万件以上に達したと報じられている。GitHub Act

Intel×NVIDIAの合体チップ、2028年前半が目標か

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Intel×NVIDIAの合体チップ、2028年前半が目標か

IntelのCPUとNVIDIAのRTX GPU。PCを触ってきた人なら「別々に買って組み合わせるもの」という感覚が染みついているはずだ。その前提が、1つのチップの上で崩れようとしている。 Serpent Lakeに初めてスケジュールが付いた IntelとNVIDIAが共同開発を進めるx86 SoC。そのCPUとGPUを1パッケージに統合するチップに、具体的な時間軸が浮上した。Intelの現行ロードマップによると、2028年第1四半期 がターゲットだという。計画通りに進めばCES 2028での発表もありうる時期だ。 トルコのテック系ジャーナリスト、エルディ・オズュアー(Erdi Özüağ)氏が現地時間6月15日に投稿した情報で、複数の海外メディアが追認している。スペックや具体的な構成は明かされていない。 両社が提携を発表したのは2025年9月。NVIDIAがIntel株に50億ドルを投資し、データセンター向けのカスタムx86 CPUとPC向けのx86 RTX SoCを共同開発するという内容だった。その後、2025年12月にリーク情報として Serpent Lake のコード

GeForce Hotfix 610.52公開。G-SYNCのカクつきやモニター認識不良など8件を修正

GPU

GeForce Hotfix 610.52公開。G-SYNCのカクつきやモニター認識不良など8件を修正

5月26日にリリースされたGame Readyドライバー610.47は、NVIDIAにとって節目のバージョンだった。新ブランチR610の初回WHQL。20年続いたNVIDIAコントロールパネルの廃止。007 First Light発売日対応。しかしリリース直後から、公式フォーラムには深刻な不具合報告が相次いだ。 とくに件数が多かったのが、G-SYNCのカクつきだ。RTX 4090やRTX 4080のユーザーが次々に報告した。G-SYNCを有効にするとモニターのリフレッシュレートがVRR範囲に追従せず最大値に張り付く。フレームタイムは大きく乱れ、ゲームにならない。G-SYNCを無効にするか、596.49以前のドライバーに戻すと症状が消えることから、ドライバー起因のリグレッションとみられていた。RTX 50シリーズでは発生しておらず、Ada Lovelace世代に固有の問題だった。 NVIDIAは現地時間6月8日、GeForce Hotfix Display Driver 610.52を公開した。 8件の修正内容 610.52はGame Ready Driver 610.47をベ

AIで渇望する素材を握る味の素。値上げしない理由

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AIで渇望する素材を握る味の素。値上げしない理由

先端半導体に不可欠な絶縁材料ABFで、ほぼ100%の世界シェアを握る味の素。AI需要の爆発で供給が追いつかないなか、同社の中村茂雄CEO(Shigeo Nakamura)は「需要があるからといって価格を引き上げるつもりはない」と語った。値上げではなく増産で応える、と。英アクティビストファンドが30%の値上げを要求した2か月余り後の発言だけに、この判断の裏側は見ておく価値がある。 ABFの開発者がCEOになった意味 味の素ビルドアップフィルム(ABF)は、半導体パッケージ基板の層間を絶縁するフィルム素材だ。CPUやGPUが載る基板の内部で、配線層の間に挟み込まれ、電気的な干渉を防ぐ。PC向けCPUの基板ではほぼ100%、AI半導体向けでも同等の支配率を維持している。 この素材を1990年代に開発したのが、現CEOの中村茂雄氏その人だ。1992年に東京工業大学大学院を修了して味の素に入社し、1996年からABFの研究に着手。2025年2月、前任の藤江太郎氏が体調不良で退任したことを受け、同社初の技術畑出身トップに就いた。自分が生み出した製品が会社の成長エンジンになった局面で、その製

Corsair「105℃耐熱」アダプタが溶けた。繰り返される16ピン問題

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Corsair「105℃耐熱」アダプタが溶けた。繰り返される16ピン問題

GPUとケーブルの間に何かを挟めば、そこが新たな弱点になる。わかりきった話のはずだった。 Corsairの12VHPWR GPU Power Bridgeは、GPUの電源ケーブルを180°曲げて配線を整えるアダプタだ。製品ページには「最大55A」「105℃まで耐えられる」と書いてある。日本では旧型が3,680円で販売されていたが、現在は販売終了。後継の12V-2x6版が3,780円で展開されている。 そのアダプタが溶けた。 何が起きたのか あるユーザーがRTX 4090 Founders Editionにこのブリッジを取り付けていたところ、ゲーム起動直後にシステムがフリーズし、再起動を繰り返した。グラフィックカードを取り外すと、ブリッジ上列のピンが溶融していた。RTX 4090本体のプラスチック製電源コネクタも熱で変形している。 Corsair Power Bridge melted and ruined my RTX 4090 FE power plug. Can I still get help if

AMDのAI開発機「Ryzen AI Halo」が予約開始。DGX Sparkより約11万円安い

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AMDのAI開発機「Ryzen AI Halo」が予約開始。DGX Sparkより約11万円安い

AMDが初の自社製AIミニPCをようやく市場に投入した。Ryzen AI Haloは3,999ドル(約64万円)。NVIDIAのDGX Sparkと真正面からぶつかるカテゴリの製品で、価格は約700ドル(約11万2,000円)安い。Micro Centerで6月8日から予約受付が始まっている。 半年遅れの「公式版」 CES 2026で発表されたRyzen AI Haloが、ようやく予約可能になった。搭載するSoCはRyzen AI MAX+ 395。Zen 5の16コア/32スレッドCPU、RDNA 3.5ベース40CU構成のRadeon 8060S iGPU、50 TOPSのXDNA 2 NPUを1チップに統合したStrix Haloだ。メモリは128GBのLPDDR5X-8000をオンボード搭載し、ストレージは2TBのPCIe Gen4 x4 SSD。TDPは最大120W。 筐体は150×150×43.2mmで、重量は約1kg強。

SpaceX上場初日、マスク氏がNVIDIAとの関係深化を示唆

宇宙

SpaceX上場初日、マスク氏がNVIDIAとの関係深化を示唆

SpaceXがナスダック市場に上場した6月12日、初日の終値は160.95ドルだった。公開価格135ドルから19%の上昇。時価総額は一時約2.1兆ドル(約338兆円)に達し、750億ドル(約12兆円)を調達した史上最大のIPOは、イーロン・マスク(Elon Musk)氏を世界初のトリリオネアに押し上げた。 だが本題は株価ではない。 祝辞の裏にある10年の文脈 上場直後、NVIDIAがSpaceXチームへの祝賀を投稿した。約10年前のDGX-1からDGX Sparkまで、両社の関係を振り返る内容も添えられていた。 数時間後、マスク氏がこれに応じた。 Looking forward to taking our exciting partnership with Nvidia to the next-level https://t.co/WYxxC6V1CE — Elon Musk (@elonmusk) June 12, 2026

PCゲームの「あの待ち時間」が消える。まずRadeonから

ゲーミングPC

PCゲームの「あの待ち時間」が消える。まずRadeonから

ゲームを買って、インストールして、さあ遊ぼう。そう思った瞬間に現れる「シェーダーをコンパイルしています」の進捗バー。PCゲーマーなら誰でも知っているあの待ち時間が、Radeonユーザーから先に消え始めた。 PCだけが抱えていた待ち時間 問題の根は、PCというプラットフォームの多様性そのものにある。コンソールならハードウェアが固定されているから、開発者がシェーダーを事前にコンパイルして出荷できる。PCではGPUもドライバも千差万別で、同じことができない。結果として、ゲームの初回起動時にユーザーのマシン上でシェーダーを一からコンパイルする必要が生じる。 数万本のシェーダーをCPUが処理する間、プレイヤーは画面を眺めて待つ。ゲーム側の実装によっては、コンパイルが追いつかない場面でカクつきが発生する。シェーダースタッターと呼ばれる現象だ。Unreal Engineが導入したPSOプリキャッシュなど部分的な緩和策はあるが、根本解決には至っていなかった。 MicrosoftのAdvanced Shader Delivery(ASD)は、このボトルネックを仕組みごと取り除く。ゲームのダウン

RTX PRO 6000 Blackwell、公式価格が約212万円に跳ね上がる

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RTX PRO 6000 Blackwell、公式価格が約212万円に跳ね上がる

NVIDIAが自社のオンラインストアで、ワークステーション向けフラッグシップGPU「RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Edition」の価格を1万3250ドル(約212万円)に設定した。2025年3月の発売当初、米国の小売店では8000ドル台だったこのカードが、1年余りで別の価格帯に移った。 73%の値上げ、公式アナウンスはゼロ RTX PRO 6000 Blackwell Workstation Editionは、2025年3月のGTCで発表されたBlackwellアーキテクチャのプロ向け最上位モデルだ。GB202 GPUに2万4064基のCUDAコア、96GBのGDDR7 ECCメモリ、600WのTDPを備え、Blackwell世代で唯一96GBを搭載するカードでもある。 発売当初、米国の小売価格は8435〜8565ドルだった。予約段階ではパッケージや販売店によって7673ドルまで下がった記録もある。2025年11月には米Neweggで7999ドルという値下げ表示すら出ていた。 それが今、NVIDIAの公式Marketplaceに1万3