オープンソース

マイクロソフトが警告。PyPI mistralai汚染、import時に全消去の罠

セキュリティ

マイクロソフトが警告。PyPI mistralai汚染、import時に全消去の罠

Mistral AI公式のPyPIパッケージv2.4.6が侵害された。importしただけで認証情報が抜かれ、特定の国にいると6分の1の確率で rm -rf / が走る。マイクロソフトが日本時間5月12日に警告した。 マイクロソフトが日本時間5月12日に警告 Mistral AI公式のPython SDK、mistralai パッケージv2.4.6が侵害されている。pip経由でインストールしてLinux環境でimportした瞬間、悪意あるコードが裏で動き出す。 注入箇所は mistralai/client/__init__.py の冒頭。パッケージを使うコードがimport文を書いた段階で、ユーザーが何かをクリックする前に処理が走る。 Microsoft Threat Intelligenceがこの事実を投稿で公開した。 Microsoft is investigating mistralai PyPI package v2.4.6 compromise. Attackers injected code in mistralai/client/__init__.py tha

15年前のPCがゲームで蘇る、Linuxスケジューラ再設計

Linux

15年前のPCがゲームで蘇る、Linuxスケジューラ再設計

Linuxスケジューラの長年の歪みに、Intelの開発者ペーター・ゼイルストラがメスを入れた。15年前のSandy Bridgeに2017年のRX 580という「ポテト」マシンで、ゲーム中のFPS最小値が5倍以上に跳ね上がっている。 開発者本人が「最悪」と呼ぶ仕組みに、本人が手を入れる Linuxカーネルのcgroupスケジューラに、根本的な手術が始まっている。手を入れているのは、長年スケジューラのメンテナを務めるIntel所属のペーター・ゼイルストラ(Peter Zijlstra)本人だ。 ゼイルストラはパッチシリーズの冒頭で、cgroupスケジューリングを「a pain in the arse」と表現した。意訳すれば「面倒くさい代物」あたりだろうか。続けて、ウェイト分配から階層的なピック処理まで「全部ダメだ」と書いている。 重み分配で問題が始まり、階層的なピックで終わる。すべてが酷い。 開発者本人が自分の管轄領域をここまで率直にこき下ろす場面は、そうそう見られるものではない。sched: Flatten the pickと名付けられたパッチシリーズが、その歪みに対する答

io_uringがコアあたり60%高速化、PoC公開

Linux

io_uringがコアあたり60%高速化、PoC公開

ジェンス・アクスボーが帰国フライト中に書いたパッチで、Linuxカーネル内I/Oが60%速くなる。SPDKに勝てなくても「相当近づける」と本人は語る。 フライトの中で生まれたパッチ Linuxカーネルのio_uringとブロック層メンテナを務めるジェンス・アクスボー(Jens Axboe)が、コアあたりのI/O性能を 60% 引き上げる概念実証パッチを公開した。発端は1週間前にクロアチア・ザグレブで開かれたLSFMM+BPFサミット2026だ。 LSFMMはLinuxのストレージ・ファイルシステム・メモリ管理・BPFを担当するメンテナだけが招待される技術ワークショップで、招待制かつクローズドな性格を持つ。その場で「カーネル内I/Oはどこまでユーザー空間バイパスに近づけるか」というセッションがあり、アクスボーはそこから着想を得て、帰国フライト中にPoCを書いた。 最初の発表は5月9日。アクスボーは、コアあたり性能を50%引き上げる概念実証ができたと述べ、続けて同日中に数字を60%まで更新した投稿を上げている。 「SPDKにどれだけ近づけるか」というLSFMMのセッションほど、