プログラミング

Linuxカーネル7.2、Rustで「書かなくて済むコード」がまた増える

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Linuxカーネル7.2、Rustで「書かなくて済むコード」がまた増える

「危険なコードを、書かずに済ませる」。次期Linuxカーネル7.2に向けてミゲル・オジェダ(Miguel Ojeda)氏が送ったRust関連のプルリクエストは、新機能の華やかさとは無縁だ。それでも、カーネルという土台にとっては重みのある一歩になる。今回の目玉は、4万行近いコードを一気に取り込むzerocopyライブラリの導入。これまで人が手書きしていた危ういコードの一部が、コンパイラに安全性を保証させる書き方へ置き換わる。 4万行の正体は「危険な変換」をなくすための部品 7.2のマージウィンドウは、7.1の正式リリース(現地時間6月14日)とともに開いた。その7.1も、NTFSの新ドライバ、Intel FREDのデフォルト有効化、x86の486世代サポートを含む14万行超の旧コード削除を抱えた、節目の更新だった。続く7.2に向けて、Rust陣営が真っ先に送り込んだのが今回のプルリクエストになる。 差分の行数だけ見れば、約3万9000行の追加。ベンチマーク用のコードを除いても約3万2000行という、Rust関連としては異例の大きさだ。ただ、この数字に身構える必要はない。中身のほと

RustベースOS「Redox OS」に5月の大型進捗、Xfce移植とファイルシステム高速化が同時到達

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RustベースOS「Redox OS」に5月の大型進捗、Xfce移植とファイルシステム高速化が同時到達

Rustで書かれたオープンソースOS「Redox OS」が5月の進捗レポートを公開した。デスクトップ環境XFCEの移植、新スケジューラの採用、ファイルシステムのキャッシュ改善と、実用性に直結する成果が同じ月に揃った。 X11環境の安定化に向けてXFCEが動いた ウィルダン・ムバロク(Wildan Mubarok)氏がXFCE(X Window Systemのデスクトップ環境)をRedox OSへ移植した。これまで標準的に使われてきたMATE(MATEはGNOME 2系デスクトップ)はCajaによるクラッシュが発生していたが、XFCEはMATEより安定して動作するという。ただし現時点では「多くのバグがある」と開発側も認めており、実用レベルには達していないと明示している。 X11対応の強化は今年の開発の軸のひとつだ。同じムバロク氏がI/Oイベント待機の処理(pollおよびepoll)にも手を入れており、QEMU上の非KVM環境のベンチマークで4倍の速度向上が確認されている。X11動作の大幅な改善につながったとされ、QEMU KVM環境や実機ではさらに高い効果が見込まれるとしている。

ZigでVulkanドライバを一から書いた開発者が現れた

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ZigでVulkanドライバを一から書いた開発者が現れた

Vulkanドライバといえば、AMDのRADV、IntelのANV、NVIDIAのプロプライエタリドライバ、あるいはMesaのソフトウェアラスタライザLavapipe。いずれも巨大な組織が何年もかけて開発し、保守している。そこに個人開発者が、Zigだけで一からVulkanドライバを書いた。 Apeとは何か 「Ape」は、フランスのゲームエンジン開発者であるkbz_8氏が個人の学習目的で開発しているオープンソースのVulkanドライバだ。ICD(Vulkanの正式なドライバ形式)として実装されており、コードの99.9%がZigで書かれている。Mesaのコードには一切依存しない完全な独立実装だ。 MesaのLavapipeと同じく、GPUのハードウェアを直接叩くのではなく、CPU上でVulkanの処理をソフトウェア的に実行するソフトウェアラスタライザにあたる。シェーダの実行には、kbz_8氏が同じくZigで開発した独自のSPIR-Vインタプリタを使っている。 リポジトリの最初のコミットは2025年10月。約7か月の開発で292コミットを重ね、現時点でVulkan 1.0のテストを

GitHub Copilot、6月1日に従量課金へ全面移行

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GitHub Copilot、6月1日に従量課金へ全面移行

GitHubが4月27日、Copilotの全プランを2026年6月1日から従量課金制に切り替えると正式発表した。月額は据え置きだが、使い放題の感覚は終わる。年間契約者には乗数引き上げという別の負担も待っている。 据え置き価格の裏で変わるもの GitHub Copilotの月額料金は変わらない。Pro 10ドル(約1580円)、Pro+ 39ドル(約6160円)、Business 19ドル/ユーザー、Enterprise 39ドル/ユーザー。一見すると、何も起きていないように見える。 ただし、その内側にある「課金単位」が丸ごと別物になる。これまで利用回数で数えていた プレミアムリクエストユニット(PRU)が廃止され、代わりに GitHub AI Credits が導入される。新しいクレジットはトークン消費量(入力・出力・キャッシュトークン)で減っていく。同じ月額10ドルでも、軽い会話で済ませる開発者と、エージェントに長時間タスクを丸投げする開発者では、消費スピードが桁違いになる構造に切り替わる。 この変更を主導したのはGitHubのチーフ・プロダクト・オフィサー、マリオ・ロドリ