DiscordのボイスコールとビデオコールがE2EE標準に

Discordが、ボイスコールとビデオコールすべてにエンドツーエンド暗号化(E2EE)を標準適用した。オプトイン不要で、ステージチャンネルを除く全通話に即時有効だ。

DiscordのボイスコールとビデオコールがE2EE標準に

Discordが、ボイスコールとビデオコールすべてにエンドツーエンド暗号化(E2EE)を標準適用した。オプトイン不要で、ステージチャンネルを除く全通話に即時有効だ。


2億人が使うプラットフォームで、通話の盗み見が標準でできなくなった

Discordが、ボイスチャンネル・ビデオコール・グループDM・Go Liveストリームに、エンドツーエンド暗号化(E2EE)を標準で適用した。

登録ユーザーは6億9000万人、月間のアクティブユーザーも2億人を超える。これだけの規模で、オプトイン不要でユーザーの通話が暗号化される状態になった。

実装は3月に完了しており、公式発表にあわせて、暗号化前の旧来のコードを削除する作業も始まっている。

DAVEプロトコル:2024年9月から準備していた仕組み

Discordは自社開発のオープンソース暗号化プロトコル「DAVE(Discord Audio and Video Encryption)」を全プラットフォームに展開して実装した。デスクトップ、モバイル、ウェブブラウザ、PlayStation、Xbox、Discord SDKが対象で、Discordが動くほぼすべての環境をカバーする。

DAVEは2024年9月に初公開された。セキュリティ監査企業のTrail of Bitsと協力しながら、開発と監査を重ねてきた。WebRTCのエンコードトランスフォーム機能、グループ鍵交換の規格であるMLS(Messaging Layer Security)、一時的なIDキーを組み合わせることで、通話の遅延を最小限に抑えながらプライバシーを確保している。

実装でひとつ手間取ったのが、Firefoxとの互換性だ。Discordのエンジニアは回避策を独自に実装する代わりに、Mozillaと直接連携して問題を解決する道を選んだ。

今の対象と、対象にならないもの

E2EEが適用されるのは、DM・グループDM・ボイスチャンネル・Go Liveストリームの4種。ステージチャンネルのみ対象外で、リスナー多数の公開放送向けとして設計されているためだ。

テキストメッセージへの拡張については、現時点で予定がないとDiscordは述べている。Discordのテキスト機能は、設計の段階から暗号化なしを前提に作られている。そこにE2EEを後から組み込むには、アーキテクチャの大規模な見直しが必要になる。

音声・映像の通話はE2EEになった。文字のやり取りは、今のところそのままだ。


参照元:

https://www.bleepingcomputer.com/news/security/discord-rolls-out-end-to-end-encryption-on-voice-video-calls/

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