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Grok Buildがオープンソース化、リポジトリ無断アップロード問題を受けた信頼回復策

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Grok Buildがオープンソース化、リポジトリ無断アップロード問題を受けた信頼回復策

xAIのコーディングエージェントGrok BuildがApache 2.0ライセンスでオープンソース化された。ユーザーのリポジトリを無断でGoogle Cloudにアップロードしていた問題を受けた対応で、84万行超のRustコードベースが公開されている。 リポジトリの無断アップロードからオープンソース化へ xAIは7月15日、ターミナル型AIコーディングエージェントGrok BuildのソースコードをGitHub上でApache 2.0ライセンスのもと公開した。 公開の背景には、直前に発覚したデータアップロード問題がある。セキュリティ研究者のcereblab氏が7月12日、Grok Build CLI(バージョン0.2.93)の通信をmitmproxy(通信傍受ツール)で解析した結果をGitHub Gistで公開した。 解析で判明したのは、Grok Buildがコーディング作業に必要なファイルだけでなく、Gitリポジトリ全体をGit bundle(リポジトリのスナップショット)としてGoogle Cloud Storageのバケットにアップロードしていた事実だ。約12GBのテ

トーバルズ氏「Linuxは反AIプロジェクトではない」と明言

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トーバルズ氏「Linuxは反AIプロジェクトではない」と明言

Linuxカーネルの創始者が、AI/LLM利用に反対する一部開発者に対し、最上位メンテナーとして譲らない姿勢を示した。 発端はSashikoとPatchworkの連携スレッド リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏が現地時間7月14日、linux-mediaメーリングリストに投稿した。きっかけは、AIコードレビューシステムSashikoとカーネルのパッチ管理ツールPatchworkの連携を議論するスレッドだった。 スレッドを立ち上げたのは、メディアサブシステムのメンテナーであるマウロ・カルバリョ・チェハブ(Mauro Carvalho Chehab)氏だ。5月末に始まり、Sashikoの開発者ロマン・グシュチン(Roman Gushchin)氏を含む複数の開発者が参加していた。 議論の途中で、あるコメントがLLMに対する全面的な反対を表明していると指摘された。グシュチン氏が「LLMを使わないこと自体が目的であれば議論しよう」と呼びかけたところに、トーバルズ氏が返信した。 「トップレベルメンテナーとして踏み込む」 トーバルズ氏のメールで際立つのは、発言のト

FreeBSD、ベースシステムからGPLコードを完全除去

FreeBSD

FreeBSD、ベースシステムからGPLコードを完全除去

FreeBSDのソースツリーからGPLライセンスのコードが全て消えた。10年以上にわたる置き換え作業が完了した。 gnu/ディレクトリの削除 FreeBSD開発者のダグ=エーリング・スモルグラフ氏(Dag-Erling Smørgrav)が7月7日、gnu/ディレクトリを丸ごと削除した。20ファイルの変更で、追加はわずか11行。905行が消えた。 コミットメッセージにはこう書かれている。 Retire the GNU subtree (GNUサブツリーを退役させる) With GNU diff and cdialog gone, this is now an empty shell. (GNU diffとcdialogがなくなり、これは空の殻になった) 削除されたのはGPLおよびLGPLのライセンスファイル(COPYING、COPYING.LIB)、ビルド用のMakefile群、テスト用ディレクトリ構造だ。gnu/配下に実行可能なコードはもう何も残っていなかった。 このコミットのレビューは2月21日に提出され、markj氏が6月30日に承認した。 最後に残っていたも

Linux 7.2-rc3公開、RISC-V新SoC対応とセキュリティ強化

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Linux 7.2-rc3公開、RISC-V新SoC対応とセキュリティ強化

リーナス・トーバルズがLinux 7.2の3回目のリリース候補を公開した。開発は順調で、8月の安定版に向けて目立った問題は出ていない。RISC-V向け新SoCのデフォルト対応やドライバ脆弱性の修正など、多岐にわたるパッチが入った。 「怖いものは特にない」 トーバルズ氏(Linus Torvalds)は現地時間7月12日、Linux 7.2-rc3のリリースを発表した。添えられたコメントは短い。 Nothing looks particularly scary or strange.(怖いものも奇妙なものも特にない) コミット率はやや高めの状態が続いているが、夏休みに入る開発者が増え、多少バランスが取れているという。AIツールの普及でパッチ投稿量が増えた「new normal」(新しい常態)は7.0から続いており、7.2サイクルも変わらない。 変更の約半分はドライバ関連で、GPUとネットワーキングが中心。残りはファイルシステム、ドキュメント、コアカーネル、アーキテクチャ、ツール類と広く分散している。 UltraRISC RISC-Vがデフォルトカーネル構成に入る rc3

LibreOffice 26.8 Beta1、445コミットで8月へ

LibreOffice

LibreOffice 26.8 Beta1、445コミットで8月へ

The Document Foundationが、8月末の正式版に向けたLibreOffice 26.8の最初のベータ版を公開した。Writer、Calc、Draw、Chartの各コンポーネントに実用的な新機能が入り、スタートセンターには寄付バナーも加わる。  2025年12月から始まった開発の現在地 LibreOffice 26.8 Beta1は2026年7月8日に公開された。Alpha1に続く2番目のプレリリースで、正式版は2026年8月末を予定している。 開発は2025年12月に始まった。Alpha1以降、445件のコミットがリポジトリに入り、93件の不具合が修正されている。Beta1はLinux、macOS、Windowsに対応し、既存の安定版と並行してインストールできる。 現行の安定版はLibreOffice 26.2.4で、25.8系列は6月12日にサポートを終了した。26.2の次のメジャーリリースが26.8となる。 各コンポーネントの新機能 Beta1で確認できる主な変更は、Writer、Calc、Draw、Chartにまたがる。 Writerには文書の

GitHubのAIエージェント、Issue1件で非公開リポジトリが丸見えに

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GitHubのAIエージェント、Issue1件で非公開リポジトリが丸見えに

GitHubのAIエージェント自動化機能に、公開リポジトリのIssueを1件書くだけで非公開リポジトリの中身を抜き取れる脆弱性が見つかった。攻撃者にコーディングスキルは要らない。 営業VPを装ったIssue1件で、非公開リポジトリの中身が外に出る AIセキュリティ企業ノマ・セキュリティ(Noma Security、イスラエル)のリサーチ部門ノマ・ラボが7月6日、GitHub Agentic Workflowsに存在するプロンプトインジェクション脆弱性を公開した。脆弱性名はGitLost。 GitHub Agentic Workflowsは、GitHubが2026年2月にテクニカルプレビューとして導入し、6月にパブリックプレビューへ移行した機能だ。GitHub ActionsにAIエージェントを組み込み、Markdownで記述した目標に沿ってGitHub Copilot、Claude、Google Gemini、OpenAI Codexなどが自律的にIssueの分類やドキュメント更新を実行する。 ノマ・ラボが実証した攻撃フローを追う。 ある組織が、公開リポジトリと非公開リポジ

オープンソースAIが席巻してもAnthropicが儲かる理由

AI

オープンソースAIが席巻してもAnthropicが儲かる理由

DeepSeekが処理するトークン量でVercel上の首位に立った。だがAI支出の半分近くは、依然としてAnthropicに流れている。フロンティアモデルとオープンソースは競合ではなく、同じ仕事の異なる段階を担っている。 フロンティアは「探索」、オープンソースは「量産」 AIカスタマーサービスのデカゴンでCEOを務めるジェシー・チャン(Jesse Zhang)氏が7月7日、自社での観察を含む分析を投稿した。題名は「エンタープライズにおけるオープンソースAIについて、みんな間違っている」 https://t.co/N2gSVInZVT — Jesse Zhang (@thejessezhang) July 6, 2026 チャン氏が提示した構造は明快だ。企業がAIで新しい業務を自動化するとき、まず高価なフロンティアモデルでユースケースを検証する。精度が安定し、要件が固まった段階で、安価なオープンソースモデルに切り替える。 切り替えた分だけフロンティアモデルのトークン消費は減るが、そのときには次の新しいユースケースが生まれており、フロンティアへの支出は減らない。 チャン氏

「UNIXは誰のものか」23年目の法廷。Xinuos対IBMが控訴審へ

UNIX

「UNIXは誰のものか」23年目の法廷。Xinuos対IBMが控訴審へ

UNIXの所有権をめぐる訴訟は2003年に始まり、当事者が破産し、資産が売却され、和解が成立しても終わらなかった。SCOの法的後継者Xinuos(ジヌオーエス)が控訴審の法廷に立った。 1998年の共同開発が、四半世紀の訴訟を生んだ 2026年6月22日、米連邦第2巡回区控訴裁判所で3人の判事を前に、約32分間の口頭弁論が行われた。事件番号25-1073。原告はXinuos、被告はIBM。争われているのは、1998年に始まった共同開発プロジェクトのコードを誰が使う権利を持つか、という問いだ。 この訴訟の根は深い。1998年10月、IBMとサンタクルーズ・オペレーション(SCO)はIntel、セクエントとともにプロジェクト・モンテレーを発足させた。当時Intelが開発していた64ビットアーキテクチャIA-64向けに、複数のUNIXを統合して単一のOSを作る計画だった。IBMはAIXからPOWER/PowerPC対応の技術を、SCOはUnixWareからIA-32対応の技術を、セクエントはDYNIX/ptxからマルチプロセッサ対応の技術を持ち寄った。 2001年までにプロジェクト

GitHubのCD-ROM企画、嘲笑を浴び4日で取り下げ

GitHub

GitHubのCD-ROM企画、嘲笑を浴び4日で取り下げ

ソニーのディスク廃止をからかうつもりで始めたGitHubのCD-ROM郵送キャンペーンが、投稿から4日で申込フォームを取り下げた。567万閲覧を集めた投稿のリプライ欄は、ソニーへの共感ではなくGitHub自身の障害への皮肉で埋まった。 フォーム消滅、投稿は残存 GitHubが公開リポジトリをCD-ROMに焼いて先着1000人に無料郵送するとXで告知したのは現地時間7月2日のことだった。ソニーがPlayStation新作の物理ディスク生産を2028年1月以降終了すると発表した翌日にあたる。 We heard you. And we agree. In light of recent developments in physical media, GitHub is proud to announce that you can now obtain your public repo on CD-ROM. Keep it. Lend it to friends. Pass it on to

ReactOS、ハーフライフ2も動作。30日で続編を制覇

ReactOS

ReactOS、ハーフライフ2も動作。30日で続編を制覇

開発30年目を迎えたオープンソースのWindows互換OS「ReactOS」が、前月のハーフライフに続きハーフライフ2の動作を達成した。7月第1週にはVista互換に向けたNT6初のシステムコールも実装され、2026年の進展が加速している。 GoldSrcの次はSourceエンジン ReactOSが7月最初の週末、ハーフライフ2(2004年)の動作を報告した。6月にGeForce 8400GSでハーフライフ(1998年)を動かしてから30日足らずで、エンジン世代がひとつ上がった。 Half-Life 2 also runs great on #ReactOS, tested with real hardware!! Courtesy of @AotoriHibiki.https://t.co/U89tYFEo1N — ReactOS (@reactos) July 4, 2026 テスト環境はGeForce GTX 960にNVIDIAの368.61レガシーWindowsドライバを組み合わせ、Creative Sound Blaster Audigyのドライバも載せた構成

Claude Codeの請求を6割削る。pxpipeの手口と代償

AI

Claude Codeの請求を6割削る。pxpipeの手口と代償

AIコーディングエージェントのコスト問題に、正攻法ではない解が出た。テキストを画像に変えてからAPIに送る。たった2行のコマンドで、同じ作業の請求額が42ドルから6ドルに落ちる。読み間違えることがある、という条件つきで。 テキストと画像の「値段のつけ方」が違う Claude Codeを長時間使うと請求が膨らむ原因は、リクエストのたびにシステムプロンプト、ツールの定義、過去の会話履歴がまるごと再送される構造にある。作業が進むほど文脈が長くなり、毎回のリクエストに含まれるトークン数が増えていく。 ここに目をつけたのがpxpipeだ。カナダ在住のソフトウェア開発者スティーブン・チョン(Steven Chong)氏が2026年5月に公開したオープンソースのローカルプロキシで、7月3日にHacker Newsの「Show HN」(自作プロジェクトの発表)に投稿されて注目を集めた。 pxpipeが利用するのは、テキストトークンと画像トークンの料金差だ。Claude Codeが扱うコードやJSONは、テキストとして送ると概ね1文字あたり1トークンを消費する。一方、画像はピクセル寸法に応じた

ReactOS、初のNT6システムコールを実装。Vista互換へ前進

オープンソース

ReactOS、初のNT6システムコールを実装。Vista互換へ前進

Windowsとのバイナリ互換を目指すオープンソースOS「ReactOS」が、2026年7月1日、初めてNT6世代のシステムコールをカーネルに取り込んだ。30年間、Windows XPとWindows Server 2003のアーキテクチャであるNT5.2に留まり続けてきたReactOSが、Vista以降の互換に向けて動き出した。 何が実装されたか ReactOSの開発ツリーにマージされたPR #9184は、NtGetCurrentProcessorNumberExとそれに関連するNT6プロセッサ関数を実装した。ティモ・クロイツァー(Timo Kreuzer)氏が6月19日に提出したもので、4つのコミットから成る。 NtGetCurrentProcessorNumberExは、呼び出し元のスレッドがどの論理プロセッサ上で動作しているかを返す関数だ。Windows VistaでNT5世代のNtGetCurrentProcessorNumberを拡張する形で導入され、プロセッサグループをまたぐ環境に対応した。マルチコアが前提の環境で、スケジューリングやCPUトポロジの把握に使われる

Rust版cp、UbuntuのISOビルドを壊す。再びGNUへ

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Rust版cp、UbuntuのISOビルドを壊す。再びGNUへ

Rust版coreutilsのcpコマンドが、フラグの優先順位処理の不具合でUbuntuのライブメディアISOビルドを破壊した。Ubuntuはcpを再びGNU版へ差し戻した。26.04 LTSのリリースから2ヶ月、互換性の問題はまだ出続けている。 -afLが通らない Rust版cpに-afLを渡すと、ディレクトリのコピーが失敗する。GNU版では通る組み合わせだが、Rust版は-r not specified; omitting directoryを返す。 UbuntuのライブメディアISOを構築するスクリプトlivecd-rootfsは、設定ファイルの複製にこのフラグの組み合わせを使っていた。ビルドは止まり、ISOは生成されなくなった。 cp -afL 実行時の処理フロー cp -afL を実行-a を -dR --preserve=all に展開-L との排他処理GNU版コピー成功-d のみ上書き、-R は残るRust版 (overrides_with_all)コピー失敗-a 全体を無効化、-R も消える ※GNU版cpは-

Linuxカーネル、AI帰属タグの廃止を議論。マージから3ヶ月

Linux

Linuxカーネル、AI帰属タグの廃止を議論。マージから3ヶ月

4月にマージされたAI利用の申告ルールが、早くも見直しの渦中にある。 自分たちが作ったルールを、自分たちで疑い始めた LinuxカーネルのAI帰属ルールを、メンテナー自身が見直そうとしている。 2026年4月、カーネルにマージされたcoding-assistants.rstは、AIを使ってパッチを書いた開発者にAssisted-byタグの付与を義務づけた。既報の通り、責任は全て人が負い、開発者はAIが関与した事実を申告するルールになっている。 マージから3ヶ月で、その前提が揺らいでいる。 7月1日、VFSメンテナーのクリスティアン・ブラウナー(Christian Brauner)氏がLKMLにパッチを投稿した。Assisted-byタグの大幅な簡素化を求める内容で、現行の書式がAIの名前やモデルバージョンまで記録させるためにGitの履歴がAI企業の無料広告になっている、と指摘している。 「我々のGitの履歴が、AI企業とそのプロプライエタリなエージェント・モデルの無料広告プラットフォームとして機能し始めていることに、非常にいらだちを覚える」(ブラウナー氏のLKMLへの投稿