セキュリティ
MetaのAIサポートが招いたInstagram2万件超の乗っ取り
MetaのAIサポートツールに設計上の欠陥があり、2万件を超えるInstagramアカウントが乗っ取られた。AIにアカウント復旧の権限を与えながら、本人確認という最も基本的な工程を省いた結果だ。 AIが鍵を渡した Metaは6月6日付でメイン州司法長官室にデータ侵害の届出を行った。影響を受けた可能性のあるアカウントは2万225件。メイン州内だけでも30件にのぼる。 問題のツールは「High Touch Support」(HTS)。ログインできなくなった利用者がInstagramアカウントを取り戻すのを助ける、AI搭載のサポートシステムだ。Metaは2026年3月、このAIサポートをFacebookとInstagramの全アカウントに展開した。「提案ではなく、解決を」と銘打ち、パスワードリセットを含むアカウント復旧操作を、人のオペレーターに代わってAIに任せる仕組みだった。 ここに致命的な設計の穴があった。HTSはパスワードリセットの際、リクエスト者のメールアドレスがそのアカウントの登録アドレスと一致するかを検証していなかった。別のコードパスにバグがあり、無関係なメールアドレス