AIガバナンス

習近平がWAICに初登壇、AI国際機構を29カ国で発足

AI

習近平がWAICに初登壇、AI国際機構を29カ国で発足

上海で開幕した世界人工知能大会で、中国はAIガバナンスの国際秩序づくりに名乗りを上げた。米国が3週間前にPax Silicaで35カ国をまとめたばかりのタイミングで、中国は29カ国の署名を集めた。 8年目にして初めての登壇 習近平(シー・ジンピン)国家主席が7月17日、上海で開催された2026世界人工知能大会(WAIC)の開会式で基調講演を行った。2018年の第1回から数えて8年、WAICの歴史で中国の最高指導者が開会式に立つのはこれが初めてだ。過去は祝電を送るか、李強首相が代理出席していた。 演説のタイトルは「Joining Hands to Build a Just and Equitable System For Global AI Governance」(公正で公平なグローバルAIガバナンス体制の共同構築)。AIを蒸気機関や電力の発明と並べ、人類史の転換点に位置づけた。 四つの柱を掲げた。オープンソースの推進と技術共有、安全性の確保と人間による管理、文明間の相互尊重、そして途上国を含むグローバルガバナンスの構築。中でも力を込めたのは、AI分野で「新たな歴史的不正義」を

AnthropicがAI回勅の発表に立ち会う、バチカンとの知られざる対話

AI

AnthropicがAI回勅の発表に立ち会う、バチカンとの知られざる対話

AI倫理の議論が教会とシリコンバレーを結びつけた。その舞台裏は、5年間の静かな積み重ねだった。 AIに「赦し」を教えようとした人たち 教皇レオ14世が初めて発布する回勅「マニフィカ・フマニタス」(Magnifica humanitas、壮大なる人間性)は、AIの時代における人間の尊厳をテーマとした文書だ。5月25日にバチカンで発表される予定で、その発表の場にAnthropicの共同創業者クリス・オラー(Chris Olah)が同席する。 この異例の組み合わせに、業界内外から注目が集まっている。 だが関係者に言わせれば、「意外」でも「突然」でもない。バチカンとテクノロジー業界の接触は、およそ10年にわたって積み重ねられてきた。その中でAnthropicは、倫理対話の相手として徐々に特別な位置を占めるようになった。 10年間の伏線 バチカンとシリコンバレーの接近はフランシスコ前教皇の時代、2016年ごろに端を発する。教皇庁文化評議会の書記を務めるポール・タイ司教(Bishop Paul Tighe)が当時の状況を振り返ると、ローマで教会関係者とテック業界リーダーの会合が開か

AI企業が宗教指導者に倫理を求め始めた

AI

AI企業が宗教指導者に倫理を求め始めた

シリコンバレーが長年距離を置いてきた組織宗教に、AnthropicやOpenAIが倫理の答えを探しに行っている。「Faith-AI Covenant」という名のラウンドテーブルがその転換点になりつつある。 ニューヨークで開かれた「Faith-AI Covenant」 ヒンドゥー教、シーク教、ギリシャ正教、バハーイー教、そして末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会)の代表が、AnthropicとOpenAIの担当者と同じテーブルについた。先週ニューヨークで開かれた、この種の会合としては初となる「Faith-AI Covenant」ラウンドテーブルだ。AP通信のクリスタ・ファウリア(Krysta Fauria)記者が5月8日に伝えた。 主催したのはジュネーブを拠点とするInterfaith Alliance for Safer Communities(安全なコミュニティのための宗教間同盟)で、過激主義・急進化・人身売買などに取り組んできた団体だ。今回が世界シリーズの第1回で、続く会合は北京、ナイロビ、アブダビが予定されている。 技術企業が信仰の指導者にAIの倫理を相談する。一