ディープフェイク

YouTubeがAI動画を自動でラベル付けへ

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YouTubeがAI動画を自動でラベル付けへ

YouTubeが、AI生成コンテンツのラベル表示を大きく見直す。クリエイターの自己申告に頼っていた従来の仕組みに加え、プラットフォーム側が自動で検出・ラベル付けする機能を2026年5月から展開する。ラベルの表示位置もより目立つ場所に移動し、視聴者が一目でAIコンテンツだと分かるようになる。 自己申告だけでは限界だった YouTubeは2024年3月から、リアルな人物・場所・出来事と見間違えるようなAI生成コンテンツについて、クリエイターにYouTube Studioでの開示を義務付けてきた。ただし、あくまで申告ベースだ。申告しなくてもすぐにペナルティが科されるわけではなく、運用には穴があった。 今回の変更で、YouTubeは内部のシステムを使い、フォトリアリスティックなAIの使用を自動で検出する。クリエイターが申告しなかった場合でも、システムが検知すればラベルが自動で付く。 ラベルはどこに表示されるのか 表示位置も変わる。通常の動画では、ラベルがプレーヤーの直下、概要欄の上に表示される。ショート動画では、動画そのものにオーバーレイとして重ねて表示される。 これまでのラベ

テイラー・スウィフト、「声」を商標出願 AI対策の新手法

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テイラー・スウィフト、「声」を商標出願 AI対策の新手法

「声」は誰のものか。AIが歌手そっくりの音声を合成できる時代に、テイラー・スウィフトが選んだのは著作権ではなく、商標という前例のない法的手段だった。 3件の商標出願が意味するもの 2026年4月24日、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の権利管理会社TAS Rights Managementが米国特許商標庁(USPTO)へ3件の商標を出願した。 2件は「サウンドマーク」と呼ばれる音声商標だ。スウィフト氏本人が「Hey, it's Taylor Swift」「Hey, it's Taylor」と語りかける短いフレーズが対象になっている。いずれも最新アルバム『The Life of a Showgirl』のプロモーションとしてSpotifyとAmazon Music向けに録音された音声だ。 残る1件は視覚的な商標で、Eras Tourで着用したきらびやかなボディスーツにシルバーブーツ、ピンクのギターを手にステージに立つスウィフト氏の写真が対象になっている。 サウンドマークとは、製品やサービスを識別する「音」を保護する商標の一形態だ。Netflixの「

ディープフェイク画像の48時間削除義務が始動、米国の新法に賛否

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ディープフェイク画像の48時間削除義務が始動、米国の新法に賛否

AIが作った性的な偽画像を「報告から48時間以内に削除」しなければ巨額罰則。被害者が長年訴えてきた仕組みがついて動き出した。ただし同じ法が、誰かの投稿を消す道具に使われる可能性も専門家は指摘している。 削除義務が発効した日 2026年5月19日、米国で「テイク・イット・ダウン法」(TAKE IT DOWN Act)の核心部分が動き始めた。SNSや動画・画像共有サービスに対し、本人の同意なく公開された性的な画像や映像を「報告から48時間以内に削除する」義務を課す規定だ。違反した場合、1件あたり最大 5万3,088ドル(約838万円)の民事制裁を連邦取引委員会(FTC)が科すことができる。 この法律は2025年5月19日にトランプ大統領が署名して成立しており、プラットフォームには準備のために1年間の猶予が設けられていた。5月19日がその期限だ。FTCはこの日をもって取り締まりを正式に開始した。 何が義務になるのか 対象は「NCII(Nonconsensual Intimate Imagery)」と呼ばれる非同意性的画像全般だ。実際に撮影・録画されたものだけでなく、AIやソフト

OpenAI、過去に公開を見送った音声技術分野の企業を買収

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OpenAI、過去に公開を見送った音声技術分野の企業を買収

2024年に「危険すぎる」と封印したはずの声クローン技術。その姿勢を変えていないOpenAIが、声のクローンを作る企業をひそかに買い取っていた。封印と買収、二つの判断はどうつながるのか。 封印したまま、買収していた OpenAIが声のクローン技術をどう扱うか、いま改めて問われている。 2年前、OpenAIの技術者たちはブログ記事を公開した。人の声を強力なAIで再現する機能を開発したが、あまりに高性能なため一般公開はしないと決めた、という内容だった。「念のため」という言葉が添えられていた。 その判断は、今も変わっていない。一般公開しない方針は維持されている。ところが、技術への取り組みそのものは止まっていなかった。今年に入って、OpenAIは小さなスタートアップを静かに買収していた。Weights.ggという、人の声のクローンを作るツールを提供していた企業だ。 封印は続いている。それでも、その封印の中身を扱う会社を手に入れた。この二つを並べると、OpenAIが何を考えているのかが見えにくくなる。 買収の事実は、取引に詳しい2人の関係者の証言で明らかになった。2人とも、公に話す

YouTube、顔スキャン解禁を18歳以上の全員に

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YouTube、顔スキャン解禁を18歳以上の全員に

ディープフェイク検出のため、自分の顔をGoogleに渡してくれ。YouTubeは18歳以上のアカウント保有者ほぼ全員に、その提案を始めた。 顔を預けると、AI偽動画を探してくれる YouTubeが「likeness detection(顔の検出機能)」を、18歳以上のYouTubeアカウント保有者全員に開放している。これまで著名クリエイター、政治家、芸能人と段階的に広げてきた、AIディープフェイク検出ツールの最終解放にあたる。 仕組みはこうだ。利用者はセルフィー動画と政府発行IDをアップロードし、YouTubeはそれを使って顔の参照テンプレートを作る。以降、新しくアップロードされた動画が一度だけ自動スキャンされ、本人の顔と一致する映像が見つかると通知が届く。気に入らない動画があれば削除を申請できる。 つまり24時間体制の見張り番を、Googleが無料で貸してくれるという話だ。引き換えに渡すのは、自分の顔そのものである。 7ヶ月で5段階拡大した理由 YouTubeは2024年12月にハリウッドの大手芸能事務所CAAとの協力でパイロットを開始した。商業段階に入ったのは202

AIが加速させる詐欺、米データ侵害が過去最多

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AIが加速させる詐欺、米データ侵害が過去最多

身に覚えのない医療系学校から「入学おめでとう」の手紙が届いた米記者の話から、米国のデータ侵害が記録更新を続け、AIが本人確認の前提を崩しつつある現実が浮かぶ。日本にとっても他人事ではない。 知らない学校から「入学おめでとう」の手紙 Bloombergの記者ジェナ・ハック氏(Jennah Haque)のもとに、フロリダ州タンパのUltimate Medical Academyから入学を祝う手紙が届いたのは、ほんの数か月前のことだ。XLサイズの男性用ポロシャツとロゴ入りのバッグが同封されていた。彼女は女性のSサイズを着る。それ以前にこの学校に出願したこともなければ、名前を聞いたこともない。 何者かが彼女の名義で出願していた。 社会保障番号、住所、誕生日、すべて正しい。出願書類の高校履歴だけがアラバマ州ハンツビルの学校になっていて、彼女はその州に足を踏み入れたこともなかった。 調べを進めると被害は深く広い。13の大学 に彼女の名前で出願がなされ、複数のFAFSA(連邦学生援助無料申請)が提出され、5万ドル(約790万円)以上の学生ローンが彼女名義で承認されかけていた。一連の犯行を、

Claudeトークンが中国で1ドル1元、安全網の盲点

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Claudeトークンが中国で1ドル1元、安全網の盲点

中国の開発者は、Claudeを公式価格の1割で買っている。AnthropicのKYCも地域ブロックも、なぜか機能していない。仕組みを追うと、AI安全対策の前提そのものが崩れている。 1ドル1元という値段の意味 中国の開発者コミュニティでは、Claudeのトークンが1ドル1元で取引されている。日本円換算でも、公式価格の1割。なぜここまで安く売れるのか、その答えを追うと、Anthropicが用意した何重ものアクセス制限が、ほぼ無力化されている実態が見えてくる。 オックスフォード中国政策研究所のZilan Qian氏が、ニュースレター「ChinaTalk」に寄稿した調査記事「How to Buy Cheap Claude Tokens in China」が、この灰色市場の構造を細かく解き明かしている。映し出されているのは、米中対立の文脈に押し込めると見えなくなる、AI安全フレームワーク全体の盲点だ。 2026年4月23日、米ホワイトハウスは「中国の組織が産業規模の蒸留(distillation)キャンペーンを展開し、検出を逃れるために数万のプロキシアカウントを利用している」と警告す