ハードウェア
ピンクの貝殻で巨大テックに反抗する女性たち
ピンクの人魚型バッグを開くと、中には小さなスクリーンとキーボード。電子書籍を読み、サーバーに接続し、ローカルAIを動かす。Raspberry Piで組み上げた、れっきとしたコンピュータだ。いま、こうした手作りの小型PCを「サイバーデッキ」と呼んで自作する女性たちの動きが、海外で急速に広がっている。 貝殻の中のコンピュータ サイバーデッキとは、Raspberry Piなどのシングルボードコンピュータに小型ディスプレイやキーボードを組み合わせて作るDIYの携帯型PCだ。語源はウィリアム・ギブスン(William Gibson)氏が1984年のSF小説『ニューロマンサー』で描いた架空のデバイスにさかのぼる。2010年代にRaspberry Piが登場して以降、ハードウェア愛好家たちがニッチなコミュニティで自作品を共有してきたが、ここ数か月で状況が一変した。 火をつけたのは、ソフトウェアエンジニアリングの経験を持たない女性クリエイターたちだった。自称「オープンソース・バディ」のCC氏は、ピンクの貝殻型クラッチバッグの中にRaspberry Pi 3A+を組み込み、たまごっち、電子書籍リ