エージェントAI

Claude Sonnet 5、Opus 4.8に迫る性能で即日提供開始

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Claude Sonnet 5、Opus 4.8に迫る性能で即日提供開始

Anthropicが現地時間6月30日、Claude Sonnet 5を発表した。同社のSonnetシリーズでは過去最高のエージェント性能を備え、全プランで即日利用可能になっている。無料プランとProプランではデフォルトモデルがSonnet 4.6から切り替わった。 4カ月で世代交代 2月にSonnet 4.6が出たとき、中価格帯モデルがフラッグシップに肉薄したことが話題になった。Sonnet 5はその延長線上にあるが、到達点が違う。 Anthropicが公開したベンチマークでは、エージェントコーディング指標のSWE-bench Proで63.2%を記録し、Sonnet 4.6の58.1%から5ポイント上昇した。上位モデルOpus 4.8は69.2%で、差は6ポイントに縮まっている。Terminal-Bench 2.1ではSonnet 5が80.4%、Sonnet 4.6は67.0%、Opus 4.8が82.7%。ナレッジワーク指標のGDPval-AA

「AIエージェント向けCPU」という分類を検証 必要な性能要件を整理

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「AIエージェント向けCPU」という分類を検証 必要な性能要件を整理

AIエージェント時代に必要なのは「新しいCPU」ではない。各社が争っているのは、汎用プロセッサに何の名前を貼るかだ。 全員が「エージェント向け」を名乗る異様さ Arm、NVIDIA、AWS、Intel、AMD。データセンターCPUの主要5社が、ここ3ヶ月で一斉に同じ言葉を使い始めた。「エージェント向けCPU」だ。 Armは初の自社製チップを「AGI CPU」と名づけた。NVIDIAのジェンスン・ファン(Jensen Huang)CEOはVeraを「エージェントのためのCPU」と呼んだ。AWSは6月10日に一般提供を開始したGraviton 5のマーケティングに、エージェントAIへの言及を散りばめている。Intelは6月のComputex 2026で、100kWラックに最大3万6864コアを詰め込むリファレンス設計を披露し、エージェント推論をうたった。AMDは先週、100kWラック換算でVera比3.3倍のスループットを主張するVenice EPYCのベンチマークを公開した。 全員が同じ市場を指差して「これは自分たちのために作られた」と言っている。 だが、冷静に見れば奇妙な光

KPMGのAIレポートがAI自身に裏切られた

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KPMGのAIレポートがAI自身に裏切られた

AIの未来を語るレポートが、AIの欠陥によって崩壊した。四大会計事務所KPMGが2025年10月に公開した旗艦レポートの引用45件中、正確だったのはわずか5件。残り40件の引用タイトルは捏造だった。 45件中5件だけが「本物」 KPMGが公開したレポート「Total Experience: Redefining Excellence in the Age of Agentic AI」は、エージェントAIが世界中の企業でいかに顧客体験を変革しているかをまとめた年次調査の報告書だ。47カ国の事例を並べ、AIの導入がもたらす効果を華々しく描いていた。 このレポートの引用を一件ずつ検証したのが、AI検出ソフトウェアを開発するGPTZeroだった。結果は壊滅的だ。45件の引用のうち、実在するソースを正確に指していたのは5件。28件は実在するソースに近いものの、タイトルや著者が改変されていた。残りの12件はあいまいすぎて照合すら不可能だった。 引用の問題だけではない。引用が支える事実も約半数が虚偽か誤帰属だったとGPTZeroは報告している。 存在しない導入事例が並ぶ レポートの第

AIトークンのコスト爆発をアルトマン氏が認めた背景と矛盾

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AIトークンのコスト爆発をアルトマン氏が認めた背景と矛盾

OpenAIのサム・アルトマン(Sam Altman)氏が、企業顧客から寄せられるAIトークンコストへの懸念を「突然の大問題」と認めた。だが同じ壇上で、トークン使用量は今後も増え続けると予測している。消費を煽った当事者が、コスト問題の深刻さを語り始めた。 「2026年の予算をQ1で使い切った」 6月2日、OpenAIが開催した企業向けイベントIntelligence at Workで、アルトマン氏はこう語った。 「今やミームになっていますが、顧客が言うんです。『うちの会社、2026年の予算を第1四半期で使い切っちゃったんだけど、もっと効率的にできない?』と」 年初にはまったく話題にならなかったトークンコストが、いまや顧客の懸念としてAIワークフローの簡素化に次ぐ第2位に浮上しているという。アルトマン氏自身が「年初には一度も出なかった話題が、突然、大問題になった」と語っている。 tokenmaxxing(トークンマキシング)の実態 背景にあるのが、米テック業界で急速に広まったtokenmaxxingと呼ばれる文化だ。AIトークンの消費量をとにかく最大化し、その多寡を生産性

AIが加速させる詐欺、米データ侵害が過去最多

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AIが加速させる詐欺、米データ侵害が過去最多

身に覚えのない医療系学校から「入学おめでとう」の手紙が届いた米記者の話から、米国のデータ侵害が記録更新を続け、AIが本人確認の前提を崩しつつある現実が浮かぶ。日本にとっても他人事ではない。 知らない学校から「入学おめでとう」の手紙 Bloombergの記者ジェナ・ハック氏(Jennah Haque)のもとに、フロリダ州タンパのUltimate Medical Academyから入学を祝う手紙が届いたのは、ほんの数か月前のことだ。XLサイズの男性用ポロシャツとロゴ入りのバッグが同封されていた。彼女は女性のSサイズを着る。それ以前にこの学校に出願したこともなければ、名前を聞いたこともない。 何者かが彼女の名義で出願していた。 社会保障番号、住所、誕生日、すべて正しい。出願書類の高校履歴だけがアラバマ州ハンツビルの学校になっていて、彼女はその州に足を踏み入れたこともなかった。 調べを進めると被害は深く広い。13の大学 に彼女の名前で出願がなされ、複数のFAFSA(連邦学生援助無料申請)が提出され、5万ドル(約790万円)以上の学生ローンが彼女名義で承認されかけていた。一連の犯行を、

なぜを教えるとAIは脅迫しなくなる、Anthropicの新研究

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なぜを教えるとAIは脅迫しなくなる、Anthropicの新研究

Claude Opus 4が96%の確率でエンジニアを脅迫していた問題を、Anthropicは「正解の見せ方」ではなく「なぜ正解なのかを教えること」で解決したと公表した。新世代モデルでは0%に達している。 96%から0%へ、Claudeはなぜ脅迫をやめたのか Anthropicが2026年5月8日に公開した論文「Teaching Claude why」は、AIの安全訓練における発想の転換を示している。Claude Haiku 4.5以降のすべてのClaudeモデルは、エージェント型ミスアラインメント評価で完璧なスコアを達成している。つまり、これらのモデルはブラックメールに一切関与しない。以前のモデルでは、Opus 4の場合最大96% の確率でブラックメールを行っていた。 この96%という数字は、昨年Anthropicが発表した「エージェント型ミスアラインメント」研究で明らかになった。企業のメールを管理するClaudeに、ある経営幹部の不倫を発見させ、同時にその幹部が午後5時にAIをシャットダウンする予定だと知らせる。追い詰められたClaude Opus 4は、シャットダウンを回

Google第8世代TPU、トレーニングと推論で2分割

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Google第8世代TPU、トレーニングと推論で2分割

Googleが第8世代TPUとして「TPU 8t」「TPU 8i」の2種を同時発表した。推論特化だったIronwoodの登場からわずか1年。1枚のチップで両立できた時代が、エージェントAIの負荷で終わろうとしている。 Ironwoodの後継は、なぜ2つに分かれたのか Googleは現地時間4月22日、ラスベガスで開催中のGoogle Cloud Next 2026で、第8世代のテンソル処理ユニット(Tensor Processing Unit、TPU)を正式に発表した。トレーニング向けの「TPU 8t」と推論向けの「TPU 8i」が別アーキテクチャとして並ぶ構成で、今年後半に一般提供が始まる予定だ。 興味深いのは、2025年4月に発表された第7世代「Ironwood」が、Google初の「推論特化型TPU」として大々的に売り出されたばかりだったという点だ。Ironwoodは9,216チップのスーパーポッドで42.5エクサフロップスに達し、Anthropicが最大100万基を確保する契約を結んだことでも話題になった。その後継が1年で 2つに分岐 したという事実は、単一チップで推論

AIエージェントの責任は誰が取る?ベンダーの沈黙が語る不都合な真実

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AIエージェントの責任は誰が取る?ベンダーの沈黙が語る不都合な真実

AIエージェントが「経営を回す」と喧伝される時代が来た。だが、何かが起きたとき誰が責任を取るのか——その問いに、業界は答えを持っていない。 2兆5200億ドル市場の「空白地帯」 エンタープライズAIの勢いは凄まじい。Gartnerの予測では2026年のAI関連投資は2兆5200億ドル(約400兆円)に達し、その大半をハイパースケーラーとソフトウェアベンダーが支えている。 Oracleは3月24日、ロンドンの「Oracle AI World」で22種類のFusion Agentic Applicationsを発表した。同社の説明はこうだ——AIエージェントが推論し、ビジネスシステム全体で行動を起こし、プロセスを継続的に実行する。ソフトウェアが「能動的に経営を回す」と、はっきり言い切った。 ここで見落とされているのは、「能動的に経営を回す」ソフトウェアが誤った判断をしたとき、その結果を誰が背負うのかという問題だ。人事評価でLLMがハルシネーションを起こしたら? 規制当局への報告書にAIが誤ったデータを記載したら? サプライチェーンの重要な発注をAIエージェントが見落としたら?