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CIHから27年、ハードウェア故障を起こすマルウェアが減った技術的理由

セキュリティ

CIHから27年、ハードウェア故障を起こすマルウェアが減った技術的理由

27年前の昨日、わずか1KBのコードが世界中で数十万台のPCを使用不能にした。データを消すだけでなく、BIOSチップごと焼損させる稀有なマルウェア、CIHだ。現代マルウェアは進化したが、PCを物理破壊する手口は逆に消えかけている。 1KBのコードが起こした「ハードウェア破壊」 1999年4月26日、台湾の大学生が書いたわずか1KBのウイルスがWindows 9x環境で発作を起こした。CIHは数十万台のPCのハードディスク先頭を0埋めし、マザーボードのBIOSチップにゴミデータを書き込んだ。BIOSが破壊されたPCは電源すら入らなくなり、復旧にはチップ交換かマザーボード自体の交換が必要だった。 被害規模については情報源によって乖離が大きい。英語版Wikipediaが記録する被害額は2億5000万ドル超、感染が確認されたPC数は最大6000万台、実際に発作で破壊されたPC数は数十万台と推定される。これはメリッサや後のILOVEYOUと並ぶ、当時としては最悪規模のサイバー被害だった。 CIH被害の規模(1999年4月26日発作)

1メガビットDRAM商用化から40年、主役は三度入れ替わった

DRAM

1メガビットDRAM商用化から40年、主役は三度入れ替わった

40年前の今日、IBMが世界で初めて1メガビットDRAMを商用機に載せた。日本勢が世界シェアの75%を押さえつつあった時代、米国が「まだ先頭にいる」と示したかった一枚のチップだった。 40年前の今日、メガビット時代が開いた 1986年4月18日、IBMが世界で初めて1メガビットのDRAMチップを商用コンピューターに搭載したと報じられた。搭載先は同社のメインフレーム IBM 3090(Sierraシリーズ)。前年に発表されたばかりのフラグシップ機だ。 当時の個人向けPCに積まれていたのは 64キロビット のメモリチップが主流で、日本勢が量産していた最先端も256キロビットにすぎなかった。一気にその4倍の容量を、1.2ミクロンプロセスで実現したのがIBMの新チップだった。 チップは米バーモント州エセックス・ジャンクションの半導体工場で作られた。IBMはそこを強調した。上級副社長のジャック・D・キューラー(Jack D. Kuehler)は、これを「我々の半導体技術における先進性の証」と位置づけた。 東京の工場ではなく、我が社のバーモント工場で作られたチップ。キューラーはその一点

AIで10倍速く書ける、10倍の後始末をしながら——大手テック企業が明かした現実

AI

AIで10倍速く書ける、10倍の後始末をしながら——大手テック企業が明かした現実

AIは仕事を奪うのではなく、別の仕事を生み出している。その「別の仕事」がどれほど厄介か、まだ多くの人は気づいていない。 効率化が生む逆説 ノースカロライナ州ダーラムで開催されたAll Things AIカンファレンスで、Netflix、Meta、IBMのエンジニアたちが口を揃えた言葉がある。「AIは準備に手間がかかる」。 GitHub - generative-computing/mellea: Mellea is a library for writing generative programs.Mellea is a library for writing generative programs. - generative-computing/melleaGitHubgenerative-computing 3,400人以上が参加したこのイベントで繰り返し引用されたのがジェボンズのパラドックスだった。1865年、イギリスの経済学者ウィリアム・スタンレー・ジェボンズが発見したこの逆説は、蒸気機関が効率化されればされるほど、石炭消費が増加するという現象を指す。 効率が上がる