Linux
Linux 7.3、VRAM管理パッチがカーネル本流入り。次はオーバーコミット改善
ゲームのメモリが裏のアプリに奪われる問題を解消した4月のパッチが、ついにカーネル本流に到達した。その先では、物理VRAMを超えてもゲームが崩壊しない仕組みが動き始めている。
Linux
ゲームのメモリが裏のアプリに奪われる問題を解消した4月のパッチが、ついにカーネル本流に到達した。その先では、物理VRAMを超えてもゲームが崩壊しない仕組みが動き始めている。
Linux
20年近く名前を聞かなかったLinuxディストリビューションが、CPUスケジューラという地味だが根本的な部品に手を入れて再起動した。狙うのは、デスクトップ体験の質そのもの。
Linux
Linux 7.2に導入されたGPUスケジューラの「公平な」新方式が、リリース数日前にリバートされる。数ヶ月をかけた改良が、たった1件のバグ報告で差し戻された。
Linux
Apple SiliconのLinuxメインラインサポートに、M3の上位チップが加わる。
Linux
LinuxのKVMに、ゲストVMからホストのroot権限を奪える脆弱性が見つかった。同一研究者による2か月で3件目のKVMエスケープとなる。
Linux
Intelが7月に発表した宇宙向けSoCに、Linuxカーネルで最初のコードが入った。変更はわずか5行。
Linux
Radeon HD 7000シリーズからPolaris世代までのGPUに、Vulkanコンポジタとの統合に必要な機能がLinux 7.3で加わる。
FreeBSD
ユーザーランドからのGPL除去は完了したが、カーネルの中にはLinuxから持ち込まれたGPLコードがまだ存在する。FreeBSD Wikiの「Mission accomplished!」は修正された。 「Mission accomplished!」の訂正 FreeBSD 16の開発ツリーからGPLコードが「全て」除去された。2週間前のことだ。dialogの退役でgnu/ディレクトリが空になり、FreeBSD WikiのGPLinBaseページには「Mission accomplished!」(任務完了!)の文字が掲げられた。 その文言が修正されている。 変更前は「FreeBSD is 'free' from ANY GPL code in its Base System」だった。変更後は「FreeBSD's userland is 'free' from ANY
Linux
セキュリティ修正を優先し、性能リグレッションを含むカーネルをそのまま出荷する。修正は次々回の更新に回される。 9秒が388秒になる Ubuntu Kernel Teamが7月16日、事前警告を出した。次に配信されるカーネル7.0.0-28.28に、AMD GPUの演算性能を最大42倍低下させるバグが含まれている。 影響を受けるのはROCmを利用するGPUコンピュート処理だ。ComfyUIでStable Diffusion XL(SDXL)の画像を生成した場合、通常9秒で終わる処理が388秒かかる。システムがフリーズするわけではなく、スループットが極端に落ちる。 対象はUbuntu 26.04と、Ubuntu 24.04 LTSでHWEスタック(新しいカーネルを段階的に取り込む仕組み)を通じてLinux 7.0系への移行が予定されているユーザーだ。 バグの発見経緯 最初の報告は6月14日、Fedora 44ユーザーによるROCmのIssueだった。Linux 7.0.11から7.0.12へ更新した直後にComfyUIのSDXL推論が42倍遅くなった。GPUはRadeon
Linux
Linuxカーネルを伝統的なGCCではなくLLVM/Clangで構築する取り組みを長年率いてきた開発者が、約1年5カ月の沈黙を破ってカーネル開発に戻ってきた。 「帰ってきた。LKMLを燃やす」 2026年7月6日、リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏がLinux 7.2の開発ツリーに1件のパッチを取り込んだ。変更内容はMAINTAINERSや.mailmapなど4ファイルの更新で、技術的にはメールアドレスの書き換えにすぎない。目を引いたのは、コミットメッセージに添えられた一文だった。 I'm coming back. I will return. I will possess your body, and I'll make LKML burn.(戻ってくる。必ず戻る。お前の体を乗っ取り、LKMLを燃やしてやる)(git.kernel.org) パッチの著者はニック・デソルニエ(Nick Desaulniers)氏。
Linux
Linux 7.2のマージウィンドウが閉じ、最初のリリース候補が現地時間6月28日に公開された。パッチの3分の1をAMD GPUのレジスタ定義が占めているが、その裏では6年がかりのセキュリティ改善が完結し、AMDのHDMI 2.1対応やUSB4の新プロトコルなど、実用に響く変更が揃った。安定版は8月下旬の見込みで、カーネルのソースコードは総行数4389万行を超えた。 6年362コミット、strncpy()が消えた Linux 7.2で最も意味のある変更は、新機能の追加ではなく削除だ。 C言語の文字列コピー関数strncpy()が、カーネルのソースツリーから完全に除去された。6月20日のマージで、関数の実装そのものと全アーキテクチャ固有の最適化コードが一括で消えている。 Linuxカーネルからstrncpyが消えた。6年362コミットの結末Linuxカーネルから文字列コピー関数strncpyが完全に削除された。NUL終端を保証しない危険な仕様はバグの温床とされ、6年間で362コミット・70人の開発者がstrscpy等の安全な代替へ移行。Linux 7.2で19ファイル346行を
Linux
新しいコードに不具合があったわけではない。遅いわけでもない。リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)が「不快だ」と書いたのは、ファイルをディレクトリのどこに置くか、その一点だった。そして彼が引き合いに出したのは、半世紀前の技術だった。 機能には何も言わなかった 舞台はLinuxカーネルの次期版、7.2のマージウィンドウ。sched_extと呼ばれる仕組みの更新が、トーバルズのもとに届いた。sched_extは、ユーザー空間で動くBPFプログラムとしてCPUスケジューラを書ける拡張可能スケジューラの枠組みで、6.12でカーネル本体に取り込まれて以来、ゲーミング性能の改善やスケジューラ研究の素早い試作に使われてきた。今回の7.2では、サブスケジューラ支援の開発が続いている。1つのシステムに複数のスケジューラを階層的に載せ、ワークロードごとに最適なものを割り当てる構想だ。マルチテナント環境のような場面で効いてくる。 トーバルズは、この機能のどれにも反対しなかった。コードは取り込んだ。ただし、取り込みながらこう書いた。 Please don't do this disgu
Linux
5月にパッチ段階で報じたUSB4STREAMが、Linux 7.2のメインラインに正式マージされた。USB4/Thunderboltケーブルで直結したPC間を、ネットワークスタックを経由せずに生データが流れる。 ケーブル直結のストリーム転送、メインラインへ 現地時間6月22日、USBサブシステムのメンテナであるグレッグ・クロー=ハートマン(Greg Kroah-Hartman)氏が、Linux 7.2-rc1向けのUSB/Thunderboltドライバ変更をリーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏に提出した。トーバルズ氏は異議なくGitマスターにマージしている。 目玉はUSB4STREAMだ。IntelのThunderboltメンテナ、ミカ・ヴェステルベリ(Mika Westerberg)氏が5月に提出したパッチは、Thunderbolt.gitの「next」ブランチを経て、今回メインラインカーネルに到達した。stream.cだけで1,698行。プルリクエスト全体では194ファイルに手が入り、約7,000行が加わった。 仕組みはシンプルだ。USB4/Thunde
Linux
ASUS ROG Strix G16のLinux起動が36秒も止まる。Ryzen 9に32GBメモリを積んだハイエンドノートでだ。Gemini 3.5 Flashが原因を突き止め、カーネルパッチまで生成した。GoogleのAI開発プラットフォームAntigravity上での作業だ。起動時間は正常に戻った。ただし、AIが示した「原因」は間違っていた。 36秒の沈黙 ASUS ROG Strix G16 G614は、日本でもRyzen 9 9955HX3D搭載モデルが販売されているゲーミングノートだ。Linuxを入れると、カーネルの起動だけで約36秒かかる。電源を入れてからデスクトップが出るまでの時間ではない。カーネルそのものの起動が36秒止まる。 この問題は以前からASUSフォーラムでも報告が上がっていた。G614の複数のサブモデルで同じ症状が見つかり、ファームウェアのバージョンによっては回避策もなかった。Linuxを使うユーザーにとっては、せっかく買ったハイエンド機がまともに起動しない状況だ。 Geminiの診断 マルコ・スカルドヴィ(Marco Scardovi)氏は、