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トーバルズ氏「Linuxは反AIプロジェクトではない」と明言

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トーバルズ氏「Linuxは反AIプロジェクトではない」と明言

Linuxカーネルの創始者が、AI/LLM利用に反対する一部開発者に対し、最上位メンテナーとして譲らない姿勢を示した。 発端はSashikoとPatchworkの連携スレッド リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏が現地時間7月14日、linux-mediaメーリングリストに投稿した。きっかけは、AIコードレビューシステムSashikoとカーネルのパッチ管理ツールPatchworkの連携を議論するスレッドだった。 スレッドを立ち上げたのは、メディアサブシステムのメンテナーであるマウロ・カルバリョ・チェハブ(Mauro Carvalho Chehab)氏だ。5月末に始まり、Sashikoの開発者ロマン・グシュチン(Roman Gushchin)氏を含む複数の開発者が参加していた。 議論の途中で、あるコメントがLLMに対する全面的な反対を表明していると指摘された。グシュチン氏が「LLMを使わないこと自体が目的であれば議論しよう」と呼びかけたところに、トーバルズ氏が返信した。 「トップレベルメンテナーとして踏み込む」 トーバルズ氏のメールで際立つのは、発言のト

Linux 7.2-rc3公開、RISC-V新SoC対応とセキュリティ強化

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Linux 7.2-rc3公開、RISC-V新SoC対応とセキュリティ強化

リーナス・トーバルズがLinux 7.2の3回目のリリース候補を公開した。開発は順調で、8月の安定版に向けて目立った問題は出ていない。RISC-V向け新SoCのデフォルト対応やドライバ脆弱性の修正など、多岐にわたるパッチが入った。 「怖いものは特にない」 トーバルズ氏(Linus Torvalds)は現地時間7月12日、Linux 7.2-rc3のリリースを発表した。添えられたコメントは短い。 Nothing looks particularly scary or strange.(怖いものも奇妙なものも特にない) コミット率はやや高めの状態が続いているが、夏休みに入る開発者が増え、多少バランスが取れているという。AIツールの普及でパッチ投稿量が増えた「new normal」(新しい常態)は7.0から続いており、7.2サイクルも変わらない。 変更の約半分はドライバ関連で、GPUとネットワーキングが中心。残りはファイルシステム、ドキュメント、コアカーネル、アーキテクチャ、ツール類と広く分散している。 UltraRISC RISC-Vがデフォルトカーネル構成に入る rc3

Plasma 6.7、X11最後のベンチマークでWaylandに軍配

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Plasma 6.7、X11最後のベンチマークでWaylandに軍配

KDE Plasma 6.8がX11セッションを廃止する3か月前、X11をサポートする最後のPlasmaでゲーミング性能を計測した結果が出た。WaylandはX11と同等か、それ以上だった。 RTX 5090 Laptop搭載機で6タイトルを比較 マイケル・ラレイベル(Michael Larabel)氏が7月10日に公開したベンチマークは、KDE Plasma 6.7.2のWaylandセッションとX11セッションをNVIDIAのGPU環境で直接比較したものだ。 KDE Plasma 6.7 X11 vs. Wayland Session Gaming Performance For NVIDIA On CachyOSWith KDE Plasma 6.7 now having seen a few point releases to further polish this last

LLVMカーネルビルドの中心人物がGoogle復帰。宣言パッチ投入

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LLVMカーネルビルドの中心人物がGoogle復帰。宣言パッチ投入

Linuxカーネルを伝統的なGCCではなくLLVM/Clangで構築する取り組みを長年率いてきた開発者が、約1年5カ月の沈黙を破ってカーネル開発に戻ってきた。 「帰ってきた。LKMLを燃やす」 2026年7月6日、リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏がLinux 7.2の開発ツリーに1件のパッチを取り込んだ。変更内容はMAINTAINERSや.mailmapなど4ファイルの更新で、技術的にはメールアドレスの書き換えにすぎない。目を引いたのは、コミットメッセージに添えられた一文だった。 I'm coming back. I will return. I will possess your body, and I'll make LKML burn.(戻ってくる。必ず戻る。お前の体を乗っ取り、LKMLを燃やしてやる)(git.kernel.org) パッチの著者はニック・デソルニエ(Nick Desaulniers)氏。

「UNIXは誰のものか」23年目の法廷。Xinuos対IBMが控訴審へ

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「UNIXは誰のものか」23年目の法廷。Xinuos対IBMが控訴審へ

UNIXの所有権をめぐる訴訟は2003年に始まり、当事者が破産し、資産が売却され、和解が成立しても終わらなかった。SCOの法的後継者Xinuos(ジヌオーエス)が控訴審の法廷に立った。 1998年の共同開発が、四半世紀の訴訟を生んだ 2026年6月22日、米連邦第2巡回区控訴裁判所で3人の判事を前に、約32分間の口頭弁論が行われた。事件番号25-1073。原告はXinuos、被告はIBM。争われているのは、1998年に始まった共同開発プロジェクトのコードを誰が使う権利を持つか、という問いだ。 この訴訟の根は深い。1998年10月、IBMとサンタクルーズ・オペレーション(SCO)はIntel、セクエントとともにプロジェクト・モンテレーを発足させた。当時Intelが開発していた64ビットアーキテクチャIA-64向けに、複数のUNIXを統合して単一のOSを作る計画だった。IBMはAIXからPOWER/PowerPC対応の技術を、SCOはUnixWareからIA-32対応の技術を、セクエントはDYNIX/ptxからマルチプロセッサ対応の技術を持ち寄った。 2001年までにプロジェクト

Ubuntu 25.10、7月9日にサポート終了。26.04 LTSへ

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Ubuntu 25.10、7月9日にサポート終了。26.04 LTSへ

3日後にセキュリティパッチが届かなくなるUbuntuがある。使い続けるなら、手を動かすのは今だ。 7月9日、Questing Quokkaの9か月が終わる Ubuntu 25.10「Questing Quokka(クエスティング・クオッカ)」のサポートが、2026年7月9日に終了する。Canonicalが6月10日に公式メーリングリストで予告した日程だ。 2025年10月9日にリリースされた25.10は、半年ごとに出る中間リリースの一つで、サポート期間は9か月しかない。この短さは25.10に限った話ではなく、Ubuntu非LTSリリース共通の仕様だ。 7月9日を過ぎると、Canonicalからのセキュリティパッチとバグ修正は停止する。Ubuntu Security Notices(セキュリティ通知)にも25.10向けの情報は載らなくなる。 即座にシステムが壊れるわけではない。だがパッチが止まれば、公開された脆弱性は修正されないまま残る。時間が経つほど、未対処の脆弱性は増えていく。 止まるのはCanonicalだけではない 影響はCanonical公式のリポジトリにとど

Rust版cp、UbuntuのISOビルドを壊す。再びGNUへ

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Rust版cp、UbuntuのISOビルドを壊す。再びGNUへ

Rust版coreutilsのcpコマンドが、フラグの優先順位処理の不具合でUbuntuのライブメディアISOビルドを破壊した。Ubuntuはcpを再びGNU版へ差し戻した。26.04 LTSのリリースから2ヶ月、互換性の問題はまだ出続けている。 -afLが通らない Rust版cpに-afLを渡すと、ディレクトリのコピーが失敗する。GNU版では通る組み合わせだが、Rust版は-r not specified; omitting directoryを返す。 UbuntuのライブメディアISOを構築するスクリプトlivecd-rootfsは、設定ファイルの複製にこのフラグの組み合わせを使っていた。ビルドは止まり、ISOは生成されなくなった。 cp -afL 実行時の処理フロー cp -afL を実行-a を -dR --preserve=all に展開-L との排他処理GNU版コピー成功-d のみ上書き、-R は残るRust版 (overrides_with_all)コピー失敗-a 全体を無効化、-R も消える ※GNU版cpは-

Linuxカーネル、AI帰属タグの廃止を議論。マージから3ヶ月

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Linuxカーネル、AI帰属タグの廃止を議論。マージから3ヶ月

4月にマージされたAI利用の申告ルールが、早くも見直しの渦中にある。 自分たちが作ったルールを、自分たちで疑い始めた LinuxカーネルのAI帰属ルールを、メンテナー自身が見直そうとしている。 2026年4月、カーネルにマージされたcoding-assistants.rstは、AIを使ってパッチを書いた開発者にAssisted-byタグの付与を義務づけた。既報の通り、責任は全て人が負い、開発者はAIが関与した事実を申告するルールになっている。 マージから3ヶ月で、その前提が揺らいでいる。 7月1日、VFSメンテナーのクリスティアン・ブラウナー(Christian Brauner)氏がLKMLにパッチを投稿した。Assisted-byタグの大幅な簡素化を求める内容で、現行の書式がAIの名前やモデルバージョンまで記録させるためにGitの履歴がAI企業の無料広告になっている、と指摘している。 「我々のGitの履歴が、AI企業とそのプロプライエタリなエージェント・モデルの無料広告プラットフォームとして機能し始めていることに、非常にいらだちを覚える」(ブラウナー氏のLKMLへの投稿

Fedora、AI Desktop議論を終了。制度自体も停止

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Fedora、AI Desktop議論を終了。制度自体も停止

Fedora Councilが2か月にわたるAI Developer Desktopの議論を閉じ、コミュニティ・イニシアティブの制度自体を無期限停止した。 提案の否決ではなく、制度の停止 Fedora Councilは現地時間7月1日、AI Developer Desktop提案の議論終了を宣言した。同時に、この提案を受理したコミュニティ・イニシアティブ制度そのものが機能していないとして、即時停止に踏み切っている。 声明によれば、コミュニティ・イニシアティブは新しいアイデアに建設的なフィードバックを集め、Councilの支持につなげる場として機能していなかった。進行中のFedora Forge、Atomic、Fedora Docs 2026は予定通り完了させるが、新たなイニシアティブは受け付けない。 AI Developer Desktopの道が完全に閉じたわけではない。声明は、作業が成熟すればRemixとしてCouncilの商標承認とFESCoの技術レビューを経る通常の経路を使えるとしている。提案者のゴードン・メスマー(Gordon Messmer)氏やAI/ML SIGと

AMD Zen 6、3種目のコア「LP」がLinuxパッチで判明

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AMD Zen 6、3種目のコア「LP」がLinuxパッチで判明

Zen 6のコア構成が2種類では終わらないという話は、リーク段階から出回っていた。Classicコア、Denseコア、そしてもう1つ。2026年6月29日、AMDのエンジニアがLinuxカーネルのメーリングリストに2本のパッチを投稿した。その「もう1つ」を公式に裏付ける内容だった。 性能でも効率でもない、3つ目の分類 パッチを投稿したのはAMDのヴィシャル・バドレ(Vishal Badole)氏。内容は、Linuxカーネルのx86トポロジにおけるCPUコアタイプの分類を拡張するものだった。従来はPerformance(性能)とEfficiency(効率)の2種類しかなかったところに、Low Power(低電力)という第3のタイプを追加する。 パッチの説明文によれば、AMDのヘテロジニアスプロセッサはCPUID命令の拡張トポロジ情報でコアタイプを報告する。値「2」が低電力コアを示す。バックグラウンド処理やアイドル時の消費電力を最小限に抑えることに特化したコアだという。 パッチが対処している実務上の問題は2点ある。1つは、Linuxのデバッグ用インターフェースが現時点でこの低電力

Windows 10延長サポート再延長、ユーザーが突きつけた問い

Windows 10

Windows 10延長サポート再延長、ユーザーが突きつけた問い

MicrosoftがWindows 10のESU(拡張セキュリティ更新プログラム)を2027年10月まで1年延長した。歓迎はされている。ただしWindows 11への疑念を伴う歓迎だ。 歓迎と疑念 ESU延長のニュースを扱ったRedditのとあるr/technologyスレッドで、最も多く支持を集めたコメントがある。 「5年近く経って、ようやくWindows 11が十分じゃないと認めるのか?」 Comment by u/Hungry__Hornet from discussion in technology Microsoftが延長を発表したのではない。ESUの公式ページを書き換えただけで、正式なアナウンスはなかった。それでもユーザーが読み取ったのは、Windows 11がWindows 10を置き換えられていない現実だった。 Windows 10のサポートが終了したのは2025年10月14日。約4億台のPCがWindows 11のハードウェア要件を満たせず、行き場を失った。Microsoftはその対応として個人向けESUを用意し、Microsoftアカウントでの

Red HatのArmエンジニア、80コアを捨て6コアに帰還する

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Red HatのArmエンジニア、80コアを捨て6コアに帰還する

Red HatでAArch64のサポートを担当するシニアソフトウェアエンジニア、マルチン・ユシュキェヴィチ(Marcin Juszkiewicz)氏が、約11か月にわたるAArch64デスクトップ実験の終了を宣言した。80コア・3.0GHzのAmpere Altra Q80-30と128GBメモリ、AMD Radeon RX 6700 XTを組み合わせた自作マシンで日常業務をこなし続けた連載全7回の、これが最終回になる。 毎週カーネルをビルドする生活 ユシュキェヴィチ氏が2025年6月に組み上げたマシンの構成は、サーバー向けマザーボードASRock Rack ALTRAD8UD-1L2Tを軸にしたものだ。Ampere Altraはデータセンター向けプロセッサであり、デスクトップ用途は本来想定されていない。動作確認済みデバイスのリストにAMD Radeon GPUは含まれていなかった。 The end of the AArch64 desktop experiment – Marcin JuszkiewiczAfter about eleven months of using a

Linuxゲーミングのアンチチート問題にオープンソースの対案が出た

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Linuxゲーミングのアンチチート問題にオープンソースの対案が出た

PCゲームのオンライン対戦で不正行為を防ぐアンチチートは、現在ほぼすべてがカーネルレベルで動作する。Windowsカーネルにドライバとして常駐し、プレイヤーのシステム全体を監視する。Easy Anti-Cheat、BattlEye、Riot Vanguardといった主要アンチチートはいずれもこの方式を採り、搭載タイトルは380本を超える。この設計のせいで、Linuxからはこれらのゲームを起動できない。TLACは、その構造に対するオープンソースの対案として登場した。 カーネルに入らないアンチチート TLAC(Tuncor's Local Anti-Cheat)はLinux向けに開発されたユーザーレベルのアンチチートツールで、2026年6月28日にバージョン2.0がリリースされた。開発言語はRust。MITライセンスのもとGitHubで公開されている。 既存のアンチチートとの最大の違いは、カーネル空間に侵入しない点にある。TLACはユーザー空間で動作し、ptraceとprocfsを使って対象ゲームのプロセスメモリだけを読み取る。ptraceはLinuxのデバッグ用システムコールで、

Linux 7.2-rc1公開。6年越しの安全対策が完了

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Linux 7.2-rc1公開。6年越しの安全対策が完了

Linux 7.2のマージウィンドウが閉じ、最初のリリース候補が現地時間6月28日に公開された。パッチの3分の1をAMD GPUのレジスタ定義が占めているが、その裏では6年がかりのセキュリティ改善が完結し、AMDのHDMI 2.1対応やUSB4の新プロトコルなど、実用に響く変更が揃った。安定版は8月下旬の見込みで、カーネルのソースコードは総行数4389万行を超えた。 6年362コミット、strncpy()が消えた Linux 7.2で最も意味のある変更は、新機能の追加ではなく削除だ。 C言語の文字列コピー関数strncpy()が、カーネルのソースツリーから完全に除去された。6月20日のマージで、関数の実装そのものと全アーキテクチャ固有の最適化コードが一括で消えている。 Linuxカーネルからstrncpyが消えた。6年362コミットの結末Linuxカーネルから文字列コピー関数strncpyが完全に削除された。NUL終端を保証しない危険な仕様はバグの温床とされ、6年間で362コミット・70人の開発者がstrscpy等の安全な代替へ移行。Linux 7.2で19ファイル346行を