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ナデラCEO「AIの代価は2回払う」、企業データ主権を警告

AI

ナデラCEO「AIの代価は2回払う」、企業データ主権を警告

MicrosoftのナデラCEOが、クローズドAIモデルに依存する企業のデータ流出リスクを自身のブログで警告した。 「知識を差し出さなければ使えない」 Microsoftのサティア・ナデラ(Satya Nadella)会長兼CEOが現地時間7月12日、個人ブログに「The Reverse Information Paradox」(逆情報パラドックス)と題した記事を投稿した。 The Reverse Information ParadoxI’ve been thinking a lot about what the net benefit of the AI platform wave is.Satya NadellaSatya Nadella ノーベル経済学賞を受賞したケネス・アロー(Kenneth Arrow)が1962年の論文で指摘した「情報のパラドックス」は、情報の売り手が抱える矛盾だ。買い手は情報の価値を知るために中身を見る必要があるが、見た時点で対価なしに手に入れてしまう。60年以上にわたり、リスクは常に売り手にあった。

パランティアCEOが問う「AIラボの死角」。企業の不満とIPOの季節

AI

パランティアCEOが問う「AIラボの死角」。企業の不満とIPOの季節

AnthropicとOpenAIが兆ドル規模のIPOに向けて走るなか、パランティアのアレックス・カープ(Alex Karp)氏がCNBCのインタビューで、企業顧客のAIラボ離れを明言した。「フロンティアAIラボに不満を持っているのは、一般の人だけではない。私たちが取引しているすべての企業顧客が、非公式の場でそう言っている」。 この発言の重みは、タイミングにある。Anthropicが6月1日にS-1を極秘提出し、OpenAIがその1週間後に続いた。両社とも2026年後半の上場を見据え、企業価値はAnthropicが約9650億ドル(約154兆円)、OpenAIが約8520億ドル(約136兆円)と報じられている。AI史上最大のIPOレースが始まったその瞬間に、エンタープライズAI企業のトップが「顧客は怒っている」と言い切った。 「tokenmaxxing」という告発 カープ氏がインタビューで繰り返し使った造語がtokenmaxxingだ。AIのトークン(処理の基本単位)の消費量を最大化すること自体が目的になり、ビジネスの成果につながっていないという批判を一語に凝縮している。 この

Discord、Linux対応を強化 称賛が届かなかった理由

Linux

Discord、Linux対応を強化 称賛が届かなかった理由

DiscordがLinuxクライアントを大幅に改善し、FedoraとArch Linuxを正式サポートに加えた。長年「二級市民」だったLinux版がようやく前進する。だが公式動画のコメント欄は、まったく別の話題で埋まっている。 ようやく整ったLinuxクライアント Discordが、Linux版クライアントの大規模な改善を発表した。発表の場は「YEAR OF THE LINUX DESKTOP(Linuxデスクトップの年)」と題された公式動画だ。 これまでDiscordはLinuxでも動いてはいた。ただ、その体験は「動く」と「快適」の間に大きな隔たりがあった。Flatpak版には不満が集中し、.deb版は更新を手作業で管理する手間がついて回った。今回の発表は、その積み残しをまとめて片付ける内容になっている。 目玉はFedoraとArch Linuxの正式サポートだ。これで主要なデスクトップ向けディストリビューションはほぼ網羅された。Fedora向けにはRPMパッケージが用意され、クライアントは自動更新にも対応する。Linuxユーザーが長く悩まされてきた「更新があるのに起動でき

3.3億ポンド払って、NHSに残るのは一行のコードも無い

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3.3億ポンド払って、NHSに残るのは一行のコードも無い

英国政府がパランティアとのNHSデータ基盤契約を途中で打ち切るかもしれない。3.3億ポンド(約708億円)を投じた契約で、終わった後にNHSの手に残る成果物がソフトウェアも知的財産権もゼロという構造が、ようやく議会で問題視されはじめた。 議会で公然と出た「打ち切り」の言葉 何が起きたかを一言で言えば、政府の医療担当の政務次官が国会討論の場で「契約解除のオプションはテーブルの上にある」と明言した、ということだ。契約延長の可否は2026年中に決断され、実際のブレイククローズは2027年2月。パランティア(Palantir)依存からの脱却が現実的な政治課題として動き始めている。 2026年4月16日、英国下院のウェストミンスター・ホールでNHSフェデレーテッド・データ・プラットフォーム(Federated Data Platform、以下FDP)をめぐる討論が行われた。ここで保健・社会福祉省の政務次官ズビル・アーメド(Zubir Ahmed)は、パランティアが手がけるFDP契約について、来春のブレイククローズで打ち切られる可能性があるとの認識を示した。健康イノベーション・患者安全担当