Wayland

Rust製X11サーバーyserver 1.4。SteamとChromeがGPU加速に対応

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Rust製X11サーバーyserver 1.4。SteamとChromeがGPU加速に対応

RustとAIで一から書かれたX11サーバーyserverが、バージョン1.4でGPU加速とKDE Plasmaの動作確認を果たした。6月の公開から2か月足らずで、外部から3人の開発者がパッチを送るプロジェクトになっている。 ChromeとSteamが動いた理由 yserver 1.4の目玉は、GLXピクセルバッファの実装だ。 従来のyserverでは、ChromeやSteamのようなGPU加速を前提とするアプリケーションが描画を正しく処理できなかった。ピクセルバッファがソフトウェア側で処理されており、GPUのピクスマップに紐づいていなかったためだ。1.4ではこの処理を改め、GLXピクセルバッファを実際のGPUピクスマップで裏付ける実装に切り替えた。 これにより、ChromeとSteamでWebGLが動作するようになった。 ただし完全ではない。ChromeでGPUパスが有効になったことで、メニューの描画が一部黒く表示される不具合が確認されている。Steamのメニュー描画にも同じ問題が波及しており、開発者のヨス・デハース(Jos Dehaes)氏はWebGLの有効化コミットを

AIを用いて開発したLinuxデスクトップ環境「Starling」が公開 実装内容を確認

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AIを用いて開発したLinuxデスクトップ環境「Starling」が公開 実装内容を確認

Swiftで書かれたシェル、Cによる独自のWaylandコンポジター、X11サーバーまで内蔵。1人の開発者がClaudeと6カ月で組み上げたLinuxデスクトップ環境「Starling」が公開された。 ブラウザの中で動くデスクトップとは違う 「AIでデスクトップ環境を作った」という話は、これが初めてではない。 過去にも同様の試みはあった。ただ、その大半はブラウザのタブの中に描画されたデスクトップ風のUIか、起動画面だけ存在するモックアップか、自前のアプリしか動かない閉じたシステムだった。「AIが作った」という看板は派手でも、デスクトップとして使える段階には届いていなかった。 Starlingは違う。GPUを直接駆動し、ChromeやZoom、Slackをネイティブに動かす。ログイン画面から選んでサインインすれば、ログアウトするまでそれが自分のデスクトップになる。 開発者が公式サイトで示している判定基準は明快だ。デスクトップの本質的な仕事とは、見知らぬ他人が何年も前に書いたプログラムを、そのプログラム側が何も知らない環境の上で同時に動かすことにある。自作アプリだけが動くシステ

SDLの上にXlibを再実装、libx11-compat公開

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SDLの上にXlibを再実装、libx11-compat公開

X11アプリのソースコードを一切変更せずに、macOSやWayland環境で動かす。そんな互換レイヤーが公開された。 X11を捨てられない現実に向けた、もう一つの答え GNOMEがX11バックエンドを完全削除し、KDE PlasmaもX11セッションの廃止に向けて動いている。Linuxデスクトップの表示基盤はWaylandに収束しつつある。 それでも、何十年もX11のAPI(Xlib)に依存してきたアプリケーションは残り続ける。 台湾・国立成功大学のホアン・チンチュン(Ching-Chun "Jim" Huang)氏が開発するlibx11-compatは、この問題への新しい回答だ。XlibのクライアントライブラリをSDL(SDL2/SDL3)、SDL_ttf、Pixmanの上にインプロセス(同一プロセス内)で再実装し、Xサーバーなしで既存のX11アプリを動作させる。 設計上の要点は「Xサーバーの代替ではない」という割り切りにある。libx11-compatはX11のワイヤプロトコルを再実装するものではなく、Xlibのクライアント側APIだけをSDLの描画・イベント処理で差し

CachyOS×NVIDIA環境でGNOMEがKDEを逆転

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CachyOS×NVIDIA環境でGNOMEがKDEを逆転

ネイティブLinuxベンチマークでGNOME Shell 50.3がKDE Plasma 6.7.2を上回った。3月のUbuntu 26.04テストで約47%もの差をつけられていたGNOMEが、舞台をCachyOSに移して巻き返している。 Ubuntu 26.04での大差は何だったのか 3月、Ubuntu 26.04ベータ版でのAMD Radeon RX 9070 XTを使ったテストでは、KDE Plasma 6.6がGNOME 50に対して幾何平均で約47%の性能優位を示していた。NVIDIAドライバR595環境でも約21%の差がついている。「Linuxでゲームをするなら、デスクトップ環境の選択もパフォーマンスに影響する」という認識が広がった。 KDE Plasmaの圧勝。それが4ヶ月前の結論だった。 今回のテストでは、Razer Blade 18にCachyOSを入れ、GeForce RTX 5090 Laptop GPU(NVIDIAドライバR610)でKDE Plasma

Plasma 6.8、SteamとDiscordに影と角丸を自動適用

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Plasma 6.8、SteamとDiscordに影と角丸を自動適用

KWinがCSDウィンドウのドロップシャドウと角丸を自動で描画する。System MonitorにはCPUアフィニティ設定が追加された。 影のないウィンドウに影を KDE Plasmaでは、ウィンドウの装飾をコンポジタ(KWin)に委ねるか、自前で描画するかがアプリごとに異なる。GTKアプリの多くはドロップシャドウを自前で描き、QtアプリはKWinに任せる。 問題は「どちらもしない」アプリだ。SteamやDiscordはまさにこれで、Plasmaデスクトップ上で影もアウトラインも角丸もない四角い窓として表示される。デスクトップ全体の統一感が崩れる原因だった。 Plasma 6.8で、KWinの開発者ヴラッド・ザホロドニー(Vlad Zahorodnii)氏がこの問題を解決した。CSD(クライアントサイドデコレーション)でありながらドロップシャドウを描画しないウィンドウを検出し、KWinがドロップシャドウ、アウトライン、角丸を自動で付与する。 技術的には、デコレーションテーマがメタデータで"shadow"と"titled"の2スタイルへの対応を宣言し、KWinがウィンドウの状

アセンブリだけでX11サーバーを書いた男のデスクトップ

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アセンブリだけでX11サーバーを書いた男のデスクトップ

ノルウェーの開発者が、x86_64アセンブリで書かれたX11サーバー「Frame」を公開した。外部ライブラリへの依存はゼロ。FirefoxとGIMPが動く環境を、この1人が日常使いしている。 Linuxカーネルの上に、アセンブリだけで積む ゲイル・イーセネ(Geir Isene)氏が7月に公開したFrameは、x86_64アセンブリで書かれたX11ディスプレイサーバーだ。frame.asmという1本のファイルに約2万5000行のアセンブリが収まっている。 Mesa、FreeType、Xlib、libcのいずれにも依存しない。Linuxのシステムコールを直接呼び、DRM/KMS(カーネルのディスプレイ制御インタフェース)とevdev(入力デバイスインタフェース)を介してX11ワイヤプロトコルを実装している。 ビルドはNASMでアセンブルしてリンカで結合するだけ。生成物は単一のスタティックELFバイナリになる。 イーセネ氏はFrameを含む一連のアセンブリ製ツール群をCHasm(CHange to ASMの略)と呼んでいる。ウィンドウマネージャのtile、ターミナルエミュレータ

Plasma 6.7、X11最後のベンチマークでWaylandに軍配

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Plasma 6.7、X11最後のベンチマークでWaylandに軍配

KDE Plasma 6.8がX11セッションを廃止する3か月前、X11をサポートする最後のPlasmaでゲーミング性能を計測した結果が出た。WaylandはX11と同等か、それ以上だった。 RTX 5090 Laptop搭載機で6タイトルを比較 マイケル・ラレイベル(Michael Larabel)氏が7月10日に公開したベンチマークは、KDE Plasma 6.7.2のWaylandセッションとX11セッションをNVIDIAのGPU環境で直接比較したものだ。 KDE Plasma 6.7 X11 vs. Wayland Session Gaming Performance For NVIDIA On CachyOSWith KDE Plasma 6.7 now having seen a few point releases to further polish this last

映画業界がWayland移行に本腰を入れる

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映画業界がWayland移行に本腰を入れる

VFXとアニメーションの制作現場は、長年Linux上のX11に依存してきた。そのX11が消える。RHEL 10からXorgサーバーは削除され、GNOMEもX11コードを完全に落とした。デスクトップLinuxの世界ではWaylandへの移行がほぼ完了したが、プロの映像制作現場では話が違う。ペンタブレット、カラーマネジメント、スタジオ間のリモートアクセス、数百人のアーティストが同時に使う商用・自社製ツール群。X11の上に積み上げてきたワークフロー全体が、Waylandで同じように動く保証はまだない。 業界横断のワーキンググループが発足 Academy Software Foundation(ASWF)と視覚効果協会(VES)の技術委員会は現地時間6月24日、「Wayland for Artists Working Group」の設立を発表した。VFX・アニメーション業界全体でWayland移行の課題を洗い出し、ロードマップを策定するための中立的な場だ。 ASWFは米映画芸術科学アカデミーとLinux Foundationが2018年に設立した組織で、OpenEXR、OpenVDB、