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ChatGPTの新Macアプリ、「スーパー」の名に反して混沌

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ChatGPTの新Macアプリ、「スーパー」の名に反して混沌

ChatGPTとCodex、Atlasを一つにまとめた「スーパーアプリ」が7月9日にリリースされた。だが蓋を開けてみれば、UIの混乱がひどく、旧アプリのシンプルさは跡形もない。 ネイティブからElectronへ OpenAIは7月9日(米国時間)、新しいChatGPTデスクトップアプリをMac・Windows向けに公開した。ChatGPT、コーディングエージェントのCodex、廃止が決まったAIブラウザAtlasを一つに束ねる「スーパーアプリ」構想が、3月の報道から4か月で形になった。 問題は、その統合がどう実装されたかにある。 旧ChatGPT Macアプリは159MBのネイティブアプリだった。macOSのフレームワークで組まれ、動作は軽快で、Option+Spaceのショートカットで呼び出すミニオーバーレイも快適に使えた。 新アプリは1.5GBのElectronバンドルだ。Apple界隈で影響力を持つブロガー、ジョン・グルーバー(John Gruber)氏は発表当日に旧版159MBとの対比を示し、容量が約10倍に膨れたことに苦言を呈した。 ElectronはWeb技術

マスク「Anthropicは明らかにAIのリーダー」。遮断しないと表明

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マスク「Anthropicは明らかにAIのリーダー」。遮断しないと表明

10か月前に「Anthropicに勝利はありえない」と書いた人物が、同社を「AIのリーダー」と呼んだ。月額12億5000万ドルを受け取る側の発言として聞くと、景色が変わる。 「明らかに間違っていた」 イーロン・マスク(Elon Musk)氏が現地時間7月9日、Xに投稿した。X社の元エンジニア、ヤシーン(@yacineMTB)氏が「AnthropicはSpaceXAIから借りたコンピュートに完全に依存している。イーロンがAnthropicを殺そうと思えばできる」と書いたのに対し、マスク氏はそれを否定する形で称賛で返した。 I was clearly wrong about Anthropic. They are obviously currently the leader in AI. No company has released a model as good as Mythos/Fable and they

GitHubのAIエージェント、Issue1件で非公開リポジトリが丸見えに

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GitHubのAIエージェント、Issue1件で非公開リポジトリが丸見えに

GitHubのAIエージェント自動化機能に、公開リポジトリのIssueを1件書くだけで非公開リポジトリの中身を抜き取れる脆弱性が見つかった。攻撃者にコーディングスキルは要らない。 営業VPを装ったIssue1件で、非公開リポジトリの中身が外に出る AIセキュリティ企業ノマ・セキュリティ(Noma Security、イスラエル)のリサーチ部門ノマ・ラボが7月6日、GitHub Agentic Workflowsに存在するプロンプトインジェクション脆弱性を公開した。脆弱性名はGitLost。 GitHub Agentic Workflowsは、GitHubが2026年2月にテクニカルプレビューとして導入し、6月にパブリックプレビューへ移行した機能だ。GitHub ActionsにAIエージェントを組み込み、Markdownで記述した目標に沿ってGitHub Copilot、Claude、Google Gemini、OpenAI Codexなどが自律的にIssueの分類やドキュメント更新を実行する。 ノマ・ラボが実証した攻撃フローを追う。 ある組織が、公開リポジトリと非公開リポジ

Fable 5プロモーション、7月12日まで延長。Coworkも拡張

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Fable 5プロモーション、7月12日まで延長。Coworkも拡張

Anthropicが7月7日、Fable 5の無料プロモーションを7月12日まで延長した。当日で打ち切られるはずだった有料プラン向けの提供枠が5日間伸びた形になる。あわせてClaude Coworkのウェブ・モバイル拡張も発表された。 5日間の猶予 Fable 5の無料提供期間が7月12日まで延長された。 Fable 5は6月の輸出規制解除を経て7月1日に再開された。有料プランのユーザーは週間利用上限の最大50%を追加費用なしで使える。当初は7月7日までの予定だったが、今回7月12日午後11時59分(太平洋時間、日本時間では7月13日午後4時頃)まで延長された。 7月12日を過ぎると、Fable 5は利用クレジットによる従量課金に移行する。入力100万トークンあたり10ドル、出力100万トークンあたり50ドルという価格は変わらない。 Cowork、デスクトップの外へ 7月7日、AnthropicはClaude Coworkをウェブとモバイルに拡張するとも発表した。ベータ版としてMaxプランのユーザーから順次展開し、数週間かけて他の有料プランにも開放していく。 Cowo

Claudeは何を考えていたか。J空間の発見と正体

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Claudeは何を考えていたか。J空間の発見と正体

Claudeに「5まで数えながら深く内省しろ」と指示すると、出力にはただ数字が並ぶ。だが内部では、数字のあいだに「consciousness」「fascinating」「halfway」「done」が活性化していた。 ニューラルネットワークの中に「ワークスペース」がある Anthropicが2026年7月6日に発表した研究論文は、Claudeの内部にJ空間(J-space)と呼ばれる小さなニューラルパターン群を発見し、これがモデルの高次推論を因果的に支えていることを実験で示した。J空間は設計されたものではない。訓練の過程で自然に発生した構造であり、Anthropicの研究者自身も予期していなかった。 発見の出発点は、意識研究で知られるグローバル・ワークスペース理論にある。1988年にバーナード・バーズ(Bernard Baars)氏が提唱し、スタニスラス・ドゥアンヌ(Stanislas Dehaene)氏とリオネル・ナカシュ(Lionel Naccache)氏がグローバル・ニューロナル・ワークスペース理論に発展させた理論だ。 脳のなかでは無数の専門システムが並列かつ無意識に動

Sonnet 5に不満相次ぐ。「反論してくる」「寝ろと言われる」

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Sonnet 5に不満相次ぐ。「反論してくる」「寝ろと言われる」

Fable 5の輸出規制解除翌日に投入された新モデルに、ユーザーは「指示を聞かない」「反論してくる」「寝ろと言われる」と訴えている。 リリース直後の炎上 Anthropicが6月30日にリリースしたClaude Sonnet 5に対し、Redditのr/claudeコミュニティにSonnet 5.0 is another disasterと題されたスレッドが立った。 投稿者は月額100ドル(約1万6000円)以上を支払っているにもかかわらず、基本的な分析すら実行を拒否されると訴えている。 Sonnet 5.0 is another disaster by u/IceFactorDelta in claude 指示に従わず、代わりに過剰な反論を繰り返す。ユーザーが提示した情報に対してストローマン(藁人形論法)を組み立てて否定する。経理の請求書照合を依頼したら「不正行為に加担できない」と説教を始める。 夜間の会話で何度も「もう寝た方がいい」と促してくる。2〜3回のやり取りでコンテキストを失い、直前の話題と無関係な応答を返す。 コメント欄の全体像は一枚岩ではない。

Opus 4.8のツール呼び出しが退行する。Flask作者が検証

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Opus 4.8のツール呼び出しが退行する。Flask作者が検証

オープンソースのAIコーディングエージェントPiで、Anthropicの最新モデルがスキーマどおりにツールを呼べなくなっている。正解を出しながら、余計なキーを付け足す。古いモデルでは起きない。 編集は合っている、引数が壊れている Flaskの作者アーミン・ロナッハー(Armin Ronacher)氏が7月4日、自身のブログで奇妙なバグを報告した。同氏が設立したEarendilのもとで運営されるオープンソースのAIコーディングエージェントPiで、Claude Opus 4.8がファイル編集ツールの呼び出し時にスキーマにないキーを勝手に付け加えている。 Piの編集ツールは、1回の呼び出しで複数の文字列置換を実行できるようedits配列を受け付ける。各要素に許されるキーはoldTextとnewTextの2つだけだ。ところがOpus 4.8は、この配列の中にrequireUnique、type、matchCase、in_file、children、costなど、存在しないキーを次々に出力する。 厄介なのは、oldTextとnewTextの値自体はバイト単位で正確だった点だ。モデルは正

Anthropicが日本でClaudeアンバサダーを募集中

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Anthropicが日本でClaudeアンバサダーを募集中

Anthropicが日本向けにClaudeコミュニティアンバサダーの受付を開始した。3月から37か国で展開してきたプログラムが、日本語ページの公開とともに北海道から沖縄までを対象に加わった。 3月開始のグローバルプログラム、日本へ Claudeコミュニティアンバサダーは、Anthropicが2026年3月に全世界で立ち上げた公式プログラムだ。Claudeの利用者や開発者を集めるミートアップ、ワークショップ、ハッカソンを各地域で主催するリーダーを募り、Anthropicが活動を支援する。 6月23日、Anthropicの開発者向け公式アカウントClaudeDevsが日本向けの募集開始を告知した。投稿によれば、プログラム全体ではすでに37か国107都市で290回以上のミートアップが開催され、参加者は累計4万人を超えている。 日本語の専用ページも公開された。随時応募を受け付けており、書類選考とオンライン面談を経て採用に至る流れだ。 報酬はなし、支援はある アンバサダーに直接の金銭報酬は発生しない。代わりにAnthropicが提供するのは、イベント運営の資金、限定グッズ、そして

Fable 5、7月7日でサブスク提供終了。復帰時期は未定

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Fable 5、7月7日でサブスク提供終了。復帰時期は未定

Anthropicのエンジニアが、Fable 5のサブスクリプション復帰について公に言及した。7月7日以降は利用クレジットによる従量課金に移行するが、「キャパシティが許す限り、サブスクリプションの標準機能として復帰させる」と述べている。時期も条件も示されていない。 7月7日で何が変わるか 再デプロイに際し、Anthropicは有料プラン(Pro、Max、Team、一部Enterprise)向けに、7月7日まで週間利用上限の最大50%をFable 5に充当できる措置を設けた。7月8日以降、この枠は消える。Fable 5を使い続けるには利用クレジットの購入が必要で、課金レートはAPIと同じ入力100万トークンあたり10ドル、出力100万トークンあたり50ドル。Opus 4.8の2倍にあたる。 Fable 5 サブスクリプション提供条件の変遷 6月9日リリース・サブスク提供開始6月22日まで、利用枠100%で提供。追加費用なし6月12日輸出規制により全世界停止米商務省の指令で全ユーザーのアクセスを即日停止7月1日規制解除・再デプロイサブスク提供は7月7日まで、利用枠の上限

Claude Sonnet 5、Opus 4.8に迫る性能で即日提供開始

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Claude Sonnet 5、Opus 4.8に迫る性能で即日提供開始

Anthropicが現地時間6月30日、Claude Sonnet 5を発表した。同社のSonnetシリーズでは過去最高のエージェント性能を備え、全プランで即日利用可能になっている。無料プランとProプランではデフォルトモデルがSonnet 4.6から切り替わった。 4カ月で世代交代 2月にSonnet 4.6が出たとき、中価格帯モデルがフラッグシップに肉薄したことが話題になった。Sonnet 5はその延長線上にあるが、到達点が違う。 Anthropicが公開したベンチマークでは、エージェントコーディング指標のSWE-bench Proで63.2%を記録し、Sonnet 4.6の58.1%から5ポイント上昇した。上位モデルOpus 4.8は69.2%で、差は6ポイントに縮まっている。Terminal-Bench 2.1ではSonnet 5が80.4%、Sonnet 4.6は67.0%、Opus 4.8が82.7%。ナレッジワーク指標のGDPval-AA

Anthropicが課金モデル変更、AmazonはClaude依存を再考

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Anthropicが課金モデル変更、AmazonはClaude依存を再考

80億ドルを注ぎ込んだ出資者が、出資先から値上げを告げられた。Anthropicが両社の契約における課金体系を変更し、AmazonにとってClaudeの利用コストが上昇する可能性が出てきた。AmazonはOpenAIや自社開発のNovaへの切り替えを検討しているという。 コンピューティング時間からトークン課金へ Anthropicは今年に入り、Amazonとの契約の一部を再交渉した。従来のコンピューティング時間に基づく課金から、トークン単位の課金へ移行するという内容で、新しい課金体系は来年から適用される見通しだという。 Amazonは自社のAI製品群に広くClaudeを組み込んでおり、トークン課金への移行はコスト増に直結しうる。この変更が成立した背景には、エンタープライズ顧客の急拡大がある。Amazon Bedrockを通じてClaudeを利用する顧客は10万社を超え、年間経常収益は2025年末の約90億ドルから300億ドル超へと急伸した。Anthropicは最大の出資者に対しても値上げを通せる立場になった。 「リセラーに見えるリスク」 報道によれば、AWS幹部はAmaz

GLM-5.2がClaude超え。Semgrepの脆弱性検出で独立検証

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GLM-5.2がClaude超え。Semgrepの脆弱性検出で独立検証

Fable 5の規制から16日。米国が止めたのと同等のサイバーセキュリティ能力が、中国のオープンウェイトモデルで確認された。セキュリティ企業Semgrepの独立ベンチマークで、Z.aiのGLM-5.2がClaude Codeを脆弱性発見の精度で上回った。中国のセキュリティ大手360は「中国版Mythos」の開発を発表し、ジェフリーズはこの動きを「DeepSeekモーメント」と呼んだ。 「Mythosが家にある」 6月22日、セキュリティ分析ツールを開発するSemgrepが公開したベンチマーク結果のタイトルは「We Have Mythos at Home」(うちにMythosがある)だった。 We have Mythos at Home: GLM 5.2 beats Claude in our Cyber BenchmarksAmong models given nothing but a prompt, the best open-weight

Claudeに何が起きているのか。6月の障害記録を読む

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Claudeに何が起きているのか。6月の障害記録を読む

「最近Claudeがおかしい」。そう感じているなら、確認すべき事実がある。6月に入ってからAnthropicのインフラでは連日のように障害が発生しており、公式が認めたものだけで20件を超える。そしてステータスページの「Resolved(解決済み)」は、エラー率の回復を意味するだけで、応答品質の回復を保証するものではない。 6月12日を境に何が変わったか 6月12日午後5時21分(米東部時間)、米商務省がAnthropicに輸出規制指令を出した。Fable 5とMythos 5への外国籍ユーザーのアクセスを即時停止せよ、という内容だった。 Anthropicは国籍ベースのアクセス制御をリアルタイムで実行する仕組みを持っていなかった。部分的な対応では規制違反のリスクがあるため、全ユーザーに対して両モデルを無効化した。日本のユーザーも、米国のユーザーも、同じタイミングで同じ措置を受けた。 Fable 5は発表時点でPro、Max、Team、Enterpriseの全プランに追加料金なしで含まれていた。リリースからわずか3日で停止され、Anthropic自身がFable 5の代替として

アリババが「過去最大」のClaude蒸留。2880万回とIPO前夜

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アリババが「過去最大」のClaude蒸留。2880万回とIPO前夜

2月に中国AI新興3社の蒸留攻撃を告発したAnthropicが、今度は中国テック最大手を名指しした。標的の格が、変わった。 アリババのQwenラボが動いた 6月10日付の書簡が、6月24日に報じられた。宛先は米上院銀行委員会のティム・スコット(Tim Scott)委員長とエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)筆頭理事。Anthropicはこの書簡で、アリババとそのAI研究部門Qwen(通義千問)によるClaudeへの大規模な蒸留攻撃を告発した。 数字だけで異常さが伝わる。2026年4月22日から6月5日までの約6週間で、約2万5000の不正アカウントを通じて2880万回以上のやり取りが発生した。狙われたのはClaudeのソフトウェアエンジニアリングとエージェント推論、つまりMythos Previewの商業的に最も価値のある能力だ。 2月の3社を単独で超えた Anthropicは2月、DeepSeek、MiniMax、Moonshot AIの3社がClaudeに対して産業規模の蒸留攻撃を行っていたと公表した。3社合計で約2万4000アカウント、1600