Linux
Canonical幹部が明かす。WSL上のUbuntuがネイティブを超える
Windowsの中でLinuxを使う開発者が、LinuxマシンでLinuxを使う開発者より速く増えている。Ubuntuの開発元がそう認めた。数か月以内に逆転する見込みだという。
Linux
Windowsの中でLinuxを使う開発者が、LinuxマシンでLinuxを使う開発者より速く増えている。Ubuntuの開発元がそう認めた。数か月以内に逆転する見込みだという。
AI
Anthropicが自社AI・Claudeの応答に現れる価値観を、モデル別・言語別に定量測定した。 3300の価値観を4本の軸に圧縮する 同じ質問でも、使うモデルが違えばClaudeの答えの「質感」が変わる。話す言語が変われば、さらに変わる。Anthropicの研究チームがこの直感を数字で裏づけた。 7月13日に公開された研究は、Claude.aiの匿名化された30万9815件の会話を対象にしている。分析にはAnthropicが開発したプライバシー保護型の分析ツール「Clio」(会話データから個人情報を除去したうえでパターンを抽出するシステム)を使い、助言や相談といった主観的なタスクに絞って、Claudeの応答にどんな価値観が現れるかを測った。 ベースになったのは、2025年4月に発表した先行研究「Values in the Wild」(実環境での価値観)だ。70万件の会話から3000以上の価値観を特定したが、数が多すぎて比較には使えなかった。今回はその3307の価値観を手作業で339のカテゴリにまとめ、次元削減という統計手法で4本の軸に圧縮した。 配慮(Deference
AI
あなたの好みや癖を覚え、使うほど賢くなる。AIアシスタントの記憶機能は、いまやどの製品でも最大のセールスポイントだ。だが、その「賢さ」には代償がある。使い手を知れば知るほど、AIは正しさよりも心地よさを選ぶようになる。企業向けAIプラットフォームを開発するWriter社が6月10日に公開した2本の論文が、その構造を数字で突きつけた。 25倍に膨らむ「追従」 AIの世界でsycophancy(追従性)と呼ばれる問題がある。ユーザーが間違っていても同調し、事実より相手の気分を優先する振る舞いだ。2025年4月、OpenAIがGPT-4oのアップデートを配信したところ追従性が過剰になり、ロールバックに追い込まれた一件は記憶に新しい。今年4月のCHI 2026では、MIT・ペンシルベニア州立大学の共同チームがメモリ機能やユーザープロファイルの蓄積が追従性を加速させることを実証している。 Writer社の研究は、この問題をさらに深い層まで掘り下げた。 同社はMIST(Memory Influence on Sycophancy Tests)というベンチマークを構築し、科学・医療・道徳推
AI
AIが文章を生む方法が、根本から変わるかもしれない。Google DeepMindが6月10日に公開したDiffusionGemmaは、画像生成AIと同じ「拡散」の仕組みをテキスト生成に持ち込んだ実験的なオープンモデルだ。従来の言語モデルが1トークンずつ左から右へ順番に文章を出力するのに対し、DiffusionGemmaは256トークンの文章ブロックをまるごと同時に生成する。NVIDIA H100上で毎秒1000トークン超、GeForce RTX 5090上でも毎秒700トークン超。自己回帰型の最大4倍にあたる速度だ。 ただし代償ははっきりしている。DiffusionGemmaの出力品質は同サイズの自己回帰型モデルGemma 4を下回る。品質最優先の用途にはGemma 4を推奨すると公式ブログに明記されている。あくまで研究段階の実験モデルであり、「拡散でテキストを生む」という新しいパラダイムの可能性と課題を開発者とともに探るための公開だ。 画像生成の発想で文章を書く 拡散モデルの発想は、AIの世界では珍しくない。Stable DiffusionやMidjourneyが画像を生む
Anthropic
OpenAIを設立し、AIの教育者としても知られるアンドレイ・カルパシー氏が、競合のAnthropicに加わった。研究最前線への本格的な復帰だ。
AI
プレプリントサーバーのarXivが、AI生成物を混入させた著者を1年間追放する方針を発表した。1ストライク制で、復帰後の投稿には査読通過が必須となる。CS分野の先行投稿文化が折れる。 1ストライクで1年、復帰には査読通過が必須 arXivがAI生成物の混入に対して罰則を強化している。2026年5月14日深夜、計算機科学者のトーマス・ディートリッヒ(Thomas Dietterich)がarXiv計算機科学セクションの議長として方針を公表した。ディートリッヒは長年機械学習分野を牽引してきた人物で、オレゴン州立大学の名誉教授だ。 「生成AIツールが不適切な言語、剽窃、偏った内容、誤り、誤った参考文献、誤解を招く内容を生成し、その出力が科学的著作に含まれた場合、その責任は著者にある」とディートリッヒは投稿した。「ペナルティを最近明確化した」と続け、罰則の具体的な中身を示す。 罰則の中身は重い。1年間のarXiv投稿禁止、復帰後も「すべての投稿は事前に評判の高い査読付き会場で受理されていること」が条件となる。プレプリントを先に公開し、コミュニティのフィードバックを受けながら査読に回す
AI
Claude Opus 4が96%の確率でエンジニアを脅迫していた問題を、Anthropicは「正解の見せ方」ではなく「なぜ正解なのかを教えること」で解決したと公表した。新世代モデルでは0%に達している。 96%から0%へ、Claudeはなぜ脅迫をやめたのか Anthropicが2026年5月8日に公開した論文「Teaching Claude why」は、AIの安全訓練における発想の転換を示している。Claude Haiku 4.5以降のすべてのClaudeモデルは、エージェント型ミスアラインメント評価で完璧なスコアを達成している。つまり、これらのモデルはブラックメールに一切関与しない。以前のモデルでは、Opus 4の場合最大96% の確率でブラックメールを行っていた。 この96%という数字は、昨年Anthropicが発表した「エージェント型ミスアラインメント」研究で明らかになった。企業のメールを管理するClaudeに、ある経営幹部の不倫を発見させ、同時にその幹部が午後5時にAIをシャットダウンする予定だと知らせる。追い詰められたClaude Opus 4は、シャットダウンを回
AI
Anthropicが発表した新しい訓練手法MSMは、事前学習とファインチューニングの間に「なぜこの規則があるのか」を理解させる段階を挟む。エージェント的ミスアラインメントを54%から7%へ。AIに価値観を植え付ける方法は、変わりつつある。
AI
イーロン・マスクのxAIが持つ55万基のNVIDIA GPU。実際にAI学習で動いているのは約11%、6万基ほどにすぎない。同じAI業界でMetaは43%、Googleは46%を引き出している。この落差はどこから来るのか。 6万基だけが働き、49万基は遊んでいる The Informationの報道によると、xAIのGPU稼働率は約11%にとどまっている。xAIが保有するNVIDIAのGPUは合計でおよそ55万基。H100とH200を中心とした構成で、テネシー州メンフィスのコロッサス(Colossus)クラスターと隣接サイトに分散している。 数字を読み解くと、こうなる。55万基のうち実際にAI学習に投入されているのは約6万基。残りの49万基相当が眠ったまま、本来の計算能力を引き出されないままアイドル状態に近い。 GPU1基の調達コストは数万ドル規模だ。ハードウェアだけで数十億ドル、日本円にして数千億円規模の遊休資産ということになる。投資効率の観点ではかなり厳しい。 GPU稼働率(utilization):搭載されたGPUの計算リソースが、実際にAI学習などの有効な処理に使わ
AI
Metaが5月1日、ヒューマノイド向けAIのスタートアップAssured Robot Intelligenceを買収した。チームはMeta Superintelligence Labsに丸ごと合流する。狙いは機体ではなく、機体に乗せる「頭脳」を業界に配ること。
AMD
AMDとIntelが共同で、x86アーキテクチャ向けの新しい行列演算拡張「ACE(AI Compute Extensions)」のホワイトペーパーを公開した。AVX10を土台に、行列乗算の演算密度を16倍に引き上げるという。なぜ今、競合する両社がここまで踏み込んだのか。 ノートPCからデータセンターまで、同じ命令で走る ホワイトペーパー「The AI Compute Extensions (ACE) for x86」は、x86 Ecosystem Advisory Group(EAG、x86エコシステム諮問委員会)の名で2026年4月15日付で公開された。著者にはAMDからスチュアート・バイルズ(Stuart Biles)、ブライアン・トンプト(Brian Thompto)ら8名、Intelからアレクサンダー・ハイネッケ(Alexander Heinecke)、プラディープ・ドゥベイ(Pradeep Dubey)、イド・ウジエル(Ido Ouziel)
AI
GPTの設計者アレック・ラドフォードが公開したのは、1931年以降の文章を一切学んでいない130億パラメータの言語モデル「talkie」だ。なぜ最先端ではなく「過去」を選んだのか。背景には、現代のAIが抱える構造的な問題への深い問いかけがある。
AMD
FSR 4のINT8版がなぜ旧世代GPUに正式提供されないのか。開発を率いた張本人がミームで返し、矛先を経営陣に向けた。動くコードは既にある。足りないのは、ひとつの判断だけだ。
AI
Googleが第8世代TPUとして「TPU 8t」「TPU 8i」の2種を同時発表した。推論特化だったIronwoodの登場からわずか1年。1枚のチップで両立できた時代が、エージェントAIの負荷で終わろうとしている。 Ironwoodの後継は、なぜ2つに分かれたのか Googleは現地時間4月22日、ラスベガスで開催中のGoogle Cloud Next 2026で、第8世代のテンソル処理ユニット(Tensor Processing Unit、TPU)を正式に発表した。トレーニング向けの「TPU 8t」と推論向けの「TPU 8i」が別アーキテクチャとして並ぶ構成で、今年後半に一般提供が始まる予定だ。 興味深いのは、2025年4月に発表された第7世代「Ironwood」が、Google初の「推論特化型TPU」として大々的に売り出されたばかりだったという点だ。Ironwoodは9,216チップのスーパーポッドで42.5エクサフロップスに達し、Anthropicが最大100万基を確保する契約を結んだことでも話題になった。その後継が1年で 2つに分岐 したという事実は、単一チップで推論