ロボット

NVIDIAがロボット安全基盤を発表。自動運転の技術をヒューマノイドへ転用

AI

NVIDIAがロボット安全基盤を発表。自動運転の技術をヒューマノイドへ転用

ヒューマノイドロボットが倉庫で人間の隣に立ち始めた。だが「隣に立てる」ことと「隣に立っていい」ことの間には、まだ何も敷かれていない。NVIDIAが現地時間6月22日に発表した「Halos for Robotics」は、その空白を埋めようとする試みだ。 自動運転で作った安全の骨格を、ロボットに移す Halosという名前に聞き覚えがあるなら、それは正しい。NVIDIAが2025年3月に発表した自動運転車向けのフルスタック安全システムがHalosだ。ハードウェアからOS、AIの挙動制限、第三者認証まで、すべてを一本の設計思想で貫く。Mercedes-Benzの新型CLAへの搭載をはじめ、自動車産業での実装が進んでいた。 今回の発表は、その安全設計をロボティクス領域に拡張するものだ。構成は3層。ハードウェア層にあたるNVIDIA IGX Thorとセンサ接続モジュールのHoloscan Sensor Bridge、ソフトウェア層にあたるHalos OS(安全関連の動作機能と安全アプリケーションを担うソフトウェアスタック)、そして認証準備を支援するHalos AI Systems Ins

アリババ・バイドゥ・BYD・ユニツリーを「中国軍支援企業」に認定、米戦争省が188社リスト確定

安全保障

アリババ・バイドゥ・BYD・ユニツリーを「中国軍支援企業」に認定、米戦争省が188社リスト確定

中国を代表するAI企業、EV大手、ロボット企業が「中国軍を支援している」と米政府に正式認定された。2月に公開・即撤回されていたリストの更新が、約4か月の空白を経て6月8日に確定した。 何が起きたか 米戦争省(Department of War)は6月8日、国防権限法(NDAA)の第1260H条に基づく「中国軍事企業リスト」の最新版を連邦官報に掲載した。今回の更新でアリババ(Alibaba)、バイドゥ(Baidu)、BYD、ユニツリー(Unitree)が新たに加わり、リストは計188社となった。 同省の公式発表はリストへの掲載理由を個社ごとに説明していないが、法律上は「中国人民解放軍・国防産業基盤・国防研究機関を所有・統制・提携・補助している」企業が対象と定義されている。いわゆる「軍民融合」戦略に関与していると見なされた企業が、この基準で選定されている。 掲載はただちに取引禁止や制裁を意味しない。ただし、2024年度の国防権限法により、2026年6月30日以降、掲載企業との連邦政府調達契約の締結・更新が禁止となる。間接取引の禁止はその1年後。このリストは商務省のエンティティリス

Amazon倉庫ロボット刷新、言葉で動き雇用も動く

AI

Amazon倉庫ロボット刷新、言葉で動き雇用も動く

Amazonが倉庫用ロボットProteus(プロテウス)の次世代機を発表した。最大の変化は、専用ソフトを使わず自然な言葉で指示を出せるようになったこと。「あそこの荷物をこっちに運んで」と話しかければ、ロボットが優先度もルートもタイミングも自分で判断して動く。欧州の物流網に100億ユーロ超(約1兆8500億円)を投じ、2万5000人の新規雇用も打ち出した。ただしAmazonには、2033年までに60万人分の仕事をロボットで不要にする計画があると報じられている。「支援であって代替ではない」。その言葉の重さは、自分の職場にロボットが来るかどうかで変わる。 同僚に話しかけるように 6月4日、Amazonはロンドン東方ダートフォードのフルフィルメントセンター(FC)で年次イベント「Delivering the Future」を開催し、次世代Proteusを披露した。 現行のProteusは米国25拠点で稼働している。ドック(搬入出口)周辺で最大約400kgのカートを自律搬送するが、活動範囲はそこに限られ、操作には専用のインターフェースが必要だった。 次世代機はこの2つの制約を外した。活

クマ撃退ロボ「モンスターウルフ」注文3倍、町工場が手作り

セキュリティ

クマ撃退ロボ「モンスターウルフ」注文3倍、町工場が手作り

赤い目を光らせ、うなり声でクマを追い払うオオカミ型ロボット「モンスターウルフ」に、いま全国から注文が殺到している。作っているのは北海道の小さな町工場。なぜ、いま製造が追いつかないほど求められているのか。 クマ被害が過去最多、その先で起きていること クマが人里に下りてくる。その状況が、いまも各地で続いている。 2025年度、クマによる人的被害は全国で 238人 、うち13人が命を落とした。出没件数は5万件を超え、いずれも過去最多を更新した。これまで最悪だった2023年度の被害219人・死者6人を、人数でも死者数でも大きく上回っている。 クマによる人的被害 ── 前回の最多記録と2025年度 項目 2023年度 (前回の最多) 2025年度 被害者数 219人 238人 うち死者 6人 13人 ※ 環境省の2025年度速報値。死者数は前回最多の2倍超で、2025年度は出没件数も5万件を超え過去最多を更新した。 数字だけ見ると、遠い話に思えるかもしれない。だが内訳をたどると、