宇宙
韓国ダヌリ、Falcon 9月面衝突の前後を撮影。史上初の即時記録
月にクレーターを刻んだロケットの残骸を、そのロケットで打ち上げられた探査機が撮っていた。
宇宙
月にクレーターを刻んだロケットの残骸を、そのロケットで打ち上げられた探査機が撮っていた。
Linux
Intelが7月に発表した宇宙向けSoCに、Linuxカーネルで最初のコードが入った。変更はわずか5行。
宇宙
SpaceXのStarship 13回目の飛行試験は、発射台で終わった。7月20日、エンジンを交換して再挑戦する。 33基のうち4基が沈黙した 現地時間7月16日17時45分(日本時間7月17日7時45分)、テキサス州スターベースから、Starship V3の2回目の飛行試験が始まるはずだった。 Super Heavyブースターに搭載された33基のRaptor 3エンジンに点火信号が送られた。29基は応答したが、残る4基が起動パラメータを満たさず、フライトコンピュータがT-0で自動中止を発動した。発射台と機体の双方を損傷から守る設計どおりの判断であり、打ち上げ窓はそこで閉じている。 イーロン・マスク(Elon Musk)氏は中止直後、2基のRaptorを交換すると表明した。問題の原因はまだ公表されていない。 上段と下段の切り離し(デスタック)が必要かどうかも不明のままだったが、SpaceXはブースターとShipをそれぞれ格納庫に戻し、エンジン交換と最終点検を3日間で完了させた。再組み立て後の機体は7月18日に発射台へ再設置されている。 Flight 13:中止
宇宙
夜の地上へ太陽光を反射する衛星Earendil-1の打ち上げを、米連邦通信委員会が7月9日に承認した。審査したのは無線通信と宇宙ゴミ対策だけで、巨大な鏡そのものを審査した機関はどこにもない。承認の8日前、天文学界はこの構想の影響を数字で示していた。 夜に太陽光を売る会社 米連邦通信委員会(FCC)は現地時間7月9日、カリフォルニアのスタートアップReflect Orbital(リフレクト・オービタル)に対し、実証衛星「Earendil-1(エアレンディル1号)」の打ち上げと運用を認可した。18m四方の薄膜反射鏡を軌道上で広げ、夜側の地上の指定した場所へ太陽光を数分間反射する。年内の打ち上げを予定しており、衛星本体の質量は142kg、運用高度は625km前後、光のスポットは直径約5kmになるという。 Reflect Orbitalは自らを「The Sunlight Company(太陽光の会社)」と名乗る。夜間の太陽光発電、建設現場や災害現場の夜間照明、農作物の生育調整。そうした使い道を挙げ、太陽光そのものを商品として売る構想を掲げている。 Earendil-1という名前は、ト
宇宙
SpaceXがFCCに提出した半年間報告書で、2025年12月から2026年5月までに260基のStarlink衛星を大気圏再突入で処分したことが明らかになった。さらに349基が退役済みで処分待ちの状態にある。焼却の規模が拡大する一方、FCCは衛星を環境審査の対象外にする提案を進めている。 半年で260基、前期より減少した理由 SpaceXはFCC(連邦通信委員会)への半年間報告書で、2025年12月1日から2026年5月31日の間に260基のStarlink衛星を制御デオービットで処分したと報告した。内訳は第1世代が176基、第2世代が84基。報告書時点でStarlinkの稼働衛星数は1万基を超えている。 この260基という数字は、前期(2024年12月〜2025年5月)の472基超から大きく減っている。これは第1世代衛星の退役がピークを過ぎつつあることを示唆する。2019年から2021年にかけて打ち上げられた初期の衛星群が設計寿命の約5年を迎え、集中的に処分された時期が過ぎたためだ。 一方で、同期間中に別途349基が退役処理を受けており、数ヶ月以内に大気圏再突入で廃棄され
テクノロジー
保有する現金は約1008億ドル(約16兆3000億円)。それでも、金を借りに来た。史上最大のIPOを終えたSpaceXが、今度は社債市場に乗り込んできた。 ロケット企業が債券市場へ SpaceXは現地時間6月22日、無担保優先債(シニア・アンセキュアード・ノート)の発行を発表した。上場からわずか10日。同社にとって初めての社債発行となる。 公式には調達規模を明かしていない。関係者の話として、200億ドル(約3兆2000億円)以上を目指すと報じられている。満期は5年物から30年物まで複数の年限が設定される見込みで、投資家向けの説明は22日から始まった。 格付けは3大機関が揃って投資適格を付与した。ムーディーズがBaa1、フィッチがBBB+、S&PグローバルがBBB。Starlink(スターリンク)の安定収益と、軌道打ち上げ市場での圧倒的シェアが評価された。フィッチは、2023年以降に地球から軌道へ運ばれた質量の80%以上をSpaceXが担ったと指摘している。 では、なぜこれだけの現金を抱えて借りるのか。 xAIの負債、200億ドルの借り換え 答えは2月に遡る。Space
宇宙
SpaceXがナスダック市場に上場した6月12日、初日の終値は160.95ドルだった。公開価格135ドルから19%の上昇。時価総額は一時約2.1兆ドル(約338兆円)に達し、750億ドル(約12兆円)を調達した史上最大のIPOは、イーロン・マスク(Elon Musk)氏を世界初のトリリオネアに押し上げた。 だが本題は株価ではない。 祝辞の裏にある10年の文脈 上場直後、NVIDIAがSpaceXチームへの祝賀を投稿した。約10年前のDGX-1からDGX Sparkまで、両社の関係を振り返る内容も添えられていた。 数時間後、マスク氏がこれに応じた。 Looking forward to taking our exciting partnership with Nvidia to the next-level https://t.co/WYxxC6V1CE — Elon Musk (@elonmusk) June 12, 2026
テクノロジー
2026年6月12日、スペースXがナスダック市場に上場した。ティッカーシンボルはSPCX。公募価格135ドルに対して初値は150ドル、終値は160.95ドル。初日の上昇率は約19%。時価総額は一時2.25兆ドル(約360兆円)に達し、終値ベースでも約2.1兆ドル(約336兆円)を記録した。史上最大のIPOを、宇宙企業がやり遂げた。 750億ドルの調達、サウジアラムコの2.5倍 スペースXは5億5,556万株を1株135ドルで売り出し、約750億ドル(約12兆円)を調達した。オーバーアロットメント(追加売出し枠)を含めると最大約860億ドル。2019年にサウジアラムコが記録した294億ドルの2.5倍を超える。 主幹事はゴールドマン・サックス。モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、JPモルガン・チェースの4社が続いた。 個人投資家への配分が異例だった。通常のIPOでは5〜10%にとどまるリテール枠を、スペースXは最大30%まで拡大する方針を打ち出していた。マスク氏を支持する個人投資家層を安定株主として取り込む狙いがあるとみられる。日本にも割り当てがあった。
宇宙
イーロン・マスク氏率いるSpaceXが6月11日、1株135ドルでIPOの価格を正式に決定した。調達額は約750億ドル(約12兆円)。2019年のサウジアラムコによる約256億ドルの記録を3倍近く塗り替え、資本市場の歴史を書き換えた。6月12日、ナスダックでティッカーシンボル「SPCX」として取引が始まる。 ただ、この記録的な数字の裏には、一般投資家が知っておくべき構造がある。 750億ドルの内訳 SpaceXは公式サイトに掲載した価格決定の発表文書で、クラスA普通株式5億5555万5555株を1株135ドルで売り出すと発表した。企業価値は約1兆7700億ドル(約284兆円)。米国上場企業のうち、初日から時価総額で7位前後に位置する計算になる。 引受団にはゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、JPモルガンの5社が主幹事として名を連ねる。さらに30日間の追加購入オプションがあり、最大8333万3333株を追加で引き受けられる。行使されれば、調達総額はさらに約112億ドル上積みされる。 需要は公募株数の4倍に達したと報じられている
AI
自社で世界最大のAI計算資源を持つGoogleが、なぜ他社のデータセンターに月額約1472億円を払うのか。その背景には、想定を超えたエージェントAI需要の爆発がある。 月額9億2000万ドル、約3年 SpaceXは6月5日、Googleとクラウドサービス契約を締結したことをSECへの届出で明らかにした。契約に基づき、GoogleはSpaceXに対して2026年10月から2029年6月まで月額9億2000万ドル(約1472億円)を支払い、約11万基のNVIDIA GPU、CPU、メモリなどの計算資源を利用する。9月までは割引料金で段階的にキャパシティが拡大される。 フルレートで計算すると、契約総額は約303億ドル(約4兆8500億円)に達する。 5月にAnthropicと締結した契約(月額12億5000万ドル、2029年5月まで)に続く2件目の大型案件だ。SpaceXのS-1によると、Anthropicの契約はColossus 1とColossus 2にまたがり約32万5000基のGPUを対象としている。2社合わせた年間契約額は約260億ドル(約4兆1600億円)。xAIが構築
宇宙
ロケットとAIと衛星通信を束ねた巨大企業が、750億ドル(約12兆円)を市場に求める。6月12日のナスダック上場に向け、イーロン・マスク氏はまたひとつ、前例のないやり方を選んだ。 「価格は自分で決める」 スペースXが6月3日、SEC(米証券取引委員会)に提出した書類で明らかにしたIPOの条件は、ウォール街の慣行を正面から無視するものだった。 通常、大型IPOでは公開価格に幅を持たせ、ロードショーで投資家の反応を見ながら最終価格を詰めていく。スペースXはその手順を踏まなかった。1株135ドル、調達額750億ドル、時価総額約1兆7500億ドル(約280兆円)。ロードショーに先立って固定価格を提示し、投資家にはそれを受け入れるかどうかだけを問う。 5億5560万株の新規発行。すべてが新株であり、既存株主の売却は含まれない。調達資金は全額、会社の事業拡大に充てられるという。マスク氏自身の持ち株には366日間のロックアップ(売却制限)がかかる。 ロードショーは6月4日に開始され、6月11日に価格を確定、翌12日にナスダックで取引が始まる見通しだ。ティッカーシンボルは「SPCX」。
AI
6月12日に迫るNasdaq上場を前に、SpaceXがIPO届出書を修正した。追加されたリスク要因のひとつが「水」だ。AIデータセンターの冷却に不可欠な水資源の確保が、電力と並ぶ事業上の制約になりうると、同社は投資家に警告している。 電力だけでは足りなかった SpaceXは5月20日にSECへS-1(目論見書)を提出し、6月1日にその修正版(S-1/A)を公開した。修正前の届出書では、データセンター拡張の主な制約として「経済的に実行可能な価格での電力供給」を挙げていた。修正版ではこれが「経済的に実行可能な価格での電力と水の供給」に書き換わっている。 追加された記述の趣旨はこうだ。大規模データセンターの運用には冷却のために大量の水が必要であり、水の確保はデータセンターの立地選定・建設・運用における重要な検討事項になっている。水不足や干ばつ、地域住民との水資源の競合、あるいは水利用に関する規制強化によって、冷却に十分な水を得られなくなるリスクがあるという。 なぜこのタイミングで追加されたのか。修正のきっかけは明らかにされていない。IPO前の審査期間中、SECはSpaceXに対して
宇宙
Blue Originの大型ロケットNew Glennが、エンジン燃焼試験中に爆発した。全長98mの機体は火球に呑まれ、発射台もろとも崩壊。だが本当の問題は、このロケットが飛び立つはずだった場所が消えたことにある。 ケープカナベラルの夜が裂けた 現地時間2026年5月28日午後9時頃、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地の第36発射施設(LC-36)。New Glennの第1段に搭載された7基のBE-4エンジンへの点火が始まった直後、異常が発生した。機体下部から火災が広がり、第1段が崩壊を始めると上段が傾き、落下。直後にメタン燃料と液体酸素に引火し、巨大な爆発が施設全体を包んだ。 ロケットを垂直に立てるトランスポーター・エレクターが消滅し、2基あった避雷塔のうち1基が倒壊したと報じられている。負傷者はいなかった。Blue Originのオーナーであるジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏は「非常に厳しい一日だった」と投稿し、「必要なものは何でも再建し、飛行に戻る」と述べた。 ロケットより重い「発射台の喪失」 ロケットは造り直せる。だが発射台はそうはいかない。 LC-3
宇宙
設立から24年。イーロン・マスク氏が「人類を多惑星種族にする」と言い続けた会社が、ついに上場書類を公開した。問題は、それが純粋なロケット会社ではなくなっていたことだ。