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Linuxゲーミングのアンチチート問題にオープンソースの対案が出た

Linux

Linuxゲーミングのアンチチート問題にオープンソースの対案が出た

PCゲームのオンライン対戦で不正行為を防ぐアンチチートは、現在ほぼすべてがカーネルレベルで動作する。Windowsカーネルにドライバとして常駐し、プレイヤーのシステム全体を監視する。Easy Anti-Cheat、BattlEye、Riot Vanguardといった主要アンチチートはいずれもこの方式を採り、搭載タイトルは380本を超える。この設計のせいで、Linuxからはこれらのゲームを起動できない。TLACは、その構造に対するオープンソースの対案として登場した。 カーネルに入らないアンチチート TLAC(Tuncor's Local Anti-Cheat)はLinux向けに開発されたユーザーレベルのアンチチートツールで、2026年6月28日にバージョン2.0がリリースされた。開発言語はRust。MITライセンスのもとGitHubで公開されている。 既存のアンチチートとの最大の違いは、カーネル空間に侵入しない点にある。TLACはユーザー空間で動作し、ptraceとprocfsを使って対象ゲームのプロセスメモリだけを読み取る。ptraceはLinuxのデバッグ用システムコールで、

FSR 4.1.1がValve経由で誤公開 RDNA 3.5での動作も確認

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FSR 4.1.1がValve経由で誤公開 RDNA 3.5での動作も確認

AMDが「決定していない」と言い続けたRDNA 3.5へのFSR 4対応が、Valveのうっかりミスであっさり証明された。 Proton Experimentalから消えた62MBのDLL 6月22日、Valveが配信するLinux向け互換レイヤーProton Experimentalの最新ブランチに、あるファイルが追加された。amdxcffx64.dll。AMDのFSR 4アップスケーリングを司るDLLで、バージョンは2.3.0。AMDによるデジタル署名の日付は6月20日。ファイルサイズは62.6MB。 この変更をいち早く検出したのが、SteamDBを定常的に監視しているブラッド・リンチ(Brad Lynch)氏だ。同氏が投稿した直後、Valveは直後にファイルを引き上げたが、削除前にダウンロードしたユーザーがいた。r/radeonのRedditユーザーu/AthleteDependent926氏だ。同氏はFSR 4のリーク品をこれまでも繰り返しテストしてきたコミュニティの常連で、今回も入手したDLLをOptiScaler経由で即座に検証し、結果を公開した。 FSR 4.

Wine-Staging 11.11リリース。289パッチで本流を補強

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Wine-Staging 11.11リリース。289パッチで本流を補強

Wineの実験版「Wine-Staging 11.11」が現地時間6月13日にリリースされた。WindowsアプリケーションをLinux上で動かすこの互換レイヤーは、前日公開の本流Wine 11.11に289のパッチを上乗せし、Linuxゲーミングの足元を支え続けている。 本流Wine 11.11の変更点 ベースとなるWine 11.11本体から見ていく。目玉は3つある。 まず、暗号ライブラリの入れ替え。Wineが内部で使っていたTomCryptに代わり、Microsoftがオープンソースで公開するSymCryptが採用された。SymCryptはWindows 10以降のすべての暗号処理を担うライブラリで、Microsoftの公式実装をWineが直接取り込んだことになる。古いWindowsインストーラーがハッシュ計算で詰まる問題の解消や、メモリリークの軽減が期待できる。 次に、Waylandドライバの強化。レイヤードウィンドウ(透過ウィンドウ)のサポートが加わった。Waylandの alpha-modifier-v1 プロトコルを利用した透過処理に加え、リサイズ不可ウィンドウ

KWinの「安全マージン」がLinuxゲーマーから奪っていた数ミリ秒。その構造と対策

Linux

KWinの「安全マージン」がLinuxゲーマーから奪っていた数ミリ秒。その構造と対策

Linuxでゲームをする人なら、一度は感じたことがあるだろう。Windowsと比べて、どこかマウスがふわつく。設定を変えたわけでもないのに、ある日突然操作が重くなる。KDE Plasma環境でその原因を突き止め、コンポジタの内部に手を入れた開発者が現れた。 「なぜLinuxのほうが遅いのか」を計測で証明する ポーランドの開発者ヤクブ・オコンスキ(Jakub Okoński)氏が6月7日に公開したブログ記事は、LinuxとWindowsのゲーミングレイテンシを徹底的に比較した調査報告だ。 計測手法はハードウェアベース。Teensyマイクロコントローラにオープンソースのレイテンシ測定ファームウェア(Open Source LDAT)を書き込み、USBマウスとして動作させつつ、光センサーで画面の輝度変化を検知する。マウスクリックから画面に変化が現れるまでの「クリック・トゥ・フォトン」レイテンシを、数百サンプル単位で自動記録できる。 テスト環境はAda世代のGeForce RTXとZen 4 CPUを搭載したデスクトップとノートPC。KDE Plasma 6.6.4のWaylandセ

EUがVPNを「法の抜け穴」と認定、年齢確認の死角に踏み込む

EU

EUがVPNを「法の抜け穴」と認定、年齢確認の死角に踏み込む

欧州議会調査局がVPNを「塞ぐべき法の抜け穴」と位置づけた。子供保護の名のもとに、プライバシー保護の最後の砦がいま規制対象として俎上に載せられようとしている。 「塞ぐべき抜け穴」と名指しされたVPN 欧州議会調査局(European Parliamentary Research Service、EPRS)が今年1月に公表したブリーフィング文書のなかで、VPN(仮想プライベートネットワーク)をオンライン年齢確認制度の「法の抜け穴」と明確に位置づけ、その対応を促した。文書は欧州議会の議員と職員向けに作成された政策資料で、執筆はEPRSのMar Negreiro氏。EPRSは5月6日、文書の要点をXで発信し、各国メディアの注目を集めた。 EPRSの文書は淡々とした体裁を取りつつ、その中身は明確に方向性を持っている。VPNが年齢確認を回避する手段として急速に広がっている現状を「塞ぐ必要がある法の抜け穴」と表現し、VPNサービス自体に年齢確認を義務付けるべきだとする声を紹介している。 英国のオンライン安全法(Online Safety Act)が本格施行された2025年以降、英国のアプ

Androidスマホがゲーミング携帯機を脅かし始めた日

Android

Androidスマホがゲーミング携帯機を脅かし始めた日

スマートフォンでPCゲームが動く──クラウドでもストリーミングでもなく、端末の中で。その「いつか来る未来」が、想像より早く目の前に現れている。 Snapdragon 8 Elite Gen 5搭載スマホでAAA級PCタイトルが動作 YouTubeチャンネルETA Primeが公開した新たなデモ映像が、モバイルPC エミュレーションの現在地を鮮やかに示している。使用されたのはRed Magic 11 Pro Golden Saga Edition。Snapdragon 8 Elite Gen 5に24GBのLPDDR5Tメモリ、1TBのUFS 4.1 Proストレージを搭載した、nubia(ヌビア)のゲーミングスマートフォンの特別仕様モデルだ。 注目すべきは、これがクラウドゲーミングでもPCからのストリーミングでもないという点にある。GameSir製のエミュレーションプラットフォーム「GameHub」を使い、Windowsゲームをスマートフォン上でローカル実行している。GameHubの内部では、ValveがLinux向けに開発した互換レイヤー「Proton」の技術が活用されており