Linux
GeForce NOW、Linuxネイティブアプリが正式版に。ベータから7か月
NVIDIAのクラウドゲーミングが、Linuxの「正式な住人」になった。
Linux
NVIDIAのクラウドゲーミングが、Linuxの「正式な住人」になった。
Linux
Linux 7.2に導入されたGPUスケジューラの「公平な」新方式が、リリース数日前にリバートされる。数ヶ月をかけた改良が、たった1件のバグ報告で差し戻された。
Vulkan
LinuxのAMD向けオープンソースVulkanドライバが、Windowsへの上陸を試みている。すでにCounter-Strike 2が動いた。 Steam Deckを支えるドライバ、Windowsに向かう RADVはMesaプロジェクトのオープンソースVulkanドライバだ。AMD製GPUに対応し、Linuxでは事実上の標準Vulkanドライバとして定着している。Steam Deckの描画を担い、Valveのゲーム基盤を支える中核技術でもある。 AMDは自社のPAL(Platform Abstraction Library)ベースの代替ドライバを廃止し、オープンソースのMesaに開発資源を集約した。AMD自身がRADVを公式ドライバとして認めている。 Windowsでは事情が異なる。AMDユーザーが使えるVulkanドライバはAMD純正の非公開ドライバに限られる。ここに、Valveの出資を受けたCollaboraのエンジニアが挑んでいる。 Collaboraは現地時間7月28日、RADVをWindowsに移植する実験的な取り組みの成果を公開した。Counter-Strik
Linux
AMD CPUの周波数制御ドライバに、ゲーム中の周波数低下を防ぐ新機能が提案された。Steam Deckでの実測で、フレームレートの落ち込みが大幅に改善されている。 98%使っているのに、クロックが上がらない ゲームのメインスレッドは、毎フレーム短い待機を繰り返す。futex(スレッド間の同期に使われるLinuxの仕組み)やGPUフェンスで数ミリ秒ブロックされ、すぐに復帰して描画処理を再開する。CPUの利用率で見れば98%近い。 amd-pstateドライバのactiveモードで動作しているとき、この短い待機が問題になる。activeモードでは、カーネルがEPP(Energy Performance Preference)というヒント値をCPUに渡し、実際の動作周波数はCPU内部のファームウェアが自律的に決める。「省電力寄り」か「性能寄り」か、電力・温度の制約と照らし合わせて判断する仕組みだ。 スリープのたびにハードウェアの性能シグナルが減衰し、復帰後のバースト処理は低い動作点から始まる。次のスリープまでに周波数が上がりきらないまま、また減衰が起きる。Steam Deck(V
修理する権利
iFixitがフランスの修理スコア満点を自己申告したASUS製品を分解し、7点を付けた。自己申告制の限界が見え始めている。 満点の裏に、はんだがある ASUSが2025年に発売したROG Flow Z13(型番GZ302EA)は、フランスの修理性指数(indice de réparabilité)で10点満点を自己申告している。iFixitがこの製品を分解し、自社基準で7点を付けた。 3点のひらきは、何を重視するかで決まる。 ディスプレイはきれいに外れる。バッテリーは接着剤ではなくネジで固定されており、M.2 SSDもカメラモジュールも、マザーボードを取り外さずにアクセスできる。画面とバッテリーは故障頻度が高い部品であり、交換しやすい構造は実用上の利点が大きい。 ROG Flow Z13 部品別の交換可否 部品交換可否ディスプレイ○バッテリー○M.2 SSD○カメラ○スピーカー△RAM×無線モジュール×外部ポート× ※○=マザーボードを外さずに交換可能 △=他の部品を外す必要あり ×=はんだ付け(マザーボード交換が必要)。iFixitの分解に基づく iF
Linux
PCゲームのオンライン対戦で不正行為を防ぐアンチチートは、現在ほぼすべてがカーネルレベルで動作する。Windowsカーネルにドライバとして常駐し、プレイヤーのシステム全体を監視する。Easy Anti-Cheat、BattlEye、Riot Vanguardといった主要アンチチートはいずれもこの方式を採り、搭載タイトルは380本を超える。この設計のせいで、Linuxからはこれらのゲームを起動できない。TLACは、その構造に対するオープンソースの対案として登場した。 カーネルに入らないアンチチート TLAC(Tuncor's Local Anti-Cheat)はLinux向けに開発されたユーザーレベルのアンチチートツールで、2026年6月28日にバージョン2.0がリリースされた。開発言語はRust。MITライセンスのもとGitHubで公開されている。 既存のアンチチートとの最大の違いは、カーネル空間に侵入しない点にある。TLACはユーザー空間で動作し、ptraceとprocfsを使って対象ゲームのプロセスメモリだけを読み取る。ptraceはLinuxのデバッグ用システムコールで、
ゲーミングPC
6月29日から順次届く購入招待メールを待つまでもなく、eBayではすでに売買が成立している。Steam Machineの予約枠に、定価の3倍近い値がついている。Valveが転売対策として導入した抽選制は、予約権そのものの転売という抜け道を塞げなかった。 出荷ゼロの段階で成立した2800ドル Steam Machineの予約確認メールが届き始めたのは6月26日。Valveは購入招待の送付を6月29日からと告知していたが、確認メールが届いた時点でeBayに出品が並び始めた。512GB+Steam Controllerの同梱版(定価1128ドル)が3200ドル。2TBモデル(定価1349ドル)には3500ドルの値がついた。 出品だけではない。同じ512GB+Steam Controllerの同梱版が2800ドルで落札されている。2TBモデルも2700ドルから2900ドルの範囲で複数の取引が成立した。512GB単体も2000ドルで落札された。 売り手が持っているのは予約確認メールだけで、実機はまだ存在しない。購入招待を受けた人は72時間以内に決済を完了しなければ枠を失う。出品者がその
ゲーミングPC
Valveがようやく値札を見せた。Steam Machineの512GBモデルが1,049ドル、2TBモデルが1,349ドル。現地時間6月22日、Valveは予約ページの公開と同時に価格を明かした。初回出荷は6月29日から順次始まる。日本の価格はKOMODOからの発表待ちだが、1ドル161円換算で512GBモデルが約16万9,000円、2TBモデルは約21万7,000円になる。 当初目標から大きくずれた値札 Valve自身が認めた。公式ブログで、部品の調達価格が当初の想定から大幅にずれたことを説明している。 Steam Machine, like our other hardware products, is made up of many components that we source from manufacturers around the world. The price at which we sell our hardware is a direct
Linux
3月にプレビューとして姿を見せたSteamOS 3.8が、現地時間6月17日、バージョン3.8.10として全ユーザーに届いた。Steam Machine対応、Linuxカーネル6.16、デスクトップモードのWayland標準化。3ヶ月のベータ期間を経た変更量は、パッチノートの長さだけで異例だと分かる。 発表5日前のOS整備 リーク情報によれば、Steam Machineの価格・発売日は6月23日に発表される可能性がある。6月30日に予約開始とも伝えられている。あくまで未確認の情報だが、発表の5日前にOS安定版を全ユーザーへ配信した事実は、ソフトウェアを先に仕上げる動きとして筋が通る。 パッチノート冒頭の「Steam Machineハードウェアの初期サポート」は、3月のプレビュー時点から存在していた一行だ。だが当時は言葉だけだった。安定版に載ったことで、ソフトウェア側の準備は完了段階に入った。 問題はハードウェア側にある。Valveは2025年11月の発表時、小売価格を1,000ドル前後で想定していたとされる。それがAI需要によるDRAM価格高騰で計画が崩れた。リーク情報では1
ゲーム
10か月間沈黙していたSteam Machineのベンチマークが、ひっそりと更新された。しかも今回は、Windowsではない。 WindowsからSteamOSへ 6月15日、Geekbenchに「Valve Fremont」名義の新しいCPUベンチマーク結果が2件投稿された。Fremontは、Valveが開発中の据え置き型ゲーム機Steam Machineの内部コードネームだ。 注目すべきはOSの欄。2025年8月に初めてGeekbenchに登場した際はWindows 11 Proで動作していたが、今回はSteamOSに切り替わっている。ハードウェアの開発初期段階ではドライバの安定性やベンチマーク環境の都合でWindowsを使うのが一般的で、当時はまさにその状態だった。製品版のOSでテストが行われるようになった以上、開発は最終段階に入ったとみてよいだろう。 スペックの変化と変わらないもの CPUは前回と同じAMD Custom CPU 1772。Zen 4アーキテクチャの6コア/12スレッドで、L3キャッシュは16MB。Geekbench上のベース周波数は3.2GHzか
Linux
Wineの実験版「Wine-Staging 11.11」が現地時間6月13日にリリースされた。WindowsアプリケーションをLinux上で動かすこの互換レイヤーは、前日公開の本流Wine 11.11に289のパッチを上乗せし、Linuxゲーミングの足元を支え続けている。 本流Wine 11.11の変更点 ベースとなるWine 11.11本体から見ていく。目玉は3つある。 まず、暗号ライブラリの入れ替え。Wineが内部で使っていたTomCryptに代わり、Microsoftがオープンソースで公開するSymCryptが採用された。SymCryptはWindows 10以降のすべての暗号処理を担うライブラリで、Microsoftの公式実装をWineが直接取り込んだことになる。古いWindowsインストーラーがハッシュ計算で詰まる問題の解消や、メモリリークの軽減が期待できる。 次に、Waylandドライバの強化。レイヤードウィンドウ(透過ウィンドウ)のサポートが加わった。Waylandの alpha-modifier-v1 プロトコルを利用した透過処理に加え、リサイズ不可ウィンドウ
ゲーム
Valveが6月5日、開発者向けのSteamworks投稿でSteam MachineとSteam Frameの両方を「今夏出荷する」と明言した。2025年11月の発表以降、メモリ・ストレージ不足で出荷時期が繰り返しぼかされてきた両製品について、Valve自身が「this summer」という具体的な時期を初めて公の場で使った。同時に、Steam Deck Verifiedプログラムを両デバイスに拡大することも発表されている。 「今夏」に絞られた出荷時期 Steamworksの投稿はもともとVerifiedプログラムの拡大を説明する開発者向けの内容だが、冒頭で出荷時期にも触れた。原文は「Today we are expanding the Verified program to include Steam Machine and Steam Frame, both of which are shipping this summer」。 出荷時期の表現は段階的に後退してきた。2025年11月の発表時点では「2026年初頭」、2026年2月のブログでは「2026年上半期」に後退し、
Linux
2004年、USBマウスすらまともに動かないディストロがあった時代に、たった一人でLinuxハードウェアレビューを始めた人物がいる。マイケル・ララベル(Michael Larabel)氏。彼が立ち上げたPhoronixが、2026年6月5日で22周年を迎えた。 OEMに門前払いされた2004年 ララベル氏がPhoronixを始めた理由は単純だった。Linuxのハードウェア互換性に不満があったからだ。当時はMandrake、Yoper、MEPISといったディストリビューションが並び、基本的な周辺機器すら動作保証がなかった。OEMやODMにレビュー機材を依頼しても、Linuxユーザー向けのレビューに興味を示すメーカーはほとんどいなかったという。 サイト名の「Phoronix」は、「方向・動き」を意味する接頭辞「phoro-」と、UNIX系OSを指す「*NIX」の造語で、「Linuxの前進」を意味する。この名前を冠して、彼は個人サイトとしてPhoronixを公開した。 22年後の数字はこうなる。5,600本以上のハードウェアレビュー、5万200本を超えるニュース記事、2万本以上のラ
ゲーミングPC
Intelがゲーミング携帯機専用に設計した初のプロセッサ「Arc G3 Extreme」を搭載するMSI Claw 8 EX AI+が、Computex 2026の会場で実機公開された。ホグワーツ・レガシーを1200pで60fps駆動するという性能と、2年半の失敗から学んだ筐体設計。ただし価格は約1500ドル(約23万9000円)。Steam Deck OLEDが最大300ドル値上げされた直後のこのタイミングで、携帯ゲーミングPC市場の「高級化」が一段と加速する。 Intelが初めて携帯機のために削ったもの Arc G3 Extremeの正体は、ノートPC向けPanther Lakeの流用ではない。Intelがゲーミング携帯機専用に設計した、同社初のプロセッサだ。 具体的に何をしたか。CPUコアを削った。ノートPC向けの上位モデルCore Ultra X9 388Hは4つのPコアを持つが、Arc G3 Extremeは2つのPコアに半減させている。Eコア8基とLP Eコア4基の構成は共通で、合計14コア。代わりにGPUはフルスペックのArc B390を維持し、12基のXe3コア