Windows 11検索のBingオフ、Microsoftが公式確認。速度も上がる

Windows 11検索のBingオフ、Microsoftが公式確認。速度も上がる

Windows 11の検索からBingのウェブ結果を無効化できるトグルを、Microsoftのデザイン責任者が公式に認めた。単に切れるだけではない。Bingを切ると、検索そのものが速くなる。


「遅い検索」の正体を、Microsoftが認めた

今月初め、Windowsインサイダー向けのミートアップでひっそり公開されたこの機能を、Microsoft自身が公の場で明かした。Windows担当パートナー・デザインディレクターのマーチ・ロジャーズ(March Rogers)氏が、ウェブ検索をオフにする手順とその効果を公開している。

操作は「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「検索」と進み、「ウェブの結果」(web results)をオフにするだけ。レジストリエディターもグループポリシーも要らない。3クリックで完了する。

オフにすると消えるのはBingの検索結果だけではない。MSNのニュースフィード、Microsoft Storeのアプリ提案、Microsoft Rewardsのアイコン、そしてCopilotの広告。検索ホーム画面に並んでいた「Microsoftのサービスへの誘導」が丸ごと消え、最近の検索履歴だけが残る。

ロジャーズ氏は、検索の速度と信頼性の向上をBing無効化と同じ文脈で語っている。

なぜBingを切ると速くなるのか

Windows Searchの遅さは、長年ユーザーが肌で感じてきたものだ。ファイルを探しているのにBingの結果が優先される、2文字打っただけでウェブ検索が走る、アプリ名を入力したら映画のリンクが出てくる。

だがその原因が「Bing統合そのもの」であることを、Microsoftが事実上認めた。

PowerToysのランチャーやサードパーティの検索ツールは、Windows Searchと同じインデクサーを使っている。同じエンジンなのに、サードパーティのほうが速く正確に見つかる。この矛盾が指し示す先は一つ、Bing統合による振り分け処理だ。ローカルのファイルを探しているのか、ウェブを検索したいのかを判定する処理が挟まることで、精度も速度も落ちていた。

Windows Search改善の経緯
2026年2月
AI Tools強制表示
検索画面にAI Toolsが強制表示。設定での無効化手段なし
5月下旬
2文字検索の有効化
2文字入力でローカル検索が開始
5月29日
サブストリングマッチング
ファイル名の途中の文字列で検索可能に
6月初旬
Bingオフ設定の初公開
Insiderミートアップでトグルが公開
6月12日
タイポ補正
タイポ・脱字・余計な文字を補正
6月18日
Microsoft公式確認
デザイン責任者が手順を公開。速度改善にも言及
2026年後半
25H2で一般展開
Windows 11 25H2で一般展開の見込み

Bingを切れば、その振り分け自体がなくなる。検索クエリがローカルインデクサーに直行する。Windows SearchにはAIによる意図推定が入っていない。その分、2文字での即時検索やサブストリングマッチング(ファイル名の途中の文字列で検索できる機能)など、直近数週間で追加された改善がウェブ結果に邪魔されず機能する。

「設定で切れる」ことの意味

レジストリを編集すれば以前からBingは切れた。だがそれは「製品の想定外の使い方」であり、アップデートのたびに無効化される可能性があった。設定UIにトグルが入るということは、Microsoftがこの選択を「サポートされた動作」として認めたことを意味する。

ただし、ウェブ検索はデフォルトでオンのまま出荷される。自分で切りに行かなければ、何も変わらない。OEMプリインストール機でも企業の展開イメージでも、誰かが意図的にオフにしない限り、Bingは検索結果に居座り続ける。

Windows 11 LTSCと同等かそれ以上の体験が、一般版でも手に入る。大きな前進だが、知らなければ恩恵を受けられない設計は変わっていない。

現在この機能はインサイダー向けテスト中で、2026年後半のWindows 11 25H2で一般展開される見込みだ。

参照元: マーチ・ロジャーズ氏の投稿

関連記事

この記事を共有する