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AI議事録ツール、秘匿特権を吹き飛ばす訴訟リスク

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AI議事録ツール、秘匿特権を吹き飛ばす訴訟リスク

会議に勝手に居座るAI議事録ツールが、企業の弁護士たちを本気で恐れさせている。冗談も、訂正前の発言も、すべてが訴訟の証拠として持ち出されるリスクが現実化しはじめた。2026年2月の連邦地裁判決が、その引き金を引いている。 弁護士が会議の冒頭で「用心棒」になる理由 サンアントニオで企業ガバナンス・証券・M&Aを手がける弁護士のジェフリー・ギフォードは、ZoomやTeamsの会議が始まる前、毎回「用心棒」の役回りをこなしている。AI議事録ツールが画面に紛れ込んでいないかを確認し、見つけ次第その場で切って会議から追い出すのだ。 「会議が始まる前に、AI議事録ツールが出てきているのに気づいたら、こう言うんだ。『マイクもジムもバーバラも、AI議事録ツールが入ってるね。これは切って、会議から追い出すよ』」と、ギフォードは語る。ニューヨーク・タイムズ紙のDealBookに寄せたこの発言は、いま米国の企業法務界で起きていることを端的に示している。役員も、取締役会のメンバーも、現場の幹部も、誰もがAI議事録ツールであるOtter.aiやFathom、Fireflies、Read.aiを当然のよう

AI用語集に「RAMageddon」が載った日

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AI用語集に「RAMageddon」が載った日

AIの専門用語集が2026年に書き換わった。RAMageddon、トークン・スループット、コーディングエージェント。新しく加わった三つは、AIが研究の言語から、経済とサプライチェーンと労働の言語へと変質したことを示している。 用語集の中身が変わるということ TechCrunchが「AIの台頭が新しい用語とスラングの雪崩をもたらした」として、AI用語集を更新した。LLM、RAG、RLHF、トランスフォーマー。技術系の人間でさえ会話についていけずに頷いてしまう用語が並ぶ、という導入で記事は始まる。 ただ、用語集そのものよりも、何が新しく加わったかに目が向く。 数年前まで、この種のリストはほぼ研究の語彙で埋まっていた。誤差逆伝播、勾配降下、強化学習。アルゴリズムと数学の名前だ。今回TechCrunchが追加した項目には、別の種類の言葉が混じっている。RAMageddon、トークン・スループット、コーディングエージェント。これらは研究室で生まれた言葉ではない。市場と工場と労働の現場から、用語集に流れ込んできた言葉だ。 つまり、AIの言葉が経済の言葉と地続きになった。学術領域の概念だ

OpenAI社長の個人日記が法廷で読み上げられている

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OpenAI社長の個人日記が法廷で読み上げられている

カリフォルニア州オークランドの連邦裁判所で、OpenAI社長グレッグ・ブロックマン(Greg Brockman)の個人日記が一行ずつ読み上げられている。陪審員に向けて、世界中の見知らぬ人に向けて、十数年にわたる思索の私的な記録が、いま証拠として晒されている。 日記がスター証人になった ウォール・ストリート・ジャーナルのベン・コーエン記者が報じたところによれば、今週の二日間にわたって、OpenAIの共同創設者で社長のブロックマンの日記の抜粋が、シリコンバレーを揺るがす裁判の証拠として法廷に提出された。 イーロン・マスク(Elon Musk)がOpenAIとサム・アルトマン(Sam Altman)、ブロックマンを相手取って起こした訴訟は、過去十年にわたってAIを築いてきた人々の生身の頭の中を覗かせる証拠の山を掘り起こした。荒削りなメール、生々しいテキストメッセージ、OpenAIの未来を決めた会議のメモ。そして、深く人間的な一冊の日記。 通常の社会では、他人の日記を漁ることはプライバシーの暴力的な侵害として扱われる。法廷では、それを「ディスカバリ」(証拠開示手続き)と呼ぶ。 ディ

AIで「上手くなる」ほど自分が消える、学生たちが書く違和感

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AIで「上手くなる」ほど自分が消える、学生たちが書く違和感

「いい文章だし、いい成績も取れる。でも、なんかありきたり。誰でも書けたかもしれない、自分じゃなくても」。AIで磨いた自分の文章を見て、学生はそうつぶやいた。 「自分じゃなくてもいい」と感じる学生たち カナダの大学・カレッジで、いまSTEM分野の学生たちのあいだに静かな違和感が広がっている。AI(人工知能)で文章を整えると、確かに上手くなる。成績も上がる。それなのに、できあがった文章を読み返すと「これは自分の声じゃない」と感じてしまう。 学術メディアのザ・カンバセーション(The Conversation)に、トロント大学(University of Toronto)オンタリオ教育研究所(OISE)の博士課程に在籍するヌルル・ハサン・モハマド(Nurul Hassan Mohammad)が記事を寄せた。自身のフィールドワークで繰り返し聞いたという学生の声を紹介している。技術的にはちゃんと書けている。でも「自分が書いたとは思えない」。この感覚が一過性のものではなく、複数の学生のあいだで反復していることが、彼の研究の出発点になっている。 KPMGカナダが2025年10月に公表した調